中学生、高校生、大学生の娘3人を持つズボラ主婦。娘3人+夫という家族構成だけに、毎日家事の時短を追求。その結果、時短アイテム、手抜きネタのエキスパートに。現在「やめ家事」の連載中。
1台で何役もこなすと話題のレンジ調理器「グルラボプラス」。実際に使っている人の口コミを見ても、便利というコメントが多数。ただ中には、ちょっと気になる口コミも……。
今回は、ズボラ主婦ひらこがグルラボプラスを実際に使ってレビューします。みんなの口コミはどこまで本当?ぜひチェックしてください。
グルラボプラスの口コミは?
グルラボプラスは、「容器・スクエアディッシュ・マルチプレート」が付いたセットで、「蒸す・茹でる・煮る」など6つの調理ができるレンジ調理器。耐熱温度が高く、なんとオーブン調理も可能と、マルチな調理アイテム。私の周りでも、「調理がラクで時短になる」とウワサになっていて、毎日料理するの面倒くさ~いと思ってる私にもっていこいなのでは……と前々から気になっていました。
でも本当に便利なの?と思った私。まずは口コミをチェックすることにしました。
よい口コミ
商品ページのレビュー欄やブログなどで見つけた「よい口コミ」は以下の通り。
- 普通の容器でレンチンするより野菜に早く火が通る
- かぼちゃやさつまいもがホクホクに仕上がる
- 油分が多いおかずを加熱しても、容器が溶けない
- 1つあれば、混ぜたり調理できたりいろいろ使える
- おかずが余ったらそのまま冷蔵庫に入れて保存できる
調理の時短になる、おいしく仕上がるといった口コミが多くみられました。また、調理だけでなく、ボウル・器・保存容器と、レンジ加熱以外でも重宝するというコメントもよく見かけました。
悪い口コミ
次は、気になる「悪い口コミ」を見てみましょう。
- 時間の調整が難しい
- 4人家族のおかず作りには小さい
- パスタの湯切りに時間がかかった
- 油の多いおかずを入れると、洗ってもぬるぬるが気になる
- 焼き魚を作ったらニオイがついた
中でも気になったのは、調理する時間の設定が難しかったといった声や、汚れが落ちにくかったという口コミ。毎日の使い勝手に直結するだけに、気になるコメントです。
そんな時、キッチンバイヤーMITSUから、「グルラボプラス」の新商品が出たとの情報が! なんでも、これまでのセットに「コランダー」が追加されたとか。これは、ぜひ使って試してみたい! と思った私。実際に使いながら口コミを検証していきたいと思います。
【検証1】グルラボプラスで「ホクホクに仕上がる」のは本当?
ホクホクといえばさつまいも! 普通にお皿にのせてレンチンすると、一部、生のままだったり、逆にパサパサになったりしてレンジ調理はうまくできないイメージがあるのですが、はたしてグルラボプラスでは?
グルラボプラスで蒸し芋を作るときの使い方
まずは、大容器に洗ったさつまいもを入れます。長さ15cmくらいのさつまいもがちょうど2個入りました。大きなさつまいもは、カットしないと入らないかなと思いました。
レシピブックにのっている、「野菜の無水調理」の加熱時間で計算して、600Wで7分30秒レンチンしました。
レンチンした「さつまいも」のホクホク感は?
できあがったさつまいもがこちら。食べてみると、中心までしっかり柔らかくなっていてホクホク! さつまいもの甘みもしっかりあり、期待通りのおいしさでした。
グルラボプラスでホクホクになるワケは?
電子レンジから出してびっくりしたのが、フタの裏に水滴がいっぱい付いていたこと。グルラボの容器は、高温の蒸気がドーム型の容器内を循環して加熱する構造になっているそう。水滴がついていたのは、蒸気でムラなく蒸せた証拠だったんですね。
それに、さつまいもを丸ごと入れたのに、思ったより早くできたのも驚きました。実際に、私が使っている電子レンジのゆで野菜メニューでは、今回のさつまいもの重さだと加熱に10分かかります。でも、グルラボプラスに入れると7分半でできたので、約2分半も時短できたことに!
