howsie magazine

たくさんの洗濯物を部屋干し

部屋干しのニオイ対策!洗濯物が臭わない洗い方・干し方のコツ

家事のコツ

雨の多い季節の家事のお悩みひとつに、洗濯物の「部屋干し臭」というものがあります。部屋で干している時点で臭ってくる場合や、着用して過ごしているうちにだんだんと臭ってくるという場合も。
しかし、洗濯物の部屋干しのニオイは、原因を理解して取り除けば簡単に予防することが可能です。
今回は部屋干しをしたときの洗濯物のニオイを防ぐコツをご紹介します。

家事の効率化、家庭でのSDGsを専門にテレビ・ラジオ・講演・コラム連載などで活動。時短家事、便利グッズ、業務用品の情報にも精通し、大手メーカーの生活用品の企画にも携わる。ブログ・SNSでの生活情報発信は20年以上の実績。 著書「シンプルライフの節約リスト」「素材まるごと&使いきりアイディア術」ほか。

部屋干しした洗濯物が臭うのはなぜ?

部屋干しした洗濯物が臭う

部屋干しした洗濯物が臭ってしまう主な原因は以下の2つです。

  • 洗濯しても完全に落ちなかった菌や汚れ
  • 洗濯物が長時間湿っている間に増殖した臭いの原因菌「モラクセラ菌」

この2点が、部屋干しの洗濯物が臭う原因となります。

洗濯物を臭わないようにする洗い方や干し方にはそれぞれコツがあります。
それではニオイを避けるためには実際に何をしたら良いのか、具体的な解決策やコツをみていきましょう。

洗濯するときに気を付けたい!ニオイ対策に効果的な4つのコツ

洗濯物を臭わないようにする洗い方や干し方には4つのコツがあります。

【コツ1】洗濯槽を清潔に保つ

ニオイ対策のために清潔な洗濯槽に

洗濯槽を清潔にする……無関係なようでいて、実はこれが大きな落とし穴。
筆者がテレビ番組のロケでお宅訪問をしたときに、洗濯機の洗濯槽を見ると、意外と掃除していないご家庭が多いのです。

お手入れしていないカビだらけの洗濯槽で洗濯をすれば、おのずと洗濯物にカビが移ってしまいます。
専用の洗濯槽クリーナーで、定期的に洗濯槽裏のカビ取りをするようにしましょう。

「洗濯槽の掃除方法」についてはこちらの記事でくわしくご紹介しています。

くず取りネットの中もしっかりチェック
また、くず取りネットに布くずが溜まっているご家庭もあります。

ネットの中に湿った布くずが溜まっていると、それも臭いの原因菌が繁殖する場所となってしまうのです。
くず取りネットの中は常に空にしておきましょう。

洗濯機のフタはすぐに閉めない
洗濯後は、洗濯機のフタをすぐに閉めずに2~3時間は開けておき、洗濯槽の中をしっかりと乾燥させる必要があります。

すぐにフタを閉じてしまうと、洗濯槽内の湿度が高いままなので洗濯槽にカビが生えやすくなります(乾燥機能を使ったあとなら、フタを閉じても問題ありません)。

【コツ2】脱いだ洗濯物を乾燥させておく

ランドリーバスケットに洗濯物を掛ける

洗濯機を脱衣カゴ代わりにし、雨や汗で湿った洗濯物を洗濯の日まで洗濯機に入れておくのは避けましょう。
雨や汗で湿った洗濯物を湿ったままで置いておけば、雑菌が繁殖してしまいます。

脱いだものは洗濯機に直接入れず、通気性のよい脱衣カゴに入れてください。
また、湿っている衣類はカゴの外に掛けたりハンガーに掛けておいたりして、洗濯する日まで乾燥させておきましょう。

