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ご飯をおいしく保存できる「おひつ」を使いこなそう!使い方を徹底解説

キッチン

ごはんをもっとおいしく食べたい!という需要から、「おひつ」の良さが今、見直されています。

土鍋や圧力鍋などでご飯を炊いているお家ではおひつ愛用者が多いかと思いますが、炊飯器派の人にもおひつはおすすめなんです。

この記事では、おひつが身近にない人にも分かりやすいよう、おひつを使うメリットや使い方についてくわしくご紹介します。

幼いころから「つくること」全般が好きで調理師、ハンドメイド作家に。ハウジーでは主婦の負担になりがちな毎日の料理を楽しめるよう、ちょっとしたヒントをお伝えします。また「大人の食育」に直結する料理のおもしろさをシェアしたい!北海道での菜園づくりや調理の工夫はブログとインスタグラムでも発信しています。

おひつを使うメリットって?

平安時代、釜や鍋で炊いたご飯を移しかえ、食事の部屋までまとめて運ぶために生まれたのが木のおひつです。

フタ付きでご飯が冷めにくく乾燥しにくいこと、おひつの材質がご飯の水分を調節してくれることから、炊いてから食べるまでの間、ご飯をおいしく保存する道具として長く重宝されてきました。

現代のおひつは木製に限らず、陶磁器製や樹脂製など様々な素材で作られており、そのメリットが改めて注目されています。

まずはおひつを使うメリットをいくつかご紹介していきます。

【おひつのメリット1】ご飯の劣化を防ぐことができる

炊飯器の保温機能は便利ですが、時間が経つにつれてご飯が劣化してしまうことはよく知られていますよね。
高温での保温が続くと、糖とアミノ酸が反応しメラノイジンという物質が合成されます。
これがご飯の黄ばみの原因。

また、炊飯器に入れたままだと徐々にご飯の水分が飛んでしまい、長時間保温したご飯はパサついてしまうというわけです。

炊きたてのご飯をおひつに移しておけば、温度は徐々に下がってしまうものの、こうした劣化を防ぐことができます。
特に木製のおひつなら、ご飯にちょうどよい水分に調節をしてくれるので、ご飯自体が味わい深くなり冷めてもおいしく食べられますよ。

【おひつのメリット2】節電になる

最近ではスチームで水分調整をしながら保温してくれる高度な機能を持った炊飯器などがあり、炊飯器に入れっぱなしでもご飯が劣化しにくくなっています。
ただし、炊飯器をつけっぱなしにすることで、電気代はかかってしまいますよね。

保存時間が長くなるのであれば、いったんご飯をおひつに移しておき、食べる際に電子レンジで温め直すほうが節電になります。

【おひつのメリット3】面倒な冷凍保存をせずに美味しさを保てる

数食分をまとめて炊いて小分け冷凍する方法も、ごはんのおいしさを保つのにはおすすめです。
そのかわり、半日後や次の朝に食べる分は冷凍してもすぐ解凍することになり、少し手間に感じるかもしれません。

おひつにご飯を保存しておけば、10時間から12時間程度はおいしさを保てるのでおすすめ。
小分けにする際のラップや容器も不要になります。

【おひつのメリット4】おかわり用のご飯を食卓に出しておける

おひつはそのまま食卓に置いておけるのもメリットです。
家族のおかわりのたびに台所に戻るのではなく、さっとテーブル上のおひつからよそうスタイルにできます。

サブテーブルにおひつを置いて、各自が自分でよそってもらってもいいですね。

基本的なおひつの使い方

ただご飯を移し替えるだけではなく、正しく使うことでご飯の美味しさをキープできるのがおひつです。
こちらでは基本的なおひつの使い方をご紹介します。

手順1.炊飯器や鍋で炊いたご飯をおひつに移し替える

ポイントは、蒸気を飛ばすようにしながら「ふんわりと入れる」ことです。

手順2.余分な蒸気を逃す

炊きたてのご飯からはしばらくの間蒸気が出続けます。
おひつの中に蒸気がたまりすぎないために、おひつにご飯を移したあと、10分ほど布巾を挟んでフタを乗せておくとよいでしょう。
余分な蒸気を布巾が吸ってくれます。

