都内の一戸建てに住む、整理収納アドバイザー主婦。もともと片付けと掃除が苦手で、開かずの間が3LDK中2部屋あったのですが、資格取得を機に、家中を片付けました。片付けが苦手な人の気持ちに立って、わかりやすいコラムを書くように心がけています。
気付くと数が増えてしまっているタッパーなどの保存容器。
「ぴったり合うフタが見つからない」、「取り出しにくい」など……容器の数が増えるほど管理も大変になるアイテムですよね。
実は保存容器の選び方ひとつで、日々の使い勝手や収納のしやすさにも大きな差が出ます。
今回は家事ストレスがなくなる保存容器選びのポイントについて、くわしくご紹介します。
タッパー型保存容器の「あるある」それが収納に困る原因
意外と収納に悩む人が多い、タッパー型保存容器。
メーカーによってサイズや形が異なるので、うまく収納できずスペースをとってしまいがち。
いつの間にか持っている数が増えてしまうのも、収納に困ってしまう原因のひとつです。
タッパー型保存容器あるあるをまとめてみます。
【保存容器あるある1】つい買ってしまって、知らない間に増えてしまう
保存容器は100円ショップでも多くの取り扱いがあり、つい衝動的に購入してしまうことも。
しかも、だいたい3~4つセットになっていることが多く、余ってしまってしまいがち。
私の場合、「買おうかな」と思ったら、まず次のことを考えるようにしています。
・食器などで代用できない?
・どこに収納する?
「器で代用できるかも」「収納場所が具体的にイメージできないな」など、買う前に少し考えてみることで、必要以上に買ってしまうのを防げます。
【保存容器あるある2】親に持たされる
実家に行くと、帰りにあれもこれもと保存容器に入れて持たされませんか?
わが家の場合、これも保存容器が増えてしまう原因でした。
私の親は、手料理を保存容器に入れて持って来ることが多いのですが、その際はすぐに自宅の食器や容器に中身を移し替えています。そして、その場で容器を返します。実の親だし、遠慮なく(笑)。
義理の実家の場合は「モノを増やさないようにしているので」と伝えて、なるべく保存容器ではなくジッパーバッグや使い捨ての容器に入れてもらうようにしています。
やむをえず保存容器に入れて持たせてくれたときは、次に行く時に返し忘れないよう気をつけています。義理の実家へは必ず車で行くので、あらかじめ車内に返却する保存容器を積んでおいたり、当日持参するバッグなどに入れて保管しています。
バラバラな保存容器を見直してみると?
保存容器が散らかる原因や増える原因に気づくまでは、100円ショップで購入したものやいただきもので、形や大きさもバラバラな保存容器がいっぱいの状態。
サイズ違いのものをマトリーショカ方式で収納するも、出しづらかったり合うフタが見つからなかったり……。
そこで5年前、思い切って保存容器を全て処分し、「ジップロックコンテナー」に一新しました。
その後、ガラス製のダイソーの保存容器も買い足し、現在は2種類の保存容器を使い分けています。
ここからは、それぞれの保存容器を買い替えてよかったポイントについて、くわしくお伝えします。
「ジップロックコンテナー」の使い勝手は?
「ジップロックコンテナー」を購入したのがだいぶ前なので、旧デザインのものを使っています。
わが家では、大中小の3種類のサイズをそろえました。
そろえた数は「300mlの小は7つ、500mlの中4つ、800mlの大2つ」です。
シリーズでそろえられるのがいい
まず、保存容器のブランドを統一させると、保存容器を積み重ねたときや収納する際にすっきりします。冷蔵庫の中で使うときも、見た目がきれいですね。
半透明なのがいい
「ジップロックコンテナー」は本体部分が半透明なので、中身が見えます。
フタを開けなくても何が入っているかがすぐに分かるので、冷蔵庫から出すときもパッと迷わず手に取れます。
コンパクトに収納できるのがいい
保存容器のメーカーを統一していると、ぴったりと重ねられるので収納するときもコンパクトです。
フタが共有できるのがいい
「ジップロックコンテナー」の中と大サイズのフタの大きさは同じなので、ほとんど迷うことがありません。
口の大きさが同じだと、フタが共有できるのでオススメです。
「ご飯の冷凍にぴったり」なのがいい
小サイズ(300ml)はご飯の冷凍にも使っているため、他のサイズより少し多めに持っています。ちょうど一膳分くらい入ります。
食洗機で洗えるのがいい
本体は食洗機で洗えるけど、フタは洗えない素材になっていることが結構多いですよね?
