北海道の庭で、野菜と共にハーブ・野草・山菜を育てる菜園家。また、それらの食材の楽しみ方・調理方法をプロとして、Yahoo!などの様々なメディアで発信している。Instagram・ブログ『料理+菜園づくり 食育インストラクターracssの日々の暮らし』で、その様子を公開中。
![あぶり料理ができるバーナーを使うときのコツ。サーモンとプリンの上手なあぶり方](https://howsie.jp/wp-content/uploads/2022/08/9193_1.jpg)
あぶり料理ができるバーナーを使うときのコツ。サーモンとプリンの上手なあぶり方
おいしそうな焦げ目が付いた「炙り料理」をおうちで気軽にできたらいいですね。
ホームセンターやアウトドアショップで販売されているハンディバーナーを使えば、簡単。表面だけを加熱して焦げ目をつけることができます。
![](https://howsie.jp/wp-content/uploads/2024/04/prof_racss2-300x300.jpg)
バーナーで炙るとおいしくなる!おすすめの食材
サーモンやサバなど、脂ののった魚介類は「炙り(あぶり)」の定番。食材の脂分が溶け出して甘みと旨みが感じられる料理になります。表面に火を通すとおいしくなる牛肉のたたきやマグロ、カツオのたたきもバーナーの得意レシピ。そのほか香ばしさや風味が付くので、煮アナゴや鶏皮をあぶるのもおすすめです。
さらにバーナーはスイーツの表面を焦がすときも大活躍。プリン、チーズケーキ、マシュマロのほか、大福やお団子の和菓子にも向いています。
<炙るとおいしくなる料理>
- 牛肉・マグロ・カツオのたたき
- 煮アナゴ
- 鶏皮
- プリン
- チーズケーキ
- 大福や団子
あぶり料理ができる「ハンディバーナー」を使うときの注意点
炎の扱いは怖いと思う方もいるかもしれませんが、使い方はとても簡単です。
![炙り料理ができるガスバーナー](https://howsie.jp/wp-content/uploads/2022/08/9193_2.jpg)
バーナーはこのように先部分だけで販売されています。そのため使うときはガスボンベを装着する必要があります。
バーナーのタイプはいくつかありますが、コストを考えると、家庭用カセットコンロが装着できるものがおすすめです。
![炙り料理ができるハンディバーナーの着火スイッチ](https://howsie.jp/wp-content/uploads/2022/08/9193_3.jpg)
写真のアウトドアメーカーのバーナーは、ボンベの切り込み部分に合わせ(Bの部分)、横にひねるとセットできます。Aの部分が着火スイッチです。
![炙り料理ができるハンディバーナーのダイヤル](https://howsie.jp/wp-content/uploads/2022/08/9193_4.jpg)
ダイヤル部分をひねってガスを少し出し、着火スイッチを押すと火がつきます。
炎の大きさは、ダイヤルでガスの出る量を調節して変えることができます。
お料理は必ず耐熱容器に入れ、樹脂製・木製・ガラス製のものは避けましょう。器本体に直接火を当てることはほとんどないですが、オーブンや直火OKの表示があるものが安心。器に焦げがついて取りにくくなることもありますので、高価な器は避けてくださいね。
また、近くに燃えやすいものがないか確認して使用します。下にステンレスバットなどを敷いておくと安全です。
バーナーできれいな焦げ目をつけるコツ
バーナーを炙る先にはいくつかコツがあります。まだ食材をより香ばしく仕上げるための裏ワザもご紹介します。
バーナーを使って上手にあぶるためのコツ
上手なあぶり方は、ガスボンベ本体を揺らすのではなく、腕全体でゆっくり動かすようにします。バーナーを揺らしながら使うとボンベの液体ガスが揺れて炎が安定せず、突然火が大きくなることので危険です。
また、1か所だけに炎を当て続けると、溶けた油や糖分、水分が泡立って飛び散ることがあるので注意してくださいね。集中的に焦げ目をつけたいときにも1か所3秒以内を目安にしましょう。
また食材を炎の根もと部分に近づけるほど、ガスのにおいがつきやすくなるので、炎の先をあてるようにします。
