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窓の結露は食器用洗剤で解決!結露防止スプレーの作り方

窓の結露は食器用洗剤で解決!結露防止スプレーの作り方【効果検証済み】

家事のコツ

寒暖差がある時期は、窓や玄関ドアなどに結露が。こまめに拭くのは手間がかかって大変ですよね。

そこで今回は、掃除研究家がどのご家庭にもある食器用中性洗剤で作れる「結露防止スプレー」の作り方をご紹介します。
また、実際に使ってみた効果も検証済み。効果的な使い方と合わせてくわしく紹介しますよ!

ブログを中心にWEB連載や雑誌等で掃除の楽しさを発信しています。掃除が趣味!と言い切れるほどの掃除好き。お掃除は裏切りません、必要なのはやる気だけ。必ず綺麗な部屋という結果がついてきます。 みなさん一緒に掃除を楽しみましょう! 著書「暮らしを楽しむお掃除エッセンス」「魔法の1分掃除」「掃除やる気スイッチ」など。

簡単!食器用中性洗剤で作る「結露防止スプレー」

窓の周りはホコリなどの汚れが溜まりやすい場所なので、結露(水分)とホコリの両方がそろうと、カビが発生しやすくなります。特に発生しやすい冬場はこまめに拭くのも大変ですよね。そこでおすすめなのが、食器用中性洗剤で作る結露防止スプレー

食器用中性洗剤に含まれる界面活性剤には、水蒸気が丸い水滴になって窓に張り付く力(表面張力)を弱める力があります。
そのため、水滴にならず薄い水の膜となり、蒸発しやすくなるため結露になりにくい状態を作ることができるのです。

既製品の防止スプレーもありますが、どの家庭にもある食器用洗剤で作れるので、とても手軽なのでおすすめです。

「結露防止スプレー」の作り方

「結露防止スプレー」の材料

<食器用中性洗剤で作る結露防止スプレーの材料>

  • 食器用中性洗剤……10ml
  • 水…………………………100ml
  • スプレーボトル

1.食器用洗剤と水を混ぜてスプレーボトルに入れます。
2.100mlの水に対し、10mlの食器用中性洗剤を溶かします。
3. それをスプレーにいれれば完成です。

▼動画で「結露防止スプレー」の作り方を見る

結露防止スプレーを作るときの注意点

食器用洗剤は、アルミサッシなどアルカリに弱い素材が使われていることもあるので、必ず中性洗剤と書かれているものを選んでください。

基本のレシピは、100mlの水に対し10mlの洗剤ですが、濃度は結露の状況によって濃くしたり重ね塗りするなどして調節してみてください。

水道水を使用する場合は、1~2週間で使いきれる量にします。

窓の結露を防ぐ「結露防止スプレー」の正しい使い方

お手製の結露防止スプレーができたら、さっそく窓にスプレーしてみましょう。
こちらでは、正しい使い方をご紹介します。

結露した窓

1. 窓をしっかり拭く

スプレー前にしっかり窓に付着した汚れを拭き取っておきましょう。また湿っていると洗剤成分が泡立ち、濃度が薄くなります。
水拭き→乾拭きで乾燥状態にしておきます。

結露防止スプレーを塗り広げる

2. 結露防止スプレーを塗り広げる

スプレーボトルをよく振って混ぜ合わせ、窓にスプレーし乾いた柔らかい布で塗り広げます。掃除のように「拭く」のではなく「塗る」イメージで、力をいれず軽く塗っていきます

濃い目の液体なので泡立ったり白残りしますが、乾燥するとなくなります。

サッシにも結露防止スプレーを塗る

3. サッシも結露防止スプレーを塗る

窓ガラスだけでなく、アルミサッシも同様に「結露防止スプレー」を塗っていきます。

アルミサッシは熱伝導がよく温度差が生じやすいため、窓ガラスより結露しやすい場所です。忘れずに塗りましょう。

【効果検証】窓の結露を防ぐ「結露防止スプレー」の効果は?

本当に食器用洗剤を薄めたもので結露対策ができるのか、疑問に思う方もいるでしょう。
実際に結露防止スプレーをしてみて、効果を検証してみました。

【検証1】ガラス窓で試したときの効果は?

