家事のコツや収納術、インテリアやおでかけにまつわる話などを通して「わたしらしい暮らし方」をご提案します。
揚げ物で一度使用した油は「オイルポット」に保存するのがおすすめ。揚げカスを取り除いたり、酸化を防ぐよう考えられているので、油を繰り返し使うなら必須のアイテムです。
ただ、最近では形も材質も様々で迷ってしまいますよね? そこで今回は選び方とおすすめポイントをご紹介します。
オイルポットを選ぶときのポイント
油の酸化を防ぎ、揚げカスを取り除くオイルポット。最近は、ろ過機能が優れたものや天ぷら鍋として使えるものなどさまざまなタイプが登場しています。買い物の失敗を防ぐためのポイントをご紹介します。
使う油の量は?「サイズ」をチェック
まず、「揚げ物した後の油を保存するのか」「鍋に引きすぎた油を一時保存するのか」を考えてサイズを決めましょう。
揚げ物油を保存する場合、オイルポットのサイズは0.8Lを基準に考えるとよいでしょう。理由は、2~3人分の揚げ物を作るのにぴったりな底の直径が約24cmの天ぷら鍋を使った場合、使う油はだいたい0.8Lぐらいだからです。
- 引きすぎた油の一時保管:0.35Lぐらい
- 1~2人分:0.8リットル以下
- 2~3人分以上:0.8~1リットル
- 5人以上:1リットル以上
引きすぎた炒め油を保管したり、揚げ物は「揚げ焼きしかしない」というなら0.3L前後のミニサイズのオイルポットで十分。一度温めた油を長期には保存できないからです。
揚げ物をする頻度は?「カタチ」をチェック
昔ながらのポット型だけでなく、最近は天ぷら鍋としてもオイルポットとしても使える「天ぷら鍋一体型」もあります。揚げ物をする頻度を考えて選びましょう。
■スリムに収納したいなら「ポット型」
たまにしか揚げ物をしないというなら、スリムで収納しやすいポット型を選ぶとよいでしょう。
最近はコンロ横に出しっぱなしにしてもかわいい見た目のものも多数販売されています。
■頻繁に揚げ物をするなら「天ぷら鍋一体型」
鍋が2つ付いた天ぷら鍋一体型のオイルポットもあります。こちらは、1つを天ぷら鍋として使ったあと、もう1つの鍋にこして保存するというタイプ。ポット型に比べてやや収納場所をとるのが難点。
油も移しやすいので、頻繁に揚げ物をする人向きです。
油はどれぐらいキレイにしたい?「ろ過機能」をチェック
ろ過するためのフィルターは大きく分けて以下の2つ。油をどこまでキレイにすることにこだわるのかで選びましょう。
■お手軽でお手入れしやすい「こしアミ(アミフィルター)タイプ」
酸化を早める揚げカスをキャッチする「こしアミ」が付いているタイプ。活性炭フィルターを使ったタイプより、油はきれいになりませんが、こすろ過時間もあまりかからないのでお手軽です。
■油をキレイにしたいなら「活性炭フィルタータイプ」
こしアミと活性炭カートリッジの二重効果で徹底的に油の汚れを除去。揚げ物をした後酸化し茶色くなった油が、小麦色になるほど復活します。
ただしろ過時間は数十分かかる場合も。また活性炭カートリッジは10回程度をメドに買い替えが必要なので、コストがかかります。
そのため、活性炭カートリッジの値段のチェックも忘れずに! 油を新品にした方が安いか、カートリッジを買い替えた方が安いか、揚げ物の量や頻度も合わせて考えるようにしましょう。
もう1点注意したいのが油の保存期間。活性炭カートリッジを使ってキレイにしたからといって油断は禁物。酸化した油は決して体にいいものではありません。油の保存期間は、1~2週間ぐらいを目安にしましょう。
炒め油の再利用にぴったり!ミニオイルポット
つい多めに油を引いてしまうという人には、小さめのオイルポットに保存して、次回炒め物をするときまでとっておくというのも経済的。揚げ物をするときに「揚げ焼き」をすることが多いという人も、炒め油へ再利用するのもひとつの手です。
かわいくて気分まで上がる!大人気のオイルポット
富士ホーローHoney Ware「Filto」オイルポット(0.35L)
かわいい色と形で、コンロ横に出しっぱなしにしておいてもサマになるオイルポット。網はステンレス、ボディはホーロー製。素材も作りもシンプルで、お手入れしやすいのも高ポイント。次回炒め物をするときまで、ちょっとだけの油を保存しておくのにまさにぴったりです!
