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くっつかないフライパン13選。長持ちするおすすめは?
調理器具の中でも使用頻度の高いフライパンは、なるべくストレスなく調理できるものを選びたいですよね。
食材がくっつきにくく汚れもスッと落ちるようなフライパンは、調理や片付けがずいぶん楽になります。
今回は、そんな「くっつかないフライパン」の特徴や選び方について解説。
おすすめのアイテムと人気ランキングもご紹介しますので、ぜひフライパン選びの参考にしてみてください。

くっつかないフライパンの選び方
くっつかないフライパンを探しているなら、フッ素樹脂加工などコーティング加工がされているものを選びましょう。
ただ、新品の時は食材がくっつくことなくきれいに焼けていたのに「使い続けるうちにくっつきやすくなった」という経験はありませんか?
フライパンのコーティング(表面加工)にはフッ素加工以外にも色々な種類があり、それぞれ丈夫さや寿命に違いがあります。
そのため、それぞれのコーティングの特徴を踏まえて、自分にあったものを選ぶようにしましょう。
リーズナブルで手軽「フッ素樹脂加工、テフロン加工」

フッ素樹脂加工のフライパンには、食材の滑りがよく、焦げついたりこびりついたりしにくいという特徴があります。またリーズナブルな価格のものが多いのも魅力です。
一方で、高温に弱く劣化が早いというデメリットがあります。
耐久性が低いので、基本的に金属製の調理器具を使ったり、ゴシゴシ洗いはNG。またコーティングの劣化につながるため、料理を入れっぱなしにして放置するのも厳禁です。
これらに気を付けていたとしても、使う頻度にはよるものの1~3年でコーティングがはがれてくるため、ひんぱんに買い替える必要があります。
ただし、最近ではフッ素樹脂加工もどんどん進化してきており、一般的にメーカー独自の特殊加工や多層コーティングがほどこされたものは、耐久性に優れているものもあります。より長持ちするフッ素樹脂加工のフライパンを選びたいときは、摩耗テストの表記をチェック。
最近では、年数保証が付いたものもあります。
よく耳にする「テフロン加工」とは、デュポン社(現ケマーズ社)により商標登録されているフッ素樹脂加工の一種のことです。特徴は一般的なフッ素樹脂加工とほぼ同じ。
耐久性の高いものから「テフロンプラチナプラス」「テフロンプラチナ」「テフロンラディアンス」「テフロンプレミアム」「テフロンセレクト」「テフロンクラシック」とグレードがあり、長く愛用したいならグレードの高いものを選びましょう。
コスパのよい【マーブルコート】

フッ素樹脂加工の弱点を補おうと生み出されたのが、マーブルコートのフライパン。
マーブルとは大理石のことであり、フッ素樹に大理石の粉を混ぜ合わせて何層にも渡ってコーティングして耐久性をアップしたものです。
フッ素樹脂加工の特徴である「焦げつきにくさ」や「こびりつきにくさ」はそのままで、摩擦に強くコーティングの効果が長持ちするのがメリット。
寿命は何層コーティングかによっても違いますが、基本的には層の数が多いほど長く持ちます。
ただ、フッ素樹脂加工のフライパンと同じく、高温調理には向いていないので気を付けましょう。
金属ヘラもOK!耐久性がある「ダイヤモンドコート」
ダイヤモンドコートは、名前のとおりフッ素樹脂加工に人工(合成)ダイヤモンドを混ぜ込んだものを指します。
ダイヤモンドは非常に硬い物質なので、混ぜ込むことでコーティングの丈夫さが格段にアップ。 マーブルコートよりさらに耐久性があるため、金属製の調理器具も安心して使えます。
コーティングに傷がつきにくいため、一般的なフッ素樹脂加工のフライパンやマーブルコートに比べても寿命が長いのも特徴です。
フッ素樹脂加工のフライパンと同様に、高温調理をするとコーティングがはがれるので注意しましょう。
長く使用したいなら「チタンコート」
こちらも実は、フッ素樹脂にチタンを混ぜたコーティング。
フッ素樹脂加工をベースにしたコーティングの中でも、もっとも耐久性が高いことで人気です。
金属の一種であるチタンは、他の金属に比べて軽くて丈夫。金属製アレルギーの方も安心して使える素材でサビにくいと、多くのメリットを持っています。
チタンを混ぜたコーティングは、はがれにくいだけでなく、酸や塩分が触れてもサビにくいというのがかなりの魅力。加工が劣化しくいので、料理を入れっぱなしはにてもOK。
また、他のフッ素樹脂ベースのコーティングに比べて、チタンコートは特に長持ち。
価格はやや高めですが、買い替えが面倒で、長く同じフライパンを愛用したいという方におすすめです。
耐熱性の高さや見た目も気になるなら【セラミック加工】

