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パスタをゆでる

もうパスタ鍋はいらない!?パスタをゆでられる調理器具5つ

キッチン

パスタをゆでるための調理器具としてパスタ鍋(パスタポット)がありますが、大きくて収納場所に困りますよね。
実はパスタ鍋(パスタポット)以外の調理器具でもパスタをゆでることができます。電子レンジでレンチンしたり、フライパンでゆでたりする方法も。

この記事ではパスタをゆでられる調理器具を5つセレクトし、それぞれのメリットをご紹介します。

幼いころから「つくること」全般が好きで調理師、ハンドメイド作家に。ハウジーでは主婦の負担になりがちな毎日の料理を楽しめるよう、ちょっとしたヒントをお伝えします。また「大人の食育」に直結する料理のおもしろさをシェアしたい!北海道での菜園づくりや調理の工夫はブログとインスタグラムでも発信しています。

パスタをゆでる調理器具はどうやって選ぶ?

パスタをゆでられる調理器具には、主に以下のようなものがあります。

  • パスタ鍋(パスタポット)
  • フライパン
  • 電子レンジ専用容器
  • 耐熱ガラス製のボウルや耐熱皿
  • 圧力鍋

パスタをゆでるにはパスタ鍋のようにたっぷりの水が入る深型の鍋が必要だと思われがちですが、浅型のフライパンや深めの耐熱皿でもでもゆでることができます。

調理器具によって、味や食感などパスタのゆで上がり方はさまざま。使い勝手やメリットも異なります。
ここからは、上記のアイテムを使ってパスタをゆでたときの違いやメリットなどをご紹介していきます。

パスタ

パスタのゆで上がりを比較するため、すべての調理器具で同じパスタを使います。
今回は太さ1.7mmでゆで時間9分のパスタを用意しました。

手軽に済ませたいならフライパンで

フライパンでパスタをゆでる

フライパンでパスタをゆでる発想がなかった、という人もいるかもしれませんが、大きな鍋を準備しなくてもフライパンでパスタをゆでることは可能です。大きめのフライパンならパスタを折らずに入れることもできますよ。

フライパンでパスタをゆでるメリット
フライパンでゆでるメリットは、料理の時短ができることです。
使用する水の量が少ない+底面が広いので、大きな鍋より早くお湯を沸かすことができます。
パスタをゆでてそのままソースをからめる「ワンパンパスタ」は、フライパン1つでパスタを作れるということで大人気。

パスタを手軽にささっとゆでたい人は、フライパンを使ってみるのもおすすめです。
フライパンでパスタをゆでるコツやワンパンパスタの作り方は、関連記事で紹介しています。

また、フライパン以外にも、口の広い炒め鍋や中華鍋を活用することもできます。

中華鍋でパスタをゆでる


今回は中華鍋を使って鮭とキャベツのクリームパスタを作ってみました。
食感を良くするために水気を残して仕上げています。

少量しかゆでないならレンチンで

電子レンジでパスタをゆでる

パスタを1人分しか作らないときは、パパッと時短でできるやり方のほうが便利。
ここからは、電子レンジ専用のパスタ調理ケースを使ったパスタのゆで方をご紹介します。

電子レンジでパスタをゆでるメリット
電子レンジでパスタをゆでるメリットには、「水の量が少なくてすむ」「火を使わなくてすむ」などが挙げられます。
その他にも、パスタをゆでるための細長い容器を使うと、パスタを折らずにゆでることができる、というのも大きなメリット。パスタをゆでてそのまま水切りができるというのもうれしいですね。

パスタのコシはあまり期待できないものの、1人分のパスタを調理するときの手軽さをとるならおすすめです。

電子レンジでパスタをゆでるデメリット
「電子レンジでチンするだけなので手早くゆでられる」と思っている人は要注意。
実は、電子レンジを使うとお湯でゆでるより時間がかかるのです。

