管理栄養士兼ライターをしている、2児の母です。部屋の片付けが少々苦手…。ハウジーのコラムを読みながらステキなおうちになるよう、悪戦苦闘中です。日々の暮らしに彩りを添えるような記事をお届けできればと思います。
揚げ物はおいしいですが、「水分が多いものを揚げたときの油の飛び散りが怖い」と感じる方は多いですよね。
四方に飛び散った油の掃除や後片付けも面倒で、揚げ物をする気持ちが薄れてしまうことはありませんか?
そんな悩みを持っている方は、ぜひ「油はねガード」を使ってみてください。
今回は油はねガードの選び方やおすすめアイテムをご紹介します。
実際に使ってみてどのくらい油はねを防げるか試してみましたので、そちらも参考にしてくださいね。
油はねガードでどのくらい油はねが防げるのか試してみた
油はねガードとは、揚げ物をする際にコンロの周りに設置するつい立てのこと。レンジガードとも呼ばれます。
油はねガードを使うと、どれくらい油の飛び散りを防げるのでしょうか。
実際に、こちらの商品を使って実験してみました!
コンパクトレンジガード ベラスコート
水拭きだけで油汚れが落ちるので、お手入れが簡単な油はねガードです。使わないときはたたんでコンパクトにすることも可能。
揚げ物をする際に、油はねガードを設置してみます。
唐揚げを調理したのですが、ガードの外はいかに!?
写真では少し分かりづらいのですが、油はねガードを置いたラインより向こうは油の飛び散りがありませんでした!
写真に写っていない部分も、もちろん飛び散りはゼロです。
今回使用した油はねガードは高さがしっかりあるので、油汚れはガードの内側に収まりました。
これだけガードしてくれれば、後片付けも楽で助かりますね。
イカなど激しくはねるものでない限り、油汚れは油はねガード内に収まるはずです。
同時に他の料理をしていても安心
揚げ物の横で別の料理をしていると、調味料が飛び散ることもありますよね。
油に調味料などの水分が入ると大惨事になってしまいますが、油はねガードがあると安心して調理ができます。
使ってみて分かった油はねガードのメリット
実際に油はねガードを使ってみて分かったメリットをまとめてみます。
【メリット1】油が周囲に飛び散らず掃除が楽になる
油はねガードの一番のメリットは、油が周囲に飛び散りにくくなること。
揚げ物をすると、多かれ少なかれ油がコンロ周辺に飛び散ってしまいます。
IHなどフラットなコンロなら掃除がしやすいですが、ガスコンロだと五徳を外して掃除をしないといけません。
揚げ物が終わってすぐ拭き取れば多少は油が落ちやすいのですが、揚げ物はできれば揚げたてを食べたいもの。掃除は後回しにしたくないですか?
油はねガードがあれば、油が飛び散る範囲を最小限にできるので、片付けが楽になります。
【メリット2】調味料などの飛び散りも防げる
先ほどの項目と似通っているのですが、調理中に飛び散るのは油だけではありません。調味料や具材も飛び散る可能性がありますよね。
特にトマトソースなどは毎回周囲に飛び散ってしませんか?
