家事のコツや収納術、インテリアやおでかけにまつわる話などを通して「わたしらしい暮らし方」をご提案します。
毎日のお弁当作り。おかずをたくさん作ってきれいに詰めて……と、朝の限られた時間で作るのはとても大変ですよね。
そこで今回は、お弁当箱にごはんを詰めたら、その上におかずをのせるだけで完成する「のっけ弁当」をご紹介します。時短だけど豪華に見え、食べ応えも抜群ののっけ弁当。お弁当箱への詰め方やおかずアイデアも満載です!
のっけ弁当を作るときのコツ
「のっけ弁当」とは、その名の通りごはんの上におかずをのっけた弁当のこと。普通のお弁当はおかずの味がごはんに混ざらないように仕切りやバランを使いますが、のっけ弁当はそんな細かいことは気にせず、丼ぶり感覚で詰められるため、簡単手軽にできるのがうれしい点。
まずはのっけ弁当をうまく作るため、コツをご紹介します。
【のっけ弁当コツ1】ごはんは隠れるよう、おかずを詰める
フタを開けたときに華やかに見えるよう、ごはんは隠すように詰めるのがコツです。ごはんの上に副菜となる野菜の炒め物や千切りなどを敷き詰めたあと、メインのおかずをのせるなどするとおいしそうに仕上がりますよ。
【のっけ弁当コツ2】おかずは白ごはんがすすむもので!
味が混じってもいい、ごはんと相性のよいおかずをのせるようしましょう。例えば、豚のしょうが焼きや焼き肉、焼き魚などがベストチョイス。濃い目の味付けのものをのせるとバランスよくなりますよ。
【のっけ弁当コツ3】メインのおかず、大きいものからのっけて!
詰めるときにはメインのおかずから。中央か中央より少し端にのせて、その周りに副菜を詰めていくとうまくいきます。副菜が複数あるときには、こちらも大きく存在感のあるものからのせていきます。隙間をうめるような感覚でのっけていきましょう。
【のっけ弁当のコツ4】緑・黄・赤の色合いを意識して!
色合い的には「緑・黄・赤」が入ると、のっけ弁当でも色鮮やかでバランスよく見せることができます。そんなに手間をかけなくても色合いバランスが簡単にとれるおすすめは、緑にブロッコリーかレタス、黄色に定番の卵、赤にプチトマト。困ったら、これらをのせるとぐっと華やかになりますよ。
【のっけ弁当のコツ3】汁気の多いおかずは避けて!
水気が多いおかずだと、その下に敷いたご飯がべちゃっとして時間がたつとおいしくなくなってしまいます。タレやソースを味わうおかずをのせるなら、しっかり汁気を切ってから、ソースは別添えにするのが正解です。
【のっけ弁当のコツ5】ごはんもおかずもしっかり冷ましてから詰めて!
普通のお弁当でもしっかり冷ますことは大事ですが、のっけ弁当はおかずを別々にしないので余計に注意が必要です。特に夏場は傷みやすいので、のっけ弁当は避けた方が無難でしょう。
ではコツがわかったところで、実際の詰め方をご紹介します。
「ロコモコ弁当」で!おいしそうに見える詰め方のコツ
コツをおさえてもおいしそうにならないという人もいるのでは?
そこで料理フォトグラファーのharu.さんに、おいしそうに見える上手な詰め方を教えていただきました。
haru.
料理写真家。料理フォトグラファーとして活躍するだけでなく、旅行や料理に関する記事も執筆。料理写真講座の講師も担当。料理好きを生かしたInstagramアカウントも運用中。
料理写真もすべてharu.さんが撮影されたものです。
「のっけ弁当」の代表選手「ロコモコ弁当」。ハンバーグと目玉焼きをのせた、子供も大人も大満足のひと品です。
「ロコモコ弁当」の上手な詰め方
【1】まずごはんを詰める
まず最初にお弁当箱にごはんを均等に詰めていきます。ごはんの上に具材がのるので、上部分に余裕がでるように低めに詰めていくのがポイント!
【2】おかずを順にのせていく
ごはんの上にレタスをのせ、その上にハンバーグを。ハンバーグの左側に野菜が入るので、ハンバーグは右側に寄せて入れます。
【3】メインの料理の反対側に野菜をのせる
ハンバーグの左側、レタスの上にプチトマトとブロッコリーをのせます。真ん中に目玉焼きがのるので少し隙間を空けておいて大丈夫です。
【4】最後に目玉焼きをのせて完成!
最後に、ハンバーグの上に目玉焼きをのせて完成!目玉焼きは、ハンバーグが少し顔を出すように左側に少しずらしてのせるのがポイント。
Sサイズのたまごを使うと小さめの目玉焼きが作れるので、ハンバーグの上にぴったりとおさまります。
以上が「ロコモコ弁当」の詰め方です。のっけ弁当は基本さえ押さえれば、他の具材でも詰め方はだいたい同じです。
のっけ弁当のアイデア
ロコモコ弁当の詰め方を参考に、他の具材でものっけ弁当を作ってみてください!
鯖の塩焼きのっけ弁当
こちらはサバの塩焼きをどーんとのせた「鯖の塩焼きのっけ弁当」。メインのサバの塩焼きを少し端に寄せ、たまご焼きやきんぴらごぼうなど、他の具材を隙間を埋めるように入れています。
サバの塩焼きは「和のおかず」なので、たまご焼きやきんぴらごほう、切り干し大根の煮物、野沢菜、きゅうりの漬物など、同じ和のおかずを合わせてお弁当を構成すると、見た目もバランスもよくなります。
<使ったお弁当箱はコレ>
杉の曲げわっぱ
余分な水分を吸収する曲げわっぱは、まさにのっけ弁当にうってつけ。外面のみウレタン塗装がされていてお手入れのしやすさ、杉のよさものこしたお弁当箱。薄い板でできていて軽いので、ぎゅっとご飯を詰め込んでも大丈夫。
豚のしょうが焼きのっけ弁当
キャベツの千切りの上に豚のしょうが焼きをのせた「豚のしょうが焼きのっけ弁当」。そこにポテサラを添え、プチトマトをのせたのがポイントです。お弁当箱とプチトマトの赤色をコーディネート。緑のおかずがなくても、バランスがとれたひと品です。
豚のしょうが焼きはたくさん作って大きいお弁当箱にどーんと入れるとボリューム満点に。小さめのお弁当箱に入れても、おかずの数が少ないのできれいに収まります。豚のしょうが焼きのタレがごはんに染みておいしいので、のっけ弁当にするのにおすすめのおかずです。
カオマンガイ弁当
こちらは タイをはじめとする東南アジアで親しまれている「カオマンガイ風のお弁当」です。タレは別添えにして食べるときにかければ、お弁当箱の中がべちゃべちゃにならず安心です。
一緒にゆでたまごや野菜を少しのせて。レモンの輪切りものせれば、さわやかなのっけお弁当の完成です。
時短もできてボリューミーなのっけ弁当を作って
いかがでしたでしょうか。
今回は、簡単で時短になり、見た目もきれいな「のっけ弁当」をご紹介しました。
ネットで「のっけ弁当」と検索すると、かなりたくさんのアイデアが出てきて迷ってしまいますが、まずはメインの料理をひとつ決め、副菜をいくつか入れる形で作り、慣れてきたらさまざまなおかずで応用していくのがおすすめ。
前日の夕食の残りなども活用するとさらに時短になります。野菜を加えてバランスも良い「のっけ弁当」、ぜひ作ってみてくださいね!
ランチタイムを彩るおすすめグッズは下記で多数ご紹介しています。ぜひチェックしてみてください。