子どもから大人まで、みんな大好きなパスタ料理。
パスタは、いつでも作れるようにストックしておきたい食材の1つですよね。
ところで、パスタの正しい保存方法を知っていますか?
賞味期限が長くて便利な食材なので、パスタの保存にはあまり気を使っていないという人も多いと思います。
でも、保存方法が適切じゃないと、パスタの品質を劣化させたり、虫がわいたりなんてことも起こってしまうんです!
そこで今回は、パスタの正しい保存方法とパスタの保存に便利なパスタケースの選び方やおすすめのアイテムをご紹介します。
目次
パスタを袋のまま保存しても大丈夫?
パスタの袋を開封後、余ったパスタはどうやって保存していますか?
「乾麺だから開いた口さえ閉じておけば大丈夫でしょ」と、開封した袋の口を輪ゴムで巻いて、パントリーなどにそのまま置いてしまうという人も多いのではないでしょうか。
(実はわたしがそうでした…)
でも実は、その保存方法はNG!
パスタの品質をどんどん下げてしまう原因になっています。
そこで、まずはパスタを袋のまま保存しておくデメリットについて紹介します。
パスタを袋のまま保存しておくデメリット
パスタを袋のまま保存しておくデメリットには以下のようなことがあります。
- 虫がわいてしまうことがある
- 湿気を吸って、鮮度が落ちてしまう
- ニオイを吸って、味が落ちる
虫がわいてしまうことがある
袋でパスタを保存して、輪ゴムやクリップで密閉したとしても、小さな隙間は空いてしまいます。
その隙間から、小麦粉や乾麺に発生するシバンムシ1シバンムシ(死番虫)とはシバンムシ科(Anobiidae)に属する甲虫の総称であり、雑食性で特に穀粉やその加工食品で、小麦粉、米粉、乾燥麺類、ビスケット、菓子類などを食害する事が多い。5~10月に発生しやすい。などの食品害虫が入り込んでしまうのです。
大きさは2~3mmほどですが、1匹見つけたら無数にいると覚悟しましょう。
パントリーに置いてある他の食品にまで害が出てしまう恐れもあるため、要注意です!
湿気を吸って、カビが生えることがある
パスタを袋のまま高温多湿の場所で保存したり、濡れた手で触ってしまったまま保存してしまうと、パスタが湿気を吸収してしまいます。
その水分によって、パスタにカビが発生してしまうので注意が必要です。
また、パスタがヒビ割れてしまうこともあり、パスタの鮮度が落ちてしまう原因にもなります。
ニオイを吸って風味が落ちる
密閉されていない袋の隙間から、ニオイも入ります。
パスタがそのニオイを吸って、風味を落としてしまいます。
せっかくおいしく調理しても、パスタ自体がおいしくなければ台無しに!
ニオイ移りを防ぐためには、できるだけ空気に触れさせないように保存する必要があります。
パスタのおいしさを保つ保存方法
乾麺なので保存に気を使わなくてもいいと思われがちなパスタですが、おいしさを保つためには正しい保存方法があります。
- 開封後は密閉容器で保存する
- 高温多湿な場所を避けて保管する
- 使用する分だけ取り出して出しっぱなしにしない
- 常温で保存する(冷蔵庫に入れない)
開封後は密封容器で保存する
パスタを開封したら、密閉できる保存容器に入れて保存しましょう。
こうすることで虫や湿気の侵入を防ぎ、パスタをおいしい状態に保つことができます。
カビや劣化の心配もなくなりますよ。
密閉できる容器が準備できない場合は、保存袋に移し替えるだけでもよいですよ。
高温多湿の場所を避けて保管する
パスタを鮮度のよいまま保存するには、保管場所にも気をつけましょう。
直射日光が当たらない、湿気のない涼しい場所が最適です。
シンク下やシンク周りはどうしても湿気が溜まりやすいのでNG。
戸棚や食品庫など、湿気の少ない場所を選んで保管するようにしましょう。
使用する分だけ取り出して、出しっぱなしにしない
実は、調理中は思っている以上に、空気中に熱気と湿気がこもっています。
その上、調理中に飛び散った水分や調味液がパスタに付いてしまうと、カビが発生しやすくなったり劣化の原因になることも。
そうならないために、使用する分だけのパスタを取り出したら、出しっぱなしにせずに出来るだけ早く密閉容器に戻して保管しましょう。
常温で保存する(冷蔵庫に入れない)
パスタは、常温保存が基本です。
冷蔵庫で保管した方が安心のように思いがちですが、実は冷蔵庫での保存はNG!
冷蔵保存は、パスタの水分が失われたり、他の食材のニオイが移ったりと、ヒビ割れや風味が落ちてしまう原因になってしまいます。
虫が気になってどうしても冷蔵庫で保存したいという場合は、パスタ用のタッパーに入れたりラップで巻いたりして、できるだけ空気に触れさせないようにして保存しましょう。
茹でたパスタを保存する方法【冷蔵・冷凍】
パスタをいちいち茹でるのが面倒という方は、茹でて保存する方法もありますよ。
まとめて茹でて、次の日のお昼の準備をしておいたり、冷凍ストックしておけば、チンするだけで調理できるのでとっても便利です。
パスタをおいしく冷蔵・冷凍する方法と手順をご紹介します。
茹でたパスタをおいしく冷蔵保存する方法
パスタをおいしく冷蔵保存するにはちょっとしたコツがありますので、冷蔵保存する手順をご紹介します。
パスタをおいしく冷蔵する手順は下記の通り。

