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ごはんが冷めにくい「サーモスのお茶碗」をリポート【ごはんの相棒 食べるもの編】

キッチン

毎日の食事に欠かせないご飯茶碗は、なるべく使い勝手などについて妥協したくないですよね。
使いやすさはもちろん、持ちやすくて気に入ったデザインだとさらに◎。

さらに最近では…ご飯のあたたかさをキープできるという、まるで夢のような機能を持ったご飯茶碗が存在するんだとか!

おいしいごはんの相棒にピッタリのアイテムを紹介する企画。第3回は「食べるもの編」。
今回は、その保温力がすごいと噂の「サーモス まほうびん食器」を実際に使い、食器としての使い勝手や保温効果を検証してみました。

司書の経験を活かし、日常生活に役立つ情報や疑問について文献調査や専門機関への取材・実験などを行いながら日々お役立ち情報を発信しています。 6歳の男の子ママとして子育てに役立つ記事も執筆♪

ご飯が冷めないお茶碗なんて本当にあるの?

あなたには「ご飯茶碗のこだわり条件」はありますか?
気にしたことがない人もいるかもしれませんが、デザインはもちろん重さや手触りなど、個人的にこだわりたい条件のひとつやふたつ、お持ちの方は結構多いのではないでしょうか。

私(編集部Uchida)も究極の茶碗とまではいかなくても、お茶碗の見た目や使い勝手にはこだわりたいタイプ。今まで色々なお茶碗を使ってきましたが、今回はなんと、丈夫で割れない上に「ご飯が冷めないお茶碗」という、未だかつて聞いたことのない謎スペックかつ興味深いお茶碗に出合いました。

「そんなお茶碗あるわけ……ええっ!?サーモス!?あのサーモスさんがつくってるんですか?」
サーモスと言えば、保温保冷水筒のパイオニア
こ、これは本気で期待してもいいのでは!?

ご飯が冷めないのはうれしいけれど、ちょっと不安も……

サーモスの保温茶碗

理想のお茶碗というと、私がいつも思い出してしまうのは「殿さまのお茶碗」という童話。

「あるとき、薄くて上品な茶わんを焼く腕のよい陶器師が、当時の技術的には難しいとされていた透き通るほど薄くて軽い茶碗を作り、殿様に献上します。
『薄くて丈夫なのは素晴らしい』と殿様は喜びましたが、実際に使ってみると、ご飯や汁物の熱さで手がヤケドしそうなのを我慢して使う必要がありました。(小川未明「殿さまの茶碗」)」

というエピソードがあります。
あたたかいご飯や汁物を食べるときに、お茶碗の熱さにびっくりすることありますよね。
炊飯器や鍋からよそって食卓まで茶碗を運ぶときも「熱い!」と言いながら持ち運んだり。
あるいは、子どもが「熱い!」とご飯茶碗をひっくり返すというハプニングを経験された方もいるのではないでしょうか。

「ご飯のあたたかさをキープできるのはうれしいけど、手に持ったときにずっと熱いままなのでは?」
……思わず、そんな疑問を抱いたのですが。
サーモスのお茶碗は、保温保冷水筒と同じようにステンレス製の魔法びん構造(真空断熱構造)になっているので外側は熱くならないのだそうです。
……なるほど。確かに、水筒の場合はどれだけ熱湯を入れても手に持つときは平気ですよね。


ただ、そうなると。今度は「それって、結構重たいのでは!?」という点も気になります。
脳裏によみがえる、ペットボトルクーラーの実験。しっかりと保冷をしてくれるものの、そのぶん重みがあって驚いた私としては、やはりお茶碗の重さも気になります。

というわけで。
個人的に非常に気になる重さも含めて、色々と使い勝手を検証していきたいと思います!

【陶器vsサーモスのお茶碗】まずは見た目や重さの違いを比べてみる

サーモスのお茶碗

今回使ってみたサーモスのお茶碗は、普段使っているお茶碗と同じ350ml サイズ。
形状は茶碗の中でももっともスタンダードで持ちやすく万能なお碗形です。

パッと見た感じはとてもシンプルで、意外と艶の出過ぎないややマットな質感。外側にはシリコン樹脂塗装が施されているそうです。内側は光沢があり、こちらはセラミック塗膜加工とのこと。

触り心地は、やっぱり何というか水筒に近い……?金属特有のひんやり感は少しあります。
手に持ってみると、思った以上に軽い!思わず拍子抜けするくらい、普通の陶器のお茶碗よりも軽く感じます

