ガチガチに固まった砂糖をすぐに戻す方法って?―固まる理由と防止策も

がちがちに固まってしまった砂糖のほぐし方

お料理に砂糖を使おうとしたら、「いつの間にかカチコチに固まっていて使いづらかった」という経験はありませんか?

調理のたびに固い砂糖と格闘するのはプチストレスですし、その塊が使いたい量の大きさとは限らないですよね。

今回は、砂糖が固まる原因や固まった砂糖の簡単なほぐし方、固まりを防ぐ方法などについてご紹介します。

製糖メーカーさん推奨の方法や裏技と呼ばれる方法も、実際に試してみたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

砂糖が固まる原因は種類によって異なる

砂糖
以前、砂糖が固まらない方法や保管方法についての記事を書くにあたって色々と調査・検証をしたことがあります。
その中で判明したのが、砂糖や塩は固まる原因がそれぞれ違うということ。

特に砂糖については、ブログやSNSなどネット上の情報を見ていても、全く正反対のことを書いているサイトもあり「どういう事なんだろう?」と不思議に思っていました。
ですが、実は砂糖の種類によっても原因や対処方法が異なることがわかりました。

上白糖(白砂糖)や三温糖は乾燥が原因で固まる

我が家の場合、置き場所のせいもあるかもしれないのですが、キッチンに置いている調味料のうち、砂糖(上白糖)よりも塩の方が固まりがち。

同じ容器に入れて同じ場所に置いていても、中身が固まったり固まらなかったりするのは、砂糖と塩では固まる原因が違うからなんです。

砂糖や塩の製造メーカーさんによると、上白糖や三温糖などのしっとりした砂糖は乾燥が原因で固まり、その他の砂糖や塩などは湿気が原因で固まるのだそうです。

さらに厳密に言うと、砂糖は湿度と温度が一定でないと固まってしまうため、保存するときは高温多湿ではない場所での保管がおすすめです。

我が家の場合は、うっかりコンロのすぐ近くに置いてしまっていたので、湿度の問題だけでなく温度変化も原因としてあったと考えられます。
美味しさや品質を保つために、今後は置き場所に気をつけたいですね。

砂糖(上白糖)が固まってしまう条件について検証

砂糖の実験
今回の実験の都合上、どうしても「固まった砂糖」を用意する必要があったので、上白糖の保存場所としてはNGとされている冷蔵庫に敢えて入れて固めてみました。

冷蔵庫の中は乾燥しやすく、扉の開閉でも温度変化が起きやすいため、砂糖が固まりやすいと言われています。
それって、本当なんでしょうか・・・?

数日間は「意外と固まらないなあ」と思っていたのですが、一週間後に見てみると見事に固まっていました!
手で触れても崩れないレベルの固さです。

少量の砂糖(上白糖)で試したため塊自体は小さいですが、これがごろごろとたくさんあったり大きな塊になったりすると厄介そうですね。
上白糖は冷蔵保存NG
カチコチに固まっていない部分も、上白糖特有のしっとりさがなくなっています。
元々サラサラという感じの砂糖ではないのですが、これは明らかにザラザラ。粒も粗くなってしまっています。

ちなみに同じ日に袋から出し、密閉容器に入れて常温保存した砂糖(上白糖)は、固まらずにしっとりしたままでした。
やっぱり、上白糖は常温で保存した方が良さそうですね。

砂糖が固まる原因と保存方法
白砂糖(上白糖)、三温糖:一定の温湿度を保つことが大事。特に乾燥に弱い。常温で保存が望ましい。
黒砂糖:精製されていないため、空気に触れる外側は湿気に弱い。カビ発生の原因にもなる。冷蔵庫での保存が望ましい。
グラニュー糖、粉砂糖など上記以外の砂糖:吸湿と乾燥を繰り返すことにより固まる。常温で保存が望ましい。

固まった砂糖(上白糖)をほぐす方法!ポイントは「水分」

固まった砂糖
さて、では続いて固まってしまった砂糖(上白糖)をほぐす方法についてご紹介します。
製糖メーカーさん(※)が推奨している主な方法を調査し、実際に試してみました。

固まった砂糖の対処方法
  • 【1】食パンをちぎって入れる
  • 【2】霧吹きで湿らせる
  • 【3】湿らせたキッチンペーパーを使う
いずれも水分を与えて戻す方法。
乾燥が原因で固まったのであれば、確かに効果がありそうですよね。
では、実際にやり方と、実験してみた感想を見ていきましょう。

対処法【1】食パンをちぎって入れる

食パンで砂糖の塊をほぐす

砂糖のほぐし方【1】
食パンと一緒に容器に入れ一日密閉しておくと、食パンに含まれる水分を砂糖が吸収してほぐれてくるという方法。
パンはひと切れでOK 
砂糖がほぐれた後、パンは入れたままにせず取り出しておきます。
今回の実験では使用したパン自体がやや乾燥気味だったのか、この方法では思ったような効果が得られませんでした。
冷蔵保存した砂糖だと、想定より固まり過ぎていたのかもしれません。

