家事のコツや収納術、インテリアやおでかけにまつわる話などを通して「わたしらしい暮らし方」をご提案します。
伊勢神宮など由緒ある神社へお参りすると、マンションだけどお札を買ってちゃんと祀りたいと思う方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、どんなお住まいでも気軽に取り入れられるモダンでおしゃれな神棚の選び方について、くわしく解説。
初めてお祀りする方に向けて、神棚の祀り方に関するQ&Aもご用意していますので、ぜひチェックしてみてください。
はじめての神棚。選び方のキホンのキ
はじめての方なら、どんな神棚を買ったらいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。ここでは、神棚や神札立てを選ぶときの3つのポイントをご紹介します。
【1】どこに設置したいかで選ぶ
「モダン神棚」や「神札立て」には、大きく分けて壁掛けタイプと卓上タイプの2種類があります。
それぞれの特徴について、下記にまとめてみました。
- 「壁掛けタイプ」
神棚を置くスペースがなかったり、本来の理想の位置である高い場所にお祀りしたいという方におすすめ。賃貸の住まいでも安心な、画びょうで手軽に取りつけられるものも。 - 「卓上タイプ」
棚やタンスなどの家具の上に置ける神棚。気軽に飾ることができ、置き場所を選ばないコンパクトなものがほとんど。お供えに必要な神具がセットになっているものもあります。
壁掛けタイプでも卓上に置けるものや、卓上タイプでも付属の取付金具で壁掛けにできるような、兼用のタイプもあります。
迷った場合は、付属品をチェックして選んでみるのもよいかもしれませんね。
【2】納めたいご神札の数や大きさで選ぶ
神社で受けた神札をきちんと納められるかどうかも大事なポイントです。
神札のサイズやお祀りする神札の枚数を事前に確認してから、神札に合うサイズの神棚を選んでください。
正月の縁起物として社寺で授与される「破魔矢(はまや)」も一緒にお祀りしたい場合は、それに対応しているかどうかも併せてチェックしましょう。
【壁掛け・卓上のタイプ別】おしゃれでモダンな神棚のおすすめ
ここでは、どんな住まいでも無理なく取り入れられる、コンパクトでおしゃれな神棚をピックアップしてみました。
壁に掛けるタイプと卓上タイプに分けてみましたので、お住まいに合わせて選んでみてください。
壁に掛けるタイプの神棚
飾り棚のような感覚で気軽に神棚をお祀りできるモダン神棚や、シンプルでお部屋になじみやすい神札立てです。
マンションなど賃貸の住まいでも気軽に取りつけられるものを選んでみました。
どんな空間にも溶け込む「tower 神札ホルダー」
神棚がないご家庭で置き場に困っていた神札や破魔矢を一緒に収納することができる神札ホルダーです。壁に木ネジで固定するだけで簡単に設置することができます。どんなインテリアにも合わせやすいシンプルなデザイン。
置いても掛けても様になる「tower 神札ホルダー シングル」
どんなインテリアにも相性の良いモダンなデザインの神札ホルダーです。押しピンで壁に3ヵ所固定するだけで簡単に設置することができます。壁掛けだけでなく、棚やテーブル、チェストの上などに置くことができるので壁に穴をあけずに神札を祀ることもできます。
宮大工の腕が光る「宮大工が作ったお札&破魔矢置き」
宮大工が作った神札立てと破魔矢置き。破魔矢はサイズによって縦置きや横置きのどちらでも可能です。壁にも掛けれる吊り下げ用の穴が付いています。宝くじの保管にもおすすめ。
神札が引き立つ 「RIN 神札ホルダー シングル」
飾るように神札を納めることができる、木目が美しい神札ホルダーです。押しピンで固定するだけで簡単に設置が可能。
インテリアのように楽しむ「RIN 神札ホルダー」
神札を3枚ほど置くことが可能な木目が美しい神札ホルダー。押しピンで固定するだけで簡単に設置が可能です。神札の後ろに破魔矢も寝かせておけます。
理想の高さでお供えもできる「tower 鴨居上神棚」
木製の鴨居、スライド扉の枠、窓枠に取り付ける幅45cmの神棚です。挟んで調整ネジで固定して、簡単に取り付けができます。鴨居などを利用することで、神棚の理想の位置である目線より高い場所にお祀りできます。
卓上タイプの神棚
棚の上の空いたスペースなどに置ける、卓上タイプの神棚です。
一目見ただけでは神棚とは思えないシンプルかつモダンなデザインのものを選んでみました。
家具の上に神棚や神札立てを配置する場合は、できれば目線より高い位置で、板や白い布を敷いた清潔な場所を作った上に配置するとよいですよ。
シンプルな神棚としてお祀りできる「tower 神札スタンド」
スチール×温かみのある天然木の組合せがモダンでスタイリッシュなデザインの神札スタンド。
スリットが付いているので神札が倒れにくく、しっかり立てることができます。お供物を置くとシンプルな神棚としてお祀りできます。
洋室にもぴったり!「モダン神棚 お札立て たいよう」
木製の温かみのあるデザインとガラスの前板の組み合わせが現代インテリアに合わせやすいモダンなデザインの神棚です。付属の金具で壁掛けにもできます。
破魔矢も一緒に立てて飾れる「おふだ立て やどり」
神札を本体とガラス板の間に挟むだけで簡単にお祀りできます。ホコリがつきにくく倒れる心配がないので大切な神札をしっかり守ってくれます。破魔矢も一緒に立てて収納が可能。
和室にも洋室にも合うデザイン性の高い「モダン神棚 お札立て かぐら」
洋室でも違和感なく取り入れられる、モダンなデザインの神棚です。ガラスの前板がつくことで、高級感とデザイン性がアップ!