ただ、加熱調理する時には気を付けたい点も。写真のように、フタのぽこっと出た部分と、容器の縦のミゾを同じ向きにしてフタを閉めることが肝心なんです。こうすることで、容器内の圧力がやや高まった状態をキープして調理できるのだとか。この仕組みが、加熱が早いヒミツになっているんですね。
「食材に均一に火が通る」「加熱が早い」というみんなの口コミは本当だなと実感しました。
【検証2】グルラボプラスで「揚げ物ができる」って本当?
口コミでよく見かけたのが、グルラボで唐揚げができるというコメント。レンジだけで揚げ物とは、にわかに信じがたい……。でも本当なら、値上がりが気になっている揚げ油代も節約できるし、何より飛び散った油でギトギトのコンロを掃除しなくていい! これはズボラには魅力すぎる……と、さっそく作ってみることにしました。
グルラボプラスで唐揚げを作る時の使い方
鶏の唐揚げ風レシピには、マルチプレートを使うとのことなので、市販の唐揚げ粉をまぶした鶏肉をマルチプレートの上にのせました。
加熱時間の目安は、鶏肉6切れなら600Wで3分! 揚げ物が3分でできるなんて、超スピードクッキング!
電子レンジから出してみると、唐揚げっぽくなっていました。ただ、やはり油で揚げたようなカリっとしたかんじはありません。でも食べてみると……ちゃんと火が通ってるしジューシー! 試しに子どもに食べてもらったところ、「お肉がやわらかくておいしい」とのこと。いつもは揚げ過ぎてパサパサになっていたので、こんなにやわらかい唐揚げは初めてだったようで、すぐに完食していました。
グルラボプラスのマルチプレートの下は?
しかも驚いたのが、マルチプレートの下に落ちていたこの脂。鶏肉の余分な脂がこんなに落ちるなんて、すごくヘルシー。
それに、以前、脂の多い肉をプラスチック容器で温めて、容器が変質してしまった経験があるのですが、耐熱温度が高いグルラボプラスの容器なら安心。いちいち耐熱温度を気にしなくていいのは、気軽に使えてうれしいですね。
グルラボプラスの唐揚げ風レシピは、油を使わないから、忙しい朝にお弁当用にちょっとだけほしい時や、小さな子どもがいるお家でも気軽に作れるのがいいなと思いました。
【検証3】グルラボプラスで「焼き魚ができる」って?
口コミでは、弁当用のおかず作りに便利というコメントもよく見かけました。グルラボプラスを使って、しゃけやさばを焼けるそう。確かに、コンロが渋滞する朝の忙しい時間に、レンジで1品できたらうれしいですよね。ただレンチンすると、魚の生臭さが残らない? 今回は、朝食にもお弁当用にもなる、焼きしゃけを作ってみました。
グルラボプラスで焼き魚を作る時の使い方
しゃけをマルチプレートにのせます。普通の大きさの切り身ですが、大容器に2個並べるのが限界。お弁当用にはこれでいいですが、口コミに「大量の調理はできない」とあったように、家族分のおかずを一回で作るのは難しそうです。
レシピブックを参考に、2つの切り身で、600Wで5分加熱しました。取り出してみると……
やりすぎました。片方のしゃけの端が、火を通しすぎて変色した状態に! 悪い口コミにあった「加熱時間の調整が難しい」とは、このことでしょうか!?
焼き魚を作るときの注意点は?
ちゃんと計算したのに、と思いつつ、もう一度レシピブックを見てみると……ちゃんと注意書きがありました。レンジ加熱調理のポイントとして「短めの時間で加熱し、熱の通り方を見ながら時間を追加して加熱してください」とのこと。いきなり食材の重さで計算した時間で加熱すると、失敗することもあるのですね。
ただ、もう一つの切り身にはほどよく火が通っていたので、使っている電子レンジのクセもあるのかもしれません。いずれにせよ「短めの加熱時間で様子をみる」ことで、加熱しすぎは回避できそうです。
魚の生臭さは?
