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焼肉のニオイを残さない!消臭方法と対策とは?

焼肉のニオイを残さない!消臭方法と対策とは?【人気お掃除ブロガーが直伝】

家事のコツ

自宅で焼肉をしたあと気になる「ニオイ」。ちゃんとあと片付けをしはずが、翌日になると思ったよりニオイが残っていて驚くことも。 
そこで今回は、人気お掃除ブロガーのよしママさん監修のもと、焼肉のニオイ対策についてご紹介します。

家事のコツや収納術、インテリアやおでかけにまつわる話などを通して「わたしらしい暮らし方」をご提案します。

焼き肉後の気になるニオイ。原因から考える消臭のカギとは?

焼肉をした後に残るニオイの原因は、油を含んだ煙「油煙(ゆえん)」。この油煙が、カーテンや衣類などのファブリック類や床や壁にも吸着して、あの焼肉後の独特の残り香が発生するのです。

また、焼肉の脂が飛び散った跡もニオイの原因のひとつ。焼肉後テーブルはちゃんと拭くとは思うのですが、床は見落としがち。目に見えなくても脂がとびちっていて、放置しておくと油染みになってニオイの原因に。

焼肉後のニオイを防ぐには、この油煙と脂ハネが部屋に残らないようにすることが「カギ」となります。

翌日、焼肉のニオイを残さないための消臭のコツ

では、おうち焼肉で、次の日までニオイを残さないためにはどうしたらよいのでしょうか。

お掃除ブロガーとして人気のよしママさんに焼肉のニオイ対策を教えていただきました。

よしママのプロフィール画像

よしママ

お掃除ブロガー。子どものハウスダストアレルギーをきっかけに掃除にはまり、ブログ「節約ママのこだわり掃除」をスタート。時短家事や節約を楽しみながら日々研究中。 著書に『家族が笑顔になる おそうじの魔法』(日本文芸社)がある。

部屋の「換気」をする

「ニオイを追い出すために「換気」をします。換気扇を回すのはもちろん、新しい空気を入れるため、窓を開けておくようにしましょう。焼肉をしたホットプレートを中心にして、窓と換気扇が対角線上になるように窓を開けておくとベストです」。

おうち焼肉の効果的な換気方法

また「窓からの風だけで風量が弱いときは、開けた窓の前に扇風機を置くと効率よく換気できる」とのこと。よしママさんによると「ニオイを効率よく排出するには扇風機の向きはホットプレートや換気扇のある方向に向けておくことが大切です」。

カーテン・ファブリック類には「消臭スプレー」をかける

「カーテンやファブリック類のニオイ対策とおすすめなのが、消臭スプレーです」とよしママさん。

ただし、消臭スプレーとひと口にいっても様々な種類が。「焼肉のニオイ対策に効果があるのは以下の2種のスプレー」とよしママさん。ちなみに、焼肉の油煙と同じ酸性の「クエン酸スプレー」は、消臭効果があまり期待できないとのことです。

  • 中性のアルコールスプレー
  • アルカリ性の重曹スプレー

上記のうち注意したいのが、アルコールスプレー。「アルコールに耐えられる素材にしか使えないだけでなく、火気厳禁です」とよしママさん。電化製品のコンセントや配線部分にはスパークによる引火の危険があるので、くれぐれもアルコールスプレーは使用しないようにしましょう。

その点、「重曹スプレー」は使い勝手は◎。よしママさんに作り方を教えていただきました。

<よしママ伝授!重曹スプレーの作り方>

  • 200mlの水に小さじ2杯(8g)を入れる
  • スプレー容器に入れ、重曹が溶けるまでよく振って混ぜる

カーテン、椅子、ソファーなどたいていのものに使えますが、重曹スプレーにも注意点が。よしママさんによると「衣類にスプレーする際、アルミや銅に反応してしまうことがあるので装飾品や金属製のボタンなどには直接スプレーしないように気を付けてください。その他、漆器や木製の家具なども傷む可能性があるので使用できません」ということです。

