「メスティン」という言葉は聞いたことはあるけど、使ったことがないという方も多いのではないでしょうか。
メスティンとは、キャンプや登山などのアウトドアでご飯を炊くアイテムです。
その人気の理由は、簡単に調理ができて幅広く活用できること。
シンプルな見た目ですが、ご飯を炊く以外にも、煮る、焼く、蒸す、揚げるなど、さまざまな調理に活用できるんです!
そこで今回は、「メスティンを使うのが初めて」という方のために、おすすめの使い方やメーカー、一緒に買っておくと便利なアイテムをご紹介していきます。
メスティンを1つ持っているだけで、ソトレシピのレパートリーとワクワクが広がりますよ♪
目次
メスティンとは?特徴やメリットをご紹介
「メスティン」は、アルミ製の調理器具です。
取り外し可能なハンドルが付いていて、ハンドルを付けることで調理ができ、取り外してお弁当箱のように持ち歩くこともできます。
もともとは、ご飯を炊くための「飯ごう」として発売された商品。
しかし、使い方はそれだけにとどまらず、煮る、焼く、揚げるなどさまざまな調理に使える万能クッカーとして人気を集めています。
メスティンのここがスゴい!知っておきたい5つの特徴
メスティンはアルミ製のため熱伝導率が高いです。
そのため、小さな火力でも熱が内部に均一に伝わり、早く・美味しくご飯を炊くことができます。
バーナーやコンロで調理できるのはもちろん、固形燃料でも調理可能。
固形燃料なら炊飯に丁度良い時間で消火するため、時間を計る必要なく「自動炊飯」で美味しいご飯がふっくらと炊き上がります!
メスティンは炊飯以外にも様々な調理ができる上、軽くて、コンパクトになるので、持ち運びにも便利です。
使用しない時は、ハンドルやカトラリー類などの小物類を収納しておくこともできますよ。
- 熱伝導率が高いため、小さな火力で調理できる
- 固形燃料で火加減調整なしでもご飯が炊ける
- 美味しくご飯が炊き上げる
- 幅広い料理に対応できる
- 軽くてコンパクトなため持ち運びに便利
ライター 奥村サヤ
白米だけでパクパクと食べれてしまうほどです!
万能クッカー!メスティンのおすすめの使い方5つ
前途のとおり、メスティンは炊く、煮る、焼く、蒸す、揚げると、幅広い調理方法を楽しめます。
ここでは、メスティンのおすすめの使い方をご紹介していきます。
メスティンの使い方|炊く -幅広いアレンジご飯-
メスティンは、白米を炊くだけではなく、一緒に具材や調味料を入れるだけで手軽に幅広いアレンジご飯を作れます。
炊き込みご飯やピラフなどが簡単に作れるため、色々なアレンジを試すことも楽しみのひとつとなりそうですね!
メスティンを使ったご飯の炊き方
メスティンの基本の使い方「炊飯」の方法とご飯をおいしくするコツ&アレンジレシピ♪
メスティンの使い方|煮る -麺類やスープ、レトルトの温めも!-
メスティンは熱伝導率が良く、お湯が沸くのもあっという間!
即席ラーメンやスープを作るにもおすすめです。
また、お湯を沸かしてレトルト食品などを温めるのにも、とっても便利。
ご飯を炊きながら、「フタの上にレトルト食品を乗せて温める」という時短の裏技も、おすすめの使い方です。
メスティンの使い方|蒸す -肉まんやシュウマイなどの蒸し料理-
メスティンの底に網を設置することで、肉まんやシュウマイ、じゃがバターなどの蒸し料理を楽しむことができます!
網は別売りとなっているケースが多いので、それぞれのメーカーサイズ合わせた網を購入するようにしてください。
メスティンの使い方|揚げる -串カツなどの揚げ物料理-
メスティンは揚げ物鍋としても活用できます。
天ぷらや串カツなど、野外で揚げたてをいただくのは格別ですよ♪
ライター 奥村サヤ
にんにく、オイル、具材をメスティンに入れて火をかけるだけで簡単に作れるのでおすすめです!
メスティンの使い方|お弁当箱として
メスティンの活用は調理だけではありません!
丁度良い大きさで、軽量のため、お弁当箱として使うにもおすすめなんです。
今、SNSでは「#メスティン弁当」というタグで1万件以上もUPされているほど!
