司書の経験を活かし、日常生活に役立つ情報や疑問について文献調査や専門機関への取材・実験などを行いながら日々お役立ち情報を発信しています。 7歳の男の子ママとして子育てに役立つ記事も執筆♪

【2022年版】IHフライパンのおすすめ15選。後悔しない選び方のポイント
年々需要の高まりとともに種類が増えている、IHコンロ対応のフライパン。
使い勝手のよい普段使いにぴったりのフライパンから、定番のプロ仕様のものや丈夫で長持ちするものまで、その選択肢も豊富にあります。
今回はそんなIHフライパンの選び方やおすすめのアイテム、最新の人気のランキングなどを一挙にご紹介します。

IHフライパン選びで失敗しないためのチェックポイント
IHコンロで使うフライパンを選ぶときは、大きさや素材に気をつけないと、そもそも調理自体ができません。そこで、買ってから後悔しないために、IHフライパンを選ぶときに最低限知っておきたいチェックポイントについてご紹介します。
【チェック1】コンロにあったサイズか

IH調理器は、火を使わずに磁力線によって発熱させる仕組み。
フライパンを選ぶときは、コンロのヒーターに描かれている円(コイル部分)の大きさに合う、フライパンの底の広さを選ぶ必要があります。
IHコンロの規格にもよりますが、だいたい加熱スペースが3つある一般的なコンロの場合、手前の2つのIHは底径約12~26cm、後方にあるIHは底径約12~18cmが目安。
トッププレートに描かれた円よりもフライパンの底面が小さいとIHがうまく稼働せず、大きすぎると均一に熱が回りません。
使いやすいとされている家庭用フライパンのサイズは、だいたい18cm~28cm。
実は、このサイズはフライパン最上部(フライパンの淵)の内側の直径を測ったものです。
底面の直径については書かれていないことが多く、基本的にその表示サイズよりも小さめ。
ただ、この一般的に使いやすいとされている範囲のものを選べば、まず失敗は少ないでしょう。
フライパンのサイズの目安
- 18~20cm…目玉焼き(1~2枚)が焼けるくらいのサイズ。ちょっとした朝食のおかずや、お菓子作りなどにも。
- 24~26cm…炒め物(2~3人前)ができるサイズ。あらゆる焼き物・炒め物がしやすい。
- 28cm以上…メインのおかず(例えばハンバーグなら4~5人前)をまとめて焼けるサイズ。4人以上の家族向け。
どんな料理をどのくらいの頻度で使うかを考えて、ぴったりのサイズを選ぶと失敗しませんよ。
【チェック2】焦げつきにくいか

食材の焦げつきは調理するときにプチストレスになります。
なるべくフッ素樹脂加工など、食材のこびりつきを防ぐコーティングがされているものを選ぶとよいでしょう。
もっともメジャーなフッ素樹脂加工のフライパン。価格も手ごろなものが多く、軽くて扱いやすいため人気です。
熱と摩耗に弱いというデメリットがありますが、ダイヤモンドコート加工やマーブルコート加工などはそれらの弱点を克服しています。
少しでもコーティング加工を長持ちさせたい人におすすめです。また、酸や塩分に強いチタンを配合したチタンコート加工も人気。
ただし、いずれのコーティング加工の場合でも寿命はあります。より長持ちさせるためにも、金属ヘラの使用や強火、空だきには注意しましょう。
【チェック3】熱ムラが出にくいか