フタの間に巻きすや菜箸などを挟んで適度に蒸気を逃すという方法もあります。
フタにつく水滴はご飯にかからないようにしましょう。

手順3.食べるときまで蓋をして保存する

徐々にご飯の温度は下がっていきますが、フタをしておけば2~3時間はほのかな温かさを保つことができます。

おひつで保存したご飯は、冷めてもおいしいことにびっくりする方も多いでしょう。
水分が上手にコントロールできたご飯は一粒ずつがふっくらとし、ベタベタしていません。
ご飯は好みに応じて温め直していただきます。

ご飯を入れたおひつの保管場所は?

おひつにご飯を移したら、常温保存が基本です。
清潔なおひつに移した炊きたてのご飯は傷みにくいので、数時間から半日なら常温で置いておいても心配ありません。

夏場など室温が高く心配なときや、丸一日以上置かなくてはならないようなときはおひつごと冷蔵庫へ。

ただし、おひつは密閉できないため、冷蔵庫の中では徐々にご飯の乾燥が進んでしまいます。おひつはあくまでご飯を短期間保存しておくための容器ですので、おひつに入れておくご飯の量は、「次の食事で食べきれるくらい」が目安。
余りそうなら、始めから取り分けて冷凍保存するのがよいでしょう。

ご飯の保存以外にも活躍!おひつの活用方法

おひつは炊きたてのご飯を保管する以外にも活用方法があります。
おすすめの使い道はこちらの4つ。

【おひつの活用方法1】おにぎりの保存に使う

おにぎりは熱いうちにラップで包んでおくと、食べるときにベチャベチャになっていることがありますよね。
「でも包まないと乾きすぎてしまうし…」とお困りの方はおひつを活用してみてください。

炊きたてのご飯でおにぎりを握り、そのままおひつに保存するとちょうどよい水分が保たれます。
おひつの内側におにぎりがくっつくのが心配なときは、おひつの内側にクッキングシートを敷くのがおすすめ。

【おひつの活用方法2】電子レンジ用蒸し器として使う

樹脂のおひつは、電子レンジで作る蒸し料理にも活用できます。
付属のすのこを使うか、湿度を通すクッキングシートを内側に敷くとよいでしょう。
蒸し野菜を作ったり、しゅうまいや肉まんなどを蒸すのに最適です。

【おひつの活用方法3】大きな器、ふた付き丼として食卓で使う

おひつにちらし寿司や混ぜご飯を盛り、そのまま食卓に出すという使い方もできます。
おひつの存在感を生かして、メインの器として活用するといいですね。

ただし、木のおひつはニオイや油染みがついてしまうので、ちらし寿司や混ぜご飯を入れるのはおすすめできません。

【おひつの活用方法4】オーブン可ならアレンジ料理を作れる

オーブンや直火に対応した陶磁器のおひつもあります。
残りご飯にチーズをかけておひつのままドリアにしたり、雑炊や焼きビビンバにしたり…さまざまな使い方が可能な場合も。

ただし、焦げや調味料のニオイがおひつに移ってしまう可能性があるので注意が必要です。
耐熱温度や使用時間は商品ごとに確認してください。

おひつの代用ができる保存容器はコレ!

おひつ持っていなくても、。フタ付きであれば、少しの工夫でおひつの代用品として使うことが可能です。

もしおひつを使ったことがなく、本当に必要かどうかと迷っている場合は、まずは家にある容器を活用して、炊いたご飯を移し替えるところから体験してみるのもいいかもしれません。

例えば、こんな容器が使えます。

▼おひつの代用ができる保存容器

  • 曲げわっぱのお弁当箱
  • フタ付きの寿司桶
  • 土鍋
  • 耐熱ガラスのキャセロール
  • ホーローの保存容器
  • その他大きめの保存容器(樹脂製など)

曲げわっぱのお弁当箱をお持ちなら、一人分のご飯の保存に使うのもおすすめ!

