都内の一戸建てに住む、整理収納アドバイザー主婦。もともと片付けと掃除が苦手で、開かずの間が3LDK中2部屋あったのですが、資格取得を機に、家中を片付けました。片付けが苦手な人の気持ちに立って、わかりやすいコラムを書くように心がけています。
水切りカゴや洗い桶、三角コーナーなど。これら定番のキッチングッズがストレスになることありませんか? そのストレスを解消すべく「やめたこと」と「やっていること」をご紹介します。
整理収納アドバイザーの資格をもつ筆者の「キッチン周りの作り方」。掃除もしやすくなって、キレイを保ちやすくなるコツを参考にしてみてください。
シンク周りをキレイに保つために、やめた8つのこと
わが家はカウンターキッチンで、お客様にもキッチンが丸見え(笑)。そのため、コンロやシンク周りにはなるべくものを置かないように心がけています。シンク周りに必須の定番アイテム「水切りカゴ」「洗い桶(おけ)」「三角コーナー」。わが家ではどれも使っていません。
具体的にわが家の事例をご紹介しながら、シンク周りからなくしても大丈夫な理由もあわせてご紹介します。
スペースをとる「水切りカゴ」をやめる
以前「水切りかごジプシー脱却のために人気アイテムを比較」で書きましたが、水切りカゴに関しては試行錯誤を繰り返してきた私。その結果、現在も「水切りカゴ」は使っていません。
その代わり、山崎実業のtowerの水切りラックやトレーを使用。
わが家で食器洗いはビルトインの食洗機を使っているのですが、食洗機には入りきらない、もしくは洗えない食器や鍋、包丁を水切りラックやトレーに。
どちらのアイテムも使わない時は畳んだりしまったりできるので、場所を取らずキッチンを広く使うことができます。
小まめな消毒が必要な「布きん」をやめる
布きんはこまめに漂白しないとニオイやすく、管理が苦手だと感じて使うのをやめました。
代わりに使っているのが「洗って使えるペーパータオル」。
一見、普通のキッチンペーパーのようにすぐ破れたりしそうに見えますが、実はわりと丈夫なので何度か洗って繰り返し使うことができます。
最初はお皿を拭いて、次はテーブルや電子レンジ冷蔵庫などキッチン周り、最後は床や窓など汚れている箇所をふいて捨てています。
布きんよりも気軽にあちこちふくことができ、捨てる前にできるだけ使い倒そうとするので、自然とキッチン周りに汚れがたまらなくなりました。
使いかけのペーパータオルは、↑こんな感じで印刷したレシピなどと一緒につるしています。
ちなみに、無印良品のタオルハンガーに「ひっかけるワイヤークリップ」を使っています。
置き場所に困る「洗い桶」をやめる
わが家では洗い桶を使っていません。
「洗い桶の一般的な用途は?」というと、つけ置き洗いや布きんの消毒、やかんで沸かしたお茶を冷やすなどです。
まず、つけ置き洗いについては、食洗機があるので特に使っていません。
続いて、布きんの消毒について。わが家では、台ふきには使い捨てのペーパータオルを使っていて、布きんを使っていません。ですので、消毒の必要がありません。
また、麦茶などを沸かしたやかんの粗熱をとる作業についても、やかんをもっていないため、基本的に水出し麦茶を作っています。理由は、やかんを沸かすのが面倒だからです。水出し麦茶なら、水道から浄水カートリッジで出した水に水出し用のお茶パックを入れるだけですみます。
以前はわが家でも必要なときのみ、折りたたみ式の洗い桶を使っていました。ご家庭の状況によっては必要になるアイテムかもしれませんね。
ヌメリやすい「三角コーナー」をやめる
三角コーナーはすぐにヌメって掃除が必要になりますよね。わが家でもヌメりが嫌で、三角コーナーは使っていません。
調理中に出るゴミは「カリプソ」という卓上コンテナーに捨てています。このアイテム、フタををすれば中が見えないしニオイも漏れません。また、汚れた場合は食洗機でも洗えるのもうれしい点。
ホワイトとグレーのデザインもキッチンになじみますよ。
「ラーメンなどの麺類やカレーなど、鍋や器に残った汁を流すときに、三角コーナーがないと不便では?」と質問されたこともありますが、この場合は排水口の網に直接流して水を切ったらすぐビニール袋に移しています。このとき、キッチリ縛るようにするとニオイも気になりません。
排水口のゴミ受けの網が、三角コーナー代わりになっているというイメージですね。調理にザルを使った日は、一旦ザルで残った汁気を切ってから処分することもあります。
掃除が必要な「排水口のフタ」をしない
排水口のフタはゴミ受けの網を洗う時に面倒なので外して保管しています。たまったゴミが見えるので、マメに捨てるようになりました。
ゴミが少ししかない時は、ティッシュでさっとふき取っています。排水口掃除専用にブラシを1つ用意して、毎日一度は掃除するようにしているので、ニオイもヌメリもありません。