IHコンロで調理をする際に、真ん中だけ焦げてしまったとか、まわりにや焼き色がつきにくいといった経験をされた方もいらっしゃるかもしれません。IHでは電磁コイルが真ん中付近にあるため、どうしてもこういった熱ムラが出てしまいがちです。
熱ムラが出にくいようにするには、先ほどお伝えしたように適切なサイズのものを選ぶことも大切ですが、もう一つフライパンの素材についても考えておく必要があります。
なるべく均一に熱ムラなく調理するには、鉄製やステンレス製(熱が伝わりやすいよう全面多層構造になっているもの)のフライパンがおすすめです。扱いに慣れれば長く使え、料理もおいしく仕上がります。
でも、これらの素材のフライパンは慣れてないと焦げつきやすさや食材のくっつきやすさが気になるというデメリット面も。
もう少し扱いやすいフライパンで熱ムラが起きにくいものをお探しの場合は、セラミック加工が施されたフライパンもおすすめです。フッ素樹脂加工など他のコーティングに比べて長持ちするうえ、食材がくっつきにくいため、ストレスなく調理できます。
また、最近では「熱伝導率」がよくなる最新の加工が施されたフライパンも増えてきています。火が通りやすく保温性に優れたものを選ぶと、失敗が少ないですよ。
【チェック4】使い勝手がよいか

ここまでのチェック項目を満たしていれば、あとはデザインや重さ、お手入れの簡単さなど、お好みの条件で選べば大丈夫です。
あえてもうひとつ、使い勝手を重視する方向けにおすすめのポイントをあげるなら、プレートと取っ手部分を分離できるタイプが便利です。
フライパンに入った熱々の料理をテーブルに持ち運び、取っ手を外して器として出すなど、シーンに合わせて色々な使い方ができます。フタつきのものもあり、そのまま冷蔵庫で作った料理を一時保存することも。
また、重ねて収納できるため、キッチンが狭くてもスッキリ片付けられるのも魅力ですよ。
セットで販売されているものも多いので、新生活に向けてそろえてみるのもよいでしょう。
人気アイテムから厳選!IHフライパンのおすすめ15選
ここからは関連ショップなどの売れ筋で特に評判のよかったアイテムなどを中心に、おすすめのフライパンをご紹介します。
後半では最新の人気ランキングも掲載しているので、ぜひチェックしてください。
お手頃な価格で買えるIHフライパン
一般的な相場3000円よりもお手頃な価格で買えるIH対応のフライパンです。
誰でも扱いやすい軽量タイプのもので、なるべくコーティングに優れたものを厳選しました。
サイズは26センチでそろえています。

フワリード
フワリード
たまご1パック分(Lサイズ10個分)よりも軽量化された、驚きの軽さのフライパン。炒め物なども疲れずに調理することができます。
内面は「ファインダイヤモンドコート」特殊フッ素樹脂加工なので、こびりつきにくく耐久性にも優れています。

タフコ ダイヤモンドマーブルキャスト
タフコ 軽量ダイヤモンドマーブルキャスト
お手頃な価格でありながら、オール熱源に対応。熱伝導率もよく、軽量で扱いやすいおすすめのフライパンです。
同シリーズのサイズ展開も豊富にあり、初めてIH対応フライパンを買われる方にもおすすめです。

「IHピオーネ」フライパン
「IHピオーネ」フライパン
料理がおいしく仕上がる優れた熱伝導性と使いやすい軽さが自慢のフライパンです。
アルミニウム鋳物製のため熱まわりがよく、お料理をおいしく仕上げます。
内面・外面ともフッ素樹脂塗膜+マーブル加工でこびりつきにくく、汚れを簡単に落とせます。

トレンド セラミックIHフライパン
トレンド セラミックIHフライパン
少量の油や、ノンオイルでもこびりつきにくいセラミックコーティング加工が施されたフライパン。
フッ素樹脂加工のフライパンよりも長く使えるのもうれしいポイントです。
オール熱源に対応。
取っ手がとれるIHフライパン
取っ手がとれるタイプのIHフライパンは、収納する時も場所をとらず、色々な使い方ができるのでおすすめ。
取っ手が取れるフライパンと言うとティファールが有名ですが、実は他のメーカーからも、とても使い勝手のよいシリーズが出ています。