検索して参考にするだけでも、お弁当作りが楽しくなりそうですね。
初めてメスティンを選ぶときに注目したいポイント
メスティンを選ぶときのポイントは以下の2点です。
- 使う人数に合わせて「大きさ」を選ぶ
- 「シーズニングやバリ取りが必要か」を確認する
初めてメスティンを買うという人は、ぜひチェックしてみてください。
ポイント【1】使う人数に合わせて「大きさ」を選ぶ
メスティンは、使用したい人数に合わせて大きさを選びましょう。
1人~2人で使用する場合は、容量800ml前後のメスティンがおすすめです。
800ml前後は、1合のご飯を炊くのに適した容量となっています。
また、1人分のお弁当箱としても丁度良い大きさでです。
3人~4人で使用する場合は、容量1000ml以上のラージサイズがおすすめです。
サイズが大きなメスティンは、ワンバーナーやポケットストーブで使用する際、大きい分バランスが悪くなるので注意してくださいね。
- 1人~2人…容量800ml前後がおすすめ
- 3人~4人…容量1000ml以上がおすすめ
ポイント【2】「シーズニングやバリ取りが必要か」を確認する
メスティンの中には、シーズニングやバリ取りが必要な商品があります。
事前に確認してから購入するようにしましょう。
メスティンはアルミ製のため、そのままの状態で使用すると酸化して黒くなったり焦げついてしまいます。
「シーズニング」は、その酸化などからメスティンを守るためのコーティング作業です。
また、何も加工されていない切りっぱなしのアルミのフチは、ザラザラとしていて指を切ってしまうことがあり危険です。
このザラザラを紙ヤスリで削って滑らかにする作業を「バリ取り」と言います。
難しく感じるかもしれませんが、どちらもとっても簡単!
初心者でもすぐにできる工程です。
シーズニング・バリ取りの方法をチェック
メスティンを使う前の「バリ取り・シーズニング」方法と長く使えるお手入れのコツ
ただ、「手間なくすぐに使いたい!」という方は、シーズニング・バリ取り不要のアルマイト加工されている商品を選ぶことをおすすめします。
【メーカー別】おすすめのメスティン
こちらでは、メーカー別におすすめのメスティンをいくつかご紹介します。
トランギア(trangia)|メスティン
メスティンの元祖と言えるのが、「トランギア」のメスティンです。
スウェーデンの老舗アウトドア用品メーカーで、日本ではイワタニ・プリズムが正規の代理店として輸入販売しています。
トランギア社の目印は、ハンドルの取り付け位置の刻印が目印です。
サイズは容量750mlのスタンダードサイズと容量1350mlのラージサイズの2サイズ。
取っ手は取り外しができ、持ち歩きの際は収納できます。
切りっぱなしのアルミのままですので、購入したらバリ取りとシーズニングを行う必要があります。
ひと手間かかりますが、無垢な質感が好きな方におすすめです!
トランギア純正の網やレザーハンドルカバー、ケースも販売されています。
スケーター(Skater)|アルミメスティン
お弁当箱や調理用品などを製造するメーカー「スケーター」のアルミメスティンの特徴は、アルマイト加工がされていること!シーズニング不要ですぐに使えることができます。
また、焦げつきの心配がなく安心して使用できるので、メスティン初心者の方におすすめです。
大きさは、容量600ml、容量850ml、容量1000mlの3種類。
ソロからファミリーサイズまで揃っているため、使用人数に合わせて選べます。
スケーターの「アルミメスティン」を使ってみた
実際に「アルミメスティン」の容量850mlサイズを使用してみました。
スタンダードなトランギア社のメスティンと比べると、幅広く浅い形をしています。
そのため、数人でメスティンを囲んで料理をつまみやすく、ファミリー向きだと感じました。
幅広なので、レトルト食品を温めるにもピッタリなサイズです!
取っ手は取り外しができませんが、折りたたみができるため収納には問題ありません。
かえって安定感があって、安心して使用できました。
また、フタが開け閉めしやすいところも使い勝手が良いと思ったポイントです。
カオマンガイや焼き野菜サラダなど、様々な料理が載っているレシピ集が付属しています。
このレシピを参考にしながら、新しいソトレシピに挑戦するのも楽しいですよ♪
サンドリー(SUNDRY)|メスティン
ものづくりが盛んな新潟県三条市にある角利産業のブランド「サンドリー」のメスティンです。
内側にメモリが付いていているので、炊飯や料理をするときに迷わず水の分量が測れるのが嬉しいポイント!
