家事のコツや収納術、インテリアやおでかけにまつわる話などを通して「わたしらしい暮らし方」をご提案します。
歯ブラシは備え付けの洗面棚の中に入れているという人もいるかもしれません。
でも歯ブラシは収納方法にもこだわらないと、雑菌が繁殖してしまうって知っていますか?
ただ洗面所まわりは、歯磨き、ひげ剃り、化粧品など意外に多くの衛生品が必要で雑然としがち。
すっきりキレイな洗面所にするため、どのように収納するのがよいのでしょうか。
そこで今回は、清潔に保つための歯ブラシの収納ポイントをご紹介します。
歯ブラシを清潔に収納するためのキホンのキ
歯ブラシを収納する場所は、「細菌を増やさない、清潔な環境」であることがなにより大事です。
そういう意味で、お風呂のような湿気の多い場所での保管は避けたいものです。
特に、トイレとお風呂、洗面所が一体になったユニットバスの場合は要注意。湿気が多いというだけでなく、トイレ付近の雑菌が付着する可能性がありますので、洗面所に置くのはやめた方がよいでしょう。
また、家族同士の歯ブラシ同士が触れ合わないようにすることも大事です。
せっかく家族それぞれ別の歯ブラシを使っていても、同じ歯ブラシを使いまわしているのと同様に細菌をうつし合ってしまいます。
そのため、1つのコップに複数の歯ブラシを立てて収納するのもNG。なにかの拍子に歯ブラシが触れ合ってしまうので、歯ブラシ専用スタンドを使うのがおすすめです。
歯ブラシを収納するときは、
- 風通しのよい場所に収納する
- 歯ブラシ同士が触れ合わないように収納する
ということに注意しましょう。
ここからは、歯ブラシを清潔に保ちながら収納できるアイデアをご紹介します。
歯ブラシを立てて収納する場合
歯ブラシ専用スタンドは、歯ブラシを立てて収納するのにぴったりのアイテム。人数や置くスペースによっていろいろな種類がラインアップされているのでチェックしてください。
【立てるアイデア1】家族分まとめてスタンドに立てる
家族分の歯ブラシをまとめて立てられる歯ブラシスタンドは、各メーカーからいろいろ発売されています。複数本の歯ブラシをまとめて収納できるだけでなく安定感もあり、歯ブラシが触れ合わないようデザインされているものがほとんど。
洗面台にスペースを確保できる人におすすめの収納方法です。
歯を磨くときに使う歯磨き粉やコップを一緒に収納できるものもあり、洗面所をスッキリみせられるのもうれしい点。
ただ、スタンド自体が汚れてしまうと元の子もないので、清潔に保つよう定期的なお手入れは必須。特に底部分は乾きにくくヌメリが出やすい場所です。底の内側も歯ブラシから滴った水が溜まりやすいので、スタンド側面の通気性も考えて選ぶとよいでしょう。
<収納ポイント>
- お手入れがしやすいデザインの歯ブラシスタンドに収納する
- 通気性のよい歯ブラシスタンドを選んで収納する
- ステンレス製、陶器製などサビにくい素材の歯ブラシスタンドに収納する
4本の歯ブラシをコンパクトに収納
歯ブラシを1本ずつ立ててコンパクトに収納できる歯ブラシスタンドです。側面も通気性を確保できるミニマムなデザインで、お手入れしやすいのもうれしい点。4人家族におすすめです。
浮かせて通気性キープ
歯ブラシを浮かせて収納できるスタンド。歯ブラシひとつひとつをしっかりホールドするので触れ合う心配がないだけでなく、ヌメリが気になる底もなし。底面にはシリコンクッションが付いていて、洗面所を傷つける心配もありません。
歯磨き用品をまとめて収納
家族分の歯ブラシ、歯間ブラシ、歯磨き粉、タンブラーをまとめて収納できるスタンドです。隣の歯ブラシとくっつかないように立てておけるので衛生的。底部のクッションはサッと取り外して簡単にお手入れできます。
【立てるアイデア2】1本ずつスタンドに立てる