また、ターンテーブルが回らないとゆで具合にムラができる可能性があるので、途中で向きを入れ替えるなどの一手間一手間が必要になります。

電子レンジでパスタをゆでる方法

電子レンジでパスタをゆでる

今回は100均の容器と700円前後で購入できるスケーターの容器を使ってみました。

1.容器にパスタを入れ、パスタの規定のゆで時間+4分程度で電子レンジにかけます。この時、吹きこぼれるので加熱時にフタはしません。
加熱時間の目安は容器にも書いてありますが、初めて作るときは途中で出してみて好みのゆで具合かどうかチェックしましょう。少し硬ければさらに30秒ずつ追加で加熱して様子を見てください。
2.好みの硬さにゆで上がったら、容器の湯切り穴を使ってしっかりお湯を切ります。
3.あとは好きなソースを絡めてできあがりです。

ゆで時間が9分のパスタなら合計13分+アルファの加熱時間になります。
意外と時間が必要ですが、放ったらかしでできるのはうれしいですよね。

100均の容器でも機能的には十分ですが、水切りの穴が小さく湯切りしても中にお湯が残る、フタがゆるいので湯切りするときに開かないようにしっかり抑える必要がある、などのデメリットもあります。
一度に入れられるパスタの量もものによって違うので、購入する際は容量もよくチェックしてくださいね。

「ルクエ」のスチームケースなら水切り不要!?

ルクエのスチーマーでパスタをゆでる

電子レンジを使って、水切りの必要がないよう水分量を減らし、かつ味付けも同時に行うという調理法があります。
今回は、電子レンジ調理には定評のある「ルクエ」のスチームケースを使って試してみました。

1.スチームケースにソースの材料と水100mlを入れ、混ぜ合わせます。
2.そこに半分に折った100gのパスタを加えて軽く混ぜてから、オリーブオイルを回しかけます。
3.フタを閉め、電子レンジでパスタを加熱します。加熱時間は規定のゆで時間でOK。
4.一度取り出し、全体をよく混ぜます。
5.フタを片方だけ閉め、再度電子レンジに入れて3~4分加熱し、水分を飛ばして仕上げます。

ルクエのスチーマーでパスタをゆでる

この作り方だと、パスタの食感はやはり弾力が足りず、主食にするには物足りません。
でも、味付けも一緒にできあがるので、付け合わせやお弁当の一品用に作るのならとても手軽な方法でしょう。

電子レンジ専用容器がなくても耐熱皿や耐熱容器で

耐熱皿でパスタをゆでる

電子レンジでパスタをゆでるとき、専用の容器がなくても違うもので代用できます。
例えば、上の写真のような耐熱ガラス製のボウルやケーキ型、深めの耐熱皿などです。

耐熱皿・耐熱容器でパスタをゆでるメリット
電子レンジを使うメリットは先ほどご紹介した通りですが、耐熱皿や耐熱容器を使うことでわざわざパスタをゆでる専用の電子レンジ調理器具を買う必要がない、というのがメリットです。

耐熱皿・耐熱容器でパスタをゆでるデメリット
専用容器と違い、ほとんどの場合はそのまま入らないのでパスタを折る必要があります。
また、湯切りには別途ザルを用意しなくてはなりません。
容器を電子レンジから取り出すときは熱くなっているのでやけどに注意します。

耐熱皿・耐熱容器でパスタをゆでる方法
耐熱皿や耐熱容器を使ってパスタをゆでるだけならラップはいりません。
耐熱皿などにパスタを入れたら、パスタが隠れるくらいの水を入れます。あとは電子レンジ専用容器と同じく、パスタの規定のゆで時間+4分を目安に電子レンジで加熱します。

深めの耐熱容器を使って水切り不要にするには、水の量を減らします。
パスタ100gに対し、水の量は250mlが目安。この水の半分を牛乳に変えたり、塩コショウ、コンソメなどを入れて味付けしてから加熱することで、ゆでたらそのまま食べることができますよ。火の通りやすい食材なら具として一緒に加えても大丈夫。
加熱時間は他と同じくパスタのゆで時間+4分を目安にしますが、お好みで調節してください。

