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小さいスキレットで作ったフレンチトースト

小さいスキレットの簡単レシピ。朝食もランチも毎日おまかせ

キッチン

ひとつあると便利な小さめスキレット。キャンプだけでなく、実は自宅でも一日中フル活用することができるアイテムです。料理をあまりしないという人にもぴったり!
今回は料理写真家でもあるharu.さんと一人暮らし歴20年でスキレットを愛用しているEmiがその使い道をご紹介します。

家事のコツや収納術、インテリアやおでかけにまつわる話などを通して「わたしらしい暮らし方」をご提案します。

小さいスキレットが便利なワケ

小さいスキレットは、スキレットは海外製のものもあるのでインチ表示のものもありますよね。

スキレットの代表的ブランド「ロッジ」で、一番小さいサイズのスキレットは6.5インチ。つまりセンチメートルに直すと、16.51cm。だいたい1人分だと多め、2人分だと少なめ分量です。サイズの目安は以下です。

  • 5インチ(12.7cm)……一人分で、ソロキャンプや朝食作りに
  • 6 1/2インチ(16.51cm)……1~2人分。

そんな小さめスキレット、ここ数年のキャンプブームもあり、ひとつ持っているという人もいるのでは。ただ「自宅では使っていない」というなら、もったいない。実は小さめスキレットは、いろんな料理に使える便利アイテムです。

<小さいスキレットが便利なワケ>

  • トースターに入ので、グラタン皿代わりになる
  • 魚焼きグリルに入るので、グリルパンとして使える
  • 食卓にそのまま出して、鉄板代わりにできる

今回は、そんな小さめスキレットのレシピを料理写真家のharu.さんにもアイデアをいただきつつ、一緒にご紹介していきます。

haru.のプロフィール画像

haru.

料理写真家。料理フォトグラファーとして活躍するだけでなく、旅行や料理に関する記事も執筆。料理写真講座の講師も担当。料理好きを生かしたInstagramアカウントも運用中。

【朝食】焼き目がおいしそうな「こんがりフレンチトースト」

小さいスキレットで作ったフレンチトースト

▲写真撮影:haru.

フレンチトーストもスキレットで焼けば、こんがりと焼き目が付いておいしそうに仕上がります。

作り方は簡単! 食パンに卵液をしみ込ませ、バターを敷いたスキレットで両面をこんがり焼き上げるだけです。「食パンは冷凍したものをカットして卵液を浸すと、解凍する過程で卵液がしみこみやすくなるのでおすすめ」とharu.さん。

写真は、4枚切り食パン1枚を4等分に切って作ったフレンチトーストです。

写真のようホイップクリームをのせるとカフェ風に。ほかにもハチミツやアイスをのせるのもおすすめです。アツアツのフレンチトーストの上で、ほろっと溶けだした様子がたまらないスイーツになりますよ。

【朝食・ランチ】ちょうどよい大きさの「フリッタータ」

小さいスキレットで作るスペインオムレツ「フリッタータ」

▲写真撮影:haru.

スキレットは鉄鋳物のため、熱が伝わりやすく、蓄えるという特徴があります。だからオムレツを作るのに向いています。

特にイタリアンオムレツ「フリッタータ」を作るにぴったりです。フリッタータは、普通のフライパンで作ると思ったより量が多かったなんてこともありますよね。でもミニスキレットなら、そんな心配もありません。朝食や前菜の付け合わせ、ワインのアテにちょうどよい分量に仕上がります。

入れる野菜は、なんでもOK。冷蔵庫に残った野菜を消費するのにももってこい!

「スキレットは冷めにくいので、ひっくり返したらすぐに火を止めてしまうのがポイント」とharu.さん。余熱で火を通せば、ふっくら仕上がります。

スキレットで作るとくっつくのでは?と心配かもしれませんが、油をなじませる作業「シーズニング」と表面がちゃんと焼きあがるまで待てば大丈夫。スキレットは使えば使うほど、油なじみがよくなってくっつかなくなってきますよ。

【晩ご飯】冬にうれしい「ポテトのチーズグラタン」

小さいスキレットで作るポテトグラタン

▲写真撮影:haru.