歯ブラシを1本ずつ立てるタイプの歯ブラシスタンドに収納する方法です。
1本から収納できるので、一人暮らしの人にもおすすめ。
色やデザインも豊富で、家族で色違いで使ってもOK。好きなデザインを選んで、洗面所をお好みの空間に演出してください。
ただ、他の歯ブラシと触れ合わないよう同じ方向に立てかけたり、距離をとるといった工夫も必要です。また歯ブラシを立てる中央の穴部分は水がたまりやすいので、定期的なお手入れを。珪藻土トレーを使って乾きやすい環境を作るのもよいでしょう。
<収納ポイント>
- 距離をとって触れ合わないように注意する
- 触れ合わないよう歯ブラシを同じ方向に立てかける
- 歯ブラシスタンドの底部分は小まめに掃除する
- 珪藻土トレーをひいて収納する
洗面台にコンパクトに置ける
シンプルな形で洗面台にコンパクトに置ける歯ブラシホルダー。マットな質感の陶器製です。落ち着いたカラーが大人の雰囲気を演出します。
ツートンカラーがおしゃれなアクセント
コロンとした形がかわいい歯ブラシホルダーです。おしゃれなツートンカラーで洗面空間をセンスアップ。6色展開で、家族分のホルダーを用意したいときにも便利です。
ゆる~いねこちゃんに癒される
ねこちゃんのイラストがかわいい歯ブラシホルダーです。歯みがきがおっくうなときも、こんなねこちゃんが一緒なら楽しく済ませられそう。
カップルや家族で見分けやすい
ちょっとレトロな数字がおしゃれな歯ブラシホルダー。カップルや家族で使い分けるときもひと目で見分けがつきます。
【立てるアイデア3】コップ型スタンドに立てる
先ほどコップにまとめて立てるのはNGと言いましたが、コップと歯ブラシが一緒に収納できる一石二鳥のアイテムがあります。この歯ブラシ収納付きコップなら、歯ブラシが触れ合う心配はありません。
また、使用後コップを洗剤で洗う習慣がないなら、家族それぞれで別々のコップを使うのがベスト。衛生面を考えるとコップ使用派には、この方法で収納するのがベストチョイス。
また一人暮らしの人にとっても使いやすいアイテムといえます。
コップと歯ブラシ立てが一体化
持ち手に歯ブラシが立てられるようになっているコップです。歯ブラシ立ての底は水抜け穴が空いているので、水がたまらず清潔に収納できます。
ひっくり返しても歯ブラシを立てられる
持ち手に穴が開いているので、コップをひっくり返しても歯ブラシが立つのがうれしいコップ。飲み口も下につかないU字。細かいところまで配慮が行き届いたデザインです。
歯ブラシを浮かせて収納する場合
歯ブラシを乾きやすくするといった意味では、鏡や壁にくっつけて浮かせて収納するのもおすすめです。ひと口に「浮かせる」といっても吸盤やマグネット、S字フックなど浮かせる方法はさまざま。収納場所や歯ブラシの本数によってぴったりなものを選びましょう。
【浮かせるアイデア1】吸盤や粘着シートでくっつけて吊るす
吸盤や粘着シートタイプの歯ブラシスタンドを使って、浮かせて収納する方法。浮かせて収納するので水気を切りやすく、衛生的に収納できるのがうれしい点。
また鏡や壁面を有効活用できるので、洗面所が狭い人にもおすすめ。
歯ブラシスタンドを選ぶ際には、粘着タイプと鏡や壁といった貼り付けたい場所の相性チェックを忘れずに。買ったはいいけど「くっつかない」といったことがないようにしてくださいね。
<収納ポイント>
- 下に水滴が落ちても問題ない場所に収納する
- くっつけた部分に汚れが溜まりやすいので、定期的にお手入れする
手軽に設置できる吸盤タイプ
歯ブラシ5本を収納できる吸盤タイプの歯ブラシホルダー。1本1本離して掛けられるので衛生的です。シンプルなつくりでお手入れしやすいのも魅力。
貼り替えできる粘着シートタイプ
