子育てしながらでも、毎日を楽しく過ごしたい!今しかない時間を大事に暮らしたい!という想いから、忙しい毎日でもラクに片づく仕組み作りがモットー。 収め方だけではなく、配置や収納スペースの使い方による 日々の家事がラクになる片づけのポイントをお伝えします。
新居ではラクにすっきりした暮らしを続けたい。引っ越しという一大プロジェクトを成功させるには、いくつかコツがあります。
進学・留学・就職・結婚・転勤・マイホーム購入…これまで10回以上の引っ越しをしてきたライフオーガーナイザーの資格を持つ私の体験も踏まえながら。
引っ越し後3日間で段ボールがゼロになる、スムーズな引っ越しのコツをご紹介したいと思います。
引っ越しプロジェクトを成功させる秘訣とは?
引っ越しって、仕事で考えたらかなり大きなプロジェクト。
それを家事の中で、毎日の暮らしの中で進めなきゃいけないんだから、そりゃ大変なことなんです。
引っ越しをわが家の一大プロジェクトとして捉えることがまずは、大事なこと。
そして、計画を立てながら進めて行くことが、引っ越しプロジェクト成功の秘訣だと思っています!
わが家では「引っ越し後3日で段ボールゼロ」を目標に、引っ越しプロジェクトを計画しました。
【引っ越し前の計画】新居でのモノの配置を決める
引っ越し業者の方は、宅配とは違って荷物を家の中の指定した場所まで運んでくれます。
せっかく運んでいただけるのだから、箱から出した荷物をあちこちに移動しなくてもいいようにしたいですよね。新居の同じ部屋・場所で使う物ごとに箱を分けておくと、段ボールの開梱後、配置していく作業がスムーズです。
そのために、必ず引っ越し前にしておきたいことが「新居の使い方・引っ越しMAP」の作成です。
こちらの作り方は後程ご紹介しますね。
【引っ越し後の計画】自分なりのゴール=期限・状態を意識しよう
引っ越し業者さんの手配や以前の住まいの引き払い時期など、退去するときにはタイムリミットがあるのに対して、これから始まる新生活にはタイムリミットがありません。
なし崩し的に新生活が始まってしまうことで、いつまでも段ボール箱に詰まったままの荷物があったり、なんとなく物置部屋になってしまった!という部屋があったり、あいまいな「モノ」や「スペース」ができてしまうきっかけになってしまいます!!
そこで、まずは自分でゴールの設定をしてしまいましょう。
「いつまでに、どんな風になっていたらいいか」という期限と状態のゴールを意識しておくこと。たったこれだけのことですが、結構大事なポイントです。
【気持ちの上での計画】家族を巻き込んで、楽しく
引っ越しは「荷物を新しい家に移動すること」と仕事として処理するのも間違ってはいませんが、私は「新天地で楽しく暮らすための準備作業」として楽しく捉えたい!と思っています。
引っ越し当日は、自分も引っ越しの作業をしながら、他の人への指示も出さなきゃいけません。
「これどうするの?」、「どこに運んだらいいですか?」。みんなからの質問に対応して、指示をするって結構大変です!
でも「新しい家でのたくさんのワクワク=家族みんなで作っていくための作業」と捉えて、大変な引っ越しが少しでも楽しく進めていければと思います。
理想のわが家を作るために!