本当に食器用洗剤を薄めたもので結露対策できるか検証

窓の右側だけに「結露防止スプレー」を塗っています。
暖房を運転しはじめて数時間後、スプレーした右側は結露がついていません。

【検証2】アルミサッシで試したときの効果は?

結露対策の効果をアルミサッシで検証

アルミサッシはスプレーしなかった方は水滴だらけです。
スプレーした方の表面はやや濡れていますが、カーテンをまとめて換気すれば乾く程度です。

【検証3】玄関ドアで試したときの効果は?

本当に食器用洗剤を薄めたもので結露対策した結果

窓以外で結露する場所、玄関ドアにも塗布してみましたが、こちらも有効でした。

【検証4】結露している水蒸気の量で効果はかわるか

結露している水蒸気の量が多いときに効果を検証してみました。

「結露防止スプレー」の水蒸気の量が多すぎる

上の画像はスプレーしてから3日後ですが、水滴はないものの水の膜の量が増えてきています。小まめな塗り直しが必要です。

結露に対する効果を検証

水蒸気の量が多すぎて窓が湿ると泡立ちます。とくにすりガラスなど模様のあるガラスは間に洗剤成分が溜まるので泡立ちやすくなります。

水蒸気の量が多すぎると、洗剤が下に流れ落ちてしまって効果が持続しないことがわかりました。逆に、洗剤濃度が濃いほど窓が曇り、ベタつくので窓が汚れて見えます。また、汚れも付着しやすくなります。

結露する水蒸気が多いからと言って洗剤の濃度を濃くするのではなく、「結露防止スプレー」を頻繁に塗りなおすことで対策するのがベターです。

窓の結露防止のために、普段からできる3つの対策

「結露防止スプレー」以外にも、少しの工夫で結露を防止する方法があります。

基本的な考え方は、「空気を冷やさない」と「空気中の水蒸気を少なくする」の2つ。
この考え方に基づいて、簡単にできる結露対策の具体策を3つご紹介します。

【結露対策1】カーテンを開けておく

カーテンを閉めると部屋は暖かくなりますが、窓とカーテンの間に冷えた空気が停滞して結露の量が増えてしまいます。

私はカーテンは締め切らずに少し開けておき、一日の最後には全て開けて窓と室内の気温差をなくした状態にして就寝しています。

結露を防ぐためのアイデア

室内が丸見えになってしまうなど、防犯上の理由でカーテンを開けっぱなしにするのが心配な方もいらっしゃるでしょう。
そんなときは、ドレープカーテンの中央を少し開けておいて、レースのカーテンは使わずサイドに寄せるなど、使い方を少し工夫するだけでも大分違います。

また、網戸のあるなしでも結露の発生が違います。
家具がある側など結露を防ぎたい方には、網戸を寄せておくのも効果的です。

【結露対策2】定期的に換気する

換気は、湿度の高い空気を外に出し、空気を循環させることで、冷えた空気が停滞することを防ぎます。

湯気が出る風呂上りや食事の支度後など、室内が暖まるタイミングを考えて換気すると効果的です。

真冬など長時間の換気が難しい時期は、サーキューレーターを利用したり、トイレ・浴室・キッチンの換気扇を回すだけでも空気の出口が確保できます。

【3】ドライ運転、除湿器を上手に使う

花粉の季節や梅雨時の室内干しなど室内の湿度を下げるために、除湿器やエアコンのドライ機能を積極的に使いましょう。

また、入浴後は浴室ドアをしっかり閉めて換気するなど、換気扇の使い方ひとつでも部屋の湿度を抑えることができます。

窓の結露対策、あきらめずに

完全に結露を防ぐためには、高断熱・高気密住宅のもと、計画換気、全室暖房が理想だそうです。
切ないことに理想的な住環境や設備のない家が多いのが現実ではないでしょうか。

仕方ない……とあきらめる前に「原因」と「対策テクニック」を少しでも知っておくことで、結露対策の心構えができます。

今回ご紹介した方法以外にも、自分の家の構造ならではの新しい対策や抜け道が見つかるかもしれません。
暮らしやすい家づくりのために、色々トライしてみてください。

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