また、パンくずが砂糖に混ざるので、他の方法で効果があるならその方がいいと思いました。

対処法【2】霧吹きで湿らせる

霧吹き

砂糖のほぐし方【2】
固まった砂糖に直接霧吹きで水を吹きかけてほぐす方法です。
ワンプッシュごとにかき混ぜて、様子を見るとよいでしょう。
即効性を求めるなら、一番おすすめの方法。
気をつけたいのは、水をかけすぎて砂糖が溶けてしまう事。

霧吹きの噴射口の大きさによっては、湿らせすぎになってしまうかもしれません。
砂糖の様子を見ながら少しずつ慎重に吹きかけましょう。

一度湿らせるとさらさらの状態が持続しますが、早めに使い切る方が安心です。

対処法【3】湿らせたキッチンペーパーを使う

キッチンペーパーでほぐす

砂糖のほぐし方【3】
砂糖容器のふたの裏側などに、濡らしてかたくしぼったキッチンペーパーを張り付けておきます。
または、蓋と本体の間に挟んでおくというやり方でも大丈夫です。
数時間経つと、砂糖がほぐれます。
やや時間はかかりますが、比較的失敗の少ない方法です。
ポイントは、キッチンペーパーの濡らし具合。
かたく絞らずにポタポタと水滴が落ちてしまうほど濡れた状態だと、砂糖が溶けてしまいます。

また、時間が経つと湿度の変化で再び砂糖が固まってしまうことがあります。
数時間程度で様子を見て、ほぐれていたらペーパーを取り出しておきましょう。


参考資料
※三井製糖「Q.固まった砂糖のほぐし方を教えてください。」検索日2021/12/7
※パールエース「砂糖が固まってしまったら」検索日2021/12/7

【実験結果】おすすめは霧吹きor湿らせたキッチンペーパー

方法 結果 備考
食パンをちぎって入れる × 今回の実験では変化なし。
霧吹き 即効性あり。濡らしすぎ注意。加減が難しいのでちょっとずつ。
キッチンペーパー とても楽。ただし長時間放置だとまた固まる。(一晩おいたら固まった)

今回の実験では、各方法についてこのような結果になりました。
砂糖の固まり具合や、塊の大きさなどによっては結果が異なる可能性がありますのでご了承ください。

他にメーカーさんの推奨方法には無かったのですが、ネットで見かけた「電子レンジで加熱する方法」も試してみました。
結果は「変化なし!」。上白糖には効果のない方法でした。

でも、砂糖の種類によっては効果があったので、そちらも併せてご紹介しておきますね。

グラニュー糖や粉砂糖が固まった場合は電子レンジで戻せる

電子レンジで砂糖をほぐす
電子レンジで加熱すると固まりがほぐれる砂糖と言えば、グラニュー糖。
でも、製糖メーカーさんのページにもグラニュー糖については「砕いてご利用ください」としか書かれていないことがあります。

そこでふと思い出したのが、以前に法事でお供えのおさがりとして頂いた「硬すぎる砂糖の塊」。
干菓子の落雁かなと思うくらいに固いのですが、どうやら砂糖(グラニュー糖)らしいんです。

押しつぶそうとしても、フォークなどが曲がってしまうほどに固くなっていて、どうほぐせばいいか悩んでいました。
硬すぎる砂糖の塊

無理やり砕けと言われても何でどう砕いていいか分からないし、砕けそうに思えない

・・・ということで!
この機会に、電子レンジでほぐせないかを試してみることにしました。

砂糖の塊(グラニュー糖)を電子レンジで加熱してみる

加熱しすぎると砂糖が変質してしまうため、500Wで30秒ずつ砂糖の様子を見ながら、試してみます。
1回目(30秒加熱)は変化なし。やや、外側が削りやすくなったかも?という程度。
おろし器で砂糖の塊を削る
試しにおろし器ですりおろしてみると、きれいにサラサラした砂糖になりました。
これはこれで成功な気がしますが、もう少しレンジでの加熱を続けます。

2回目(さらに30秒加熱して、合計1分)のあと、おそるおそるスプーンで押してみるとほろほろと崩れました!
調理用のビニール袋に入れてから、袋越しに指で押さえるだけで、普通のグラニュー糖と同じように粉末状になりました。
砂糖
ちなみに、この方法は固まった塩にも使えます。
フライパンなどで炒る方法もありますが、レンジの方が失敗が少なさそうですね。