取っ手のとれるフライパン 5点セット
サーモス「取っ手のとれるフライパン」 5点セット
ワンタッチで取りつけ・取り外し操作ができる、使いやすい取っ手つき。
フライパンの固定部がシリコーンなので、ガタつきが少なくしっかり固定することができます。
フライパン20cm・26cm、鍋18cm、フライパン専用取っ手、鍋専用フタ18cmのセットです。

ブルーダイヤモンドコートフライパン
「スタックプラス」ブルーダイヤモンドコートフライパン5点セット
ブルーダイヤモンドコートの鍋・フライパンセットです。全て重ねてコンパクトに収納できます。内面3層コーティングで、耐摩耗に優れ丈夫で長持ち。
マルチポット18cm、フライパン20cm・26cm、ガラスぶた18cm、専用ハンドルのセットです。

「ToMay」IH2WAYマルチパン
「ToMay」 IH2WAYマルチパン
取っ手をつけるとフライパンになる鍋で、このひとつあれば煮込みから炒め物までマルチできます。
とにかくアイテム数は少なく済ませたい方におすすめ。マルチパン本体に、取っ手とフタがついたセットです。
熱伝導性に優れたIHフライパン
IHコンロでも失敗なくおいしく調理できる、熱伝導性に優れたフライパンです。熱ムラが起きにくいので、わざわざ調理中にフライパンの位置をずらすなどをする必要がありません。
こちらも大きさは26センチで揃えてみました。

「エヌトーン」フライパン
「エヌトーン」フライパン
ブラックカラーの本体と木目調のハンドルが特徴の「エヌトーン」シリーズのフライパン。
本体は熱ムラが少なく変形に強い、アルミダイカスト製です。底厚なので熱がムラなく伝わります。
外面にもセラミック加工を施してあるため、汚れを落としやすくキズがつきにくいので安心して使えます。

「IH-LEON レオン」フライパン
「IH-LEON レオン」フライパン
IHとの相性がよい全面2層構造のフライパン。
熱伝導性はもちろん、加熱性にも優れており、短時間で調理が開始できます。熱ムラもなく焼き目がきれいに仕上がるのもポイント。
側面を薄く延ばすスピニング加工が施されているため、とにかく軽くて扱いやすいフライパンです。

ソフィアII フライパン
ビタクラフト「ソフィアII」フライパン
キッチンツールブランドとして有名なビタクラフトの人気フライパンです。ステンレスとアルミの全面2層構造で、ばつぐんの熱効率を実現。
内側には独自の高密度3層フッ素樹脂コーティングが施されているので、食材がくっつきにくく、摩耗にも強いので長く快適に調理できます。

貝印「O.E.C.」脇雅世フライパン
貝印「O.E.C.」脇雅世フライパン
熱伝導性と保温性の両方に優れた料理研究家脇雅世さん監修のフライパン。
5.7cmの深さがあるので、炒める・焼くはもちろん茹でる、揚げる、蒸す、炒め煮など様々な料理がこれ1つでOK! ハンドル部分は耐熱性(耐熱温度230度)でオーブン調理にも対応しています。
迷ったらコレ! 長く使える高品質のIH対応フライパン
一般的に、フッ素樹脂やセラミック、ダイヤモンドといった加工が施されているフライパンの寿命は1〜3年程度が平均と言われています。普段の使い方やお手入れによっては、さらに短くなることも。
「少しでも長持ちするフライパンが欲しい!」「高品質なフライパンを選びたい」という場合は、人気メーカーやブランドから選ぶのも1つの手です。
ここでは、長く使える高品質なフライパンをご紹介します。

ビタクラフト「スーパー鉄」ウォックパン
ビタクラフト「スーパー鉄」ウォックパン
先ほどもご紹介したキッチンブランド「ビタクラフト」の鉄製フライパン。より長く使いたい方には、やはり鉄製がおすすめ。
鉄の弱点である錆びやすさをクリアした、ビタクラフト独自の「窒化4層加工」が施されています。
焼き入れや油引きなどの面倒なお手入れも不要で、鉄のフライパン初心者でも安心して使えます。