わざわざ手洗いで、フタの溝を洗うのも面倒です。
「ジップロックコンテナー」は、フタも食洗機に対応。別洗いしなくて良いのはラクです。
ただ、手洗いした場合に水切れが少し遅いように感じるのはデメリットかもしれません。
フタも電子レンジ対応なのがいい
ジップロックコンテナーのフタは、電子レンジにも対応しています。
ご飯を温める時は、フタを斜めに少しずらしてのせます。
ラップの節約になりますね。
ダイソーの「耐熱ガラス容器」の使い勝手は?
こちらの「耐熱ガラス容器」も、「ジップロックコンテナー」と同様に3種類のサイズを持っています。「310ml小が4つ、530ml中が3つ、800mlの大が1つ」です。
「ジップロックコンテナー」と「耐熱ガラス容器」は、ほぼサイズが同じ正方形なので、並べたり重ねたりした時にとてもすっきりします。
耐熱ガラス容器のメリットはプラスチック製のものとほぼ同じ。
でも実は、他のメリットもたくさんあります。
サイズ違いで重ねられるのがいい
ダイソーの「耐熱ガラス容器」の場合は、異なるサイズでもスタッキングができます。
私は同サイズで重ねていますが、底の部分がはまる感じです。
食器としてそのまま食卓に出せるのがいい
プラスチックの保存容器だと、そのまま食器として食卓に出すのはちょっと……ですよね。
かといって、わざわざ別のお皿に移し変えると、洗い物も増えてしまいます。
ガラスの保存容器であれば、そのまま食卓に出しても、とても見た目がきれいです。
我が家では作り置きの料理や手作りの焼き菓子などは、ほとんどこの「耐熱ガラス容器」に入れています。
色移りやニオイ移りしないのがいい
カレーやミートソースをプラスチックの保存容器に入れると、色やニオイが移ってしまうことがありますよね。
「耐熱ガラス容器」の場合はその心配がなく、キムチなどを入れても問題ありません。
高温でも安心して使えるのがいい
油の多い食材を電子レンジで温めようとして、プラスチックの保存容器が溶けてしまったことはありませんか? ハンバーグや唐揚げ、カレーなどを加熱する場合は少し心配ですよね。
電子レンジでも使用可能な耐熱ガラスなら、溶ける心配はありません。
しかも、オーブンや魚焼きグリルにも入れられるので、グラタン皿の代わりとしても使えます。
ご飯と余ったカレーを入れてチーズをのせて焼けば、簡単にカレーグラタンのできあがりです♪
すぐ乾くのがいい
プラスチック製の保存容器のデメリットである水切れの悪さが、ガラス製の保存容器にはありません。
乾くのが早いと、洗ってすぐしまえるのでうれしいです。
しいて「耐熱ガラス容器」で気になる点があるとすれば、割れ物であるということ。
厚みがあるので普通に使う分には割れませんが、気づくと少し欠けてしまっていることが……。やや重みもあるので、子どもが持つときは特に気をつけないといけません。
保存容器の捨て時や古い容器の使い道は?
プラスチック製の保存容器は、長く使っていると劣化してきます。着色や変形のあるものは、思い切って処分しましょう。
ただ「全部買い替えよう!」となった場合は、きれいな容器を処分してしまうのはもったいないですよね。
私は古い容器は、冷蔵庫内で収納アイテムとして使ったり、細かい子どものおもちゃのパーツなどの仕切りがわりに使いました。
保存容器の種類をそろえることで得られるメリットはたくさんあります。
この機会にぜひ、ご家庭に合うものを探してみてくださいね。