油はねガードを設置すると汚れる範囲を最小限にできるのです。
【メリット3】油によるヤケドをしにくくなる
揚げるものによっては油がはねやすく、ときにはヤケドをすることも。
特に、小さなお子さんがいるご家庭では、調理中にお子さんがキッチンに入ってきてヤケドする心配があるなどの理由で、揚げ物がなかなかできないというケースもあるはずです。
油はねガードを設置すると、油が飛び散る方向が限られるので、いつもより安心して揚げ物ができるでしょう。
【メリット4】低温発火を防ぐことができる
低温発火とは、280度前後の熱に頻繁にあてられた壁の木材が熱が逃げにくい状態に変化し(多孔質化)、100~150度の低い温度で発火してしまう現象のこと。
揚げ物をしている最中は低温発火が起こりやすい状況になるので、コンロと壁との距離を15cm以上あけることが推奨されています。
そんな低温発火も、コンロと壁の間に油はねガードを設置すると、コンロからの熱が壁に伝わりにくくなるので、簡単に防止することができますよ。
油はねガードを選ぶときの6つのポイント
油はねガードはいろんなメーカーから販売されています。
こちらでは、油はねガードを選ぶときにチェックしていただきたいポイントを6つご紹介します。
【ポイント1】素材による特徴を考える
油はねガードはコンロ周りで使用するため、どの素材も耐熱性が高いですが、それ以外にも素材特有の特徴があります。
素材によって機能や見た目が異なるので、油はねガードを選ぶ際は「何製なのか」をまず確認するとよいでしょう。
■金属製の油はねガード
多くの油はねガードに使われているのが、スチールやステンレスなどの金属。
金属製のメリットとしては、「汚れが落ちやすい」、「耐久性に優れている」などが挙げられます。
一方、金属のデメリットは「重い」という点。油はねガードは基本的に出しっぱなしにしておくのを想定されているものが多く、コンロ周りの掃除の際には「場所をとる」といったところです。
■シリコン製の油はねガード
まだまだ種類は少ないですが、シリコン製の油はねガードもあります。
シリコンは柔らかいため「コンパクトに畳める」のが特徴です。
ただし、先ほど説明した通りまだ種類が多くないので、選ぶ余地がないのはデメリットになるでしょう。
また、シリコンに付着した油汚れは、他の素材に比べて落としにくいと感じるかもしれません。
■ガラス製の油はねガード
クリアな見た目のガラス製は、インテリアの邪魔をしないのがメリット。
アイランド型など、オープンなキッチンにピッタリですね。
ただし、ガラス製のものは他の素材に比べるとお値段が高く、衝撃に弱いのがデメリット。
あまり種類も多くありません。
■アルミ製の油はねガード
100均などで販売されている使い捨てタイプの油はねガードに使われるのが、アルミ箔。
耐熱温度が高いだけでなく、軽くてリーズナブルなのがメリットです。
デメリットは、見た目があまりおしゃれでないのと、ゴミとして捨てる時にかさばるといったところでしょうか。
【ポイント2】コンロの大きさやガードしたい範囲を考える
ご家庭のコンロの大きさによって、設置できる油はねガードの種類も変わってくるでしょう。
また、鍋周辺だけをガードしたいのか、コンロ全体を囲いたいのかなど、人によっても使い方が変わると思います。
基本的に油はねガードには「コの字型」と「L字型」があります。
■「コの字型」の油はねガード
コの字型の油はねガードには鍋をぐるっと囲うように設置できるものと、コンロ全体を囲えるものがあります。
L字型よりも油はねをガードできる範囲が広くなりますが、折りたたんだ時のコンパクト感はL字型には劣ります。
■「L字型」の油はねガード
L字型の油はねガードは置き方によっては鍋を囲うように置けますが、基本的にコンロ周りに設置するものが多いです。
コの字型に比べるとガードできる範囲が狭くなりますが、さっと取り出して置ける手軽さでは、L字型に軍配が上がります。
「コンロの汚れは構わないから、作業台や壁の油汚れをガードしたい」、「2つ料理を平行して作るときでも、汚れをガードしたい」などの場合は、幅60cm程度ある大きめの油はねガードを選んでみてはいかがでしょうか。
コンロ全体をカバーできるので、コンロより外に油が飛び散りにくくなります。
一方、「排気口だけを油汚れからガードしたい」という場合は、排気口をカバーできる「排気口カバー」というアイテムもおすすめです。
排気口カバーなら常に置いておいても邪魔になりにくく、スタイリッシュな見た目のものも多いので、キッチンのインテリアともよく調和しますよ。
