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お家で簡単!焼き芋の作り方|土鍋・電子レンジ・トースター・フライパンの出来上がり比較

キッチン

焼き芋が恋しい季節には、甘くてほっくりした焼き芋がお家で簡単に作れたらいいですね。

さつまいもの甘さを引き出す焼き芋作りは、低温でじっくり加熱するのが最大のポイントです。

この記事では、こんがりできる「土鍋」と手軽な「電子レンジ」、さらに「トースター」と「鉄のフライパン」で焼き芋を作る方法を比較します。それぞれメリットがあるので、好みの作り方を見つけてください。

幼いころから「つくること」全般が好きで調理師、ハンドメイド作家に。ハウジーでは主婦の負担になりがちな毎日の料理を楽しめるよう、ちょっとしたヒントをお伝えします。また「大人の食育」に直結する料理のおもしろさをシェアしたい!北海道での菜園づくりや調理の工夫はブログとインスタグラムでも発信しています。

お家で焼き芋を作るおすすめの方法比較

お家で焼き芋を作る方法はいくつかありますが、焼き芋の仕上がりや所要時間はそれぞれ違いがあります。
まずは、それぞれの方法の特徴を見ていきましょう。

土鍋または鋳物鍋

  • 特徴…蓋が閉まるサイズなら大きいものもOK。焼き目をつけられる。
  • 所要時間…50分から1時間

電子レンジ

  • 特徴…直径5cm程度までのさつまいもにおすすめ。手早くできホクホクの仕上がり。
  • 所要時間…30分程度

電子レンジ専用焼き芋鍋

  • 特徴…鍋の指定に従ったサイズ。皮はパリッと乾きホクホクの仕上がり。
  • 所要時間…30分程度

トースター

  • 特徴…直径5cm程度までのさつまいもにおすすめ。焼き目をつけられる。果肉が凝縮、皮と実の間に隙間ができる仕上がり。
  • 所要時間…1時間

フライパンで石焼き

  • 特徴…蓋が閉まるサイズなら大きいものもOK。本格的な味わいで焼き目がつけられる。
  • 所要時間…1時間から1時間半

それでは、それぞれの作り方をひとつひとつ解説していきます。
焼き芋の仕上がりがどのくらい違うのかもご紹介しますよ。

焼き芋作りに向いているさつまいもを選ぶ方法は、別の記事で紹介しています。

「土鍋」でこんがり甘い焼き芋の作り方

よく鍋料理に使う土鍋ですが、土鍋は保温性が高いため、じっくり火を通すのにぴったり。

また、土鍋を加熱すると遠赤外線が発生するので、表面はこんがり&中はほっくりとした「石焼き芋」と似た焼き加減が生まれると言われています。

土鍋のような遠赤外線効果はありませんが、厚手の鋳物の鍋も土鍋と同じ方法で焼き芋を作ることができます。
蓋が密着するので、蒸気を活用した効率のよい加熱ができますよ。

土鍋で焼き芋を作る方法

今回はLサイズのさつまいもを使いました。
大きいさつまいもも入れられるのが土鍋で作るメリットの1つです。

手順1.さつまいもは表面を洗い、濡らしたキッチンペーパーで包みます。その上からアルミホイルで覆います。

手順2.土鍋の空焚き状態を避けるため、包んださつまいもを土鍋に入れ、水を50ccほど入れます。

手順3.土鍋を火にかけ、水が沸いてきたのを確認したら蓋をして弱火にします。
そのまま50分加熱します。

手順4.アルミホイルの上から一番太い部分を刺してみて、柔らかくなったか確認します。
開けてみると、焦げ目ができています。まんべんなく焦げ目をつけたいときは、途中でひっくり返すといいですね。
水はすっかりなくなっていますが、途中で足す必要はありません。

手順5.ほっくりとできあがりました。
もうすこし柔らかい「ねっとり感」が欲しい場合は土鍋に戻し、蓋をして完全に冷めるまで蒸らしてください。

「電子レンジ」でホクホク焼き芋(ふかしいも)の作り方

時短のイメージが強い電子レンジですが、焼き芋に仕上がるまでの時間は約30分くらいかかります。

電子レンジで焼き芋を作るときは、「解凍モード」で行います。
解凍モードを調理に使うというのはあまりなじみがないかもしれませんが、弱いワット数で少しずつ加熱する仕組みになっていて、焼き芋を作るのにぴったり。
解凍モードがなくワット数を選択できる機種なら、200wがおすすめです。

電子レンジでの調理では焦げ目がつきませんので、本当は「焼き芋」ではなく「ふかし芋」になります。
こんがりさせたいときは、最後にトースターや魚焼きグリルを使って焦げ目をつけてもいいですね。

電子レンジでは中心部から火が通り水分が飛びやすい傾向があるので、栗のような「ほっくり感」が好みの方に向いています。
甘さも他の方法と比較すると控えめに仕上がります。

電子レンジで焼き芋を作る方法

今回はMサイズの中でも小さめのさつまいもを使いました(長さ約13cm、直径約5cm)。

手順1.さつまいもは表面を洗い、濡らしたキッチンペーパーで包んでさらにラップで覆います。

手順2.割り箸を2本並べた上に、さつまいもを載せます。
こうすることで加熱ムラを防ぐことができます。

手順3.電子レンジを解凍モード(または200w)に設定し、12分温めます。
その後、ひっくり返して12分、取り出したあと粗熱が取れるまで5分ほどおきます。

できあがり。
しっとり系のさつまいもとして有名な「シルクスイート」を使ったところ、適度に水分が抜けて仕上がり、ホクホク感が出ました。
周囲はしっとり感が残っています。

【比較】トースター焼き芋と電子レンジ焼き芋の違いは?