手作りしたり注意点がいろいろあって面倒な場合は、市販の消臭スプレーを使うのもひとつの手。よしママさんにおすすめしてもらったのは以下の消臭スプレーです。ご本人も普段から愛用されているアイテムなのだそう。

<p>GEONATURE(ジオナチュレ)</p>

GEONATURE(ジオナチュレ)

アイテムを見る

「アルコールフリーだから、手荒れの心配がいりません。火気厳禁ではないので、ホットプレートを使用していても安心して使えます。水、貝殻焼成カルシウムだけで作られているので、食器に触れてもいいのがおすすめの理由です。」とよしママさん。

床も掃除する

焼肉のニオイを残さないための床の掃除法ト」

目に見えなくても床にも意外に広範囲に油が飛び散っています。その油もニオイの原因になるので放置は厳禁。床もちゃんと忘れず掃除をしましょう。

よしママさんによると「床の油汚れやニオイには、フローリング用のウェットシートを使うのがおすすめ」とのこと。ウェットシートの中でも重曹やセスキ、アルカリ電解水配合のものは、より油が落ちやすいのだそう。

また、先ほど紹介した「重曹スプレー」も床掃除に使えるのだそうです。ただし「ワックスがはがれる可能性があるので、規定量より薄めに作るように」とのことです。同じく重曹やセスキ、アルカリ電解水配合のウエットシートもワックスがはがれる可能性があるので、注意してください。

食後、ホットプレートを放置しない

ホットプレートを洗わず放置しておくとニオイが広がってしまう原因に。焼肉を食べ終わったら速やかに洗った方がベター。でも焼肉を焼いたホットプレートって油ギトギトで洗うのって億劫ですよね。

そこで、よしママさんに簡単に汚れを落とす方法を教えてもらいました。

<よしママ伝授!ホットプレートの油汚れを落とすコツ>

ホットプレートは、使用後すぐに400mlほどの水を入れ、プレートの底に水をためます。

焼肉をしたホットプレートを沸騰させて汚れを拭き取る

ホットプレートの温度を上げて、水を沸騰させます。

「このとき、キッチンペーパーを滑らせるように拭き取ると、簡単に汚れを落とすことができますよ」。

焼肉をしたホットプレートを中性洗剤で洗いしっかりとすすぐ

ホットプレートが冷めたら、中性洗剤で洗いしっかりとすすぎます。

「一度水を入れて沸騰させているので、強力な成分の洗剤を使わなくてもOK」とよしママさん。写真のように簡単に汚れが落ちるのだそう。

焼肉をしたホットプレートの洗いあがり

こちらが、よしママさんが掃除した後のホットプレート。

調理した後はコゲや油汚れでギトギトでしたが、スッキリときれいに!

着ていた衣類を洗濯する

着ていた衣類も洗濯機に入れて洗ってしまいましょう。「ニオイを徹底して残したくない」というなら、クッションカバーやソファーカバー、カーテンなど取り外せるファブリック類もまとめて洗ってしまうのがベストです。

お茶・コーヒーかすを煎る

緑茶に含まれるカテキンには、アンモニア臭などを取り除く抗菌作用があると報告されています。またコーヒーかすにも同様の効果が。

下記の記事でもコーヒーかすの消臭効果をお伝えしましたが、置いておくだけでなく洗ったホットプレートで煎るとなおよし。煎ることで、消臭成分が空気中に飛散して効果がより期待できるようになります。

