幼いころから「つくること」全般が好きで調理師、ハンドメイド作家に。ハウジーでは主婦の負担になりがちな毎日の料理を楽しめるよう、ちょっとしたヒントをお伝えします。また「大人の食育」に直結する料理のおもしろさをシェアしたい!北海道での菜園づくりや調理の工夫はブログとインスタグラムでも発信しています。

卵焼き器を使わない!丸いフライパンで四角い卵焼き
卵焼き器があればきれいな四角い卵焼きを作るのは簡単ですが、わざわざ卵焼きを作るためだけに出してきて、洗い物を増やすのはちょっと面倒ですよね。
この記事では、丸い普通のフライパンで四角い卵焼きをきれいに作る方法をご紹介します。

四角い卵焼きを作るのに向いているフライパンは?

丸いフライパンで四角い卵焼きを作る場合は、小さめのフライパンが便利です。
おすすめのサイズは直径20cmほど。
大きいフライパンだと卵液が薄く広がりすぎてしまいますが、小さめのフライパンなら卵液が広がりすぎず、巻きやすくなります。
四角い卵焼きにする1番簡単な方法は?
1番簡単な方法は、卵液の半分をスクランブル状に固めて作る方法です。
この方法では、中心部からきれいな渦巻きにはなりませんが、その代わりふわっと柔らかい口あたりの卵焼きになります。
急いで巻いたときによくある「中心が生焼け…」という失敗もありません。ぜひ試してみてくださいね。
スクランブルエッグを応用した作り方
今回は、直径20cmのフライパンを使い、卵3個で作ってみました。

1.卵液の半分をフライパンに流し、かき混ぜてスクランブル状に焼きます。

2.ある程度火が通ったらフライパンの端に寄せて芯になる形を作ります。
長方形、正方形、細長く、など仕上がりの形をイメージして作ってください。

3.残りの卵液の半分を流して巻きます。さらに残りの卵液を流し、同じように巻きます。
左右はかぶせるか、寄せて押し付けるだけでもOK。

4.最後に卵焼きの各面をフライパンのへりや面に数秒間押し付けて、平らになるようクセ付けをします。

5.4切れから5切れに切るのにちょうどよい卵焼きができました。
卵1個だけで作る場合は?
「卵焼きをふんわりさせるには卵をたくさん使わなくちゃ」と思っている人もいると思います。でも、1人分のお弁当やお子さん用のランチには、一切れか二切れだけでいいときもありませんか?そんなときは、卵1個で作るミニサイズの卵焼きがおすすめです。
卵1個で卵焼きを作るときは、薄焼き卵を折りたたんで形を作ります。
卵液が薄く伸びる分乾きやすいので、手早く作業するのがポイント。
卵1個分の卵液は量が少ないので、フライパンに流し入れる回数は2回だけで仕上げます。
卵1個で作るときの卵液の配合は下記の通り。
- 卵 1個
- 塩 箸の先に付くくらい
- だし 小さじ1
なめらかでふんわり感のある卵焼きが好きな方は、だしの量を小さじ2、もしくは3まで増やしてもよいでしょう。
ただし、だしの分量を多くすると焼いているときに破れやすくなるので注意してくださいね。
だしの代わりに、牛乳を使うのもおすすめです。
卵1個の場合の作り方

1.卵液の半分をフライパンに大きく広げます。

2.上下左右を中心に向かって折りたたみ、四角い形に整えます。

最終的にこのような形になります。

3.折りたたんだものを芯にして残りの卵液を流し入れ、包むように巻いてできあがりです。

卵1個で縦4cm、横6cmの卵焼きができました。
2切れに切るとちょうどよいサイズです。卵1個でふんわりした卵焼きを作る方法は、知っておくと何かと便利なので、ぜひ習得してみてくださいね。
▼動画で作り方を見る
卵焼きの形がいびつになったときは?
「形がちょっといびつになっちゃったなあ…」と思っても大丈夫。
卵焼きは熱いうちなら好きな形に成形ができます。

卵焼きが温かいうちに、このようにラップでピタッと包んで形を整えます。
ラップで包んだまま冷ませば、お好みのきれいな形に固めることができます。
万能調理器、フライパンを使いこなそう
丸いフライパンで四角い卵焼きを作る方法をご紹介しました。
手に馴染んだいつものフライパンで卵焼きを作ることができれば、洗い物も減りますし何より料理の時短につながりますよね。
今回の記事でご紹介したポイントやコツをおさえて、ぜひ愛用のフライパンで卵焼き作りにチャレンジしてみてくださいね。