トースターで作った焼き芋と電子レンジで作った焼き芋を並べてみました。
仕上がりを比較してみます。

左:トースターでホイルに包んで1時間加熱後冷ましたシルクスイート。ねっとり感が出ている
右:電子レンジでキッチンペーパーとラップに包んで合計24分加熱後冷ましたシルクスイート。ホクホク感が出ている

同じ品種のさつまいもでも、仕上がりにはずいぶん違いが出ることが分かりますね。
調理時間の差と食感の好みによって、電子レンジと他の焼き方を使い分けすると良いのではないでしょうか。

「電子レンジ専用焼き芋鍋」を使ってみた

焼き芋専用の鍋が販売されているので、気になっている方も多いかもしれません。
今回は電子レンジ専用の焼き芋用土鍋を試してみました。

さつまいも型のかわいい形。2本同時に焼けるというLサイズです。
セラミックボールが付属していて、遠赤外線効果をより高めて焼き上げる仕組み。

さっそく使ってみましょう。

焼き芋鍋で焼き芋を作る方法

焼き芋鍋はさつまいものサイズが指定されていますので、できるだけ近いものを使います。
この鍋の場合、ふっくらしたLサイズ(350gから400g)がベストとのこと。

セラミックボールや土鍋は洗って乾かしてから使います。
さつまいもも水気を拭き取っておきます。

手順1.セラミックボールを底面に敷き、さつまいもを載せます。
すき間に残りのセラミックボールを入れます。
今回さつまいものサイズは1本はピッタリのもの(360g)があったのですが、もう1本は更に大きいサイズのさつまいもの両端をカットして重さを揃えました。太さには少し差があります。

手順2.蓋をし、電子レンジで加熱します。
付属の説明書のレシピ通り、500wで5分のあと裏返してさらに5分加熱し、そのまま15分ほど蒸らします。(2本の場合)
電子レンジ加熱が終わった時点で竹串で刺してみて、まだ固いようならさらに様子を見ながら追加で加熱します。

今回は太さがある方のさつまいもの火の通りが遅かったので、更に追加で2分加熱することになりました。
加熱し過ぎの失敗を防ぐには、30秒ずつ様子を見ながら行うと良いでしょう。

できあがり。
蒸らし時間は30分以上とりました(この焼き芋鍋を触ってほんのり温かい程度に冷めるまで)。

しっとり系の「紅はるか」を使いましたが、かなりのホクホク感!これはホクホク好きさんにはたまらないのでは?

焼き芋鍋を使うときのポイント

焼き芋鍋を使うときは、さつまいもの大きさによって、加熱時間や蒸らし時間を調節するようにしましょう。
蒸らし時間を長めに取る方がムラなく火が通るように感じました。

電子レンジの特性上、極端に太いさつまいもや細いものでは加熱時間の調節が難しいので、ちょうどよいさつまいものサイズを選ぶのがコツです。
慣れてきたらいろいろなサイズで試してみてもいいかもしれません。

【比較】電子レンジ焼き芋との違いは?

左:電子レンジ専用焼き芋鍋で加熱した紅はるか
右:電子レンジでキッチンペーパーと濡れたラップに包んで加熱したシルクスイート

焼き芋鍋で作ったものは、焦げ目がつくまではいきませんでしたが、皮部分がパリッと乾いていて「焼き芋」っぽいです。
やはり、土鍋とセラミックボールによる遠赤外線効果が得られているようです。

食感はどちらもホクホク、粉感が感じられるという点で共通です。

電子レンジ派でホクホク焼き芋が好きな人はこの鍋、なかなかいいですね。個人的にはラップで包んで作るときより気に入りました。

「トースター」で旨味がぎゅっと凝縮された焼き芋の作り方

細め、小型のさつまいもはトースターで焼き芋にするのに向いています。
トースターでは焦げ目がつけられるのがメリット。
ワット数が選べるなら、低くすることでじんわりと火が通り、さつまいもの甘さを増す効果が期待できます。

さつまいもはアルミホイルで包んでしまうと、芯まで火が通るのが少し遅くなります。
しかし、焼き芋用の黒いアルミホイルなら熱の吸収が早く効果的だということで、比較のために使用してみました。

トースターでさつまいもを焼く方法

今回はSサイズで細めのシルクスイートと、Sサイズでコロンとした紅はるかを用意しました。
それぞれ2本ずつで、1本を焼き芋用のアルミホイルで包み、もう1本はそのまま焼きます。

