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パスタ鍋

おいしくゆでるには必要?パスタ鍋を使うメリットと活用の秘訣

キッチン

パスタはちゃんとゆでられないとおいしく仕上げることができません。
使ったことがない人も、一度活用してほしいのが、パスタ鍋(パスタポット)。
パスタをゆでる手段は他にもありますが、パスタ鍋でゆでるからこそのメリットがたくさんあります。
この記事では、パスタ鍋を使ってパスタをゆでるメリットを徹底解説します。

家事のコツや収納術、インテリアやおでかけにまつわる話などを通して「わたしらしい暮らし方」をご提案します。

パスタ鍋でゆでるとどんなメリットがある?

パスタをゆでるだけなら、フライパンや他の鍋でも可能ですよね。
パスタ鍋でゆでるからこそ生まれるメリットには、どんなものがあるでしょうか。

パスタがおいしくなる!

最大のメリットは、なんといってもパスタがおいしくゆでられることです。
たっぷりのお湯の中でパスタを対流させると、麺にコシが生まれもちもちとした食感になります。

麺同士がくっついてダマになったり、「部分的に固い」「コシがない」などの失敗が起こりにくいのもうれしいポイントですね。

湯切りがしやすい!

パスタはたっぷりのお湯でゆでることが鉄則とよく言われますが、同じくらい湯切りのスピード感も大切。
パスタ鍋によっては、「湯切り用の中カゴ」が付いているなど、湯切りを早く、楽にできるものも多くあります。

パスタのおいしいタイミングを逃さないのは、他の調理器具ではマネできないパスタ鍋の強みです。

洗い物がラクになる!

パスタ鍋は大きいし、お湯もたくさん使うので洗い物が大変、と思いがちですが、実はゆで汁を洗い物に再利用することができるんです。

デンプンを含んだパスタのゆで汁は、油っぽいパスタソースの汚れをさっぱりと落としてくれます。ゆで汁で汚れをゆすいでから、洗剤洗いすれば完璧です。

パスタ鍋の正しい使い方

パスタ鍋を使ってパスタをゆでる場合、基本のゆで方は以下のとおりです。

  • パスタ100gにつき1Lのお湯を用意します
  • お湯の量に対して1%の塩を入れる(例:1Lに10g)
  • 沸騰してからパスタを入れ、優しく混ぜる
  • パスタの規定のゆで時間までゆでたら素早く湯切りする

塩の量が多いほど麺のコシが強くなると言われていますが、塩辛くなってしまわないために家庭ではお湯の量に対して1%が適量です。
塩を入れてゆでることでパスタ自体に味がつき、ソースとなじみやすくなります。
塩分とデンプンを含んだゆで汁をパスタソース作りに使えば、パスタと絡みやすいパスタソースになり塩分の調整もできますよ。

パスタ鍋でパスタをゆでる3つのコツ

パスタ鍋を使ってゆでるとき、気を付けてほしいポイントが3つあります。

【コツ1】混ぜすぎ厳禁

デンプンは熱を加えるとどろりとしたのり状になります。のり状になったデンプンがパスタのまわりに付着することで食感がもちもちになるのです。
これがはがれて食感が悪くならないよう、パスタをゆでる最中に何度も混ぜてはいけません。

お湯に入れてパスタがやわらかくなった直後、バラけさせるために混ぜる1回と、お湯が白くにごってデンプンが溶け出してきたとき、くっつかないために混ぜる1回の、合計2回程度で十分です。

小さい鍋でゆでるときは頻繁に混ぜないとダマになってしまいますが、パスタ鍋を使うときは2回混ぜるだけできちんとバラけてくれます。

【コツ2】温度変化に注意

お湯は沸いた状態をキープし、しっかり対流するようにします。
このお湯の対流が、ムラなくゆで上がるポイントだからです。

逆にお湯の温度が下がってしまうと対流が起こらず、表面だけがやわらかい食感になってしまいます。

【コツ3】ゆで時間はきちんと計測

麺の太さにより最適なゆで時間は変わります。
パスタのパッケージに記載されている規定時間を守ってゆでましょう。

芯を残したアルデンテに仕上げるなら、規定時間の1分ほど早めにお湯から上げます。
その後、フライパンで加熱しながらソースを絡める場合は、その時間も差し引いてください。

パスタをゆでるだけじゃない!パスタ鍋の活用術

パスタ鍋はパスタをゆでる以外にも、「コンパクトな大容量鍋」として使い回すことができます。1つ持っていると料理の幅がグンと広がりますよ。

たくさんの量の煮込みスープを作る

パスタ鍋はゆっくり火を入れるお料理に向いているため、じっくり煮込むポトフや、鶏肉をコトコト煮たサムゲタンなどと相性バツグン◎。
寒い日に温まるクラムチャウダーやミネストローネなどもたっぷり作っておくことができます。
たくさん仕込めるのでパーティー用にたくさんの量のスープを作るのにも重宝しますね。

カレー鍋の代わりにして多めのカレーを作る

パスタ鍋はいわゆる「寸胴鍋」の形なので、カレーやシチューなど多めに作るときにも便利。人数の多いご家庭では、特に活用できますね。

ただし、カレー鍋として使うときには注意が必要です。
鍋の厚みがないパスタ鍋で食材を炒めると、食材が焦げ付きやすいです。
焦げ付きが気になる場合は、野菜やお肉は別のフライパンで炒めてからパスタ鍋に移して煮込むようにするとよいでしょう。

中カゴ付きなら蒸し器として使う

ものによっては「蒸しす」がついていて蒸し器として使えるものも。大きいので、長い葉物野菜やとうもろこしなども入ります。野菜を大きめにカットして蒸し野菜にすると、旨味や栄養がギュッと凝縮されておすすめですよ。

哺乳瓶などの煮沸消毒に使う

深さのあるパスタ鍋は、梅酒やジャムの保存瓶や哺乳瓶などを煮沸消毒するのに最適です。
煮沸消毒はめんどうですが、大きいパスタ鍋を使えば一度にまとめてできるのがうれしいポイントですよ!

パスタ鍋を使っていろんな料理を作ろう

パスタ鍋は、パスタをゆでるときはもちろんいろんな料理でも活用できるので、ぜひ持っておいていただきたい調理器具です。
パスタ鍋の選び方やおすすめアイテムは別の記事でくわしくご紹介しているので、興味がわいた方はぜひチェックしてみてくださいね。

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