セラミック加工のフライパンは、陶器などに使われるセラミック粒子でコーティングしたものです。
熱伝導率の高さと遠赤外線効果で食材に火が通りやすいため、料理がおいしく仕上がるということでも人気です。
セラミックは非常に硬いため摩擦にも強く、コーティング自体の耐久性はマーブルやダイヤモンドコートよりも優れています。チタンコートと同様に酸や塩分が触れてもサビにくいため、長時間料理を入れっぱなしにしても大丈夫です。
また、耐熱温度が400℃とかなり高いのも大きな特徴です。フッ素樹脂加工のものは高温調理をするとすぐに劣化しますが、セラミックなら大丈夫。高温で使用しても有害なガスが出る心配もありません。ただ、高温調理が可能ではあるものの、急激な温度変化には弱いので「空焚き」はしないように気を付けましょう。
また、セラミックは他のコーティングに比べて焦げ癖が付きやすいため、必ず調理の前に油を引く必要があります。
陶磁器と同じく衝撃に弱いという点にも注意が必要です。
うっかり傷つけると、そこからコーティングがはがれてしまうという可能性もあるので、丁寧に扱いましょう。
「くっつかない」が長持ち!耐久性に優れたフライパンのおすすめ
フライパン本体の材質の丈夫さやコーティングの耐久性に優れているおすすめアイテムをご紹介します。
チタン配合で耐久性アップ!「IHゴールドマーブルフライパン」

IHゴールドマーブルフライパン
表面にゴールドマーブルコーティングがほどこされており、食材がくっつきにくくお手入れが簡単です。焦げつきにくく、少ない油で調理できます。チタン配合で耐久性も強化した、こだわりの多層構造のフライパンです。
フライパンの基板も、プレス加工と比べて丈夫なアルミダイキャスト製が使われているため長持ちします。
本体の耐久性もばっちり! 温度調整もしやすい「クワトロプラス」

クワトロプラス
ステンレスとアルミニウムの全面4層構造で、しっかりと熱を蓄えて温度調整がしやすいフライパンです。内面にはテフロンプロファイル加工がほどこされているため、汚れが落としやすく耐久性にも優れています。ダイヤモンドとほぼ同等の硬さのシリコンカーバイトを中間コートに配合。表面に傷がつきにくいため、くっつかない効果が長持ちします。
口コミでも長持ちすると大人気! ビタクラフト「ソフィアII」フライパン

ソフィアII フライパン
世界最高級の調理器具メーカーとして有名な「ビタクラフト」のフライパン。
ソフィア2のフライパンは、内側に独自の高密度3層フッ素樹脂コーティングがほどこされているため、食材がくっつきにくく摩耗にも強いと人気です。
くっつかないのはもちろん、熱のとおりもよく料理がおいしく仕上がるのも人気の理由です。
金属ヘラOK! とにかく摩擦に強い、フライパンおすすめ
くっつかないフライパンに多いのが、金属ヘラNGなフライパン。
コーティングの表面を傷つけないために禁止されているのですが「どうしても金属ヘラを使いたい」「調理器具の素材を気にせず使いたい」という方もいらっしゃるはず。
ここでは金属製の調理器具を使っても大丈夫なフライパンのおすすめをご紹介します。
軽量で誰にでも扱いやすい「軽量ダイヤモンドマーブルキャスト」

