家事のコツや収納術、インテリアやおでかけにまつわる話などを通して「わたしらしい暮らし方」をご提案します。
花粉や外気にふれたアウターをクローゼットにしまいたくない。そんなとき、玄関用コートハンガーがあるとても便利です。でも、玄関のような狭く限られたスペースにぴったりなアイテムを見つけられないという人も多いのでは?
そこで今回は、失敗しない選び方やタイプ別におすすめコートハンガーをご紹介します。
狭い玄関で、コートハンガーを選ぶときのチェックポイント
狭い玄関でもスッキリ置けるような、場所をとらないコートハンガーには、主に7つのタイプがあります。
ドアフックタイプ
ドアに引っ掛けて使うタイプのコートハンガー。設置が簡単でデッドスペースを活用できるのがメリット。
立て掛けタイプ
壁に立て掛けて使うタイプ。簡単に移動できるのがメリット。
ポールハンガータイプ
フックのついた支柱(ポール)に引っ掛けて使うタイプ。小物も収納しやすく場所をとらないのが特徴。
折りたたみハンガーラックタイプ
使わないときは折りたたんでスリムに収納できるタイプ。冬場や来客時だけ使いたい人におすすめ。
キャスター付きハンガーラックタイプ
キャスターが付いたタイプ。たくさん掛けても簡単に移動できるのがメリット。
つっぱりタイプ
天井と床でつっぱって設置するタイプ。しっかり固定できて倒れる心配がないのがメリット。
壁掛け(ウォールハンガー)タイプ
クギや粘着テープなどで壁に取り付けて使うタイプ。壁面を有効利用できてしっかり固定できるのがメリット。
でもこんなにあると、どのタイプを選べばいいか迷ってしまいますよね?まずは買い物に失敗しないためのチェックポイントをおさえて選びましょう。
【チェック1】壁を傷つけずに使えるか(賃貸か)
壁に傷をつけてもいいかどうかをまず考えましょう。特に賃貸の場合なら、壁に取り付けが必要な「壁掛けタイプ」はNG。壁掛けタイプでも、最近では壁に穴をあけずにすむ粘着テープで設置するものもありますが、壁紙を傷めないか事前にチェックが必要です。賃貸でこのタイプを使いたい場合には、事前に取り付け方法などを念入りに確認するようにしましょう。
【チェック2】玄関で場所をとらないか
玄関に置くスペースがどの程度あるかも大切なチェックポイントです。一番場所をとらないのは、ドア裏を収納スペースに変えてしまう「ドアフックタイプ」や壁面収納の「壁掛けタイプ」。壁に立て掛けるだけでいい「立て掛けタイプ」も省スペースですみます。また、冬など必要な季節にだけ使いたいという場合は「折りたたみタイプ」がおすすめ。使わない時期はスリムに収納できるので便利です。
【チェック3】何枚のコートが掛けたいか
家族の人数や何枚のコートを掛けたいかによっても選ぶタイプが異なります。家族分のコートを全てか掛けたい、多くのコートを掛けたいと思っているなら、まずは耐荷重をチェック。でも耐荷重をクリアしていても、「立て掛けタイプ」やつっぱり式ではない「ポールハンガータイプ」は注意が必要です。なぜなら多くのコートを掛けると倒れてくる心配があるからです。
たくさん掛けたい場合に最もおすすめなのは、ハンガーラックタイプ。狭い玄関には、スペースを有効活用できる折りたたみ式やキャスター付きを選ぶとよいでしょう。
【チェック4】壊れにくいか素材か
コートハンガーには様々な素材が使われていますが、一般的なのは木製や金属製のもの。素材によって見た目の印象がかなり違うので、ナチュラルな雰囲気にしたい場合は木製、スタイリッシュな雰囲気にしたい場合は金属製など、玄関や部屋のイメージに合わせて選ぶのもよいでしょう。
また耐荷重も重要なポイント。革ジャンなどの重たいアウターをたくさん掛けるなら、耐荷重が大きく壊れにくい金属製を選びましょう。長く使いたいなら、金属製の中でも丈夫なスチール、アイアンなどがおすすめです。
【チェック5】子どもやペットにとって安全か
子どもやペットがいるご家庭の場合、転倒の危険性がある「立て掛けタイプ」や置き型の「ポールハンガー」は不向き。しっかり固定できる「つっぱりタイプ」や「壁掛けタイプ」を選ぶ方がよいでしょう。
