家事のコツや収納術、インテリアやおでかけにまつわる話などを通して「わたしらしい暮らし方」をご提案します。

オイルポットの代用品アイデア。100均アイテムや身近なもので代わりに
揚げ物をしたはいいけど、オイルポットがない……。
そんなときに代用できるアイテムをまとめてみました。
今回は100均でも手に入るアイテムをご紹介するので、少量の油を使う一人暮らしの方や、油を減らして家族の健康に気を使いたいという方もぜひ参考にしてみてくださいね。

オイルポットを代用する前に知っておきたいこと
代用品を使う場合、油の品質を保つよう考えて作られたオイルポットより、油の劣化が進みやすいので、下記を踏まえて使うようにしましょう。
<オイルポットの代用品を使う際の注意点>
- 酸化を防ぐために、揚げカスなどの不純物は取り除く
- 光に触れると酸化が進むので、暗室に保存する
- 密閉性の低い代用アイテムの場合は、長期保存しない
- 油がほどほどの熱さになってから、移し替える
- 油を移し替えたら、ちゃんと冷ましてからフタを閉める。ただし空気に長期間触れていると油が酸化するので、冷めたらすぐにフタを閉める
代用品を使う場合は、オイルポットよりも小さな容器にするのがおすすめ。オイルポットより酸化が進みやすいため、大量のオイルを保存するのは避けた方がいいからです。また、小さい容器にしておけば、「つい油が多く使ってしまった」ということもなく、油をムダに使うこともありません。
また、オイルポットより早めに使い切ることも大事。数日で使うようにしましょう。
オイルポットの代用ができるもののアイデア◎選
先ほどお伝えした注意点を踏まえると向いているのは、以下を兼ね備えたアイテムです。
- 密閉性容器
- 光を通さないもの
- 洗いやすいガラスやホーロー製のもの
とはいえ、すべての条件を兼ね備えた代用品はなかなかないもの。そこで、先ほど紹介した注意点を踏まえながら保存しましょう。
【オイルポット代用品1】ジャムの空き瓶

密封性が高いジャムの瓶。その特徴を生かして、油を空気に触れさせることなく酸化しにくい状態で保存できるのが大きなメリットです。
さらに、ガラスは油と化学反応せず、ニオイ移りもしにくい素材です。食器用洗剤で油汚れが落としやすく、繰り返し使えるといった点や透明なものが多く、油の酸化具合が確認できるといったオイルポットの代用品として適している点がいっぱいです。
ただし、一方で、光を通すため、油の品質を保つために、冷暗所に保存するように注意することが大事。瓶に入れる前に、油カスもちゃんととるようにしてくださいね。
【オイルポット代用品8】ドレッシングボトル
揚げ物に使った後の大量の油は入りませんが、ドレッシングボトルもオイルポットの代用品として使うのにはもってこい。ドレッシングにも油が使われているので、品質を保つよう考えられたアイテムだからです。100均でもおいているので、プラスチック製アイテムもありますが、品質を保ちやすいガラス製のアイテムを選ぶほうがベターです。
ドレッシングボトルは、ボトルの中でドレッシングの材料を量るため透明のものがほとんど。そのため、ジャム瓶と同じように冷暗所に保存するよう心掛けるようにしましょう。
また、沈殿した油カスは取り除くのが大変なので、必ず油カスはこすようにするのがベスト。後ほど、油カスを取り除くためのフィルターの代用品もお伝えするので、一緒に参考にしてください。
【オイルポット代用品2】ペットボトル
一番手軽な方法といえる、使用済みのペットボトルで代用すること。口が狭いので、空気に触れる面積を少なく済ませられるといったメリットがあります。また、使い捨てにすることができるのもうれしい点。
その一方で、ペットボトルは、油と反応しやすい素材。そのため、油をちゃんと冷ましてから入れるようにする必要があります。
また、油と水は分離するので、きっちり乾かされたペットボトルを使うのもポイント。口が狭いペットボトルはなかなか乾かないので、この点注意するようにしましょう。また、ジャム瓶やドレッシングボトルと同じように、透明で光を通しやすいので、アルミホイルで巻いたり暗室に保存することも大事です。
油に移し替える際には、漏斗(ろうと)などを使うとよいでしょう。
【オイルポットの代用品3】牛乳パック
ペットボトルと同じように、使い捨てにできるという点で牛乳パックもおすすめです。透明のペットボトルと異なり、光を通さないというのがメリットです。
ただ、染み出たりこぼれたりするという心配があるので、長期保存には向かないので注意しましょう。
また、使い終わって捨てるという際にも、牛乳パックは活躍。油の保存用に使っていた牛乳パックに、再び油を入れて、そのまま捨てるということができます。
【オイルポット代用品4】急須やティーポット

茶こしが付いている急須やティーポットなら、酸化を早める揚げカスなどを取り除いてくれるメリットがあります。
また、注ぎ口が付いているので、油を注ぐ際に量が調整しやすいのもGOOD。
液だれしにくく、万が一油が容器についてしまってもキッチンペーパーなどでふき取るだけというのもうれしいポイント。
ただし、密閉性が低く油の劣化が進みやすいので、長期保存には向きません。光を通すガラス製だとさらに酸化しやすいので、陶器製を選ぶほうがベター。ガラス製のものの場合はアルミホイルなどで包むか光の当たらない場所に保管するようにしましょう。
また、注ぎ口が洗いにくいという点もあるので、再度お茶を淹れたいと思っている場合は向いていないかもしれません。
【オイルポット代用品5】ホーロー製の保存容器