【コツ3】洗濯のときの漂白剤と柔軟剤の使い方に気を付ける

洗濯洗剤と一緒に酸素系漂白剤を使う

洗濯のときに、洗濯洗剤と一緒に酸素系漂白剤を使うのも効果的です。
酸素系漂白剤は滅菌・除菌効果も期待できるので、雑菌が繁殖しづらくなります。

ニオイを防ぎたいという理由で、香りのある柔軟剤をたっぷり使うのは避けましょう。
指定の分量以上の柔軟剤を使うと、洗濯物の表面がぬるっとコーティングされた状態になり、余計に乾きづらくなります。
洗剤・酸素系漂白剤・柔軟剤のすべてを、適量に使うことが大切です。

【コツ4】脱水完了後はすぐに干す

洗濯機から洗濯物を取り出す

洗濯機の脱水が終わってからすぐに干さず、洗濯物を洗濯機の中に放置するのは厳禁です。

湿度の高い洗濯機の中に洗濯後の濡れている洗濯物を入れておくことにより、雑菌が一気に繁殖してしまいます。
脱水が終わったらすぐに干すことが鉄則です。

洗濯物を干すときに気を付けたい!ニオイ対策に効果的な3つのコツ

最初にご紹介したように、部屋干しした洗濯物が臭う原因は、長時間湿っている間にニオイの原因菌が繁殖してしまうからです。

そのため、「いかに早く洗濯物を乾かすか」が最重要ポイントとなってきます。

部屋干しスペースを作る

洗濯物の量が多ければ、おのずと部屋干しで乾きづらくなります。
そのため、洗濯物は溜め込まずこまめに洗濯をすることが大切です。

洗濯の頻度が増えると、その度に干すための場所を作るのは手間がかかりストレスになることも。
場所に余裕があれば、いつでも気軽に干せるような状況にしておくのが良いでしょう。

サーキュレーターや扇風機の風を利用する

サーキュレーターや扇風機の風を当てると、洗濯物の水分が吹き飛ばされるため早く乾くようになります。
脱衣所に洗濯物を干し、下から扇風機の風をあて、飛んだ水分を換気扇で外に出すようにするのが理想的です。

<p>室内エアコンハンガー</p>

室内エアコンハンガー

アイテムを見る

また、エアコンの除湿機能で洗濯物を早く乾かすこともできます。
その際にポイントとなるのは、ドアを閉めてできる限り狭い空間で干すことです。
部屋が広いと除湿する範囲も広くなってしまい、効率的ではないからです。
洗濯物をエアコン近くに干すということも大切です。

干し方を工夫する

<p>アルミ風通しハンガー ピンチ30個</p>

アルミ風通しハンガー ピンチ30個

アイテムを見る

洗濯物同士の間隔が開いていると、空気の流れがよくなり乾きやすくなります。
狭い範囲でも間隔を開けて干せるようなハンガーもあるのでおすすめです。

バスタオルの干し方

乾きにくいバスタオルなどを干すときは、二つ折りではなく、片方を短くして風の当たる範囲が広くなるように干しましょう。

<p>Newジーンズハンガー 2本組</p>

Newジーンズハンガー 2本組

アイテムを見る

また、ズボン類は履いているときと同じ形にして干すことで、空気の流れがよくなります。

意外と間違っている!?衣類用消臭剤を使うタイミング

衣類用の消臭剤を使うなら、洗濯物が乾く前の濡れているときに使うのが効果的です。
衣類用消臭剤の仕組みとして、洗濯物が乾くときに、消臭剤の成分が臭いの元を包み込んで蒸発していくからです。

もちろん乾いている衣類に消臭剤を使っても効果はありますが、どうしてもニオイがとれない衣類なら、乾燥する前に使って試してみてください。

原因を理解して部屋干し臭を撃退しましょう

今回ご紹介したように、原因を理解して1つずつ排除していけば、部屋干しの臭いは防ぐことが可能です。
部屋干しの臭い対策に効果的な方法はいくつもあるので、ぜひお試しください。

関連記事