インテリア・整理収納・リメイク・DIYなと暮らしを楽しむコツを発信。 美容室、サロンなど空間プロデュースやコーディネーターとしても活動中。 著書に『おうち時間を楽しむインテリア』(宝島社)。 2018年オリジナルブランド[VIEJOUER]を立ち上げる。
「冷蔵庫の側面には何もくっつけてはいけません」「冷蔵庫の扉にプリントを貼るとごちゃごちゃしてしまうので、何も貼らずにスッキリさせましょう!」。
開運術や風水の本を読むとそう書いてあるし、お片付けのアドバイザーさんたちもみな同じように言われます。
でも、本当にそうでしょうか? 長い間たくさんのオーガナイズ作業をしてきた私としては、どうしても納得のいかない部分もあるんです。今回は、冷蔵庫の扉や側面を上手に利用するための収納のコツをご紹介します!
実際はどう?100軒以上のおうちを見て気づいたこと
オーガナイズ作業をするためにクライアントのおうちにうかがうと、冷蔵庫にはプリント類やラップ、アルミホイル、レシピ本など、たくさんのものがくっついています。そのため、どうしてもごちゃついて見えてしまっています。
キッチンはどうしてもモノが多くなりがちな場所なので、スッキリと見せるのは難しいですよね。
そもそもなぜ、冷蔵庫にモノをくっつけてしまうのか? その答えは2つあると思います。
- 家族みんなが必ず使う場所だから、プリント類を確認するのに適した場所である
- キッチンに立っている時間が長いと、磁石で簡単にくっつけられる冷蔵庫は収納に便利な場所である
要するに、冷蔵庫ってモノの収納にとってもいい場所なんです!!
いろんなケースを見てきましたが、みなさんあと一歩工夫するだけでスッキリするのに!と思うことが多いです。ここからは、どうやってスッキリと見せる収納をするのか、気を付けたい3つのコツをお話します。
もちろん、プリント類はどこかへ隠して収納した方が見た目がスッキリするので気持ちがいいです。でも、料理をしながら学校行事の持ち物チェックをお子さんと一緒にしたり、予定表を見ながら話せたり……見せる収納にするメリットもたくさんあるんです!
【コツ1】収納用品に統一感を出す
冷蔵庫が白なら、収納用品も白で統一した方がスッキリして見えます。同じ色にすることでモノの凹凸も分かりにくくなるんです。
わが家の冷蔵庫は黒なので、今回は冷蔵庫の色に合わせて黒と透明の収納用品をそろえました。
まずは、towerの冷蔵庫横マグネットワイド収納バスケット。後ろに大きなマグネットがついているので、がっちりと冷蔵庫にくっつきます。
仕切り板も1枚ついているので便利ですね。大きさも幅50×奥行12×高さ12cmと結構大きいんです。
なので、お子さんの今日のお菓子をまとめて入れておいたり、給食セットを収納したり様々なものを入れておくことができそうです。
こちらもtowerのペーパータオルホルダーです。
収納バスケットと同じように大きなマグネットが2枚ついているので、がっちりと冷蔵庫にくっついてくれます。
そしてこちらは全て100円ショップでそろえました。
マグネットクリアファイルのみ、白しかなかったので白を選びました。プリント類を貼りっぱなしにしていると紙の端がめくれて一気に生活感が出てしまいますが、ファイルに挟めばそのような心配はないですね。
こちらは超強力マグネットスリムバー。本当に細いマグネットのバーですが、実際に冷蔵庫につけてみるとバチン!としっかりくっつきます。
先ほどのクリアファイルとは違ってプリントは表に出ている状態ですが、なにか記入する場合はとても便利です。存在感が薄いところもいいですね!
最後はマグネットスイングケースです。細々したものをまとめることができます。冷蔵庫にくっつけたまま開け閉めができるところが魅力的で、100円ショップで人気の商品です。
では、これらを実際に冷蔵庫にくっつけてみましょう。
なにもない冷蔵庫の側面に……
ペタペタと収納用品を貼っていって、このようになりました。
まだなにも収納していないということもありますが、存在感がないのでスッキリとして見えますよね?
プリントを挟み、収納ケースにはそれぞれモノを入れてみました。
100円ショップのマグネットスイングケースには輪ゴムとお茶パックを入れました。
冷蔵庫横マグネットワイド収納バスケットにはお菓子を入れています。
お菓子もカウンターの上にポンと置くよりも、こうしてモノの住所があった方がいいですよね。
収納グッズを冷蔵庫にくっつけて、実際にキッチン用品やお菓子を収納しても、全体的にそこまでごちゃついて見えないと思います。実は、収納するときに抑えておきたい2つ目のコツがあるんです!
【コツ2】設置するときは「枠」を意識する
こちらの画像を見てもらうと分かりやすいと思います。1つ1つの収納用品の配置を、大きな枠になるようにイメージして置いていくんです。
枠を意識するだけで整っている感じになるので、こちらはぜひ取り入れてみてくださいね。
【コツ3】こまめな整理整頓がカギ
最後に、3つ目のコツをご紹介します。
プリント類はとくに、ついつい上へ上へと重ねて貼ってしまいがち。こまめにチェックして不要になったプリント類は捨てるようにしましょう。
揚げ物などをしているときは危ないですが、その他の作業をしているときって、料理中に少し手や目を離せる瞬間ってありますよね。例えばお肉を焼いている最中など、ササッとチェックしてスッキリをキープしましょう!
冷蔵庫の側面を使うなら「色」と「枠」を意識
いかがでしたか?
ついついあれこれ貼ってしまって、ごちゃつきがちな冷蔵庫の外側。ですが、色と枠を意識して空間を作ってみると、本当にスッキリして見える便利な収納場所ができるはずです。
ファイルに挟んでどこかにしまい込む収納ももちろんいいけれど、冷蔵庫の外側正面や側面を使ってモノを整理すると確認が楽だし、忘れものも減るし、いいことがたくさんありますよ! ぜひ試してみてくださいね!