パスタをザルに上げてしっかり水切りした後は、オリーブオイルを絡めておくことがポイント!
オイルを絡めておくことで水分を逃さず、おいしさを保てます。
ソースがある場合は、先にソースを絡めておくとよいでしょう。

オイルやソースを絡めたら、タッパーなどに入れて保存しましょう。
すぐに食べられるようにお皿で保存しておきたい場合は、空気に触れないようにピッタリとラップをかけて保存しましょう。
茹でたパスタはいつまで冷蔵保存しておける?
茹でたパスタの場合、賞味期限は1日程度です。
食感を気にしなければ2日は保存できますが、なるべく早く食べきるようにしましょう。
茹でたパスタをおいしく冷凍保存する方法
茹でたパスタを冷凍保存しておけば、お弁当や時短料理に便利ですね。
パスタを冷凍保存する手順も見ていきましょう。

茹で上がったパスタはザルにあげて水気を切り、冷水で素早く冷やし、ザルにあげましょう。

パスタを1食分に分けて冷凍用保存袋に入れ、平らにして空気を抜いて口を閉じ、冷凍しましょう。
茹でたパスタのいつまで冷凍保存しておける?
冷凍保存したパスタの賞味期限は1ヶ月程度です。
それ以上になると、どんどん風味が落ちてしまいますので、なるべく早く食べるようにしましょう。
パスタの保存に最適なパスタケースの選び方
前述の通り、パスタを買ってきた袋のまま保存しておくのはおすすめできません。
パスタの保存にはパスタケース(パスタポット)などの保存容器を使用しましょう。
最近は、オシャレなデザインだけでなく、機能面でも工夫を凝らしたパスタケースが人気です。
しかし、さまざまな素材や形状のものがあってどのような基準で選んだらいいか迷ってしまいますよね。
そこで、こちらではパスタの保存に最適なパスタケースの選び方についてご紹介します。
- 素材で選ぶ
- 容量から選ぶ
- 取り出しやすさ・補充のしやすさで選ぶ
- 好みのデザインで選ぶ
パスタケースの選びのポイント【1】素材
パスタケースは、プラスチックやガラスなどさまざまな素材で作られた商品があります。
それぞれの素材によって、見た目だけでなく機能にも違いがあるので、求める性能に近いものを選ぶとよいでしょう。
それぞれの素材による特徴は下記の通りです。
耐熱性・耐久性に優れた『ポリプロピレン』
パスタケースの多くに使われている素材がポリプロピレンです。
とても軽くて強度が高く、耐熱性にも優れているので、キッチンでの使い心地はバツグン!
また、吸湿性がないため、パスタの保存に適しています。
キッチンが狭くて、置く場所がコンロの近くになってしまうという方は、ポリプロピレン製をおすすめします。
オシャレでデザイン豊富な『ガラス』
インテリアに馴染むオシャレなパスタケースをお探しの方はガラス製がおすすめです。
重さがあるので出し入れが大変というイメージのあるガラスですが、今は軽くて耐熱性のあるものや、密封性の高い商品も多くあります。
お気に入りのデザインを選んで、長く大切に使い続けたいですね。
軽くて衝撃に強い『AS樹脂』
AS樹脂は、軽くて衝撃に強いという特徴があります。
持ち運びやすくて落としても壊れにくい素材なので、小さなお子さまのいるご家庭におすすめです。
また、AS樹脂は軽いので、家族の人数が多くてたくさんの量を保存したいという場合に適しています。
ただし、熱には弱い特性があるので、コンロの近くには置かないように気をつけましょう。
パスタケースの選びのポイント【2】容量
普段、パスタをどれぐらい食べるかによって適した容量を選ぶことも大切です。
家族の多い方やパスタを頻繁に食べる方なら大きめのパスタケースを。
一方、ひとり暮らしであまりパスタを消費しないという方は、コンパクトで少量を保存できるパスタケースを選ぶとよいでしょう。
パスタケースの選びのポイント【3】取り出し・補充のしやすさ
パスタケースは、必要なときにサッと取り出せるか、補充がしやすいかも重要なポイントです。
取り出し口となるフタに注目して、開けやすそうか、出すのに手間はかからないかをチェックしましょう。
また、写真のようにフタの部分に穴が空いていてパスタの量を計れる便利な機能がついた商品もあります。
実際にキッチンで使うところをイメージしながら、使いやすさを重視して選ぶとよいでしょう。
パスタケースの選びのポイント【4】デザイン
お料理は毎日のことなので、キッチンに立つのが楽しくなるようなお気に入りのデザインを選ぶことも大切なポイントです。
インテリアのテイストに合わせて選べば、キッチン全体に統一感が出てセンスの良いお部屋の印象に。
インテリアの一部として、見せる収納ができるパスタケースを選ぶのもおすすめです。
おすすめのパスタケース(パスタポット)10選
パスタケース選びのポイントが分かったところで、ここからはおすすめのパスタケースをみていきましょう!
それぞれのパスタケースの特徴や魅力などをご紹介しますので、自分に合った使い勝手のよいパスタケースを見つける参考にしてみてくださいね。
MONKEY BUSINESS|スパゲティータワー
フタの上にいるニワトリがチャームポイントのパスタケース。山型になっているフタには、実は秘密が!
1~4人分それぞれの分量でパスタを取り出せるのです。
計りいらずでパスタをすぐに茹でられるので時短にもなりますね。
見える収納がしたくなるオシャレなデザインと機能性を併せ持つパスタケースです。
Moku Neji|パスタケース
ガラスと木目のコントラストが美しいパスタケース。
木製のフタはねじ切り加工が施されているので、しっかりと密閉でき長期の保存も安心です!
本体はガラス製なので、ニオイ移りも心配いりません。
インテリアにも馴染みやすく、シンプルでオシャレなパスタケースをお探しの方におすすめです!
岩崎工業|ラストロウェア アローラポット

