家事のコツや収納術、インテリアやおでかけにまつわる話などを通して「わたしらしい暮らし方」をご提案します。
魚焼きグリルは使ったあとの掃除が大変なイメージで、あまり使っていないという人もいるかもしれません。でも実は、いろいろな調理に便利に使えます。
今回は、キッチン担当のバイヤーにおすすめの調理アイテムを聞きながら、魚焼きグリルの活用アイデアをご紹介していきます。
使わないのは損!魚焼きグリルはこんなに便利
魚焼きグリルで魚を焼くと、網に皮がくっついたりトレーに魚の油が焼き付いたりして、こびり付いた汚れをキレイにするのに苦労した、という経験をした人も多いかもしれません。でも、そんな面倒くささから魚焼きグリルを使うのを避けているとしたら、もったいない!
魚焼きグリルが便利なワケ
実は魚焼きグリルは、直火で一気に高温になる調理器具。食材の旨味を閉じ込め、香ばしく仕上がるので、簡単に料理上手になれるのがすごいところなんです。さらに早く加熱できるので、調理を時短したい忙しい人にもぴったり。
<魚焼きグリルを使うメリット>
- 短時間で一気に高温になるので時短になる
- 肉や野菜の旨味を閉じ込めた調理ができる
- 直火で焼くので香ばしさがアップする
最近では魚焼きグリルで使えるスキレットやプレートがいろいろと発売されています。こういったアイテムを活用すれば、網やトレーが汚れず庫内の掃除の手間も激減します。
魚焼きグリルで焼いた時、ニオイ移りはしない?
でも気になるのが「魚焼きグリルのニオイ」。例えば魚焼きグリルで食パンを焼くと臭いトーストになりそうと思うかもしれませんが、実は大丈夫。キッチン担当バイヤーによると「焼いている間ずっとパンの水分が蒸発しているから、パンがニオイを吸収しない」んだそう。でも加熱後もグリルに入れたままにしているとニオイを吸収してしまうそうなので、すぐに取り出すようにしてくださいね。
それではさっそく、魚焼きグリルの活用アイデアをご紹介していきます。バイヤーに聞いたおすすめの調理アイテムも一緒に紹介するので、ぜひ参考にしてください
魚焼きグリルを使うと、普段の夕食メニューも時短&手軽に
魚焼きグリルを使うことで食材に早く火が通って、忙しい朝や夕食作りでも時短できるのがうれしい点。また鍋やフライパンでコンロの上がいっぱいでも、同時進行でおかずが作れて効率も抜群です。
【魚焼きグリルの活用術1】肉汁たっぷり「ハンバーグ」
ハンバーグは表面に素早く火が入って肉汁を閉じ込め、ふっくらジューシーな仕上がりに。トレーに野菜も並べれば、メインと付け合わせを一緒に作れてさらに時短になります。大人も子どもも大満足のメニューです。
<ハンバーグの作り方>
- 1.魚焼きグリルに入れ、中火で1~2分両面に焦げ目がつくまで焼く
- 2.付け合わせの野菜を入れて、弱火にしてじっくり6~7分程度やく
- 3.串をさしたときに、肉汁が透明ならできあがり
【魚焼きグリルの活用術2】油で揚げないヘルシー「唐揚げ」
なんと油を使わず唐揚げを作ることもできます。鶏肉自身の油で揚がるのでヘルシー。上からの加熱で表面はカリっと、お肉はジューシーな焼き上がりになります。
<ヘルシー唐揚げの作り方>
- 1.一口大に切った鶏肉に下味の調味料、小麦粉と片栗粉をなじませておく
- 2.グリルトレーに重ならないように並べ、中火で11分程度加熱する
- 3.中まで火が通ったら出来上がり
【魚焼きグリルの活用術3】焦げ目が香ばしい「餃子」
魚焼きグリルで餃子を作れば、皮はパリッと具はジューシーに仕上がります。直火ならではの香ばしい焦げ目がついて、中華料理屋さんで出てくるような本格的な一品に。晩ごはんはもちろん、家飲みのおつまみにもぴったりです。
<餃子の作り方>
- 1.キャベツ、長ネギ、ニラと豚ひき肉で作ったタネを餃子の皮で包む
- 2.グリルパンに並べて熱湯をかけフタをする
- 3.魚焼きグリルに入れて8〜10分焼き、裏返して4〜5分焼く
【魚焼きグリルの活用術4】キャベツと鮭のちゃんちゃん焼き
ちゃんちゃん焼きのメニューも魚焼きグリルの出番。キャベツは一気に火を通すことで甘さが引き立ちます。焼き魚だと副菜を考えるのが面倒ですが、ちゃんちゃん焼きなら魚と野菜を一緒に調理できてボリューム満点。グリルパンのまま食卓に出せば、アツアツをキープできるのも◎。ふた付きのグリルパンを使えば、蒸し焼きにすることも可能。