手順1.トースターの天板にはアルミホイルを敷いておきます。
これは、さつまいもから出る蜜が天板に焼き付くのを防ぐためです。

手順2.今回使用したトースターのタイマーは15分が最大のため、750wで15分を3回、1000wで15分焼いて仕上げとしました。合計1時間です。
途中でさつまいもをひっくり返しながら加熱します。

焼けました。

すっかり柔らかくなり、蜜が流れた跡がついています。

途中で竹串を刺して火の通りを確認しましたが、焼き芋用アルミホイルで巻いたものと裸のままのものの時間の差はほとんどありませんでした。

通常のアルミホイルで巻くと焼き上がりが遅くなることを考えると、熱を吸収するという焼き芋用のアルミホイルの効果が発揮できています。

【比較】焼き芋用アルミホイルありとなしの違いは?

焼き芋用アルミホイルありとなしの表面を比べてみると、少し違いが。

何も包まず焼いた左側の焼き芋は、さつまいもの果肉が縮み、皮との間に隙間ができています。味わいは羊羹(ようかん)のようにねっとり!

右側の焼き芋は、アルミホイルを開けると水滴がたくさんでした。
同じくねっとりした味ですが、水分量はやや残っています。皮も濡れていて隙間はあまりありません。

皮をむいて食べたい人は何も包まずに焼くのがおすすめ

皮をむいて食べたい人は、さつまいもを包まないで焼く方が皮に隙間ができていてむきやすいですね。

皮も食べたい人は、焼き芋用アルミホイルなどでさつまいもを包んで焼く方が焦げにくく、皮もしっとりしています。

味わいに関してもやや水分量の差がうまれるため、好みに合わせて包むとよいのではないでしょうか。

トースターで焼くと、味が凝縮するのを実感できました。香ばしい風味もついています。

オーブンを使って焼くには?

トースターでは小型のさつまいもしか焼けませんが、オーブンを使うと大きいものも調理可能です。

また、オーブンでは細かく温度設定ができます。
高温で焼くと早くできますが(200度で40分程度)、「甘く仕上げるには弱火でじっくり加熱」の原理を当てはめると、160度で90分焼き、その後冷めるまで余熱で放置する、という方法がおすすめです。

本格的な石焼き芋に近づく?!「鉄のフライパン」で作る石焼き芋

フライパンと小石を使って、本格的な石焼き芋に挑戦してみませんか。

鉄製のフライパンと蓋、ホームセンターで購入できる小石でできます。

今回は100円ショップで見つけた「水槽の石」400g入りを2袋使います。小さい石ですが角が丸く、使いやすいです。
ホームセンターにあるもっと大きめの化粧石でもよいでしょう。

フライパンですが、内側が樹脂加工されたフライパンは、高熱での調理や石によってコーティングが傷んでしまいますので向いていません。
傷んでも良いフライパンか、ダッチオーブンや中華鍋など強い鉄製のものがおすすめです。

鉄のフライパンに石を敷いてさつまいもを焼く方法

今回は鉄製のフライパンの代わりに中華鍋を使いました。
さつまいもはトースターのときと同様、焼き芋用アルミホイルに包んだものと包まないものを用意します。

手順1.よく洗って乾かした石を深さのあるフライパンに入れます。
強火で石が熱くなるまであたためます(ごくまれに石が弾けることがありますので注意してください)。

手順2.さつまいもを石の上に載せ、蓋をし、中火にします。

手順3.途中で何度かひっくり返しながら、1時間以上焼きます。
竹串で刺してすっと通るようになってからも、30分程度加熱するとよいようです。

※温度センサーのついたコンロでは、途中で「空焚き」と判断され自動的に火が消えることがあります。随時つけ直して加熱を続けます。

手順4.火を消して、蓋を手でつかめるようになるくらいまで、蓋をしたまま放置します。
こうすることで、余熱調理でしっとり仕上がります。

できあがり。
包まなかったさつまいもからは蜜が流れて石についています。

試しにひとつだけ焼き芋用ホイルで包んで焼きましたが、この焼き方の場合は包んでいた方が火の通りが遅くなりました。
焼き芋用アルミホイルの効果は、あくまでもトースターやオーブンで焼く際に発揮されるようです。

今回焦げ目は少ししかつきませんでしたが、味は香ばしさを感じる仕上がり。
さつまいもは「紅はるか」を使ったところ、ほどよいホクホク感としっとりした甘さの両方がバランスよく感じられました。

小石を使う「おうち石焼き芋」は、時間はかかりますが本格的な仕上がりになります。
アウトドアでもぜひお試しください。

まとめ

おうちで焼き芋を作る方法を比較しました。
鍋や電子レンジ、トースターなど仕上がりには違いがあるので、好みに合わせて調理法を選ぶと良いのではないでしょうか。

ところでさつまいもはシンプルな「ふかし芋」も美味しいですね。ふかし芋の作り方を比較した記事では、ふかし芋から焼き芋に変身させる方法も紹介しているのでぜひご覧ください。

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