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シンク下に便利な排水管をよけられるラック

ごちゃつく「シンク下」をスッキリ!深い引き出しや棚の奥行きを攻略する収納活用術

収納

散らかりやすいシンク下の収納スペース。
何をどこにしまえばいいか悩んでいませんか?

この記事では、扉タイプと引き出しタイプのベストな収納方法をアドバイスしていきます。
シンク下収納のおすすめ配置や、100円ショップのアイテム&工夫でキッチンの深い引き出し収納の使い勝手を良くする方法などについて、くわしく解説。
パッと見ただけでどこに何があるか探さずに分かり、必要なときに使いたいものをサッと取り出せる収納を目指しましょう!

埼玉県を中心に整理収納レッスン・自宅セミナーを開催する講師。 利き脳や行動特性をヒントにした完全オーダーメイド型のキレイが続く片づけ方法とインテリアのセンスが人気を呼び、起業前からひと月で30件もの片づけレッスンの問い合わせがある。 忙しいワーキングマザーを応援する生活の仕組みづくりを各ご家庭に合わせて提案。ママたちの家事・育児・片付けの悩みに寄り添いながら活動している。

キッチン収納の中でも難易度が高い「シンク下」の収納

キッチンがすっきりと片付いていると、気持ちよくお料理を始めたり、一日を気持ちよく過ごすことができますよね。
しかし一方で、キッチンが狭かったり、細々したものが多かったりして、上手にキッチン用品などを収納できずにストレスを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで有効に活用したいのが、シンク下の収納スペース

扉タイプのものや、引き出しタイプのものによって、収納の仕方は違いますが、どのキッチンにもほぼ備わっているのが、「シンク下」の収納スペースです。

シンク下収納2タイプ

シンク下の収納スペースを有効活用し、大きくかさばるキッチン用品だけでなく、こまごまとしたアイテムなどもすっきりまとめてみましょう。

そもそも「シンク下が片付かないのはなぜ?」

実は、キッチンのシンク下はスペースが広い分、うまく区切って使いこなすのには難しく感じる方もいて、収納のハードルが高い場所。
キッチンのタイプによって、シンク下の収納スペースには大きく分けて二つの種類があります。

扉タイプのシンク下収納

扉タイプのシンク下収納

扉がついた棚のようなタイプの収納スペースは、真ん中あたりに配水管が通っていることが多く、そこを避けて収納を考えないといけないという難しさがあります。
また、奥のほうのものが取り出しにくいのも特徴。奥にものを置いてしまうと見えにくく、取り出しにくいため、何を収納したか忘れてしまうということも……。

引き出しタイプのシンク下収納

引き出しタイプのシンク下収納

もう一つのシンク下の収納スペースのタイプは、大きな引き出しタイプです。
こちらは、扉タイプに比べると奥の物が取り出しやすいですが、その代わり「深さ」が問題。
深さがあると、収納したものが取りにくかったり、上手に仕切らないと中身がごちゃごちゃしやすいという悩みがあります。

シンク下など深さや奥行きのある収納を使いやすくする解決方法

扉タイプも引き出しタイプも、シンク下は閉めてしまうと中が見えないので、ついつい普段あまり使わないものまで収納してしまいがち。

何となくごちゃごちゃしてしまうのは、「必要なもの」と「必要でないもの」が同じ場所にあることも原因の一つです。
まずは、どうしてもそこにしまいたいものだけを厳選してみましょう。

今回は「収納するものの見直し」「配置分け」「収納」という3つのステップに沿って、シンク下のお片付けをしていきます!

【SETP1】シンク下に何を置く?モノ選びのポイント3つ

手の届きにくいシンク下収納の奥の方は、何となく物を詰め込んで放置したままにしてしまう方も多いです。
パッと見ただけで、どこになにがあるか分かる収納にするためには、なんでもかんでもシンク下に入れるのはNG!

特に、配管があるシンク下は、湿気やすいという特徴があります。
湿気に弱いものや食品類はなるべく置かないように注意しましょう。また、あまり色々と不要な物を詰め込むと、さらに風が通りにくくなります。

まずは、シンク下に入れるべきものを「必要なもの」と「必要でないもの」に分けて、厳選しましょう。

よく使う調理器具を選ぼう

それではさっそく、普段からよく使う「必要なもの」を選んでみましょう。
ここで気をつけたいことが、一つ。
それは「同じ種類や似た形状のものでも、普段よく使うものとそうでないものがある」ということです。

例えば・・・鍋やボール、ざる、などを同じ種類として、一箇所にまとめて収納してしまっていませんか?
また、形状や大きさがなんとなく似ているからとまとめて置いておくと、ごちゃっとしてしまいます。

 掃除用品は使い勝手のいいものだけに!