タフコ ダイヤモンドマーブルキャスト
熱をムラなく伝えやすいダイヤモンド粒子とアルミダイキャストが本体の材質に使われているため、熱伝導がよく食材の中までしっかり火を通します。
また、表面にマーブルコートがほどこされているため焦げつきにくく、調理が今までより断然楽になります。
耐磨耗性のあるコーティングなので、金属ヘラの使用もOK!
見た目もかわいいマーブルコート「魅せるフライパン」

魅せるフライパン
黒く重厚なイメージのあるマーブルコートのフライパンの中、「ピンクマーブルハードコート」を採用した、ひときわ目を引く華やかな色のフライパンです。
耐久性があり、内面はこびりつきにくく、金属ヘラでの調理もOK。
食材がくっつきにくくスルスルとした使い心地なので、使用後のお手入れも簡単です。
お手入れ簡単! 使い勝手にこだわった「超かるい3フライパンIH」

超かるい3フライパンIH
底面は厚板のまま側面のみを削ることにより、強度を保ちつつ軽量化を実現。名前のとおりとても軽いです。
耐久性と耐摩擦性に優れており、金属ヘラテスト200万回をクリアしています。
汚れもスルッと落ちるため、毎日のお手入れも簡単。使いやすさにこだわったフライパンです。
財布に優しい!お手軽価格のくっつかないフライパンのおすすめ
「どの種類の加工でも買い替えが必要なら、価格を重視したい!」というのも一つの選択肢。
ここではお手軽な価格でありながら、使い勝手のよい優秀なフライパンを選んでみました。
思わずびっくりする軽さ! 疲れずに調理できる「フワリード」

フワリード
たまご1パック分(Lサイズ10個分)よりも軽いという驚きの軽量フライパン。炒め物をしても手が疲れません。
フライパンの内面には「ファインダイヤモンドコート」という特殊フッ素樹脂加工がほどこされており、こびりつきにくく耐久性にも優れています。
本体の材質も加工にも優れた「チタンマーブルキャスト深型フライパン」

tafuco 軽量チタンマーブルキャスト深型フライパン
マーブルコートに硬いチタニウムの粉末を配合した、耐摩擦性に優れたガス火専用のフライパンです。
本体には、熱ムラが少なく熱を伝えやすいアルミダイキャストを使用。金属ヘラの使用もOKです。
炒め物や長時間の調理でも手首や腕に負担がかかりにくい軽量さも魅力。
意外と軽量。金属ヘラも使える「Wマーブル」

Wマーブル
フチの折り曲げ効果により変形に強い、深型のフライパン。
耐摩耗性に優れたマーブルコーティングがほどこされており、お手軽な価格ながら摩耗テストを1万回もクリアする丈夫さ。
意外と軽量で、こびりつきが少なく、普段使いにぴったりです。
ノンオイルでもこびりつきにくい「セラミックIHフライパン」

トレンド セラミックIHフライパン
基本的には油をひくのが必須なセラミックコートのフライパンですが、こちらは少量の油やノンオイルでもこびりつきにくいと人気です。耐久性も一般的なフッ素樹脂加工のフライパンより優れており、長く愛用できます。しかもお値段もお手軽!
IHはもちろん、オール熱源に対応しています。
プロも愛用。高品質で長く使える!くっつかないフライパンのおすすめ
くっつかないように表面加工がほどこされたフライパンの中には、業務用やプロの料理人も使うような本格使用のものもあります。
最後に、高品質で長く使える くっつかないフライパンのおすすめをご紹介します。
希少なチタンコートをほどこしたプロ仕様のフライパン