サーモスの茶碗と陶器の茶碗

実際に重さを測ってみると、なんと同サイズの陶器のお茶碗218gに対して、サーモスのお茶碗は154g。
かなり軽いことが判明しました。

サーモスの茶碗と陶器の茶碗

ステンレス製の真空断熱構造ということは厚みもあるのでは?と思いましたが、陶器のお茶碗よりもやや薄かったです。

【陶器vsサーモスのお茶碗】気になる保温力を比べてみる

サーモスの茶碗と陶器の茶碗

まずは75度のお湯200mlずつを入れて、温度変化の計測をスタート!
この日の室温は32.7度。ちょっとお湯が冷めにくい室温ではあるかもしれません。

30分後には、サーモスのお茶碗のお湯は65.3度。陶器のお茶碗は60.0度になりました。
約5度の差が出て、確かにサーモスの方が保温効果が高いことが判明しました。
が、……正直なところ「あれ?意外と陶器も奮闘してる……??」という感想。

サーモスの茶碗と陶器の茶碗の保温効果の比較実験

実は、陶器も保温性が高い素材なのです。
というのも、陶器の下地には細かい穴があいているため、なかに空気が入っています。その空気が断熱材のような役割をするため、保温性が高く、熱いものを入れても冷めにくいという性質があるんです。
「さ、さすが、長らく茶碗の素材として使われてきただけのことはある……」。
サーモスの茶碗のほうがやや高めをキープしてはいますが、陶器先輩も負けてはいません。

でも、これはあくまでお湯を入れた場合の話。
今回は汁椀ではなくご飯茶碗での実験なので、勝負の本番はここからです!

続いて、今度は同量のあたたかいご飯をよそって温度変化を計測することにしました。
ご飯の温度は表面ではなく盛られたご飯の中央くらいで測ります。
炊飯器からよそった時点の温度は、どちらも59.0度。
今度はクーラーの効いた部屋を想定し、エアコンで室温を27度に設定しました。

「こ、これは……!?」
室温を下げたせいもあってか、お湯のときとはあきらかに違う温度変化の差
わずか3分後には陶器のお茶碗のご飯は48度までぬるくなってしまったのに対して、サーモスのお茶碗は55.5度と奮闘中です。

陶器のお茶碗の温度変化

さらにその2分後には、陶器のお茶碗のご飯の温度は31.6度まで低下。

30分後、陶器のお茶碗のご飯がすっかり室温より低い冷やご飯と化したのに対し、サーモスのお茶碗のご飯はまだぬくもりのある状態

サーモスのお茶碗の温度変化

34.5度という、なんと陶器のお茶碗の5分後よりも高い温度をキープしていました。

しかも陶器のお茶碗のご飯にはパサつきが見られたのに対し、サーモスのお茶碗のご飯は、しっかりと水分量を保っていたのです。
……ほかほかだけじゃなく、おいしさもキープできるとは!

実験後。おひつにご飯を戻す際、お茶碗にご飯粒ひとつ残らなかったのも驚きです。
底の方のご飯が少ししっとりしていたので、湯気ごとあたたかさをキープしていたものと思われます。

もしこのお茶碗がフタ付きで密封された状態なら、さらに保温効果があったかもしれません。でも、その場合はお弁当箱と同じような状態でご飯がべちゃっとしてしまう可能性も考えられます。

あたたかい状態を保つだけでなく、おいしさも保つという点で、この形がベストなのではないでしょうか。

使い勝手に優れたサーモスの保温茶碗。ひとつだけ残念ポイントも

童話の中に出てきた「薄くて丈夫なお茶碗」には手をヤケドしそうになるという茶碗として致命的なデメリットがあり、結局は庶民の使っていた分厚いお茶碗の方がよかったという話のオチがあります。
でもサーモスのお茶碗は、どんなにホカホカのご飯を入れても、手が熱くなりません。しかも、薄くて丈夫

とても滑らかな表面で口当たりもやさしく、使い勝手についてとことん追求して作られているのが感じられます。
物語の中でも難しかった理想のお茶碗が実現化するなんて、すごいですよね!

ひとつだけ、あえて残念なポイントを挙げるとすれば、電子レンジの使用ができないため、温め直しができないということ。どうしても温め直したいときは、レンジ対応などのおひつと一緒に使うとよいかもしれません。

ちなみに、あらかじめ熱湯でお茶碗を温めてからご飯を入れると、より長い時間ほかほか状態をキープできますよ。

毎日使うものだから、使い勝手にもこだわりたい

サーモスのご飯のあたたかさをキープする茶碗

個人的に実際に使ってみてイチオシだと思ったのは、食洗機で洗えるという点。
毎日使うものは、やはりお手入れのしやすさも重視したいものです。

しかもこの茶碗、もともと汚れがつきにくいのです。
卵かけご飯好きとしては、非常にうれしい!子どものふりかけご飯の海苔なんかもくっつかないので、食器を手洗いする場合でもストレスになりません。

魅力がいっぱいのサーモスのご飯茶碗。色はシロ・クロ・ウスチャの三色があります。
「ご飯が冷めてしまう問題」にお悩みの方はもちろん、使い勝手のよいスタイリッシュなお茶碗をお探しの方にもおすすめしたい逸品です。
気になった方は、ぜひ手に取ってみてくださいね。

サーモスの真空断熱茶碗

サーモス 真空断熱構造 ご飯茶椀 350ml

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