もちもち食感を楽しむなら圧力鍋で

圧力鍋

パスタを圧力鍋でゆでると、もちもちした食感に変わります。「生パスタ」の食感と似ていると言われることもあるほど、弾力が生まれます。
特に、炒めて作るナポリタンにぴったり。

圧力鍋でパスタをゆでるメリット
圧力鍋を使うメリットは食感がもちもちになるからだけではありません。
電子レンジを使ってパスタをゆでる場合、加熱時間は「パスタのゆで時間+4分程度」かかりますが、圧力鍋を使うとゆで時間が半分になるというのも大きなメリット。

圧力鍋でパスタをゆでるデメリット
圧力鍋の機種により加圧時間の調整が必要、もちもち食感が強すぎるため好みが分かれることもある、というデメリットもあります。
圧力鍋をお持ちの方は、ぜひ自分の口に合う食感か試してみてください。

圧力鍋でパスタをゆでる方法

圧力鍋に水をかける

146kpaの「活力鍋」を使う場合のパスタのゆで方をご紹介します。

1.沸騰したお湯にパスタを入れ、ほぐれたらフタをして圧力をかけます。
2.フタをしてからパスタのゆで時間の半分にタイマーをセット。
3.その間におもりが揺れたら1分加圧して火を消します。
4.タイマーが鳴ったら、フタに水をかけて急冷し、圧力を抜いてフタを開けます。
5.湯切りをしてできあがり。

味重視!大人数ならやっぱりパスタ鍋で

ワンダーシェフのパスタ鍋

パスタをゆでるための大きな鍋がパスタ鍋(パスタポット)。

「たっぷりの水を使うのがもったいない」、「お湯が沸くまでに時間がかかる」などの理由で、パスタ鍋を使っていない人も多いのではないでしょうか。
しかし、パスタをゆでる専用の鍋なだけあって、パスタ鍋を使うメリットはたくさんあります。

パスタ鍋でパスタをゆでるメリット
パスタ鍋でゆでるメリットは、なんといってもたっぷりのお湯が鍋の中で対流することによって、パスタが失敗のない仕上がりになることです。

お湯が対流すると……
・パスタがダマにならず、ムラなく水分・塩分が浸透する
・パスタの表面にデンプンのコーティングができ、プリプリの食感になる
・均一に火が通るため、「部分的に硬い」「コシがない」というトラブルが起こらない
このようなメリットが。
いずれもパスタの味わいや食感に直結するメリットですね。

特にたくさんのパスタ…3人分以上のパスタをゆでるなら、パスタ鍋以外の選択肢はないと言っていいでしょう。

ワンダーシェフのパスタ鍋

パスタ鍋はパスタをゆでる以外にも、コンパクトな大容量鍋としていろんな料理を作るのに使い回せるというのも魅力のひとつ。
パスタ鍋を使っておいしいパスタをゆでるコツやパスタ鍋の活用術は、別の記事でくわしくご紹介しています。

パスタをゆでるアイテム比較まとめ

基本のパスタ鍋以外にも、いろんな調理器具でパスタをゆでるメリットやゆで方をご紹介しました。最後に、今回ご紹介したパスタをゆでる5つのアイテムのおすすめポイントを整理してみましょう。

  • 一度にたくさんゆでたい、食感を重視したいならパスタ鍋
  • 料理の時短がしたい、手軽にゆでたいならフライパン
  • 洗い物を減らしたい、1人分を手軽にゆでたいなら電子レンジ専用容器
  • 電子レンジ専用容器がないなら耐熱皿・耐熱容器
  • もちもち食感のパスタを楽しみたいなら圧力鍋

お好みのパスタのゆで方は見つかったでしょうか。
状況に合わせて道具やテクニックを使い分けてみてくださいね。

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