ミニスキレットは、グラタン皿の代わりにつかえるのもうれしい点。手軽にできておすすめなのは、「ポテトのチーズグランタン」です。

輪切りにしたじゃがいもを600Wでレンジで2~3分加熱します。スキレットに油をひき、じゃがいもを両面こんがり焼いて火を止めます。軽く塩コショウをした後、とろけるチーズをのせトースターで5分ほど焼いたらで完成です。

「新じゃがなら皮のまま使ってOK!」とharu.さん。

こってりした味が好きなら、とろけるチーズをのせる前にマヨネーズをかけてもおいしく仕上がりますよ。ビールが進むおつまみとしても◎。

【晩ご飯】ジュウジュウと音を立てる「鉄板ハンバーグ」

小さいスキレットで作るハンバーグ

▲写真撮影:haru.

アツアツのままサーブされる「鉄板ハンバーグ」。自宅で作るのにはなかなかハードルが高い料理ですが、小さめスキレットがジュウジュウと音を立てる夢をかなえてくれます。

しかも熱伝導と蓄熱性にすぐれたスキレットなら、ハンバーグの周りをしっかり焼き上げた後、中にじっくり火を通すので、肉汁を閉じ込めることが可能。だから、ジューシーなハンバーグに仕上がりますよ。

写真のように最後にチェダーチーズをのせれば、ごちそうに。ほかにも温泉卵やアボカドをのせるのもおすすめです!

【おつまみ】ワインに合う「アヒージョ」

小さいスキレットで作るアヒージョ

▲写真撮影:haru.

小さめスキレットは、アヒージョも得意料理のひとつ。蓄熱性が高いので、テーブルにサーブした後、アツアツが長く続くのがうれしいところ。しかもスキレットなら、アヒージョが冷めても再加熱してもOK。

作り方は簡単。オリーブオイル・鷹の爪・ニンニクを入れて弱火にかけて、具材をグツグツ煮込んで、最後に塩コショウで味をつけるだけです。

下記の記事でアヒージョをおいしく仕上げるコツを紹介しているので、一緒に参考にしてみてください。

>>アヒージョにおすすめの具材22選

小さめサイズで、オリーブオイルをたっぷり使わなくてもよいのもお財布にやさしいですよね。

スキレットは朝から晩までフル活用して

スキレットは鉄なので、使用後はサビ防止のためお手入れが必須。また食器用洗剤は、シーズニングした油を落としてしまって、焦げグセが付く原因になるので厳禁です。

  • スキレットが熱いうちに、たわしを使ってぬるま湯で汚れを落とす
  • 水をいれて火にかけ、お湯を沸かして油汚れをしっかり落とす
  • 空炊きしてしっかり水分を飛ばしす
  • 油をうすく塗っておく

収納する際は、新聞紙に包むと湿気から守ってくれるのでベストなのだそう。Emiは「油を引いたスキレットを引き出しにしまうのが抵抗があるので、魚焼きグリルの中が定位置」なのだそう。

ちなみに編集部がおすすめするスキレットはこちら。

<p><b>「CAPTAIN STAG /キャプテンスタッグ」(15cm)</b><br />
手ごろなキャンプ用品を扱う「CAPTAIN STAG /キャプテンスタッグ」のスキレット。15cmのサイズで使いやすく、スタンダードなデザインで飽きがこないのが◎。ハンドルに穴が開いていて、吊るす収納もできるアイテムです。</p>

「CAPTAIN STAG /キャプテンスタッグ」(15cm)

アイテムを見る

「CAPTAIN STAG /キャプテンスタッグ」(15cm)
手ごろなキャンプ用品を扱う「CAPTAIN STAG /キャプテンスタッグ」のスキレット。15cmのサイズで使いやすく、スタンダードなデザインで飽きがこないのが◎。ハンドルに穴が開いていて、吊るす収納もできるアイテムです。

<p><b>柳宗理 ミニパン(16cm)</b><br />
プロダクトデザイナー柳宗理の16cmサイズのスキレットは、機能性も◎。独特のカタチは、ソースなどが注ぎやすくなっていて、ハンドルは手にしっくり馴染みます。一度使うとファンになる人続出のアイテムです。</p>

柳宗理 ミニパン(16cm)

アイテムを見る

柳宗理 ミニパン(16cm)
プロダクトデザイナー柳宗理の16cmサイズのスキレットは、機能性も◎。独特のカタチは、ソースなどが注ぎやすくなっていて、ハンドルは手にしっくり馴染みます。一度使うとファンになる人続出のアイテムです。

使えば使うほど、油がなじんで育っていくスキレット。ぜひ使いこなしてみてくださいね。

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