水切りヨーグルトの作り方。水切り時間ごとの食感も比較

プレーンヨーグルトから水を切って作る「水切りヨーグルト」。濃密な食感になるだけでなく、スイーツにアレンジして活用できます。
今回は水切りヨーグルトの作り方をご紹介します。調理師おすすめのアレンジレシピをご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

満畑ペチカ

調理師・ライター。つくること・食べることが大好きで調理師免許を取得。医療福祉施設での勤務経験を生かして、日ごろの衛生管理やおいしいご飯のレシピについて、お届けします。オムライスとモンブランが大好きです！

水切りヨーグルトを自宅で作るメリット

ヨーグルトの水気「ホエー（乳清）」を切ると、「残ったヨーグルトの部分は栄養成分が減ってしまうのでは？」と心配になるかもしれません。

そこで、プレーンヨーグルトと水切りヨーグルト、各100gの栄養素を以下にまとめてみました。

	プレーンヨーグルト	水切りヨーグルト
タンパク質	3.4g	6.5g
脂質	3.0g	6.1g
炭水化物	5.3g	5.3g

水切りヨーグルトには、元々含まれていた栄養成分がちゃんと残っているというだけでなく、「美容や健康によい」とされているタンパク質の割合がアップ。同じ重量で2倍も含まれているのはうれしいですよね。

しかも水切りヨーグルトを作ったときに出てくるホエーにも使い道があります。のちほどご紹介します。

ちなみに水切りヨーグルトとよく似ている「ギリシャヨーグルト」は、水分を抜いたヨーグルトという意味では同じ食べ物なんですよ。

家にある道具ですぐできる！水切りヨーグルトの作り方

水切りヨーグルトの作り方はとても簡単です。できあがったときに約120〜150gになる分量でご紹介します。

水切りヨーグルトの材料と道具

プレーンヨーグルト……1パック（400g〜450g）
ザル
ボウル
キッチンペーパー

水切りヨーグルトの作り方

1.ヨーグルトをザルに入れる
ヨーグルト1パックを、キッチンペーパーを敷いたザルの中に入れます。厚手のキッチンペーパーは1枚、薄手のキッチンペーパーは2〜3枚敷くと、取り出すときに破れにくくなります。ガーゼやさらし布でも代用可能です。

2.ラップをかけて冷蔵庫の中で水を切る
表面が乾いたり、ほこりが入ったりしないようにラップをかけ、冷蔵庫の中で水分を切ります。好みの食感によって、水切り時間を調整してください。

水切り時間による食感の違いは後でくわしく説明するので、そちらも参考にしてください。

3.完成！
ごく少量の水切りなら、目の細かい茶こしを使ってもOKです。

またハウジー公式Instagramでも作り方を紹介しているので参考にしてみてくださいね。

水切りヨーグルトに向いているヨーグルトは？

さまざまなタイプがある「プレーンヨーグルト」ですが、料理に活用したり、スイーツの材料に使うなら、無糖タイプのプレーンヨーグルトを使いましょう。

「脂肪ゼロのヨーグルト」なら、カロリーをカットできるのでダイエット中におすすめです。ただ、なめらかになりにくかったり、コクが少なかったり、食感と味に若干の違いがでるので注意してください。

水切りヨーグルトのまま食べるなら甘み付きのヨーグルトを使うのもおすすめです。

ヨーグルトを水切りをするときの注意点は？

たまったホエーがザルに触れてしまうと、うまく水切りできません。底同士に余裕がある道具を選ぶか、途中で水分を取り分けるようにしてください。コーヒードリッパーや水切りヨーグルト専用ポットを使うと、水分とヨーグルトが触れることなく水切りできるのでおすすめです。

水切りする時短したり、簡単にする方法は？

早く水を切りたいときは、ラップの上から「重し」をのせましょう。おすすめの重しは、水を入れたビニール袋です。水がこぼれたり漏れたりしないよう、厚手の袋を使い、口をしっかり閉じてくださいね。筆者も実際に試してみましたが、体感で水切り時間が1/3程度に短縮できました！

また、水切りヨーグルト専用のポットを使うと、水切り具合を確認しやすかったり、保管しやすかったりするので便利ですよ。

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水切りヨーグルトの保存方法と期間

作った水切りヨーグルトをすぐに使わない場合は、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存しましょう。使いきる日数の目安は2〜3日です。2〜3日以内に使い切れない場合は、冷凍保存も可能。ラップに包んで凍らせ、完全に凍ったらジップ付きの保存袋などに入れてください。使うときは、冷蔵庫で自然解凍すればOKです！