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長く使える家具とは?整理のプロが大量のモノを捨ててわかった結論

長く使える家具とは? 整理のプロが大量のモノを捨ててわかった結論

収納

家具を買うとき……。せっかくなら暮らしの変化にも対応できる、長く使える家具を見つけたいものですよね。

私は、整理収納アドバイザーの資格を取得したことで、大量のモノや家具を処分しました。
そこで気付いた長く使える家具とは? 使用例と一緒にご紹介します。

都内の一戸建てに住む、整理収納アドバイザー主婦。もともと片付けと掃除が苦手で、開かずの間が3LDK中2部屋あったのですが、資格取得を機に、家中を片付けました。片付けが苦手な人の気持ちに立って、わかりやすいコラムを書くように心がけています。

片付けて気づいた「長く使える家具」の共通点

私はもともと片付けと掃除が苦手で、以前住んでいた家には物置化した開かずの間がありました。5年前に整理収納アドバイザーの資格を取得したのを機に、家中の大片付けを実施。また1年前、新居を購入し引っ越しも経験しました。

この間にかなりの量のモノを処分。そうすると「モノをいれるための収納用品」も必要がなくなり、これまで買い集めた「収納用品」や「家具」も同時に処分することに。

大量のモノや収納用品、家具を手放すことなってしまった理由。それは過去に「モノが入りきらない→収納を増やす」という間違った方法を続けてしまっていたからです。

ご参考までに、引越しなどを機に手放した家具について、処分した方法とともにご紹介しますね。

<手放した家具>

食器棚やカップボード

新居ではキッチン家具を造り付けにしたので、食器棚とカップボードは手放しました。

カップボードは15年以上のもので古いので処分。
食器棚は3000円でリサイクルできました。

大きすぎるテレビボード

IKEAのテレビボードは大きすぎて模様替えに不便で……。
写真で見るといい感じなのですが幅が180cmあり融通がきかず、大片付けの時に実家に譲りました。

「家具はコンパクトなものを組み合せよう」と考えるきっかけになりました。

絵本ラックとガーデンシェルフ

「絵本ラック」は、表紙を見せて本を立てられるのが気に入って買いました。
でも、絵本はもう読まないし、本や漫画はカラーボックスやシェルフに置いているので使っていません。

「ガーデンシェルフ」は、10年ほど前に購入して色々ディスプレイしてきましたが、新居では置くものがありません。

どちらも使い道を模索しましたが、現在リサイクル予定で保留中です。

処分した家具には

  • 大きすぎたり小さすぎる中途半端なサイズのモノ
  • 用途が限られているモノ
  • 品質がくないモノ

といった傾向があったように思います。

これだけ多くの家具を手放しましたが、でも気が付いたことがあります。
たくさんあった家具の中で、置き場所や用途を変えても使い続けられる家具だけが新居に残ったということ。つまり使い続けている家具には「汎用性がある」という点です。

具体的に、手放さずに長く使っている家具をどんなふうに使っているのかご紹介しますね。

【長く使ってる家具1】「カラーボックス」の活用術

まずは、カラーボックス。手頃な価格で購入できて人気ですよね。
縦にしたり横にしたり、インナーボックスを使ったりと、使い道にアレンジがきいてとても便利です。

【カラーボックス活用術1】クローゼット内で使う

高いところにデッドスペースができてしまうことがことが多いクローゼットですが、カラーボックスを入れると、無駄なく上のほうまでモノを収納することができます。

このカラーボックスには主に、手芸用品や本などを収納。
クローゼットや押し入れなど大きなスペースに細かいものを収納したいときに使えるアイデアです。

【カラーボックス活用術2】本棚として使う

写真のようにレンガ柄のウォールステッカーを貼り、リビングで子どもたちがよく読む本や漫画を収納する棚として活用しています。

底面にキャスターをつければ、ラクに動かせるので掃除がしやすくなりますよ。

さらに上下2段に重ねることで、おもちゃや本をまとめて収納できる棚にもなります。

上の写真のように、あまり読まない本を奥に入れて、取り出すときは棚を手前に引き出して使っています。

【活用術3】ランドセルラックとして使う

カラーボックスを横置きにして、ランドセルラックの代わりにしてもいいですね。

わが子の場合、ランドセルが少しでも置きづらいと感じるとその辺に放置してしまいます。
決まったワクの中に入れる、ちょっと高いところに置く、引っ掛けるといった方法ではしまってくれません。