【ポイント3】お手入れのしやすさを考える
油はねガードを使った後は、油はねガードについた油汚れを掃除しなければなりません。
そのため、できる限り汚れがスルッと落ちる素材を選んだほうが、手間がなく使いやすいでしょう。
素材によってもお手入れのしやすさは異なりますが、スチールやステンレスなど金属製やガラス製は比較的お手入れが楽です。
また、金属製なら汚れが落ちやすいフッ素加工など、特殊な加工がしてあるものをおすすめします。
【ポイント4】繰り返し使うのか捨てるのか考える
油はねガードには、繰り返し使うタイプとは別に使い捨てタイプもあります。
繰り返し使うタイプはコスパがよくエコですが、収納場所に困ったり掃除の手間がかかったりするデメリットも。
一方、使い捨てタイプは掃除いらずで気軽に使えますが、処分する際にかさばったり、揚げ物をよくする家庭の場合は長期的見るとお財布に優しくないというデメリットがあります。
それぞれメリットとデメリットがあるので、何を優先するのか考えてみてください。
【ポイント5】収納しやすさを考える
油はねガードはガラス製など一部の素材を除いて、基本的にコンパクトに折りたためるものが多く、調理時だけ出して使うことができます。
折りたたんだとしても油はねガードはそれなりの大きさになるので、できるだけ収納がしやすいものを選ぶとよいでしょう。
今検討しているものが収納したい場所に収まるかどうか、一度測ってみるとより安心ですね。
また、どうしても大きい油はねガードはキッチンに置きづらい…という方には同じ機能を持った「油はね防止ネット」もおすすめですよ。
【ポイント6】デザイン性があるかを考える
最近はオープンなキッチンも増えているので、キッチンに置くアイテムにはこだわりたいという方も多いはず。
油はねガードもインテリアになじむような、オシャレな見た目のものがよい場合もありますよね。
生活感が出てしまうのは、やはり使い捨てタイプに多いアルミ製のもの。
スチール製の中にも、色味やデザインがインテリアに調和しにくいものもあります。
ホワイトやブラックなどモノトーンカラーのものがおすすめです。
また、ガラス製のものもインテリアに調和しやすいですよ。
【編集部が厳選】油はねガードのおすすめアイテム
ここからは編集部が厳選した油はねガードのおすすめアイテムをいくつかご紹介します。
コンパクトレンジガード Belca
有害物質を一切含まないセラミック塗装「べラスコート」を採用。水だけで汚れが落ちる優れものです。
レンジガード ベラスコート 3面タイプ
こちらも汚れが落ちやすい「べラスコート」塗装を採用。3面タイプなのでコンロをしっかり覆うことができます。
コンパクトレンジパネル 5面タイプ
フッ素樹脂塗膜加工が施された鉄製のレンジガード。5面タイプは自分のすきな形に変形させやすいです。広げると大きいですが、たたむとコンパクトに!
レンジガード L型
お手入れがしやすいフッ素コート加工が施されています。L字タイプは出しっぱなしでも邪魔に感じにくいのがうれしいポイント。
パタンとたためるワイドレンジガード
幅広いL字タイプなので、キッチンの壁をしっかりガードしてくれます。表面はフッ素樹脂加工済でお手入れもしやすいです。
レンジガード オールステンレス
丈夫でさびにくいオールステンレス製。見た目が安っぽくないのもポイントです。芯棒を抜くと解体できるので洗うのも楽です。
ガステーブル用レンジガード
ガステーブルをしっかり覆えるタイプ。ブラックのほかに珍しいグレーもあるので、キッチンの雰囲気に合わせられます。
tower 伸縮レンジガード
towerのレンジガードは別売りのパーツと組み合わせてキッチンツールの収納にも使うことが可能。横幅は47~80cmまで伸縮できるのでコンロのサイズにピッタリ合わせて設置できます。
レンジガード 30個セット
使い捨てのアルミ製レンジガード。「Fit」という名前だけあって、ガスコンロ、IHコンロ、ビルトインコンロなどほぼすべてのコンロにフィットします。
かたそでが伸びるレンジガード 20個セット
片方の面を45cmまで使うことができます。もう片方の面は鍋を移動させやすいよう短めに。上下をひっくり返して使うこともできます。
油はねを防ぐ便利アイテムで揚げ物料理を楽に
油はねガードを導入すれば、揚げ物をしたときの油はねを最小限に留めることができます。
掃除がグッと楽になり、油はねによるヤケドの心配も少なくなるので、これまで怖くて揚げ物ができなかったという方にぜひ使っていただきたいアイテムです。
いろんなタイプがあるので、ぜひおうちに合ったものを選んでみてくださいね。