ご家族も楽しく巻き込みながら、協力してお引っ越しプロジェクトを成功させるのがコツです。
新居でのモノの配置を決める「新居の使い方・引っ越しMAP」の作り方
「新居の使い方・引っ越しMAP」というのは、「この部屋ではどんな風に過ごしたいか」をもとにその部屋に配置するモノを決めていくものです。
実際に荷物を入れる前に、間取り図の中で引っ越し後の暮らしをイメージしながら事前にシュミレーションできるので、とってもスムーズに引越し後の配置作業ができます。
手順1:新居の間取り図をコピーする
まずは、新居の間取り図をA3などの大きめサイズにコピーします。
手順2:「モノ」をカテゴリーや品目ごとに書き出す
今住んでいる家にあるモノをカテゴリーや品目ごとに分けて、小さいフセンにひとつづつ書き出していきます。
手順3:部屋ごとの理想の過ごし方や使い方を書き込む
次に「どんな風に過ごしたいか」部屋ごとの理想の過ごし方や使い方を書き込んでいきます。新しい家では「こんなことしたい」、「こんな風に暮らしたい」、子どもたちの成長に合わせて「こんな部屋にしたい」。たくさんのわくわくを新居の間取りの中でイメージしてみましょう。
手順4:新居の間取り図上に、置きたい「モノ」のフセンを貼り付ける
そして「そのために必要なモノ」、「ここに配置したいモノ」をイメージして
新居の間取り図上にカテゴリーや品目ごとに書き出した付箋を貼り付けて行きます。
このとき「新居での理想の暮らしに必要ないかもしれない」と思えるモノは、引っ越しのタイミングで手放すことを検討してもいいかもしれませんね。
新居の間取り・収納スペースの実寸が分かっていると、今持っている家具をどの位置に配置できるかも
イメージしやすくなるので、分かる範囲での実寸計測をおすすめします!
「新居の使い方・引っ越しMAP」は、家族みんなの理想もインタビューしながら作ってみてくださいね。みんなで考えた理想のMAPがあれば、箱詰めも開梱作業もみんなでスムーズに行えます。
「新しいお家では、リビングをみんなでくつろげる場所にしよう! だから、これはこっちの部屋に置けるようにまとめない?」、
「リビングですぐに旅行の相談ができるように、旅行関連の本はリビングに置いとこうか~」
とか言いながら段ボールを渡すほうが、ご家族の協力率も引っ越し後のすっきり感もアップするのではないでしょうか?
引越し後の作業がラクになる! 箱詰めの3つのコツ
開梱・収納作業をスムーズにすすめるために、引っ越し前にやっておきたい「いくつかのコツ」があります。
わが家の引っ越しは、引っ越し後「3日間で作業を完了」することをゴールにしています。
できるだけ、今まで使っていたモノを箱から出してそのまま配置するだけになるように、箱詰めの段階から工夫をしています。
【コツ1】書類はファイルボックスごと箱に詰める
よく使う資料は、運搬用の箱にいつものファイルボックスごと入れています。
これなら、開梱時はまとめて取り出して本棚やキャビネットなど収納した居場所に置くだけ。
引っ越し用の段ボール小(小)に縦型のファイルボックスが、ぴったり3つ入ります!
【コツ2】洋服もケースごと箱詰めする
こちらは、無印良品のソフトボックスを利用した洋服収納。
洋服を収めたケースごと段ボールに入れることで、箱から出すのも時短でき、新居でもすぐにクローゼットが整います。
【コツ3】同じシリーズのボックスに収納する
同じボックス収納を利用することで、引っ越し先でもスムーズに利用ができます。
引っ越し段ボールに、無印良品のメイクボックス2段重ねにして、4つ入りました。
配置が変わっても、ケースや使い道が同じだと使いやすく、いろんな環境の変わる引っ越しの中では安心感があります。
考えるひと手間で、引っ越しをスムーズに
ライフオーガナイザーのお仕事で、片付け作業をする時にもお伝えしていることですが「考えること」と「行動すること」を一気にすることって、当たり前のようで実は難しいもの。
でも、ある一定のルールがあれば、スムーズに決断や判断ができます。
- 「こういうモノは捨てる」
- 「これらのカテゴリーに属するものはここにしまう」
- 「この部屋はこんな風に使う」
などのちょっとしたルールがあれば、パッと行動に移しやすいと感じませんか?
もちろん、実際に引っ越しをしてからうまくいかないことも、イメージしていたように収まらないこともあるとは思います。そんな時には、別の場所に収めるとか、モノの量を減らすとかをしてうまく調整することが必要です。
でも、新居の各部屋・スペースの使い方をしっかりとイメージして考えておくことで、たとえ予定と違う場所に置くことになっても「意味なくモノが点在してしまう雑然とした状態」にはなりにくいですよ!
「考える」ひと手間が、引っ越し後の作業をラクにしてくれる! これが、これまで10回以上の引っ越しを経験してきた私が感じたことです。
3日間で段ボールがゼロになる引っ越し術が、ご参考になれば幸いです。