<鮭とキャベツのチャンチャン焼き>
- 1.キャベツやきのこの上に鮭を並べる
- 2.魚焼きグリルで焼く(鮭の火が通りにくい場合は、ひっくり返して焼く)
- 3.食材に火が通った後、味噌にみりん・酒・砂糖を混ぜたソースをかけて1分ほど焼く
【魚焼きグリル活用術5】カリっと仕上がる「手羽元のグリル」
手羽元は外の皮をカリっと焦げ目がつくまで焼き上げるのがポイント。おいしそうな見た目で食欲をそそる一皿になります。もちろん中のお肉はジューシーに仕上がるので、家族が大好きなメニューになること間違いなし。何本作ってもすぐなくなってしまうかもしれません。
【魚焼きグリル活用術6】「焼き鳥」もお店の味に
直火で焼くとおいしい焼き鳥も、魚焼きグリルで焼けばお店の仕上がりに。ただし木の串にさすと串が焦げることがあるので、串部分が全くみえないように挿すかグリルトレーを使って串を挿さず焼くかするといいですよ。
【魚焼きグリル活用術7】カラっと感が復活「天ぷら」を温め直し
お惣菜を温め直すときにも魚焼きグリルが便利。時間がたってしなしなになった天ぷらも、トレーに並べて温めるだけで、サクっとした歯ごたえの揚げたてが復活します。写真のような波型のトレーを使えば余分な油が落ちてヘルシーに仕上がるのもうれしいポイントです。
【魚焼きグリル活用術8】冬に食べたい「グラタン」
オーブンのように表面がカリっと仕上がる魚焼きグリル。グラタンも超得意料理です。写真のようなマカロニグラタンだけでなく、ドリアやラザニアを作るのにも大活躍。魚焼きグリルは一気に高温になるので、予熱時間がいらずオーブンより時短になるのもうれしい点です。焼き上がりをそのまま出して食卓を彩るひと皿に。
<グラタンの作り方>
- 1.ゆでたマカロニ、茹でたエビ、アスパラをフライパンで焼いて、ホワイトソースを絡める
- 2.魚焼きグリルに入る耐熱皿(グリルパン)に1とホワイトソースを入れ、チーズをのせる
- 3.魚焼きグリルで中火で5~7分焼いて、表面に焦げ目がつけばできあがり
【魚焼きグリル活用術10】揚げないから手軽「スコップコロッケ」
子どもも大好きなコロッケ。でも揚げ物って油を大量に使うし、洗い物も増えて大変だからなかなか作れないという人も多いのでは? そんな人に朗報。魚焼きグリルで「揚げないコロッケ」を作ればとっても手軽に作ることができます。油汚れが最小限に済むだけでなく、ほったらかし調理ができるのもうれしいところ。上にのせたパン粉がカリカリに焼けて、香ばしく仕上がるのもポイントです。
<揚げないスコップコロッケの作り方>
- 1.コロッケのタネをグリルパンに敷き詰める
- 2.上からパン粉と粉チーズ、オリーブオイルをのせて魚焼きグリルにいれる
- 3.軽く焦げ目が付いたらできあがり
【魚焼きグリル活用術11】子どもも大好き「ジャーマンポテト」
常備しているじゃがいもとベーコンですぐ作れるメニュー。大人にはあらびきコショーを、子どもにはとろけるチーズをトッピングすれば、家族のお腹が満足すること間違いなし。写真のグリルパンは15cmのミニサイズなので、一人分ずつ味を分けるのもラクラク。魚焼きグリルは2個入るので時短になります。
<ジャーマンポテトの作り方>
- 1.じゃがいもはスライスして水にさらし、レンジにかけてやわらかくしておく
- 2.グリルパンにジャガイモを並べて上にベーコンを散らす
- 3.コショーやチーズをトッピングして軽く焦げ目がつくまで焼く
【魚焼きグリル活用術12】きのこ料理
庫内が一気に高温になる魚焼きグリルは、きのこ料理にもおすすめ。種類の違うきのこでも全体にまんべんなく火が通るので生焼けの心配がありません。さらに旨味がぎゅっと閉じ込められて、ごちそうに仕上がります。
【魚焼きグリル活用術13】あさりの酒蒸し
アサリのの蒸し焼きも魚焼きグリルで簡単に作ることができます。アサリだけでもシンプルでおいしいひと皿に仕上がりますが、冬なら白菜や長ネギ、春なら三つ葉といった緑の野菜を入れるとよりおいしさもグレードアップ。フタ付きグリルパンはもちろん、フタが付いてなくても作ることが可能です。
<アサリの酒蒸しの作り方>
- 1.アサリの砂抜きをする