パリのアパルトマンをイメージした粘着タイプのホルダー。鏡やタイル面などツルツルした平らな面ならどこでも貼れ、何度も貼り替えできるのがうれしい。自分の使い勝手のいいベストポジションに歯ブラシを収納できます。
歯磨き粉も置ける粘着シートタイプ
歯ブラシ2本と歯磨き粉が収納できるホルダー。粘着シートは水に強く、はがし跡が残りにくいタイプです。他の収納アイテムも同じシリーズでそろえると、ホテルライクなおしゃれな洗面を演出できます。
【浮かせるアイデア2】マグネットにくっつける
壁面収納といえば定番のマグネット。歯ブラシを収納する壁にマグネットがくっつくなら、手軽でおすすめです。ただし、マグネットがくっついた場所に水がたまるとサビの原因に。壁にサビが移ったということがないよう、蛇口の水滴が飛び散らない場所にくっつけましょう。
<収納のポイント>
- 下に水滴が落ちても問題ない場所に収納する
- マグネットがサビないような場所に設置する
壁面にくっつくマグネットタイプ
壁面を傷付けにくくサビにくいラバータイプのマグネットを使用した歯ブラシホルダー。自由に着脱できるので、水ハネを避けてベストな位置に取り付けできます。
1本収納できるマグネットタイプ
歯ブラシ1本を差し入れて収納できるホルダーです。マグネット付きでお風呂や洗面の磁石がつく壁に貼り付けるだけ。最小限のスペースでコンパクトに収納できるのが魅力です。
【浮かせるアイデア3】ひっかける
マグネットや吸盤がくっつかないというなら、洗面戸棚にひっかけるタイプの歯ブラシスタンドも最近登場。マグネットや吸盤よりも安定感があり落下の心配がないのがうれしい点。
また吊戸棚下というデッドスペースを有効活用できるので、洗面所がすっきり。ワンアクションで取り出しやすいというのもうれしい収納方法です。
デッドスペースに空中収納
洗面所の吊戸棚に挟むだけで設置できる歯ブラシホルダー。ミラーと洗面台の間の空間を有効活用。歯ブラシだけでなく、シェーバーや電動歯ブラシの先端の収納もできます。
【浮かせるアイデア4】S字フックに吊り下げる
歯ブラシの持ち手部分にある穴にS字フックをかけ、吊り下げて収納する方法です。
S字フックにひっかける手間が都度発生しますが、歯ブラシをさかさまに収納するのでブラシの水切れは◎。ブラシ部分が乾きやすく清潔に保ちやすい収納方法です。
また、収納アイテムが100均ショップでそろうのもうれしい点。
「隠す収納がしたい」というなら、収納棚の中につっぱり棒を取り付ければOK。
歯ブラシの小さな穴に「O型リング」を取り付けると、吊り下げやすくなり使い勝手もパワーアップ。歯磨き粉はクリップに引っ掛けて、一緒に「浮かせる収納」にすると便利ですよ。
<収納ポイント>
- 水が滴ってもよい場所で収納する
- 洗面台の扉の中に収納する場合は、歯磨き後はすぐに扉をしめず通気性を確保して湿気がたまらないようにする。歯ブラシ下に珪藻土トレーや受け皿を置くと◎
【番外編】持ち歩き用歯ブラシは?
ちなみにランチ後の歯磨き用に歯ブラシは、どのように収納したらよいのでしょうか?
持ち歩き用歯ブラシにはキャップを付けているという人も多いと思いますが、収納前にサッとティッシュで拭きとるのがベター。必ずしっかり水気を切ってから収納するようにしてください。
歯の雑菌数を減らすために歯磨きしているのに、歯ブラシ自体が汚れていては元も子もありませんよね。お口を清潔に保つためにも、この機会に歯ブラシの収納方法を見直してみてはいかがでしょうか?
洗面台の大きさにや家族の人数、生活スタイルにあったアイテムをこの記事を参考にみつけてくださいね。
参考資料
四元歯科(鹿児島市)歯科コラム「あなたの歯ブラシは雑菌だらけ?? 歯ブラシの正しい洗い方とお手入れ方法」検索日2020/12/2