砂糖の「固まる性質」を利用してみよう

上白糖や三温糖が乾燥で固まるのと違い、グラニュー糖や粉砂糖は「吸湿と乾燥を繰り返す」ことにより固まります。

実はこの性質を利用して、おうちで手作りの角砂糖を作ることもできるんですよ。
角砂糖の原料はグラニュー糖
角砂糖は、主な原料であるグラニュー糖に純度の高い濃厚な砂糖液を少量加えて混ぜ合わせ、型に入れて乾燥させたものです。

家で作るときもほぼ同じ。水と砂糖があれば、型に詰めるだけで簡単に作れます。
角砂糖の作り方
大さじ3くらいのグラニュー糖に対して小さじ1/2程度の水を加え、よく混ぜ合わせてから、お好みのシリコン型などにいれてギュッと押し固めて成型します。
冷蔵庫などで乾燥させれば出来上がり!(※型の大きさなどに合わせて、材料の分量は適度に調整してくださいね)

・・・とはいえ、やっぱり砂糖が思いがけず固まらせてしまうのは避けたいもの。
砂糖の固まりを防ぐアイテムや、固まらせないアイデアについても簡単にご紹介しておきましょう。

珪藻土はNGなのはなぜ?砂糖(上白糖)の固まりを防ぐには

100均にもよく売られている「珪藻土グッズ」。
調味料瓶の中に入れてある写真のパッケージのものもあるので、つい勘違いしがちなのですが、実は砂糖の固まり防止に使うと逆効果なアイテムなんです。
珪藻土スプーン
この企画のきっかけとなったのも、この珪藻土グッズについての勘違いがきっかけ。
「珪藻土って効果あるんですかね?どなたか使っておられませんか?」と周りでも聞いてみたところ・・・
「使っているけど効果ない」「使ってるけど固まった」という回答が!

さらに詳しく調べてみたところ、固まっていたのは「砂糖」というケースが意外と多かったんです。

誤解されがちな珪藻土グッズ

珪藻土には、湿度が高い状態の時は吸湿して湿度を下げ、湿度が低い状態の時には放湿して湿度を上げるという調湿機能があると言われています。

なので、乾燥が苦手な砂糖の場合にも効果があると思っていたのですが・・・
珪藻土は砂糖の固まり防止には使えない
↑はセリアの珪藻土グッズのパッケージに書かれていた注意事項。
確かに「砂糖への使用はできません」って書いてあります!

珪藻土はあまりに湿気を取り過ぎてしまうため、砂糖が固まってしまうんですね。

砂糖をサラサラに保つ便利な調湿剤「エコカラット」

エコカラット
ちなみに、珪藻土の約5倍の吸・放湿量があると言われている「多孔質セラミックス」を素材にしたエコカラットという調湿材があるのをご存知でしょうか?
こちらは何と、砂糖もOK!

「なぜ、似たような感じのものなのに、砂糖にも使えるの?」と気になりますよね。
実は、水で湿らせたドライキーパーを砂糖と一緒に容器に入れることで放湿力がアップし、砂糖が固まらずサラサラのまま保てるという事でした。
見た目は似ていますが、性質や使い方が異なるんですね。
珪藻土よりすごい?LIXILとマーナのコラボアイテム「エコカラット」の秘密を徹底解説

砂糖を固まらせないアイデア

ちょっとしたアイデアで、砂糖を固まらせない方法もあります。

たとえば顆粒かりゅう砂糖(フロストシュガー)と呼ばれる砂糖を混ぜ合わせるという方法。

顆粒砂糖というと、数年前まで大容量プレーンヨーグルトに添付されていた、ちょっと細長い形状の粗いお砂糖のこと。

だいたい20%くらいが目安で、上白糖(白砂糖)5に対して顆粒砂糖1の割合です。

このお砂糖は他の物に比べて固まりにくく、溶けやすいという性質を持っています。
そのため、混ぜ込むことで全体的に固まりを防ぐことが出来るんですね。

ちなみに、顆粒砂糖は冷たい水などにもよく溶けるため、お菓子作りの材料としてはもちろん、余ったものはヨーグルトやアイスコーヒーなどにも使えます♪

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・・・とはいえ。
一番手っ取り早い方法は、密閉できる容器に入れて保管しておくということです。

上白糖(白砂糖)は乾燥や湿度が一定に保たれずに固まることが多いので、保存方法(置き場所)や保存アイテムに気をつければ固まらずに済みますよ。
未開封の砂糖の正しい保存方法未開封でも要注意!?砂糖が固まらない正しい保管方法とおすすめの保存アイテム

砂糖の性質や保存のコツを知って楽しく料理しよう

上白糖が固まる原因には乾燥などが挙げられます。
この原因を知っておくと、固まったときの対処方法だけでなく固まらないための予防もできますね。

どうしてもキッチンの環境的に固まりやすいという方は、固まりを防止できるアイテムを取り入れてみるのもおすすめ。

固まってしまった砂糖をほぐすのは大変なので、固まらないように日頃から上手に保管したいものですね。
 
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