こちらの記事でコーヒーかすについてはくわしく説明していますので、参考にしてください。

>>コーヒーかすを再利用するアイデア10選

次回、おうち焼肉をする際に。ニオイを発生させないための予防法

次の機会に焼肉をするときには、あらかじめニオイ対策をしておくと、焼肉をした後の対処がラクに。

換気をする

食後だけでなく、焼肉をしている最中も換気をするようにしましょう。もし寒くて窓が開けられないなら、換気扇を常に回しておくようにしましょう。また、ニオイ移りのしやすいものを焼肉をしている部屋に置かないことも大事。特に布団や衣類はニオイ移りしやすいアイテム。クローゼットや寝室へつながる扉は閉めておくようにしましょう。

カーテンやファブリックにあらかじめ「消臭スプレー」をかけておく

焼肉のニオイ対策にカーテンに消臭スプレーをかけておく

焼肉をする部屋のカーテンはなるべく、タッセルで端にまとめておきましょう。こうすると面積が少なくなってニオイがつきにくくなります。よしママさんによると畳めないカーテンにはあらかじめ消臭スプレーをしておくといいとのこと。「実際、焼肉をする前に消臭スプレーをしておいたところ、ニオイがつきにくくなりました」とのこと。

焼肉のニオイ対策に衣類に消臭スプレーをかける

また同様に衣類にも事前に消臭スプレーをするのは効果的とのこと。先ほどご紹介した「GEONATURE(ジオナチュレ)」を焼肉前にかけたところ、消臭力もしっかりあったとのことです。

洗濯機で気軽に洗えない素材の衣類にはあらかじめかけておくと安心ですよね。

油煙の出にくい肉を選ぶ

脂身が多い肉ほど、ニオイの原因である油煙が大量に出てしまいます。油煙が発生しにくい脂身の少ない肉を選ぶのも手。

  • 煙の発生が少ない肉……脂身が少ない肉(ヒレ肉・もも肉・スネ・ランプ・ササミ)
  • 煙の発生が多い肉……脂身が多い肉(サーロイン・バラ肉・カルビ・ホルモン)

ただし、脂身が少ない肉を選んでも、タレが付いた肉は煙が出やすいので注意しましょう。

煙の出にくい調理器具で焼く

<p>ヘルシーグリル</p>

ヘルシーグリル

アイテムを見る

「無煙ロースター」と呼ばれる、煙が出にくいよう設計された調理器具を使うのもおすすめ。写真のような煙を吸い取るタイプから、肉から出た油が過熱部分に落ちないよう設計されたタイプまでいろいろな種類が発売されています。普通のホットプレートより少しお値段ははりますが、頻繁におうち焼肉をするならおすすめ。おうちのいろんなものを消臭したり洗ったりする手間を考えると、持っておいて損はありません。また、BBQや焼き肉をしている特別感が食卓に生まれるのも、専用アイテムを使うメリットです。

200度ぐらいの温度で肉を焼く

油煙は高温になるほど発生しやすくなります。そこであまり高温で焼かないようにすることも大事です。

よしママさんに実践いただきました。すると「わが家では、以前はホットプレートの温度を250度にして肉を焼くことが多かったのですが、試しに200度くらいに下げて焼肉をするようにしたら煙が出にくくなりました。温度に気をつけるだけで、ニオイだけでなく床のべたつきも減りました。」とのことです。

テーブルや床に油ハネ対策をしておく

テーブルや床に飛び散った油もニオイのもとであると先ほどご説明しましたが、あらかじめ油が飛ばないよう対策をしておくのも◎。よしママさんの家では肉の際には必ずホットプレートの下に新聞紙を敷くようにしているのだとか。

焼肉のニオイ対策に新聞紙を敷く

こうしておけば、掃除する手間もなくなりますよね。

消臭対策をしておうち焼肉をもっと楽しく

焼肉をする機会も多くなるこれからの季節。ニオイの消臭方法や予防法を知ってもっと気軽に楽しみたいですよね。

よしママさんに教えていただいたこと、試していただいたことを参考に、あと片付けがラクになれば幸いです。


参考資料

公益財団法人世界緑茶協会「おしえてTea Cha!茶の効能 消臭効果」(検索日:2023年6月23日)

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