私は、ハードとソフト両面ブラシがついた山崎産業の「タイル目地ブラシ」を使っています。使い古しの歯ブラシを使うのもひとつの手ですが、こういう外に向かう形状をした専用ブラシは、スミの掃除がしやすいのでおすすめです。100円ショップにも似たタイプのものがあるので探してみてくださいね。
「まめいた」排水口ブラシ
先端まで毛があり、排水網の隙間や排水口のカドなど、普通のブラシでは掃除しにくい場所もスイスイ。伸ばす排水溝の奥まで届く90cmの長さに、使いわないときは折りたたんでコンパクトになる設計です。
ちなみに、先ほどご紹介した排水口掃除用のブラシは、シンクの下にある引き出しに漂白剤と一緒に立てて収納しています。タワシや水筒洗いスポンジも出しっぱなしにせず、乾かしてからこの引き出しに収納しています。
キッチンスポンジ置き場をやめる
シンク周りで一番使うアイテムといえば、キッチンスポンジ。このキッチンスポンジでも、ムダを省くコツがあります。
使用後に水を切って乾燥させる必要があるスポンジは、意外と置き場所に困りがちですよね。わが家では、100円ショップキャンドゥで購入した「まな板シートホルダー」に置いています。
斜めに置けるので、水切れがいいのが気に入っているポイントです。更にこのまな板シートホルダーは、水筒や牛乳パック、ペットボトルも乾かすことができて、ひとつで何役もこなしてくれます。
水切りカゴにつけられるタイプをお探しなら「ボトル用水切り」が便利です。これもキャンドゥにありましたがダイソーなどにも取扱いがあるようです。
「キッチンスポンジ」の頻繁な買い替えをやめる
キッチンの中でもスポンジって生活感が出ますよね。しかもこまめに買い替える必要があったり、ストック分の保管に場所をとったり…。
今までスポンジは100均の安いスポンジや、白いスポンジなどをマメに交換していたのですが、SNSでよく見かける「サンサンスポンジ」を使ってからは、すっかり手放せなくなりました。
これが実に使い勝手が良いのです。ヘタリにくくすごい長持ち!
ちなみにどのくらい長持ちかというと、今のところ半年近く使ってもヘタらず汚れもつかない(黒だから目立たないだけ?)という状態です。交換時期がわかりづらいのが唯一の悩み(笑)。
また、泡立ちも水切れもよく、生活感を抑えられるモノトーンの展開があるのもうれしい点。カレーなどの色が目立たちません。
セットで買っても開封前は真空パックされているため、ストックの置き場所にも困りません。
シンク周りに置きがちなる「オイルポット」は使わない
コンロ周りに置きがちなオイルポット。以前はホーロー素材のものを使っていましたが、今は使わずにキッチンツールスタンドの代わりになっています。
代わりに使っているのが、100円ショップの「オイルボトル」です。揚げ物などで使用済の油がたくさん余ったときは、熱が冷めてからこの「オイルボトル」にこして移しています。
保管した油は炒め物などで、早めに使い切るようにしています。揚げ物の旨味が入って一石二鳥。
次に揚げ物をする時に残っている場合は、新しい油を継ぎ足して使っています。
そのため、油を捨てるということは、ほとんどなくなりました。
ボトルは、すぐに取り出せるように、コンロ下の引き出しにフライパンと一緒に収納しています。
シンク周り清潔に保つために、やっている2つのこと
水はねやコンロ周りの油汚れなど、キッチンは色々と汚れがたまりやすい場所ですよね。
アルコール除菌スプレーで、除菌を習慣に
さきほどご紹介したペーパータオルとセットで、アルコール除菌スプレーを使っています。
わが家で愛用しているのが、ドーバー酒造株式会社の「パストリーゼ」という商品。最近はSNSなどの投稿でも、よく見かけるようになりました。
この「パストリーゼ」を、ペーパータオルでふくときにスプレーしています。アルコール度数が高いのでインフルエンザの予防にもなり、料理のとき以外も手放せません。
しかも口に入っても大丈夫な成分なので、お弁当箱にスプレーすれば傷み防止にも。
家中あちこちで使うので、大容量の5Lサイズを購入して詰め替えています。
コンロ周りの掃除もスプレーで
コンロ周りの掃除には、油が良く落ちる「洗剤能力pro」という洗剤を使っています。
こちらも、あちこちの掃除に使えて便利なので、スプレーボトルに詰め替えて、いつでもサッと使えるようにしています。
シンク周りキレイに使って、家事をしやすく
キッチンでは刃物や熱いものも扱うので、シンク周りのごちゃつきは危険をともなうことも。料理を手早く安全に作るには、スッキリと清潔なキッチンにしておきたいところです。
ちなみに、洗剤や掃除用品は、使いやすく戻しやすい場所に収納するのがおすすめ。思いついたときにその場で掃除やお手入れができるように、キレイにしたいところや汚れが気になる場所の近くに置くようにしています。
家族構成やキッチンの作りによっても、ベストな収納方法や使いやすいアイテムは変わりますが、もし参考になりそうなアイデアがありましたら、ぜひ取り入れてみてくださいね。