光触媒とCT触媒の違いとは?触媒加工のフェイクグリーンの効果と仕組み

CT触媒

お部屋のインテリアとして、ちょっとした花や観葉植物があると癒されますよね。
とはいえ、本物の観葉植物は育て方が難しかったり虫の問題があったりとお世話が大変なので諦めているという方も多いでしょう。

そんなわけで、最近では本物そっくりの造花やフェイクグリーンが人気。
せっかく置くなら見た目のオシャレさや癒しだけではなく、抗菌や消臭効果で部屋の空気をきれいにしてくれる効果のある触媒加工されたフェイクグリーンがおすすめです。

でも・・・

「触媒加工されたフェイクグリーンって本当に効果あるの?」
「光触媒やCT触媒の違いが分からない」
「置いてみたけど効果が今一つ実感できない」

など、触媒の違いやそれぞれの効果については、疑問の声が多いのも事実。

今回の記事では、フェイクグリーンに施されていることが多い触媒加工のうち「光触媒」や「CT触媒」の違いや仕組み、メリット・デメリットなどについて詳しく解説していきます。

そもそも「触媒加工」とは?

触媒とは、辞書的な定義としては「そのもの自身は変化しないけれど、『化学反応の速度を変化させることができるもの』」を意味します。
反応を速くする触媒を正触媒、遅くする触媒を負触媒というふうに分類することもあります。

「触媒加工」と呼ばれるものにはさまざまな種類がありますが、造花やフェイクグリーンなどのコーティングにみられる代表的なものは主に2つあります。

強い紫外線(日の光)や電気の光を浴びることで抗菌・消臭効果をもたらす「光触媒」と、光がないところでも細菌や臭いに反応にして化学反応を起こし(※)除菌・消臭する「CT触媒」です。

※「電子を与えやすい物質」「受け入れやすい物質」「電子の移動を促進する物質」「酸化活性剤」「還元活性剤」など複合的な物質による触媒で、セルフクリーン触媒(SC触媒)とも呼ばれています。

空気を綺麗にしてくれる触媒加工のフェイクグリーン

キシマのCT触媒が施されたフェイクグリーン
空気清浄や消臭効果があるということで注目されている、触媒加工が施されたフェイクグリーン。
一番のメリットとしては「生花や観葉植物など本物の植物に比べて管理が少ない」ことや「長持ちする」ことなどが挙げられます。

ただし、光触媒やCT触媒加工などが施されたもので、より長く空気清浄などの効果を期待する場合には、置き場所の注意点やお手入れのポイントなどがあります。

ここからは、さらに詳しく「光触媒とは?」「CT触媒とは?」というそれぞれの特徴や置き場所についての注意点など、詳しく見ていきたいと思います。

光触媒(酸化チタン)とは

酸化チタン
光触媒というと通常は金属のチタン(Ti)と酸素(O)の化合物である酸化チタン光触媒のことを指します。

太陽光や人工光に含まれている紫外線及び水・酸素という非常にクリーンなエネルギーによって発現する、酸化チタンのもつ「酸化分解反応」「親水化」という2つの性質を利用して、空気中に浮遊する有害な有機物(臭い、菌やウイルス、汚れなど)を、水と二酸化炭素に分解・除去します。

酸化チタンって安全なの?

一般的な工業材料である酸化チタンは、白色の粉末(超微粒子)で、古くから白色顔料として使用されています。
塗料をはじめ歯科材料や歯磨き粉、化粧品などに用いられることが多いです。

また、無味無臭で人畜無害なため食品添加物(着色料)としてホワイトチョコレート、お菓子、ガムなどにも幅広く使用されています。

つまり、口に入っても問題がないほど、安全性の高い物質といえます。

光触媒加工のフェイクグリーンの効果とは?どのくらいもつ?

光触媒のフェイクグリーン
光触媒に期待できる主な効果としては、空気清浄(ホルムアルデヒドなどの有害物質を分解して大気や水を浄化する効果や、アンモニア臭などの嫌な臭いを除去してくれる脱臭効果)や、菌を付着しにくくする抗菌効果などが挙げられます。

酸化チタン光触媒そのものは、経年によって効果が変化することがなく、よほどの事情でコーティングががれない限り、その作用は半永久的と言われています。

ただし、表面に分解できない物質(無機物や多量の汚れ)が付着して効果がなくなることがあります。
この場合は、水洗いをして光(太陽光など)に当てると回復します。

光触媒のフェイクグリーンにホコリや汚れが付着した状態だと期待した効果が得られないため、常にきれいな状態を保つ必要があります。

置き場所には注意が必要

一般的な酸化チタン光触媒は光を媒体とするため、光触媒加工が施されたフェイクグリーンは紫外線のある所に置いておく必要があります。

屋外では太陽の光があるため自然と効果が発揮されますが、屋内で光触媒の効果を期待する場合、窓からの光と照明の光を利用することになります。
屋内では紫外線が少ないため、注意が必要です。

例えば、陽が当たらず、照明を使う時間の短いトイレや玄関等に置いておくのには不向きと言えます。

また、光触媒加工された範囲が広く多いほど効果があるため、小さいものよりは大きなサイズの光触媒観葉植物のほうが空気清浄できる範囲が広くなります。

小さいサイズのフェイクグリーンをリビングなど広い部屋に置く場合は、できれば室内の何箇所かに置くようにすると効果的です。

CT触媒とは

CTとはChange Transfer(電荷移動型自動酸化還元半導体)の略で、ファイラック インターナショナル株式会社により開発されたものです【特許 第3514702号(2003年12月)】※現在は削除されています。

電子供与体と電子受容体から構成され、同時進行の酸化、還元反応により、太陽光や蛍光灯などの光エネルギーをまったく必要とせずに、空気と触れているだけで、消臭、抗菌、マイナスイオン効果を発揮します。

光の当たらない暗い場所でも効果があるため、従来の光触媒と違って置く場所を選びません。
キシマのフェイクグリーン

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CT触媒の安全性は?

CT触媒の安全性は「財団法人日本食品農医薬品安全性評価センター」での試験結果により証明されています。

生体必須ミネラルに含まれる元素から厳選したミネラル複合体のことで、非常に安全性が高く人やペットにも無害な触媒です。

効果はどのくらいもつの?

こちらも、触媒作用自体は半永久的に持続します。
ホコリで覆われたり、花びらや葉の表面にコーティングされたCT触媒を強く剥がさない限りは、長期に渡り効果を発揮します。

ただし葉っぱの部分など表面にホコリが積もると効果が発揮できないので、ときどき水気を軽く絞った雑巾などで拭いてあげるとよいでしょう。

また、光を必要としない触媒加工ですが、2~3ヶ月に1度、晴天時に2~3時間太陽の光を当ててあげることで効果が長持ちします。

最後に

フェイクグリーン
最近ではフェイクグリーンもとても精巧に作られるようになり、ほとんど本物と見分けがつかないものも多いです。
植物の種類にもいろいろあって、選ぶのも楽しいですね。

触媒加工されたものなら、加工無しのものよりお手入れしやすく、周りの空気もクリーンな状態に保てます。
是非この機会に取り入れてみてくださいね。

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参考文献
・光触媒工業会 「光触媒入門」(検索日:2018/8/3)
・亀井信一著『これで光触媒のすべてがわかる!』秀和システム,2007
・佐藤しんり著『光触媒とはなにか』講談社,2004
・大谷文章著『光触媒のしくみがわかる本』技術評論社,2003