丁寧に言葉を紡ぐことが信条のライターです。一男一女の父親で、共働き世帯の育児、家事&時短料理など、父親目線でお届けします。 家族で協力し、楽しく家事を行うライフスタイルを目指しています。雑貨/家具の開発をしていたからか、インテリアへのこだわりは少し強めです。
最近は、規約やベランダの広さなどの問題で「布団を外に干せない」という人も多いのではないでしょうか。
また、夏は突然のゲリラ豪雨が降り出すから、都会で大気の汚れが気になるから、などの様々な理由で布団を外に干さないという方が増えてきています。
そこで室内で布団を干すときの注意点や便利グッズをご紹介します。
みんなが「外に布団が干せない!」理由とは
DIMSDRIVEというサイトが2016年に行った布団干しに関するアンケートによると、3957人のうち約41%にあたる1622人が「絶好の布団干し日和になのに、外に布団が干せない」と回答しています。
その主な理由が、以下の3つです。
- 仕事が休みの日しか布団を干せないから
- 花粉や黄砂、大気汚染が気になるから
- 外に布団を干すスペースがないから
外に干せないからといって、ずっとベッドに敷きっぱなしにするとどういうことになるのでしょうか?
ここからは、室内でも布団を干した方が言い理由をご説明します。
室内でも布団を干した方がいいワケ
【理由1】カビ・ダニの繁殖を防止するため
布団に付いた汗やフケ、皮脂などを放置しているとカビやダニが繁殖する原因になりますが、室内であっても風通しのよい場所で布団を干すことで、それを抑えることができます。
また、カビが繁殖しやすい湿度は60%以上。
なので、室内を50%程度の湿度に維持するよう心掛けるとよいでしょう。
また、ダニのエサとなる皮脂なども、定期的に掃除機がけをすれば取り除くことができます。
【理由2】においをおさえるため
布団に付いた汗などを放置していると「におい」の原因にもなります。
室内であっても布団を干し、布団の中の湿気を取り除くことで、その「におい」を抑えることができます。
特に梅雨などの湿気が多い時期などは、においが発生しやすいので注意が必要です。
【理由3】気持ちよく眠るため
ふっくらした布団に包まれて寝るのは、気持ちのよいものですよね?
先ほどご紹介したとおり外ではなく室内で布団を干しても、ちゃんと除湿と乾燥さえできていれば、ふっくらした布団になりますよ。
そうすると、とてもリラックスして熟睡できますよね。
このように、布団を干すのはなにも室外でなければならないとは限りません。ただ、上記のような室内で布団を干すだけときには、ちょっとした注意が必要です。
室内で布団を干すときのコツ
布団を持ち上げるのはけっこう重労働。せっかく干すのであれば、コツをおさえてちゃんと除湿したいものです。
天候や部屋の間取りによって注意点も違うので、ご紹介します。
晴天の場合の干し方とコツ
晴れた日の室内布団干しのポイントは、部屋を換気をして、風通しの良い場所に干すことです。
まずは部屋の窓を2か所開けて「風の通り道」を作りましょう。
そして、折りたたみ式の布団干しアイテムに布団をかけ、風通しの良い場所で2時間ほど(片面1時間ずつ)乾燥させます。
途中で裏返すことで、布団全体をまんべんなく除湿できます。
もし間取りなどの問題で部屋の風通しがよくないときは、扇風機などを使って周りの空気を循環させましょう。
日当たりがよい場所に置けば、乾燥スピードがアップします。
雨天の場合の干し方とコツ
雨の日は、窓をあけると逆に湿気が室内にはいってきてしまいます。
そこでエアコンを有効活用しましょう。
晴れた日と同様に布団を布団干しアイテムや椅子にかけ、エアコンの除湿機能を使って湿気を取り除きます。
空気の循環を促す扇風機なども併用すれば、早く除湿・乾燥ができます。
このとき窓の近くで布団を干さないようにしましょう。雨の日は窓の隙間などから湿気が入り、布団を干していても十分除湿できません。
なるべくエアコンの風が当たる場所に干しましょう。
ダニ対策のコツ
布団で繁殖しやすいダニの存在は、カビと同様に見過ごせないものです。
ダニは熱に弱く、約50度の温度だとおよそ30分。60度以上だと、一瞬で死滅するといわれています。
しかし残念ながら、室内で布団を干しても布団内部の温度が50度以上にならないため、布団内のダニを取り除けません。
そんなときに活躍するのが「掃除機」です。
干す際に布団に掃除機をかければ、ダニや皮脂やフケなどを取り除くことができます。