アピデ ヒスイフライパン
アピデ ヒスイフライパン
天然石ヒスイをセラミックコーティングした見た目も美しいライトグリーンのフライパンです。
こげつきにくく、お手入れも簡単。耐熱性がよいため、空だきしてしまっても安心です。
遠赤外線効果もあり、エコクッキングにおすすめ。

「匠」マグマプレート
「匠」マグマプレート
日本製の高品質鉄材を使用したフライパンです。内側と外側に細かい凹凸のついた独自開発の「マグマプレート」が、熱伝導率をさらに高めて食材の旨味を閉じ込めます。
また、鉄フライパンで気になりがちな、食材のこげつきやこびりつきを防ぐ特殊加工が施されているため、ストレスなく調理できます。

グリーンパン メイフラワー
「グリーンパン」メイフラワー
世界で初めてフッ素樹脂を使わないノンスティッククックウェアを開発したベルギーのブランド「グリーンパン」の人気シリーズ。充分な厚みのあるアルミ素材の本体底部には熱効率のよいマグニート加工が施されているので、IHを含むあらゆる熱源で効率的に発熱します。
【番外編】2022年秋時点で売れている人気のIHフライパン
ここからは、この秋もっとも売れている人気のIHフライパンを、ランキング形式でご紹介します(EC「リビングート」調べ)。
1位:使いやすい鉄フライパン
使い始めの「空焼き・油ならし」が一切不要で、油が馴染んだ状態に仕上がっているため、鉄フライパン初心者でも扱いやすいフライパンです。
さまざまなサイズ展開があり、各サイズとも上位30位以内にランクインするという人気ぶり。1位は28cmのものでした。
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2位:ビタクラフト「ソフィアII」
熱効率に優れたステンレスとアルミの全面2層構造のフライパン。どのサイズも軒並み人気ですが、もっとも人気だったのは20cmの小ぶりのフライパン。
他にも、家族構成やキッチン環境など用途に合わせて選べる、幅広いサイズ展開なので、自分のライフスタイルに合ったものを探してみてください。
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3位:タフコ 軽量ダイヤモンドマーブルキャスト
24cmの深型のIH対応フライパンですが、実際に手にした時の軽さに驚くこと間違いなし!
焦げつきにくく、万が一焦げついた場合でも、水だけで落とすことができます。
熱伝導がよく、食材に素早くしっかり火を通します。
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4位:ビタクラフト「スーパー鉄」ウォックパン
長く使える「ビタクラフト」の鉄フライパンとしてご紹介したアイテム。ビタクラフト独自の加工で錆びにくい鉄フライパンです。
使うほどに油がなじみ、お料理が美味しく仕上がるフライパンなので、長く使いたい方におすすめ。
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5位:ネオキャスチールフライパン
ガス、IHはもちろんオール熱源に対応した鉄フライパン。
強い火力で短時間調理ができる鉄製フライパンのシリーズ。ランクインした人気サイズは26cmです。
鉄製のため熱伝導がよく、炒め物はシャキッと、チャーハンはパラッと仕上がります。
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使いやすいIHフライパンで楽しいお料理ライフを
最新の人気ランキングでは、鉄製のフライパンが多く目立つ結果となりました。
熱ムラが少なく長く使えるという観点から、鉄製フライパンはかなり優秀です。ただしIHコンロでは「空焼き」ができないため、できれば空焼き不要のアイテムを選ぶようにしたいですね。
一方で、フッ素コーティングやセラミックコーティングなどの技術は、日々どんどん進歩しており、軽くて丈夫で使い勝手のよいフライパンは増え続けています。今回のおすすめには、注目の最新アイテムも含めてご紹介しているので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
今回の記事が、家族の人数やよく作る料理のメニューなど、ライフスタイルに合ったフライパンを見つけるきっかけになれば幸いです。