キングフロン(スノーホワイト)
内面にフッ素樹脂にチタンを混ぜたチタンコートがほどこされている浅型フライパン。
内面が白いため、調理の時に食材やソースの色が見やすいです。ガスはもちろん、IH200Vにも対応。
業務用としても販売されている本格的な調理道具なので、料理の仕上がりにこだわりたい方におすすめです。
フッ素樹脂を使わず安全性を重視して作られた「グリーンパン ヴェニス プロ」

グリーンパン ヴェニス プロ
ベルギー生まれのグリーンパンは、世界中のプロの料理人にも愛されているブランド。
砂由来のセラミック・ノンスティック層である「サーモロン」でコーティングされた、フッ素樹脂を使わないフライパンです。
ダイヤモンド粒子も配合されており、耐久性もばつぐん。こびりつきにくくお手入れも簡単です。
”こびりつかない”ことを2年間保証してくれる「バイオタン」IH浅型

ガストロラックス「バイオタン」IH浅型
チタンコーティングフライパンを世界で初めて開発した有名ブランドにより生み出された、自然由来のバイオコーティングフライパンです。
ドイツの「test」誌にて、なんと品質世界一の評価を獲得。「こびりつかない」ことを2年間保証してくれます。
高純度のアルミ素材を使っているため、調理性能もばつぐん。取っ手が取り外せるのもうれしいポイントです。
【番外編】2022年「くっつかないフライパン」ランキング
どのフライパンにするか決めかねている方の参考になるよう、売れ筋の人気フライパンもあわせて見ておきましょう。
ここでは、コーティングありのフライパンで特に今年売り上げ数が多かったものを、ランキング形式でご紹介します(楽天「リビングート」調べ)。
1位:ビタクラフト「ソフィアII」
熱効率に優れたステンレスとアルミの全面2層構造のフライパン。
抜群の耐摩耗性を持つ、高密度3層フッ素樹脂コーティングで焦げつきを防止します。
「火の通りが良い」「焦げつかない」と口コミも好評で、リピ買いする方も多い人気アイテムです。
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2位:タフコ 軽量ダイヤモンドマーブルキャスト
マーブルコートに硬いダイヤモンドの粉末を配合しているので、より優れた耐磨耗性を発揮してくれます。一般的なフッ素樹脂加工のものよりコーティングが長持ちするのも魅力。扱いやすく、料理書深夜の方にもおすすめのフライパンです。
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3位:メガフッカNEO IH対応フライパン
お鍋のような深さをもつ20cmのフライパン。
内面はこびりつきにくく、耐摩耗性に優れた4層コート「クイックマーブル」特殊フッ素樹脂加工がほどこされています。
強度があり、金属ヘラを使用しても傷つきにくいです。
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4位:セラミックIHフライパン
2層のセラミックコーティングで、従来のフッ素加工に比べてもばつぐんの強度をほこり、長く愛用できます。基本的に油必須のセラミックコートのフライパンには珍しく、ノンオイルでも調理できる優れもの。
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5位:Wマーブル
炒める以外の調理にも万能に使える、深型のフライパン。
耐摩耗性に優れたマーブルコーティングがほどこされているため、金属製のキッチンツールも使えます。こびりつきが少なく、お手入れも簡単。
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フライパンのコーティングを長持ちさせるために
コーティングありのフライパンは、どの加工でも時間とともに効果が劣化していくのは避けられません。
よりよい状態で長く使うには、くっつきにくさの効果が長持ちするコーティングを選ぶだけでなく、使うときになるべくコーティング面を傷つけないように気をつけることも大事です。
意外と忘れがちなのが、調理後のお手入れは「フライパンが冷めてから」ということ。
特にフッ素樹脂加工のフライパンは急な温度変化に弱いので、調理直後の熱い状態ですぐに冷水で洗ってしまうと寿命が縮んでしまいます。
- フライパンが冷めてから、洗う
- 「空炊き」はしない
- 強火では加熱しない
この3つのポイントを守ることで、より長く使えますよ。
毎日使うものだからこそ、使い方にも気をつけながら愛用してみてくださいね。