- 2.グリルパンにアサリ、酒、しょうが、にんにくを入れて弱火で5~6分加熱する
- 3.アサリのフタが開いたら完成
魚焼きグリルに、本格派パーティメニューもおまかせ
魚焼きグリルの強い火力で調理すれば、本格的なメニューも楽に作ることができます。クリスマスなどのイベント時はもちろん、おもてなしにもぴったりの豪華なメニューにも活用してみましょう。
【魚焼きグリルの活用術14】肉汁を閉じ込めた「ステーキ」
強い火力で焼くステーキ。フライパンではなかなかうまく焼けないという人も、魚焼きグリルを使うことで簡単に調理できます。焼き上がりをそのまま食卓に出せば、ジュージュー焼ける音や香ばしいニオイが広がって特別感を演出できますよ。
- 1.ステーキは塩コショウをする。
- 2.ガスコンロ上で、片面ずつ1~2分焼き色が付くまで焼く
- 3.魚焼きグリルに入れて中火で4~5分お好みの焼き加減に焼き上げればできあがり
【魚焼きグリル活用術15】クリスマスに欠かせない「ローストチキン」
クリスマスの定番料理「ローストチキン」。なかなか家で作るにはハードルが高いと感じてしまうパーティーメニューですが、魚焼きグリルを活用すれば外はカリッと中はふっくらしたグリルチキンを作ることができます。さらにうれしいのは、つけ合わせのグリル野菜も一緒にできてしまうというところ。コンロが空くので、サイド料理やスープを同時進行で作れるので時短になりますよ。
<ローストチキンの作り方>
- 1.鶏肉に塩こしょうなどお好みの下味をつける
- 2.魚焼きグリルで、弱火で10~15分焼く
- 3.裏返して同じく10分~15分、こんがり焼き色が付くまで焼く
【魚焼きグリル活用術16】本格石窯風ピザ
魚焼きグリルは庫内が短時間で高温になるので、本格的な石窯のような状態に。おいしいピザを焼き上げるのに最高の構造になっています。写真のグリルピザプレートは、かわいい取っ手が付いて見た目も抜群。そのまま食卓に出せば、お店のようなリッチな雰囲気で盛り上がること間違いなし。
<簡単ピザの作り方>
- 1.ピザ生地にオリーブオイルとトマトソースをぬる
- 2.トマト、バジルなど好みの具材をのせる
- 3.こんがり焼き色が付くまで焼く
【魚焼きグリル活用術17】おうちで手軽にバル気分「アヒージョ」
アヒージョも魚焼きグリルだと簡単にできてしまいます。バケットを添えてワインを用意するだけで、パーティーメニューが完成。写真のようなスキレットを使えば、そのまま食卓に出せて家でバル気分が味わえますよ!
<アヒージョの作り方>
- 1.オリーブオイル、にんにく・赤唐辛子を入れて火にかける
- 2.シーフードミックスや野菜などお好きな食材を入れて魚焼きグリルで弱火で焼く
- 3.食材に火が通ったら完成
コツは弱火でぐつぐつゆっくり火を通すようにしましょう。
【魚焼きグリル活用術18】丸ごとで簡単「チーズフォンデュ」
意外なところでは、チーズフォンデュも魚焼きグリルで作ることが可能です。カマンベールやゴルゴンゾーラなど円形のチーズをスキレットに入れて、写真のように焼くだけです。中身がトロッとしたら、パンやお好みの具材を付けて食べましょう。チーズも焦げやすいので、弱火で様子を見ながら焼いてくださいね。
- 1.カマンベールチーズを使う場合は、フチ3~5ミリを残し、上部を切り取りとります
- 2.魚焼きグリルを弱火にして(焦げる場合は上にアルミをのせる)とチーズとお好みの具材を並べて焼く
- 3.チーズがトロッとしたら、具材を付けて食べる
【魚焼きグリル活用術19】食卓を盛り上げる「パエリア」
パエリアは浅い専用鍋がないとできないような気がして、敷居の高い料理のひとつ。ご飯を普段、炊飯器で炊いている人にとっては、鍋を使ってコンロで炊くのもハードルが高くなってしまっている原因かもしれません。
でも魚焼きグリルと直火の両方で使えるグリルパンがあれば簡単に作ることが可能です。クリスマスや誕生日会などのスペシャルメニューに加えれば、テーブルが盛り上がること間違いなしです。
<パエリアの作り方>
- 1.熱したグリルパンに野菜や鶏肉などを入れてコンロで軽く炒め取り出す
- 2.コンロでグリルパンを熱し、オリーブオイル・ニンニクを加え生米を加えて透き通るまで炒める