シリコンパッキンの付いたフタで密閉するので、湿気からパスタをしっかりとガードしてくれます。
また、フタには大小2つの取り出し口が付いていて、1人分・2人分の計量がサッとできてとっても便利!
市販のパスタ約1kg分を保存できる大容量なので、家族が多い方や頻繁にパスタを作る方におすすめです。
KINTO|Cast パスタキャニスター
「機能美を備えたデザイン」にこだわったキッチンメーカー「KINTO」のパスタキャニスター。
フタにはシリコンパッキンが付いているので、密閉性がありしっかりと保存が可能。
本体は耐熱ガラス製なので、食洗機も使えて清潔に保てるのが嬉しいポイントです。
すっきりとしたフォルムでキッチンをオシャレに演出してくれますね。
DULTON|グラスパスタジャー
外国のキッチンにありそうなたたずまいのレトロでオシャレなパスタケースです。ガラス製の本体とアルミのフタの組み合わせが◎
見た目の可愛さだけでなく、フタにはゴムパッキンが付いているので、しっかり密閉できる優れものです。
シンプルなのでキッチンに違和感なく馴染んで、インテリアのひとつとして楽しめます。
タケヤ化学工業|パスタケース フレッシュロック

ロングパスタが2.5L入り、1食分(100g)を計ることができるパスタメジャーまで付いています。
フタが透明なので、上から見た時に何がどのくらい入っているのか把握しやすいのが特徴的。
保存容器を「フレッシュロックシリーズ」でまとめるとキッチンがスッキリしますよ。
イノマタ化学|なるほどパスタ

パスタが出てくるフタ部分がスライド式なので、片手でスムーズに開け閉めできます。忙しい時にささっと軽量して必要な分だけパスタを取り出したい人には魅力的な使いやすさですね。
パール金属|スマートシールコンテナ

2.8Lの大容量サイズなので、パスタ以外にもお米を保存する米びつとしても使えます。シリーズ商品同士でスタッキングさせることができ、並べて置くと見た目もスッキリします。
富士商|エアリデューサー

ガラス製でおしゃれさも兼ね備えているので、出しっぱなしにしておきたい派の人にもおすすめです。
DULTON|キューブジャー

なんと、保存期間を確認できるダイヤルがついているんです!マスキングテープなどを貼らなくてもいつ入れたのかを記録できるのは便利ですね。
ステンレス×ガラスの洗練されたたたずまいは外国風のキッチンの雰囲気にピッタリ!
パスタケースでおいしさを逃さず保存しよう
パスタのおいしさをキープして正しく保存するためには、パスタを置く場所だけでなく、保存容器の密閉性や利便性が重要です。
パスタケースはパスタの保存に欠かせないアイテム。
しっかり密閉できてパスタを湿気や虫から守ることができ、おいしさを逃さずに保存することができます。
パスタケースは、機能性に優れたものやガラス製でおしゃれなデザインのものなど、種類が豊富です!
自分だけのお気に入りを見つけて、毎日のパスタお料理をもっと楽しくしてみてくださいね。

