都内の一戸建てに住む、整理収納アドバイザー主婦。もともと片付けと掃除が苦手で、開かずの間が3LDK中2部屋あったのですが、資格取得を機に、家中を片付けました。片付けが苦手な人の気持ちに立って、わかりやすいコラムを書くように心がけています。
防災について考えてなかったの私。でも最近、危機感がつのりしっかり防災グッズをそろえたところ「漠然とした不安」から「なんとなく安心」に。整理収納アドバイザーでもある私は、ライフライン別に防災グッズを用意。その過程をご紹介します。
わが家の防災対策の基本の考え方とは
あれもこれも用意しなくてはいけない気がしてやる前から面倒になりませんか? そうならないように、どのような考え方で用意したのかをお伝えします。
家族構成や住んでいる環境、行動パターンによって準備するものの優先順位が変わります。そこで、まずわが家の家族構成や住環境をご紹介します。
<わが家の家族構成と住環境>
- 家族構成:4人家族(夫・私・小学生の息子2人)
- 住んでいる場所:東京都内
- 住環境:地震に比較的強い建物で、倒壊の恐れはなさそう
私は仕事をする時は在宅なので、基本的に家にいます。
都内に住んでいるので、避難するよりライフラインが復旧するまで自宅で過ごす可能性が高いのと想定して準備を進めました。都内で災害が起こったとき、ライフラインが断たれることが想定されます。そこでライフライン別に準備を進めました。
その後、食料を用意。それをリュックにまとめました。用意した順番をまとめるとこちらです。
<防災グッズを用意した順番>
- 電気、ガス、水道が止まったと想定して用意
- 食料を用意
- 上記それぞれで持ち出し用リュックも用意
「あれもこれも準備をしなくてはいけない」と気負うと面倒になるので、必要になりそうなものから準備していきます。
【電気に対する備え】ライトとスマホバッテリーを用意
電気に関する備えはいくらあっても困らないので、たくさん用意しています。
懐中電灯は、過ごす時間の多い部屋に準備
各部屋に置くと大変なので、過ごす時間の多い寝室とリビングにひとつずつ用意することにしました。リビング用には、どのサイズの乾電池でも対応できるタイプの懐中電灯を準備。寝室用の懐中電灯は、就寝時に使うティッシュやハンドクリームなど一緒にバスケットにまとめて入れています。
防災リュックには、2種類のライトを用意
「手動発電ライト1つ」と「ホイッスルとLEDライトがセットになったキーホルダータイプ3つ」を100円ショップで購入。手動発電できるライトは、内蔵電池でもつけられるようになっています。キーホルダー付きライト3つのうち、1つは防災リュックのファスナーに、あと2つは夫と私のキーホルダーに付けています。
防災リュックには、ろうそくもバッグイン
防災リュックにはろうそくも入れてあります。写真のものは、8時間と長時間燃焼するタイプです。
スマホのバッテリーは、大容量のものに
情報を得たり安否を発信したりするために、欠かせないスマホ。SNSで無事を知らせたり、情報を得るために、使えないと不安が増しそうです。また、気が滅入っている時に音楽を聞いたり、ビデオを観ることもできますよね。
災害の時に「スマホの充電が切れて困った」という話は多いですよね。そこで、大容量のモバイルバッテリーを購入しました。チャージャー24000mahの容量があって、スマホを5~6回充電することが可能です。常に満充電にしてあります。
若干重いのであまり持ち歩きませんが、旅行や出先でのゲーム機の充電もできるので普段から便利に使っています。
【ガスに対する備え】ガスコンロで対応
火と水があれば料理ができるので、ガスの備えも大事です。特に、冬だったら温かいものを食べたいですよね。カセットコンロを用意しておけば安心。
カセットコンロは、普段から鍋をする際に使っているものです。
さらに2口のコンロが付いたアウトドア用のものも持っています。こちらは、カセットボンベが使えるタイプです。
カセットボンベがなくなってしまっては使えないので、多めにストックするようにしています。
【水に対する備え】飲み水だけではなく、トイレ・生活用水も忘れずに
ライフラインで最も大事な水。飲み水だけでなく、生活用水も必要なのでそれぞれ用意していきます。