魚介類など、食材の味わいが繊細なもの、淡白なものの場合は、気を付けながらあぶるようにしましょう。
きれいに焦げ目をつける裏ワザ
きれいな焦げ目をつけるために、焦げやすい食材を上にまぶすと香ばしく仕上がります。
- グラニュー糖をかける
- 薄く油を塗る(サラダ油または風味をつけたいなら溶かしバター)
- マヨネーズを塗る
- 醤油だれを塗る
- 油をまぶしたパン粉をふりかける
メニューに合わせて使い分けてくださいね。
バーナー1本でおいしくなる「炙り料理」のレシピ
ここからはおすすめの炙り料理をご紹介します。
【あぶり料理1】定番!「炙りサーモンの手まり寿司」
それでは、サーモンをあぶってお寿司を作ってみましょう。
![炙りサーモンの作り方1](https://howsie.jp/wp-content/uploads/2022/08/9193_5.jpg)
1.ラップに薄切りにしたサーモンとピンポン玉大の酢飯をのせ、きゅっと絞るようにして形作ります。
![炙りサーモンの作り方2](https://howsie.jp/wp-content/uploads/2022/08/9193_6.jpg)
2.ステンレスバットにのせた手まり寿司の表面を炙ります。
白く色が変わると、サーモンに熱が通ったサインです。表面に軽く焦げ目がつく程度でOK。
3.かわいらしい手まり寿司のできあがり!
![バーナーで炙ったサーモンの手まり寿司](https://howsie.jp/wp-content/uploads/2022/08/9193_7.jpg)
あぶったものとあぶっていないもの、2種類を一緒に盛り付けました。こうすると、色や味わいの違いを楽しめます。
【あぶり料理2】炙りサーモンをのせた「棒寿司」
巻き寿司の型で作った棒寿司をあぶるのもおすすめです。
![バーナーで炙ったサーモンの棒寿司](https://howsie.jp/wp-content/uploads/2022/08/9193_8.jpg)
炙り終わったら一口サイズにカットし、盛り付けます。お好みでマヨネーズを細くかけます。
![バーナーで炙ったサーモンの手まり寿司の完成](https://howsie.jp/wp-content/uploads/2022/08/9193_9.jpg)
【あぶり料理2】ブリュレのような「焦がしプリン」
次はデザート。よく3連で売られているプリンをバーナーで加熱し、手間のかかったブリュレ風に変身させてみましょう。
![バーナーで炙る「焦しプリン」の材料](https://howsie.jp/wp-content/uploads/2022/08/9193_10.jpg)
用意するのは、市販のプリン、グラニュー糖、直径6㎝前後の小さな耐熱容器です。プリンは、原材料名に「ゼラチン」もしくは「寒天」と表記があるのものを使いましょう。
![バーナーであぶる「焦しプリン」の作り方1](https://howsie.jp/wp-content/uploads/2022/08/9193_11.jpg)
1.プリンを耐熱容器に出し、表面にグラニュー糖をかけます。グラニュー糖をかけることできれいな焦げ目がつきます。
甘くなるので、量は調節してください。
![バーナーであぶる「焦しプリン」の作り方2](https://howsie.jp/wp-content/uploads/2022/08/9193_12.jpg)
2.プリンはバーナーで加熱すると、寒天が溶けるため次第に容器にフィットしてきます。
焦げ目がつくまであぶってから、冷蔵庫で冷やして固めてください。
こんがりした焦げ目が見た目にもおいしいクリームブリュレ風のプリンができました。
![バーナーであぶった「焦しプリン」](https://howsie.jp/wp-content/uploads/2022/08/9193_13.jpg)
バーナーであぶって、食材をワンランクおいしく仕上げよう
いかがでしたか。
バーナーであぶるだけでお店のような味に。今回は定番のサーモンとプリンをあぶってみましたが、先ほどご紹介したように、大福などの和菓子をあぶってもおいしいですよ。
バーナーが1本あるだけで、料理のレパートリーがひろがるのでぜひチャレンジしてみてくださいね。