片手で注ぎやすい!シンプルデザイン
「and」ステンレスミニ(0.35L)
お手入れしやすく、劣化しにくい日本製のステンレスで作られたオイルポット。片手で注ぎやすいので、炒め油を保存するためポットにぴったり。こしアミは深さのあるタイプを採用していて、油を注いだときにあふれにくいようになっています。
燕三条で作られた逸品
「料理のいろは」ミニオイルポット(0.3L)
金属加工の街、新潟県燕三条で作られたステンレス製のオイルポット。300mlのミニサイズで、どこに置いても邪魔にならないスリムなデザイン。フタが180度開くので、炒め油を移しやすい設計なのもうれしいところ。揚げカスと除くこしアミが付いていないので、炒め油の一次保存にぴったり。こしアミが欲しいという人は別売りでスタンバイ。
油をキレイにする高機能のオイルポット
体によくないといわれる酸化した油。活性炭カートリッジを使って徹底的に油の汚れを落とす高機能ポットをご紹介します。中には独自フィルターを使っている場合もありますので、買い替え時のことも考えて活性炭カートリッジをチェックしてから、選ぶようにしてください。
かわいい見た目の実力派
「ピア・コローレ」活性炭付オイルポット(0.7L/1.0L)
灯台のようなカタチがかわいいホーロー製のオイルポット。こしアミと活性炭フィルターの二重でこして、揚げカスを除去。油もキレイにしたい、見た目にもこだわりたいという人にぴったりなアイテムです。色は赤と白、サイズは0.7Lと1Lがスタンバイ。
シンプル・イズ・ベストを体現したステンレス製ポット
ステンレス製カートリッジ式オイルポット(0.6L/1.2L)
丈夫でサビにくい「18-8ステンレス」を使ったオイルポット。10回ほど使える活性炭カートリッジとこしアミで油の汚れを取り除きます。注ぎ口は液だれしにくいような設計に。シンプルな見た目で飽きがこず、長く愛用したくなるポットです。サイズはやや小さめの0.6Lと大家族にも対応する1.2Lの2展開。日本製。
耐熱ガラス製で、こした油の様子がわかるポット
耐熱ガラス製油ろ過ポット(0.7L)
活性炭と酸価値抑制剤のダブルで、油の不純物とニオイを取り除き、酸化するのをおさえるオイルポット。耐熱ガラス製で透明なので、こした後の油の様子が一目瞭然。残量が確認できるので、とっても便利です。写真のホワイトほか、赤もあり。
活性炭で油をろ過するレトロなオイルポット
フッ素コート活性炭油ろ過ポットWミニ(0.55L)
レトロな見た目で、キッチンを彩るひと品。ボディはフッ素コートが施されているので、お手入れも簡単。片手でフタを開けられる仕様で、再利用するとき注ぎやすい工夫も。2枚付属された活性炭ろ過シートを使えば、さらに汚れをキャッチします。どこに置いても邪魔にならない0.55Lの小さめサイズ。
2つの方法で油を徹底的にキレイにする高機能ポット
「UCHICOOK ウチクック」ロカポット(0.6L)
フィルターでしっかり揚げカスをキャッチ。その上、油をサラサラにするパウダーで徹底的に油の不純物を除去するオイルポット。また片手で注げるだけでなく、注ぎ口に垂れた油が本体へ戻る構造になっていて液だれの心配もなし。色は写真の赤と黒がスタンバイ。
フッ素コート活性炭油ろ過ポットW KWP-0.9
フッ素コート活性炭油ろ過ポットW KWP-0.9
合成樹脂を使用せず、天然素材でできた独自の活性炭油ろ過フィルターを採用。しっかり油の汚れをとってくれます。ろ過スペースが広いので、天ぷら鍋から一気に油を入れやすいのが魅力のアイテムです。本体外側はフッ素コートが施され、油のヌメリを拭き取りやすい仕様になっています。
シンプル構造でお手入れしやすいオイルポット
ろ過フィルターを買い替えるのはコスト的にちょっと……という人には、こしアミだけが付いたタイプを選んでみては? シンプルな構造だけにお手入れがしやすいのもうれしいところです。
かわいいルックスでオイルポット一番人気!