ちなみに、マルチプレートの下には、こんなに魚の脂が落ちていました。この脂と一緒に生臭さも抜けたのか、しゃけを食べてみると、旨味がありつつさっぱり食べやすく仕上がっていました。実際に焼いたような、焦げ目や皮のパリパリ感はないものの、ヘルシーでやわらかく仕上がるのがいいところだなと思いました。
【検証4】グルラボプラスでパスタを作ったら、湯切りが面倒?
パスタをレンチンして、ゆでることもできるグルラボプラス。ただ気になるのが。悪い口コミにあった「湯切りに時間がかかる」というコメント。実際にパスタをゆでて湯切りしてみました。
グルラボプラスでパスタをゆでるときの使い方
今回使ったのはショートパスタ。大容器にコランダーをセットし、パスタと水入れてレンチン。5分ほどでやわらかくなっていました。
パスタの湯切りは?
コランダーを持ち上げて湯切りしてみると……一瞬で湯切りできました。「あれ?なかなか湯切りできないって口コミ、どういうこと?」と思い、よくよく考えてみると、コランダーはもともとのグルラボプラスにはなく、今回新しく追加されたパーツであることを思い出しました。
レシピブックにも、「空気調整口からフタをしたまま湯切りができます」とありました。ただ、確かに空気調整口の小さな穴からだと湯切りには時間がかかりそう。コランダーを使うと持ち上げるだけで一瞬で湯切りできたので、よくパスタを作る人はコランダー付きのセットを選ぶのが正解だなと思いました。
ボウルや器としても
パスタを湯切りしたら、容器の水を捨ててパスタを戻して味付け。容器はボウルにもなるし、このまま器として食卓にも出せます。そして余れば、フタをして冷蔵庫で保存OK。使う調理器具や器がこの容器だけになって、「洗い物が少なくて済む」という口コミは本当だなと実感しました。
【検証5】グルラボプラスは洗いやすい?
グルラボプラスを使い終わった後の口コミで気になったのが「ぬるぬるを洗うのがちょっと面倒」というコメント。肉や魚を調理した容器は、確かにぬるぬる……。さっそく調理に使った容器を洗ってみました。
グルラボプラスの洗いやすさは?
洗剤をつけたスポンジで洗ってみると、ゴシゴシこすらなくても、すっきり油が落ちていました。しかも角が丸くなっていて簡単に全体が洗え、私は口コミとは逆に、洗いやすいなと感じました。
食洗機は使える?
グルラボプラスは、フタとコランダー以外は食洗機が使えます。それぞれのパーツはシンプルな形状になっているので、手洗いでもそれほど苦になりませんが、食洗機があるなら一気に洗えてさらに便利に使えますね。
容器についたニオイは?
他に気になったのが「容器にニオイがつく」という口コミ。実際、しゃけを加熱して洗った後の容器を嗅いでみたところ、確かに魚のニオイがついていました。
ただ、レシピブックを見ると、ニオイが気になる時のお手入れ方法も書いてあり、「容器に酢と水を入れて加熱する」とのこと。
実際にやってみると、本当に魚のニオイが消えていました! 特別な洗剤もいらず、家にある酢だけでできるので、気になったらすぐにお手入れできるのがいいなと思いました。
ズボラでも料理上手になれる万能アイテム
グルラボプラスを使ってみて、よい口コミはその通りだったし、悪い口コミも少し工夫することで、回避したり軽減したりできそうだなと思いました。何より、フライパンや鍋を使って調理することを思うと、軽いし火も使わなくていいのですごく便利でした。
また、冷凍庫でも使えるのが◎。1人分の牛丼とか煮込みうどんを作って冷凍しておけば、残業や塾で食べる時間の違う家族が、食べたい時に勝手にチンして食べてくれそう。
公式インスタグラムには、レシピブックにはないメニューもたくさんあって、あれもこれもやってみたい気持ちになりました。グルラボプラスがあれば、私のように料理するのが面倒な人でも、レンチンだけでかなり料理の幅を広げられそうです。私もぜひ手に入れて、料理上手を目指したいなと思いました。
グルラボプラス
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