また、重心をなるべく低くするようにすることも大切。高さの調節できるハンガーは低くし、ベース部分に重いものを置くなどの工夫をしましょう。ベース部分がなるべく大きく重いもの、安定感のあるものを選ぶようにするのもひとつの手です。ただ脚の部分に小物入れのついているタイプは、子どもやペットの注意を引いてしまい転倒の危険性が高まるので、注意が必要です。
【チェック6】プラスの機能があるか
コートハンガーの中には、コート以外のものを一緒に収納できるタイプもあります。帽子やマフラーといったアイテムや、玄関に置いておくと便利な鍵や印鑑などが置けるものも。また写真や観葉植物などを飾れるタイプも、玄関がおしゃれになっておすすめです。
上記6つをチェックした上で、ライフスタイル別に最適なタイプをまとめてみました。
- 一人暮らしで玄関が狭い
……ドアハンガータイプ、たて掛け型タイプ - 子どもやペットがいる
……つっぱりタイプ、壁掛けタイプ - 家族の人数が多い
……キャスター付きタイプ、折りたたみタイプ
次からは、コートハンガーをタイプ別にスリムなものからご紹介していきます。
ドア裏のデッドスペースを有効活用できる「ドアフックタイプ」
手軽さナンバーワンの「ドアフックタイプ」。ただし掛けられる数は限られるので、家族が多い場合は玄関やクローゼットのドアだけでなく、子ども部屋や寝室のドアに設置するのもアリ。どんな部屋にも合わせやすいシンプルなデザインのアイテムをピックアップしました。
帽子やバッグも掛けやすいシンプルなドアハンガー
「SOROU」ステンレスドアフック
シンプルで控えめなデザインが◎。上段のフックは描ける部分の幅が広くなっているので、帽子や太い持ち手のバッグもラクに掛けられます。ステンレス製で耐久性抜群。
コンパクトに折りたためるドアハンガー
山崎実業「tower/タワー」 使わない時は収納できるドアハンガー
洋服ハンガーを掛けられる引っ掛かりがあり、最大6着のコートを掛けられます。使わないときはパタンとたためて、目立たないのがうれしいポイント。耐荷重は7kgとたっぷり掛けられます。
木とホワイトアイアンのナチュラルなドアハンガー
山崎実業「tower/タワー」ドアハンガー
フックの長さが上下で異なるので、衣類を掛けた洋服ハンガーは短いフック、帽子など深さのあるアイテムは長いフックと分けて掛けられるのが便利なポイントです。北欧風のインテリアやホワイトでまとめたお部屋に似合うデザイン。
サッと取りやすい横並びデザインのドアハンガー
「umbra/アンブラ」スックヌックドアフック
フックが横並びになっていて3着のコートが掛けられるハンガー。サッと手に取りやすいので急いでいるときもストレスがありません。ドアに触れる部分にはゴムが付いているので、ドアの開閉でハンガーがスライドするのを防ぎます。
高さを変えられるベルトタイプのドアハンガー
「like-it/ライクイット」ドアフック
ベルトに付いたフックの位置を変えて、好きな高さに調整できるのが特徴。カラー展開が多くドアの色や部屋の雰囲気に合わせて選べます。薄手のジャケットなど軽い上着を掛けるのに便利。
壁が収納スペースに変身!移動がラクな「立て掛けタイプ」
立て掛けタイプも手軽に設置できるのが魅力。移動もラクにできるので、コートを掛けない時期は、クローゼット内に立て掛けておけば洋服の収納力アップ。また日の当たる窓際でちょっとした室内干しアイテムとしても使えます。スリムに置ける1本脚タイプとたくさん掛けられるラダータイプを紹介します。
ワンルームで使いやすいシンプルハンガー
「tower」コートハンガー スリムタイプ
スチールフレームのみでシンプルに構成されているため圧迫感がなく、ワンルームマンションや狭い玄関にもピッタリ。小物類を掛けられる便利なフックも3つついています。
スタイリッシュなステンレス製のハンガー
「POLISH」スリムハンガー
ステンレス製でクールなデザインが魅力のハンガー。メンズのお部屋にもおすすめです。湿気に強く耐久性抜群なので、ちょっとした部屋干しアイテムとしても活躍します。
玄関の隅を有効活用できる立て掛け型ハンガー
山崎実業「tower/タワー」立て掛けコーナーコートハンガー
玄関や部屋のコーナーを有効活用できるコートハンガー。立てかけタイプながら倒れにくいのもうれしいポイント。接地面を痛めないようシリコーンクッション付き。
ディスプレイを楽しめるはしご型のハンガー