掃除用品の収納

シンク下は掃除用品をまとめておくのに最適な場所です。しかし、様々なタイプの掃除用品であふれているお家も少なくありません。
しかし、『いつも使っている掃除用品』って、限られていませんか?
試しに他の掃除用品を購入してみたけれど、使い勝手が合わなくてそのまま使いかけで放置してしまっている、という話もよく伺います。

シンク下のお手入れ用品収納

使い切れそうなものはすぐに使い切ったり、思い切って処分したりしましょう!

「今」が基準!量そのものを見直そう

「以前はよく使っていた」「子どもがもう少し大きくなって手が離れたら使いたい」など・・・・。
ついつい手元に残しがちですが、「今」使っているものだけを選びましょう!

処分できない物があれば、吊戸棚の上や別のスペースに移しましょう。

「何となくしまったまま」……なんてものはありませんか?

  • 哺乳瓶洗いなどの使わなくなったベビー用品
  • 試しに買ってみたけど、使い勝手の合わない掃除用品
  • 積めるだけ積んだボウルやざる
  • 花瓶やおすそ分けに使えそうと、とってある瓶類
  • スーパーでもらったレジ袋

「捨て方が分からなくて」とそのままにしてしまっていたものがあれば、シンク下には戻さず、いったんゴミ置き場の近くに移しましょう!

【STEP2】シンク下の使いやすい配置分けを決めよう

それでは、次は具体的に引き出しタイプと扉タイプのそれぞれのシンク下収納の使い勝手のよい配置の決め方についてみていきます。
お住まいのキッチンの構造によっては、事例写真のシンクとコンロの向きが逆の場合もあるかと思います。
キッチンの構造に合わせて、ベストな収納を考えてみてくださいね。

引き出しタイプのシンク下収納

深さや広さのある引き出しタイプのシンク下の収納の場合は、3つに大きく配置分けしておくと、分かりやすいです。

シンク下収納の事例1

調理台やコンロ側にはザルやボウルなどの下ごしらえで使うもの。コンロと反対側には掃除道具をまとめておくと便利!

シンク下収納の事例2

スペースがあれば、「缶やビン、牛乳パックなどの資源ゴミ置き場」があると、便利です!

シンク下収納の事例3

シンクで洗って乾かした後、すぐにしまえますよ。

扉タイプのシンク下収納

扉タイプの場合は、自分にとって右と左、どちらの扉側が開けやすく取り出しやすいかを考えます。

利き手が右手の場合は、右側によく使う調理道具をしまいましょう!

シンク下収納の事例4利き手で考える

そして、左側(利き手と反対側)には掃除道具やストック用品をまとめるといいですね!

聞き手から考えたシンク下収納の事例

【STEP3】収納用品の投資が決め手!シンプル収納のカギとは

だいたいの配置場所が決まれば、いよいよ収納用品を使って物を収めていきましょう。
引き出しタイプや扉タイプに合う収納用品の選び方にはそれぞれ大事なポイントがあります。

引き出しタイプは、「上から見たときに一目で分かる」ように

シンク下収納の事例

広い収納スペースが魅力の引き出しタイプの収納ですが、深さのある収納が逆に難しいと感じる方も。そこで、深さを生かせる収納アイテムを選びましょう!

深さのある収納ケースで仕切れば、立てる収納にすることが可能になります!
上から見て、どこに何があるか一目で分かるようになり、ストレスフリーになり、サッと取り出すことができます。

ファイルボックスの横幅は、収納するものに合わせてカスタマイズするといいですね◎

シンク下収納の排水管

このように、扉タイプの収納でも活躍します。
何度もかがんでものを取るのが大変な扉タイプですが、種類別に収納していればカゴごと出し入れができますよ。

上から見た時に「何をどこにしまうか」が一目で分かるようにしておくことも、大事です。

包丁収納

こちらは同じシリーズの包丁なので、上から見たときにサイズが分かるように「大」「小」などとラベリングしています。

シンク下収納

こちらは厳選した調理道具の中でも更によく使う、こまごまとした調理道具です。

セリアの粘着フックとケースを活用し、一目で分かりやすい収納になっています。

シンク下収納の事例粘着フック

こちらのように、粘着フックを収納ケースに取り付ければ、省スペース収納も叶いますね!

こまごまする掃除用品はまとめてカテゴライズ

扉タイプのシンク下収納

掃除用品やスポンジなどのストック用品は収納ケースにまとめておきましょう!使い忘れや探す手間がなくなります。

かさばるものも多いので、横幅に気を付けて選びましょう。

排水管をさけて、空間を有効活用

扉タイプのシンク下収納は、どうしてもデッドスペースが生まれがちですよね。そんな空間を有効的に使いたい時に役立つのが、伸縮ラック!
高さを2段に分けて有効活用できて、とても機能的な収納が実現します!
ステンレスタイプのものなら、見た目もスタイリッシュで気分が上がります!湿気の多い場所でも安心して使えますね。

シンク下収納ラック

さらにこちらの伸縮ラックは、排水管をさけて置くこともできるので、便利ですよ!