▲写真撮影:haru.
オイルポットにも使われているホーローは、熱に強くにおい移りしにくいという特徴があります。
茶こしやコーヒーフィルターなど、別のツールを使って揚げカスなどの不純物を取り除く必要がありますが、ホーローを使った商品にはおしゃれなデザインのものが多く、お気に入りのアイテムを見つけやすいのもうれしいですよね。
ただし、ホーロー製の容器は衝撃に弱いので、移動させる時は注意を払いましょう。
【オイルポット代用品6】ステンレスの保存容器

ステンレスは耐熱性に優れていて、サビに強いため油を保存するのに向いている素材です。空気に触れる面積の小さい、オイルポットのような円筒型の保存容器がベストですが、バットなど四角い保存容器で代用するのもひとつの手です。
バットなどだと、口が広いので洗いやすいのもうれしいですよね。
ホーローの保存容器と同じように茶こしなどで、油カスなどの不純物を取り除いてから保存するようにしましょう。
注意が必要です。
【オイルポット代用品7】使わなくなった水筒
新しく水筒を新調して古くなった水筒を使うというのも手です。ステンレス製の水筒なら、酸化に強くしっかり閉まるのでこぼれる心配もありません。また空気に触れる面も少ないので、ステンレス製の保存容器などよりさらに適しているという点があります。
ただし、保温水筒の場合、なかなか冷めないなどのデメリットも。
また、水筒はただでさえ洗ったり乾かしたりするのが手間のかかるアイテムです。油を入れた水筒を洗うのが面倒なのか、オイル保存容器専用にしてもよいのかなど考慮する必要があるでしょう。
【オイルポット代用品8】ハニーディスペンサー
トロッとしたはちみつを保存することを考えられている容器なので、オイルポットとしても十分代用できます。はちみつが液だれしないように考えらえた注ぎ口、片手で注げるカタチなどから、油を入れても使い勝手抜群。
量があまり入らないので、揚げ物用油を再利用するために保存するというより、少量ずつフライパンに注いで再利用するために使うという使い方がベターです。
【オイルポット代用品9】素焼きポット
キッチンに置いても映えるかわらしいデザインが魅力の素焼きポット。
本来は調味料を入れるための容器ですが、フィルターでろ過すれば、油の保存容器としても使えます。
広い注ぎ口と耐熱性の高さからオイルポットとしても代用できます。
油こしの代用ができるもののアイデア
先ほども述べた通り、油を保存する前には不純物を除く方が長持ちします。
【油こしの代用品1】コーヒーフィルター
コーヒードロッパーや茶こしにコーヒーフィルターをのせて、油をろ過する方法です。細かい油カスまで取り除いてくれるので、油こしの代用品としてぴったり。
ただ、フィルターを受けたコーヒードロッパーや茶こしが油で汚れてしまって、洗い物が増えてしまいます。ただ、他のペーパー類のように油の重さで広がったりしないので、使い勝手はいいでしょう。
【油こしの代用品2】キッチンペーパー
家に常備している人も多いので、代用品として使いやすいキッチンペーパー。コーヒーフィルターと同じように、茶こしやザルなどにキッチンペーパーを広げて使うとよいでしょう。
コーヒーフィルターやティッシュケースより、油を吸収するので、油をこすのに時間がかかってしまうのが難点。また少量の油の場合、こしてみたら余り残らなかったということもあるので、注意してください。
【油こしの代用品3】ティッシュ
どの家庭にもあるティッシュ。代用品として一番身近なアイテムといえます。ティッシュも油カスをしっかり取り除いてくれるのがうれしい点。キッチンペーパーより油を吸いすぎることもないので、まずはティッシュで試してみるといいかもしれません。
おすすめはオイルポット代わりにした空き瓶にティッシュをかぶせてこす方法。油の重さでティッシュが落ちないように、ゴムなどでしっかり絞るといいでしょう。
【油こしの代用品4】茶こし
コーヒーフィルターやキッチンペーパーを使わず、茶こしだけを使うという手もあります。小さな不純物は取り除けないという点はありますが、少しの間保存するといった場合にはいいかもしれません。ただし、茶こしで頻繁に油をこしていると目詰まりしてしまいますので、注意してください。
【油こしの代用品5】ザル
こちらも茶こしと同様、細かい油カスをのぞくことはできませんが、気軽に代用できるアイテムのひとつです。
細かい油カスは取り除けないものの、大きなものは取り除ける網目タイプを使うか、目詰まりしにくいパンチングタイプとティッシュペーパーやキッチンペーパー類を重ねて使うか、どちらかがいいでしょう。
身近なアイテムでオイルポットの代用を
油はあまり冷たくなりすぎるとドロッとして、代用品ではこしにくくなったり入れにくくなったりするので、ほどほどの熱さに冷めた状態で移すのがベターです。
代用品のぞれぞれの特徴を踏まえて、酸化しないような工夫も忘れないでください。
いずれも長期間の保存には向いていないので、早く使い切るようにしてくださいね。
公開日:2020年12月9日
更新日:2022年11月22日