このとき、窓を開けて換気をしたうえで、ゆっくり丁寧に掃除機をかけましょう。掃除機がけにムラがあると、ダニが残ってしまう可能性があるので注意が必要です。
また、ダニの繁殖を防ぐためには、週1~2回の頻度で定期的に掃除がけすることも大事です。
また、布団乾燥機も有効活用しましょう。
最近の布団乾燥機には「ダニ駆除」モードがついているものがあるので、自宅に1台あると安心なアイテムです。
布団干しアイテムを選ぶときの3つのポイント
室内で快適に布団を干すには、「布団を干すアイテムの選び方」は重要です。
お部屋がフローリングならストッパー機能のあるキャスター付きを選ぶと移動が楽です。
それ以外のセレクトポイント別にアイテムをご紹介します。
【ポイント1】布団を干す部屋の広さで選ぶ
一人暮らしのマンションやアパートなどでは、スペースに限りがありますよね。
そうした際には、使うときだけ広げ、使わないときには折りたたんで収納できる「X型」がおすすめ。出し入れは少し面倒ですが、スペースを有効活用できます。
また折りたたんだときのサイズがコンパクトになるか、部屋の隙間に収納できるかといったこともチェックしましょう。
【2】干したい布団の幅で選ぶ
自宅で使っている布団のサイズがシングルサイズでない場合、大き目の布団干しが必要になってきます。布団の幅はだいたい以下です。
<敷き布団の幅> | <掛布団の幅> | |
シングル | 100センチ | 150センチ |
セミダブル | 120センチ | 170センチ |
ダブル | 140センチ | 190センチ |
クイーン | 160センチ | 220センチ |
きっちり図るのが面倒という方やサイズ違いを複数もっているという方は、幅や高さなどのサイズを変えられる布団干しアイテムを選ぶのも手。布団のサイズに合わせて調節できるので便利です。
【3】1回に干す枚数で選ぶ
家族がたくさんいると、複数の布団を一気に干したいですよね。
そんな人におすすめなのが1度に何枚も干せて便利な扇型の布団干し。
洗濯物干しとしても使えるので、梅雨の時期など、室内干しが必要なときに大活躍します。
家族の人数や干したい布団の枚数に合わせて、アイテムを選ぶようにしましょう。
【番外編】ひったりな布団アイテムがない場合
「ぴったりな布団干しアイテムがない!」という場合は、ダイニングチェアで代用するというアイデアも。
2脚のチェアを、少し間隔をあけて並べ、背もたれの部分に布団をかけます。
内側と外側を入れ替えながら干せば、布団干しアイテムと同様の効果がありますよ。
移動が大変なマットレスは、風通しの良い場所に立てかけて乾燥させるとよいでしょう。
ただ、あまりに重くて動かせない場合は、普段からマットレスの下に除湿シートなどを敷いて使うのがよいかもしれません。
帝人の高吸水・高吸湿繊維を使用。湿気をとるだけでなく、嫌なアンモニア臭も素早く消臭するマットです。
ちなみに、私のイチ押し「室内用布団干しアイテム」は
私が最もおすすめするアイテムは……【高さの替えれる室内ふとん干し】です!
筆者は実際にこのアイテムを使い、室内のエアコンが直接当たる場所で、扇風機を併用しながら布団を干しています。布団の両面を約1時間ずつ干すと、布団がかなりふっくらし軽く感じるようになります。
このアイテムの最大の特徴であり便利でもあるポイントは「高さが変えられる」ところです。
使う人の身長に合わせて高さを調節できるので、背が高くない方でも、重い布団を簡単にかけられます。
また、脚部が倒れないように広がっているのもおすすめポイント。
小さなお子さんがいるご家庭にも、とても安心できる構造です。
ただ、強い力を加えると倒れてしまう可能性はあるので注意はしてくださいね。
思った以上活躍するのが、ストッパー付きのキャスター。
布団を干したまま、風の通りなどに合わせて移動させられるのはかなり便利です。
強いていえば、布団の幅のサイズに合わせて、ポールが伸長すれば、さらに使いやすかったかもしれませんね。
色々な制約がある中で使わなければならないからこそ、こういったアイテムは部屋やニーズに合うものを選びたいものです。
この記事が、あなたにとってのベストアイテムに出合う機会になればうれしいです。
参考資料
※インターワイヤード株式会社 DIMSDRIVE「『布団干し』に関するアンケート」検索日:2021/7/29
※西川株式会社「湿気と汚れに要注意!布団のプロが教える寝具のカビ予防と対策」検索日:2021/7/27