木の調湿作用でおいしく保存できるのは木のおひつと同じです。

耐熱ガラスのキャセロールやホーローの容器も代用品として使えます。

おひつを持っている人でも、ニオイ移りが気になる炊き込みご飯のときなどには代わりに使うといいでしょう。

油や調味料の移りもなく、汚れが落としやすいので安心です。

土鍋も多めのご飯を移し替えるのに使えます。土鍋のフタは持ちやすく、専用のおひつよりも開け閉めがラク。

出番の少ない土鍋があったら、ぜひおひつの代用品として試してみてください。
特に、電子レンジ対応の土鍋は温め直しの際も便利です。

その他、大きめの保存容器なら何でも使えますが、丸い形の容器のほうがそれらしい雰囲気が出ます。
わたしも一時期、丸型の保存容器を使ったことがありますが、そのまま電子レンジで温められること、冷凍庫へ入れてしまっても大丈夫なことが便利に感じました。

おひつの代用品を使うときのポイント

おひつ以外のものを使うときは、入れるご飯の量に対してゆとりがあるサイズの容器にしましょう。
ご飯がふんわり入れられる大きさを選んでください。

また、調湿機能のない素材の器を使う際には、水分調節の一手間が欠かせません。
炊きたてのご飯の粗熱を取り、蒸気をいったん飛ばしてから容器に入れるようにしてください。
最初に水分調節をしてあげると、冷えてからもおいしいご飯になります。

ご飯の蒸気を飛ばす方法

手順1.ごはんを大皿やバットの上に出して冷まします。ボウルなど深いものより、平らな方が良いです。

ご飯粒がくっつくのが困る場合は、クッキングシートを敷いた上に出してください。

手順2.うちわで軽く風を送り、ざっと蒸気を飛ばしてください。
数分したらご飯の上下を返して、同じようにします。
全体の粗熱がとれ、湯気が出なくなったらOKです。

ふきんをはさむ

手順3.保存する容器にふんわりと移してフタをします。

まだご飯が熱くて蒸気が出そうなら、布巾を挟んでからフタをしましょう。

硬めに炊いたご飯は水分が少ないので、お釜や鍋に入れたまま蒸気を飛ばすだけでも十分です。

炊きあがったらしゃもじで切るように混ぜてふんわりさせ、上に布巾をかけておきます。
5分ほど経ったらひっくり返すようにもう一度混ぜ、布巾をかけてもうしばらく置きます。
粗熱がとれたら、保存容器へ移し替えます。

このように余分な蒸気を飛ばす方法は、できればおひつを使うときにも行ったほうが良いテクニックです。
木のおひつなら心配ありませんが、陶器のおひつの調湿作用は大量の水分には対応できない場合があります。
そのため、ご飯の水分量によっては、下側に水が溜まったりフタにつく水滴がご飯にかかってしまったりすることがあります。

特に樹脂のおひつの場合は天然の調湿作用がないので、ぜひ行ってください。

炊きたてのご飯の保存にはおひつを使おう

炊きたてのごはんの保存におひつを使うメリットなどを解説してきました。

時間が経ってもおいしいごはんを食べるには、水分量の調節が重要ポイントになります。
おひつはこれを行ってくれるので、冷めても温め直してもおいしいごはんになるのです。

また、他のものでおひつの代用をする際のコツもご紹介しました。
これまでおひつの必要性を感じていなかった方も、試してみるとおひつの便利さが少し分かるかもしれません。
そのうち「やっぱり専用のおひつが欲しい!」と思ったら、この記事の情報も参考にして自分に合うものを探してみてくださいね。

おいしいごはんを味わうためのアイテムは、こちらでも多数紹介しています。ぜひご覧ください。

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