カラーボックスを横にすれば腰より低い高さになるため、ちょうど子どもにとってランドセルが置きやすくなります。
ボックス内はわりと高さがあるため、教科書を立てて入れるのにも便利です。

棚板位置を細かく動かせるタイプのカラーボックスの場合は、縦置きにするのがおすすめ。ランドセルや教科書を置きやすいように高さを調整すると、さらに使いやすくなります。

ランドセルラックとして専用の家具を購入すると結構値段が高くなりそうですが、カラーボックスで代用できれば安く抑えられますし、使わなくなった後も、本棚やシェルフとしてそのまま使えるのがうれしいですね。

最近はカラーボックスに引き出しをプラスするインナーボックスもいろんな種類があるので、組み合わせるとさらに幅広い活用が可能ですよ。

【長く使ってる家具2】「ユニットシェルフ」の使用例

わが家では、なんと16年前に購入した無印良品のユニットシェルフをまだ現役で使っています。
側板と棚板を組み合わせると、好きな幅や棚数のオープンラックができます。

【使用例1】おもちゃ収納として使う

ユニットシェルフに無印良品のポリプロピレン収納ケースを入れ込んで、おもちゃを収納。
引き出し前面には中身がわかるように写真を貼れば、おもちゃをスムーズに戻せます。

【使用例2】PCラックとして使う

新居ではリビングに置き、プリンタや取扱説明書、本などを収納しています。
無印良品のユニットシェルフは定番商品なのでパーツや棚を買い足せるし、インテリアに合わせて変更が可能なのが魅力です。

【長く使ってる家具3】「チェスト」の使用例

ユニットシェルフとほぼ同時に購入したチェストも長く使用しています。
チェストとシェルフの色が同じなので、すっきりまとまります。

購入当初は生活用品や雑貨を入れていました。

【使用例1】衣類収納として使う

出産後は、子供たちの衣類を収納するのに使っていました。

【使用例2】文房具収納として使う

新居ではユニットシェルフの間に置いて、最上段の引き出しに文房具を収納しています。

【使用例3】薬の収納として使う

薬は家族全員が使いやすい場所に置いてほしいということで、リビングにあるチェストの上から2段目の引き出しを、薬の収納場所にしています。

浅めの引き出しが整理しやすく、シンプルなデザインで飽きのこないチェストです。
仕切りには、ダイソーの積み重ねボックスを使っています。

【長く使ってる家具4】「オープンシェルフ」の使用例

オープンシェルフはわが家にある中で一番古い家具です。私が一人暮らしを始めた20年以上前に購入したものです。買ってからあちこち場所を変えて活躍してきました。

【使用例1】物置きとして使う

服と一緒に、夫の持ちモノを収納しているところです。

【使用例2】おもちゃ収納として使う

知育系のおもちゃ専用のラックにしてリビングに置いているところです。手に取りやすいものをリビングに置きたいという、親のもくろみです。

このシェルフはパイン材でもっと薄い色でしたが、20年以上使っているうちに濃くなりました。天然木は優しい雰囲気があるし、どんな部屋にもなじみやすいです。

シェルフを選ぶときは、奥行きが狭く、棚の位置が簡単に変えられるものが使いやすくておすすめです。本棚にしたり、カゴなどを使えば、小物収納もできて幅広い用途で使えますよ。

長く使える家具の私の結論

たくさん処分したことで、「収納を増やさずにモノを減らすべきだった」、「慎重に選べばよかった」と反省点がたくさんあります。

今回ご紹介した「汎用性の高い」家具たちは、まだまだ使い続けるつもりです。
さまざまな用途に使える家具があれば、家族構成や環境が変わっても長く使い続けられます。

わが家の家具の使用例が、どなたかの参考になればうれしいです。

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