山崎実業「tower/タワー」ラダーハンガー
はしご型のラダーデザインで、壁に立て掛けるだけ。玄関だけでなく、ちょっと収納をプラスしたい時などにお部屋のデッドスペースの活用もできます。コートだけでなく、インテリアを兼ねてグリーンなどをひっかけて使ってもOKです。
狭い玄関のスミで自立する「ポールハンガータイプ」
ポールハンガーは玄関に置いても邪魔になりにくく、帰宅したときにコートや帽子をさっと掛けておくのに便利。おしゃれなデザインのものなら、お店のディスプレイのように見せることも。置き型、子ども用、トレイつきで小物収納もできるものをピックアップしました。
肩幅分も邪魔にならないコートハンガー
ナナメちょっと掛けハンガー
壁に沿ってコートを重ねるよう斜めにかけられる設計。だからコートの肩幅分のスペースがいりません。2~3枚を掛けたい家族にぴったりなコートハンガーです。
スリッパの収納付いたポールハンガー
「美style」エントランスポールハンガー
支柱の下部にスリッパが2足収納できるスペースのついたポールハンガーです。スリッパは差しこむだけなので、来客時にも片手でさっと出し入れ可能。玄関で必要なものがこちらでスッキリ収まります。
木を思わせるデザインが目を引くポールハンガー
「Rita」ポールハンガー
アシメな木を思わせるデザインで、ちょっと置いてあるだけで玄関をおしゃれに見せてくれます。真ん中に棚板があり、小物やカバンを置けます。一般的なポールハンガーに比べて安定感があるのもおすすめのポイントです。
空間を圧迫しない細身でシャープなデザイン
「Dio9」Tower Hanger
シンプルなフォルムとブラックカラーが落ち着いた空間を演出。バーの先端はバッグのストラップや帽子が落ちにくい形状になっているのが◎。棚板はかばんやスリッパを置くのにぴったりのサイズ感で、身支度に必要なものをまとめて収納できます。
キュートな5色がお出迎え!キッズハンガー
「Pole Hanger cime」mimi
子どもが使いやすい高さに設計されているポールハンガー。ツートーンカラーのかわいいデザインが魅力です。カバンや上着、帽子など一式が掛けられるので、お出かけの身支度がこの1本で整います。
転倒の心配の少ないスリムハンガー
「Picco/ピッコ」ポールハンガー
強度の高いスチール製のポールハンガーです。ベースカバーの中に重しがあり、ポールが転倒する心配が少ないのが◎。上段の先端部分には丸い天然木がついていて、帽子を掛けられます。背面にもフックがあり、コートはもちろんストールなどを掛けるのにも便利に使えます。
身だしなみチェックができる鏡つきのスリムハンガー
「Rita」スタンドミラー
出掛ける前に身だしなみがチェックできる姿見付きで、玄関に置くのにぴったり。外出の際に必要な小物が置ける棚や、バッグや帽子を掛けられるフック付き。土台がしっかりしているので、安定感もばっちり。
使わないときはスリムに片づけておける「折りたたみタイプ」
かさばるコートやダウンジャケットを掛けるのに、冬の間だけ使いたいという場合におすすめの「折りたたみタイプ」。使わない時は片付けて玄関やお部屋を広く使えます。ここでは圧迫感の少ないタイプを選びました。
空間に自然になじむ木製ハンガー
木製コートハンガー
天然木ならではの温もりを感じるコートハンガーです。無駄を省いたシンプルなデザインなので、狭い玄関でも圧迫感がないのが魅力。折りたたむと約7cmの厚さになるので、家の中のちょっとしたすき間に収納することができます。
玄関の角に置ける折りたたみハンガー
三角コーナーハンガー
3本足になっている、ちょっと珍しい形状のコートハンガーです。デッドスペースになりがちな角を有効活用できます。掛ける洋服や収納場所によって、110〜180cmまで高さの調節が可能。
たくさん掛けられるラダータイプ
ラダーパーテーション
くの字型に開くタイプで、玄関の隅に置けば狭い玄関を有効勝代することができます。ラダータイプでいろんなアイテムを掛けられるのも魅力。コートの出番がない時期は、室内物干しとしても活躍しそう。
掃除の時や来客時にはラクラク移動「キャスター付きタイプ」
狭い玄関でも収納力も欲しいという人には、邪魔だと思ったら移動できるキャスター付きタイプがおすすめ。玄関掃除の際にも移動できるので便利です。脚部分にカゴなどが付いたタイプも多く、玄関の収納力をアップしてくれる優れものも。