- 3.トマト缶、シーフード、コンソメの素を入れて中火で煮立て、ある程度水気が飛んだら、1で炒めた4.具材を加えて魚焼きグリルに入れる
- 4.アルミか付属のフタを掛けて数分焼けばできあがり
魚焼きグリルは、トースター代わりに使っても正解
時短調理ができる魚焼きグリルは、忙しい朝にも大活躍。さらにトースト代わりにパンを焼いたり餅を焼いたりしても活躍します。
【魚焼きグリル活用術20】ホットサンドメーカーなしで「ホットサンド」
好きな具材を使って簡単に作れるホットサンド。魚焼きグリルを使えばこんがり焼き目が付いて香ばしさもアップ。写真はレイエのホットサンドメッシュというアイテム。パンの端をギュッと挟むので、耳までサクサクに仕上がります。
【魚焼きグリル活用術21】「ピザトースト」も本格派に
食パンを使ってピザトーストも簡単にできあがります。トレーを使うことでチーズをたっぷりのせても、後片付けがラクラク。お弁当のおかず作りでコンロが渋滞していても、魚焼きグリルで朝食が同時に作れます。
【魚焼きグリル活用術22】「もち」を焼くのもおまかせ
魚焼きグリルで餅焼きもできます。直火で焼くので、レンジではできない香ばしい焦げ目がついておいしさ倍増。ただし上面が焦げやすいので、弱火で様子を見ながら焼くのがポイントです。アルミホイルを敷いてもよいですが、くっついたもちがはがれにくくなることもあるので、写真のようなフッ素樹脂加工のトレーを使うと安心です。
お菓子も魚焼きグリルで手軽に
手間や時間がかかるイメージのお菓子も、魚焼きグリルならとっても手軽に。オーブンと違って予熱時間が短縮できるのもうれしいところです。材料を下ごしらえして、あとは魚焼きグリルに任せるだけなので、子どもと一緒に楽しむのもおすすめです。
【魚焼きグリルの活用術23】ホクホクの「焼き芋」
魚焼きグリルでさつまいもを焼けば、ほっくりおいしい焼き芋に。中までじっくり火が通るので、ホクホクのやわらかい焼き芋に仕上がります。さつまいもの大きさや太さによって焼き時間を調整するのがポイント。
<焼き芋の作り方>
- 1.さつまいもを水で洗い、水気をきる
- 2.さつまいもを1本ずつアルミホイルで包む
- 3.魚焼きグリルに入れ、中火で20分、裏返してさらに20分ほど焼く
【魚焼きグリル活用術24】憧れの分厚い「ホットケーキ」
ふた付きのグリルパンを使えば、材料を入れて焼くだけでホットケーキが作れます。しかもお店のような中はふんわり外はカリっとした分厚いホットケーキ作れるのがうれしい点。絵本に出てくるようなおいしそうな焼き上がりにSNSにアップしたくなるはずです。
【魚焼きグリル活用術25】冬の定番スイーツ「焼きりんご」
みんなが大好きなリンゴのお菓子も魚焼きグリルなら簡単。スライスしたりんごを並べて焼くだけで、おしゃれな一皿が完成します。子どものおやつはもちろん、リキュールやシナモンを加えて大人のデザートにもおすすめ。
<焼きリンゴの作り方>
- 1.グリルパンにスライスしたリンゴを並べる。上にバター、グラニュー糖、ナッツをかける
- 2.魚焼きグリルに入れて、焦げないよう弱火で7~10分ほど焼く
- 3.焼きあがったら、シナモンパウダーやアイスクリームをかけていただく
【魚焼きグリル活用術26】「手作りクッキー」を子供と一緒に
オーブンがないと焼けないというイメージのクッキーも魚焼きグリルで焼くことができます。魚焼きグリルは高温になるので、焼き時間も驚くほど短くてOK。ちょっとしたお礼にぴったりなクッキー。買うと意外にお値段がはってしまうこともあるので、手作りしてみてはいかがでしょうか?
<クッキーの焼き方>
- 1.魚焼きグリルに火をつけて、2分ほどあっためて予熱をします。
- 2.アルミホイルを敷き、クッキー生地を並べて片面弱火で3~4分ほど焼きます。
- 3.ひっくり返して1~2分焼きます。火を止めてから、しばらく庫内に放置して予熱で火が通ったらできあがり
魚焼きグリルを活用すれば、レパートリーが増えて料理上手に
普段のおかずからパーティメニューまで幅広く活躍する魚焼きグリル。今回ご紹介したメニューにひと手間加えて、オリジナルの一皿にするのもおすすめです。意外なメニューが生まれたり、新たな定番の味が誕生するかもしれませんね。ぜひ魚焼きグリルを活用して、料理を楽しんでください。