排水管とシンク下収納

片方だけにラックを置く収納もおススメです!

収納用品を使う事がベストとは限らない!?

1人暮らしや賃貸の場合、あまり収納場所を確保できず、最低限の調理器具でやりくりしている方もいますよね。高さのある観音開きの収納なら、このようにラックで高さを有効活用したいところ。

しかし、あえて収納用品をおかない方がいい場合もあります。

シンク下収納の事例

このように収納用品を使わずに、あえてそのままポンと置けるようにすることで、出し入れがとてもラクにできます!

スッキリ感を出すには収納用品や調理道具の見た目も大事

バラエティ豊かなものを収納するシンク下収納。そんなスペースだからこそ、見た目にもすっきりとした収納を心掛けたいもの。

収納アイテムの色や形を揃えるだけでも違います。特に、清潔感のある白がおススメです!

扉タイプのシンク下収納

こちらは種類の異なるファイルケースやボックスを数個組み合わせています。そうじ道具は色味が多く目立つものが多いですが、収納用品を白や透明色で統一しているだけで、とてもスッキリ感じますよね!

100均アイテムやちょっとした工夫で、使い勝手をアップ♪

他にも、シンク下の収納スペースを使いやすくするアイデアはあります。
100均アイテムや簡単な工夫ですぐ真似できるものをご紹介するので、いいなと思ったらぜひ取り入れてみてくださいね。

「保存袋」はワンアクションで取り出せれば、時短に!

保存袋は食材の保存に便利。
でも、ケースから袋を取り出す作業は、わずらわしく感じるなんて方も!?
保存袋も、立てて収納しておくのがおススメです!

取り出しやすいキッチン用品の収納

このように保存袋の箱を立てた時、上部になっている側面を切っておきます。すると、サイズが一目で分かるし、サッと1枚ずつ取り出すことができて、家事の時短になりますよ!

収納ケースに移し替えれば、よりスッキリ感が増しますね!

シンク下収納の事例

「用途ごとに、いろいろな種類を使いわけたい!」という方も、中身を出して立てて収納すれば、サイズが一目瞭然ですね!

引き出しを開け閉めしても倒れない「立てる収納」のコツ

ちょっと引き出しの端に立てかけたいけど、開け閉めするたびに倒れてしまう・・・そんなお悩みはありませんか?
我が家では「まな板」がそうでした。

そんな時に活躍する、ダイソーの仕切りスタンド!

●簡単まな板スタンドをDIY

まな板たてをDIY

1.裏に両面テープを貼って取り付けます。

まな板たてをDIY

2.すると「ちょうど良い仕切り」の完成です!
手持ちのまな板の厚みや枚数に合わせてカスタマイズできますよ。

まな板たてを引き出しで活用

我が家では、仕切りスタンドを写真のように、他の引き出しでも活用していますよ。

扉タイプのシンク下収納の奥を使いやすくするコツ

手前の調理道具があって、「奥のものが取り出しにくい!」
……そんな時には!?

奥の物を取り出しやすくする収納アイデア

余っている収納ボックスがあれば、逆さにして配置してみましょう!

奥の物を取り出しやすくするアイデア

すると、このように「高さ」を生み出すことができます。

この高さのおかげで、奥にしまっているものがさっと、取り出しやすくなりますよ!

キッチンの構造に合わせてベストな収納を

それでは、さいごに改めてシンク下収納についてポイントを振り返ってみましょう。

シンク下収納のポイント

  • 必要なものを厳選
  • 「何となくしまったまま」のものを取り除くことがポイントのひとつ。
  • 【配置分け】
    引き出しタイプ引き出しタイプ⇒調理台やコンロ側には下ごしらえで使うもの、コンロと反対側には掃除道具をまとめておくのがおすすめ!
    扉タイプ利き手が右手の場合は、右側によく使う調理道具を。左側(利き手と反対側)には掃除道具をまとめると便利♪
  • 収納する】
    引き出しタイプ「上から見たときに一目で分かる」ように
    扉タイプ伸縮ラックで機能的な収納が可能に

お家の中でも、キッチンは大・小いろいろなアイテムがそろっているスペースです。
キッチン用品を見やすく、取り出しやすく収納すれば、気持ちが晴れやかになるだけでなく、料理や掃除がスムーズになります!

まずはシンク下の収納スペースを見直して、快適なキッチンを手に入れてくださいね♪

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