自転車カゴのような小物入れ付き。移動もできる1本
「BICYCLE SERIES」BY Cageカーゴポールハンガー
ノスタルジックな自転車カゴをイメージ。キャスターつきなので自転車のように移動させることが可能。デッドスペースになりがちな脚部分がカゴになっていて、これ1本でカバンや小物類もまとめて収納できます。
トレンドのくすみカラーでインテリアとしても◎
ハンガーラック
落ち着きを感じるスモーキーピンクやオリーブグリーンなど人気のくすみカラーのハンガーラック。どんなインテリアにも馴染みがよく、置くだけでおしゃれさをプラスしてくれます。カバンや小物を収納できる便利なカゴがついています。
上部にも脚部分も小物がおけるシンプルラック
ハンガーワゴン
ナチュラルな丸みを持たせたデザインとやさしいカラーのハンガーラックです。洋服はもちろん小物も収納できるので、玄関でカバンなどひとまとめにしておきたいという人におすすめ。
場所をとらずに固定して設置できる「つっぱりタイプ」
「つっぱりタイプ」は比較的高さもあるので、ロングコートなど長めの上着も掛けやすいのがうれしい点。ぶつかったりしたときでも転倒の心配が少ないので、ペットや小さな子どものいる家庭にもおすすめです。ここでは外出時に必要な小物も収納できるタイプをピックアップしました。
北欧風でかわいい!木のような1本
「あいツリー」突っ張り式ポールハンガー
木をイメージした北欧テイストのつっぱり式ポールハンガーです。設置には特別な工具は不要で、天井と床につっぱって簡単に取りつけができます。ナチュラルな葉っぱモチーフのトレイつきで、お出かけに必要な小物類を一緒に置いておけます。
見せる収納にもぴったりのハシゴタイプ
幅広ラダーラック
奥行わずか4cmで設置できるつっぱり式のラダーラックです。コートのほか、カバンや傘などの収納にも便利です。「見せる収納」としてディスプレイを楽しみながら収納でき、インテリアのアクセントにもなります。壁に穴を空けないので賃貸やワンルームにもおすすめ。
高さが調節できるナチュラルテイスト
つっぱりハンガーラック
木目の棚板が特徴的なハンガーラックです。省スペースでたくさんのコートが掛けられるだけでなく、棚を小物置きやディスプレイ台として利用できるのが◎。2段の棚とハンガーバーは位置が調整できるので、身長や置くものによってカスタマイズできます。
しっかり固定できて省スペースな「壁掛けタイプ」
クギやネジで壁にしっかり固定できる「壁掛けタイプ」は重いコートも掛けられるのが魅力。最近では賃貸でも設置できるピンで固定するタイプも販売されていますが、耐荷重は低めであまり多くの衣類は掛けられません。ここでは、ピンで設置するタイプとネジで固定するタイプをそれぞれピックアップしました。
小さいピンで壁穴が目立たない壁掛けフック
スリムレールフック
石こう壁にピンで取りつけるフック。穴が目立たないので賃貸でも設置しやすいタイプです。掛けるものに合わせて、フック部分を左右にスライドして調整できます。ホワイト、ナチュラル、セピアの3色から選べます。
賃貸の壁もOKの長押風フック
長押ラック
壁面に直接取りつけて使う長押(なげし)風のラック。石こうボードにピンで取りつけられるので、傷が残りにくく賃貸でも使えます。上着やコートのほか、帽子やカバン、鍵などの小物も掛けて収納できます。
重さのあるコートも安心のネジ式フック
「umbra アンブラ」フリップフック
ネジでしっかり固定できるウォールフック。木とスチールのおしゃれなデザインで、どんな場所にも合わせやすいのが◎。使わないときはフック部分を閉じてスッキリとした見た目になります。
コートを掛けるときは、均等にバランスよく
色々なタイプのコートハンガーをご紹介してきましたが、コートの掛け過ぎには気をつけたいものです。またコートを掛けるときは、なるべく全体の重みが均等になるように、バランスよく掛けるようにしてくださいね。適度な間隔で掛けておくと風通しもよくなり、コート類の湿気を取りのぞけるので、カビの発生も防げますよ。
玄関の収納力をアップさせて、お出かけ準備がラクになるコートハンガーをぜひ1本選んでみてくださいね。