飲み水は多めに買っておく
1日に必要になる水は、一人当たり3リットルなのだそう。3日分用意することが推奨されています。わが家は、4人家族。ですので、3リットル×3日×4人で36リットル必要です。
長期保存用の水ではなく、普通の水を普段から多めに買っておくようにしています。アウトドアや旅行の際に使って、補充するようにしています。
また、炭酸水も普段から箱で多めに購入。普段はハイボールを作ったり、スポーツをする際に飲んでいます。この炭酸水も飲み水代わりになるばずです。
貯水用には、アウトドア用折りたたみタンクを
水道は「地震後すぐには断水せず、しばらくしてから止まる」ということもあるらしいので、すぐにお風呂や容器に水を溜めるようことを忘れずにしたいと思っています。
アウトドアに行く際に使っている折りたたみタンクを持っています。こちらを貯水用に使いたいと思っています。
非常用トイレは、凝固剤を用意
断水時はトイレの水も流せなくなるので、廃棄できる袋と凝固剤を用意しています。自宅の洋式トイレにセットするだけで、緊急トイレになるというものです。4人家族だと50回分以上を用意しています。
食料は、ローリングストック法で備蓄
食料は、スーパーやコンビニでもすぐに食料は売り切れて流通も止まるので、なかなか手に入りにくい状況になります。
そこでわが家は、ローリングストック法で備蓄しています。これは「普段から少し多めの食料を備えておき、定期的に消費・補充することで、備蓄した非常食が消費期限切れとなるのを防ぐ手法」です。
長期保存用の食料は賞味期限の管理が必要なので、私には合いませんでした。それに、普段食べ慣れているものを食べて安心したいと思います。防災用として分けず、カップラーメンやインスタントカレー、缶詰など普段から食べる食料を、常に切らさないように多めにストックしています。
それ以外には、常に無洗米をひと袋ストックしています。普段、わが家で食べているのも無洗米。炊飯時にとぐ必要もなく、水が少量で済むためです。
100均でそろう!「防災リュックに入れたグッズ」まとめ
避難所生活をすることも考えて、防災リュックも用意しています。ざっくり2つに分けて入れています。
【防災リュック1】衛生用品をまとめた非常用袋
まず、衛生用品を入れるための防災リュックです。リュックは、100均一で買った「非常用袋」。小さめのサイズですが、目立つ場所に「非常用袋」と書いてあり、誰がみてもわかりやすくなっています。
中身をリスト化すると以下になります。
- 生理用品
- トイレットペーパー
- ビニール袋
- おしりふき
- マスク
- 絆創膏(ばんそうこう)
- 歯ブラシ
- 使い捨て下着
- 水で流せるタオル
- 懐中電灯
- 氷砂糖
おしりふきは、お風呂に入れないときにと思っていれています。
【防災リュック2】道具類を入れたバッグ
もうひとつのリュックには、衛生用品以外の細々したものを入れています。リュックの中身のほとんどのものは、100円ショップでも調達が可能です。
- アルミシート
- トイレ凝固剤セット
- 軍手
- ろうそく、マッチ
- 油性ペン
- ガムテープ
- 携帯スリッパ
- 折りたたみ傘
- 紙食器、割りばし、スプーン
- ラジオ
- 乾電池
- 給水袋
非常時に意外と忘れがちなのが防寒対策。防寒用のアウターや毛布はかさばりがちですが、アルミシートなら折り畳んでコンパクトに持ち運べるのでおすすめです。
防寒用具としてだけでなく、日除け用具や雨具代わり、敷物としてもいろいろ活用できそうです。
ライフライン別に用意して思ったこと
災害が起きた時のことをイメージして、重要なものから用意しましょう。私もまだ足りないものがあるかもしれないので、気付いたら用意していきたいと思います。小さなお子さんがいたら、着替えやオムツはもちろん、離乳食や抱っこひもなども必要になりそうですね。
防災リュックの中に入れるグッズは、家の中から集めたり分けたりするのが面倒だったら、100円ショップでまとめて購入してそのまま防災袋に入れてしまえば簡単ですよ。
少しお金と時間がかかりますが、家族の命や災害時の安心感には変えられません。思い立ったら準備しましょう。備えあれば憂いなしです!