北海道の庭で、野菜と共にハーブ・野草・山菜を育てる菜園家。また、それらの食材の楽しみ方・調理方法をプロとして、Yahoo!などの様々なメディアで発信している。Instagram・ブログ『料理+菜園づくり 食育インストラクターracssの日々の暮らし』で、その様子を公開中。
手軽な料理として人気のパスタ。パスタ専用の鍋や大きな鍋がなくても、フライパンでパスタがゆでられたらパスタのハードルがもっと下がりますよね。
今回の記事では、フライパンでパスタをゆでる方法をご紹介します。
フライパンでパスタをゆでるメリット
一般的に、パスタはたっぷりの水でゆでる方が食感がよくなると言われていますが、お湯を沸かすのに時間がかかるというデメリットも。
フライパンの場合は水が少なくてすみますし、底面が広いためお湯が早く沸き、料理の時短ができます。フライパンが小さいとパスタを折って入れる必要がありますが、だいたい2人分くらいのパスタならフライパンでも十分作ることができます。
フライパンを使うときに気を付けたいこと
フライパンでパスタをゆでるときは、調理方法を少し工夫する必要があります。
水の量に要注意
水の量が少ないと、パスタがダマになりやすくなります。フライパンでパスタをゆでるときは、ダマにならないように頻繁にかき混ぜる必要があります。
水が減ってきたら途中で水を足すようにしましょう。
お湯の温度に要注意
フライパンは鍋よりもお湯が冷めやすいので、お湯の温度が下がってきたら熱湯を足すようにしましょう。
フライパンでパスタをゆでる方法
実際にフライパンでパスタをゆでる方法をみていきましょう。ご紹介するのは1人分の分量です。
手順1.フライパンに1lの水と塩小さじ1を入れて沸かします。
手順2.沸騰したところへパスタ100gを入れます。フライパンに入り切らない長いパスタは半分に折って入れます。
手順3.沸騰させたままパスタの規定の時間通りにゆでます。このとき、パスタがだまにならないよう、ときどきかき混ぜます。
手順4.ザルを使ってお湯を切ります。
フライパンは鍋より浅いので吹きこぼれやすくなります。目を離さないようにしましょう。
直径28cm以上のフライパンであれば、長いパスタでも折らずに入れることができます。
長さが少しはみ出るくらいなら、お湯に浸かった部分がやわらかくなるまで10秒ほど待ちます。そのあと、トングなどで押し付けるようにして全体をお湯に沈めればOK。
ただし、待っている間にフライパンからはみ出た部分がコンロの火で焦げる危険がありますので気をつけてください。
パスタを折ってフライパンに入れるなら
パスタを半分に折ってゆでればフライパンや小さい鍋にも入りますが、パスタを折ることに抵抗がある人も多いようです。
日本ではパスタを折るレシピもよく見かけるのですが、パスタの本場イタリアでは、パスタを折るのはもっぱら子ども用にゆでるとき。
フォークをうまく使えない小さな子どもでもすくえるように、短くしてゆでてあげるんだそうです。そのため、大人が折ったパスタを食べるのは考えられないようですね。
パスタを半分に折ってしまうと、大人用の大きなフォークではうまく巻けません。
ソースも跳ねやすくなり、「パスタを折ると食べにくくなる」と感じることもあるのではないでしょうか。
そこで、折って短くしたパスタは和風の味付けにして箸で食べるのがおすすめ!
写真は赤じそのふりかけとしらすの和風パスタです。
ちなみに、パスタを半分に折ってもゆで時間は変わりません。時短になると言われることがあるのは、お湯が沸くまでの時間が短縮できるからです。
フライパンだけで作る「ワンパンパスタ」の作り方
フライパン1つでパスタを仕上げてしまう「ワンパンパスタ」は人気がありますよね。
ワンパンパスタの場合は、少なめの水でゆでながら味をつけます。作り方を見ていきましょう。
手順1.パスタ100gに対し、400mlの水を沸騰させ、パスタを入れます。
手順2.具材を入れ、一緒に加熱します。
手順3.パスタの規定のゆで時間を目安に加熱します。
手順4.最後は水気を残してスープパスタのように仕上げるか、水気を飛ばして炒めるように仕上げます。
ワンパンパスタは使用するパスタのゆで時間を目安に加熱しますが、途中で味見して食感を確かめ、硬かったら水分を足してさらに加熱してください。
「フライパン1つでできるので手軽」「洗い物が少なくてすむ」というメリットがある反面、ちょうどよい硬さに仕上げるのは少し大変。水分や火加減の微調整が必要になります。
食感がモサモサになりがちというデメリットもあるので、時と場合によって使い分けるとよいでしょう。
フライパンでささっと手軽にパスタを作ろう
パスタをゆでる方法はいくつかありますが、「時短がしたい」、「洗い物を減らしたい」という人にはフライパンを使うゆで方がおすすめ。
ぜひ試してみてください。