裏面に壁掛け用のフックが付いているため、専用のネジで壁に設置することも可能。壁にかけてもそのまま置いても使いやすい神棚です。
大切な神札をしっかりと守る「モダン神棚 お札立て」
どんなインテリアにも合わせやすいモダンな木製神棚。ガラス板がついており、神札を本体とガラス板の間に挟むだけで神札の設置ができます。ホコリがつきにくく倒れる心配がないので大切な神札をしっかり守ってくれます。
背面に収納スペースに御朱印帖もしまえる「おふだ立て」
大きめサイズながら、省スペースに置ける木製のモダン神棚です。背面に壁掛け用の金具がついているため、壁掛けとしても使えます。背面に収納スペースがあり、神札だけではなく宝くじや御朱印帳なども収納できます。
太陽をイメージしたモダンなフォルム「おふだ立て 太陽台」
太陽をイメージしたフォルムが斬新なお札立て。台の上に置いて使ったり、壁掛けでも使用できます。壁掛け用の金具付きで、簡単に取り付けられます。
はじめての神棚。お祀りするときのQ&A
昔ながらの本格的な神棚も、最近人気の「モダン神棚」にも、基本的にお祀りするときに知っておきたい作法があります。
神棚は、神様を祀る神聖な場所なので、なるべく失礼のないようにお祀りしたいものですよね。
いくつかのタブーもあるため、ここでは基本的な祀り方のルールについて簡単にご紹介します。
Q1.神棚をお祀りする場所や向きに、タブーはあるの?
神棚を祀る方角は、神棚の正面が「南向きまたは東向き」になるのが好ましいとされています。
なるべく天井近くの、目線より高い位置になるような場所が理想的。
また、神さまは穢れを嫌うため、日常的に人が神棚の上を通ったり見下ろせるような場所にお祀りすることはタブーとされています。玄関やドアの上など人が頻繁に出入りする場所や、トイレの近くなども適しません。
和室やリビングなど、家族が気軽にお参りしやすい、きれいな場所を目安に選ぶとよいでしょう。
Q2.マンションで上階に人が住んでいる場合はどうする?
神棚をお祀りするときの一般的な条件として、人が神棚を見下ろす形になることは避け、高い位置がよいとされています。しかし、マンションなどでは、上階に人が住んでいるという場合がほとんど。
そのような場合は「雲」や「天」と書いた紙を神棚の上の天井に貼ることで、「これより上は天」という意味になり、上階に人がいても問題ないということになります。
戸建ての場合も1階にお祀りする場合は同じようにするとよいでしょう。
Q3.神札の並べ方にルールにはあるの?
モダン神棚や神札立てなど、扉のついていない神棚に複数枚の神札を納める場合は、特に厳密なルールはありません。ただ正式な納め方にはルールがあるため、可能であれば下記と同じ順序になるように納めるようにするとよいでしょう。
神札を納めるスペースが1枚分しかない場合、
「神宮大麻(伊勢神宮の天照大神の神札)」
「氏神大麻(地元の氏神神社の神札)」
「崇敬神社(その他の神社の神札)」
の順番に重ねてお祀りします。
横並びに3枚の神札が納められるタイプの神棚の場合は、中央に「神宮大麻」、向かって右側に「氏神大麻」、左側に「崇敬神社」の神札をお祀りします。
Q4.基本的な神拝ルールとは?
神社での参拝と同じ「二拝二拍手一拝」で行うのが基本。行い方は、
1.参拝の前に、まず身を清めましょう。
2.「二拝」
姿勢を正して神棚の前に立ってから、お辞儀を2回行います。このとき、腰を90度に曲げ普段より深くお辞儀を行うようにしましょう。
3.「二拍手」
拍手を2回打ちます。正式なやり方としては、左手を少し引いて両手がずれるようにして打つようにします。
4.「一拝」
最後に、神様に感謝した後、深いお辞儀を1回行いましょう。
Q5.神札やお守りをお返しする時期は?
神社によっては特に効果の期限はないとしているところもありますが、神札やお守りの多くは、1年の平穏・安全などを祈願するものとされています。
年に1度は神社に参拝して神札を返納し、新しい神札をお迎えするとよいでしょう。
心が整う、神棚のある暮らし
日本の文化を大切にしながら、身近に神様への感謝の気持ちを日々感じる。
――そんな暮らしを、気軽におけるおしゃれな神棚から始めてみませんか?
初詣が済んだこの機会にぜひ、あなたにぴったりの神棚を見つけてくださいね。