容量は850mlで、2合までご飯を炊けます。
バリ取り不要ですが、シーズニングは行う必要があります。
収納袋がセットになっていて、コスパ良しなメスティンです。
ミリキャンプ(MiliCamp) メスティン
中国のアウトドアブランド「ミリキャンプ」のメスティンもおすすめ。
大きさは容量800ml、メモリが付いているので簡単にご飯が炊けます。
サンドリーのメスティン同様、バリ取り済みですが、シーズニングは行う必要があります。
単品でも購入できますが、オプションが充実しています。
ジャストサイズの網、ポケットストーブ、ハンドルカバーが付いた4点セットは、コスパが良く魅力的!
固形燃料さえあれば、すぐにでも炊飯ができますよ。
メスティンと一緒に買っておくと良いアイテムは?
メスティンを購入する際に、一緒に持っていると便利なアイテムをご紹介します!
メスティンとあわせて買いたい「網」
先でもご紹介した蒸し料理に活用できる「網」をセットすれば、メスティンが蒸し器に早変わり!
使い方の幅が広がるので、ぜひ一緒に購入して欲しいアイテムです。
キャンプでアツアツの肉まんや蒸しパンなどが楽しめるほか、網の下にチップを敷いて燻製料理を作ることも可能です。
購入の際は、メスティンのサイズに合った網を選ぶよう、サイズの確認は忘れずに行なってくださいね。
メスティンとあわせて買いたい「ポケットストーブ&固形燃料」
折りたたみ式のコンパクトなポケットストーブに固形燃料をセットすれば、より簡単にご飯を炊くことができます。
初心者の方にはハードルが高い、火加減の調整や焦げ付きの心配がなく、ほったらかしにしておくだけで「自動炊飯」が可能。
コンパクトで持ち運びにも便利です。
セット販売されているものも
メスティンとセットで販売もされているアイテムもありますので、こちらも参考にしてください。
メスティンとあわせて買いたい「ワンバーナー」
メスティンを使う上で、最もポピュラーな熱源がワンバーナーです。
ワンバーナーにも様々なタイプがあるので、使いたいシーンや目的に応じて選びましょう。
ソロキャンプに向いているワンバーナー
登山やソロキャンプをするなら、コンパクトで持ち運びしやすいものが欲しいですよね。
低温下でも着火して、耐風性もあるものを求めるなら「OD缶1(※アウトドア専用のガス缶)用シングルバーナー」がおすすめです。
ファミリーキャンプに向いているワンバーナー
ファミリーキャンプをする方は「CB缶2(※Cassette Gas Bombe。家でカセットコンロで鍋料理などをする際にも用いられる、いわゆるカセットボンベと呼ばれるもの)用シングルバーナー」がおすすめです。
外気温が低いとパフォーマンスが落ちる点がありますが、登山や冬キャンプなどをする予定がなければ満足に使用できるかと思います。
CB缶はコンビニなどでも手に入りやすく、ランニングコストの安さも魅力です。
メスティンとあわせて買いたい「メスティンケース」
メスティンを持ち歩く際のケースやカバーも、あると便利なアイテム。
様々なメーカーから専用のメスティンケースが発売されています。
特におすすめなのは袋型タイプ。
持ち歩きとして活用するだけではなく、ご飯や料理を蒸らしたり、鍋敷きとしても使えるためおすすめです。
メスティンとあわせて買いたい「ハンドルカバー」
メスティンを安全に使うため、火傷防止としてハンドルカバーがあると安心です。
ハンドルカバーでシンプルなメスティンを自分好みにカスタムできることも楽しみの一つ。
各メーカーから専用のハンドルカバーが発売されているほか、オリジナルを自作して楽しむ方も多いのだそう!
メスティンで幅広いアウトドアレシピを楽しもう!
メスティンはご飯を炊くことはもちろん、さまざまな料理を手軽に作れることができる万能クッカーです。
これ1つ持っているだけで、外でのご飯がグンと楽しくなること間違いありません。
普段あまりアウトドアをしないという方でも、簡単に料理を楽しめるのが最大の魅力。
色々なレシピに挑戦して、メスティンのある生活をぜひ楽しんでくださいね。