富士ホーローHoney Ware「Filto」オイルポット(1.0L)
ホーロー製造メーカー「富士ホーロー」のオイルポット。粗目・細目の2つのステンレスフィルターで油カスをキャッチ。揚げ物が楽しくなるレッド・スモークブルー・ライトグレー・ホワイトの4色展開。
「BRUNO ブルーノ」ホーローオイルポット
「BRUNO」ホーローオイルポット(1.0L)
「Honey Ware」の名で知られる富士ホーローとブルーノがコラボしたオイルポットです。粗目と細目、2つのこしアミで細かい揚げカスもしっかりキャッチ。グレージュとブルーグリーンのブルーノらしい絶妙なカラーリングで、キッチンをかわいく彩ります。
こしアミは油切りとしても活躍
小さなオイルポット For油(0.6L)
口が広いので、フライパンや中華鍋など平たい鍋からも油を移しやすいアイテムです。また注ぎ口も二重構造で、液だれしにくいのもうれしところ。こしアミは、写真のように油切りとしても使用可能。ステンレス製でお手入れしやすく、お弁当作りにもぴったりなポットです。日本製。
頻繁に揚げ物をするなら「鍋一体型」オイルポットのおすすめ
揚げ物好き家族がいるなら、天ぷら鍋としても使える鍋型オイルポットを選ぶのがおすすめ。中には揚げバットも付いたタイプも。「天ぷら鍋」「揚げバット」「オイルポット」と1つ3役のアイテムを買えば、揚げ物もはかどるはず。
コンパクトに収納できる取っ手が特徴
取っ手も場所を取らない油ターン(ユーターン)
金属加工で有名な新潟県燕三条で作られたステンレス製のオイルポット。取っ手は、収納する際に邪魔にならないだけでなく、油をこすときにも持ちやすいよう設計。こしアミは油を切る「揚げバット」としての役割も果たします。
こしアミもバットも付いた揚げ物最強セット
らく揚げダブルポット
バットアミ、油切りアミ、油こし目皿、活性炭カートリッジ1個がセットになった天ぷら鍋兼オイルポット。これひとつで揚げ物に必要なものが全部そろうのが魅力です。IHに対応しているのもうれしい点。
「UCHICOOK ウチクック」クイックフライヤー
「UCHICOOK ウチクック」クイックフライヤー
高機能オイルポットでもご紹介した「ウチクック」シリーズの天ぷら鍋一体型タイプ。ろ過パウダーとフィルターの二重ろ過方式で不純物をとことん取り除く高い機能が魅力。ガス火はもちろん、IH、ガスコンロ、ハロゲンヒーターにまでオール熱源に対応。
【番外編】オイルポットの売れ筋ランキングTOP7をご紹介
もしまだ迷っているなら、売れ筋アイテムから選んでみるのもひとつの手。今売れているトップセブンのアイテムをご紹介します。(姉妹サイト「リビングート 楽天市場店」2023年9月調べ)。
1位:富士ホーローHoney Ware「Filto」オイルポット 活性炭カートリッジ付(0.8L)
色もカタチもかわいいだけでなく、活性炭でしっかり油をキレイにする機能も折り紙付きで大人気。ちなみに一番売れているのは白。
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2位:富士ホーローHoney Ware「Filto」オイルポット(1.0L)
1位のオイルポットと同じシリーズで、活性炭が付いていないタイプ。サイズもこちらの方が少し大きめ。
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3位:「料理のいろは」ミニオイルポット(0.3L)
ミニサイズのオイルポットのところでご紹介したアイテム。ミニミニサイズで場所をとらないのもうれしいアイテム。
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4位:小さなオイルポット For油(0.6L)
揚げバットとしてもつかえるこしアミ付き。やや小さめながら、油が注ぎやすいオイルポット。
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5位:竹原製缶 トルネオオイルポット(1.0L)
油を一気に注いでもあふれない「トルネードフィルター」設計になったオイルポット。
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6位:「ピア・コローレ」活性炭付オイルポット(0.7L)
高機能アイテムでご紹介したオイルポット。赤と白の色のうち、売れているのは白。
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7位:「ナチュラ」ちっちゃいオイルポット(0.6L)
バイカラーのやさしい色使いが魅力のオイルポット。
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油を再利用して、経済的に揚げ物を楽しもう
後片けが面倒な揚げ物料理。少しでもお気に入りのオイルポットを買って、食材を❝揚げる❞だけでなく、気分も❝上げて❞みてくださいね。
最近は物価高騰で油代もバカになりません。オイルポットをうまく使って、お財布にもやさしい揚げ物ライフを送りたいですよね。
この記事が、オイルポット選びの参考になれば幸いです。