都内の一戸建てに住む、整理収納アドバイザー主婦。もともと片付けと掃除が苦手で、開かずの間が3LDK中2部屋あったのですが、資格取得を機に、家中を片付けました。片付けが苦手な人の気持ちに立って、わかりやすいコラムを書くように心がけています。
この冬、活躍してくれた洋服たち。気になる毛玉や毛羽立ちはありませんか?私は、一般的に「毛玉取りアイテム」と呼ばれるものを2種類持っています。
そこで今回は、毛玉を取るのに電動タイプとブラシタイプ、どっちを買ったらいいのか迷っている方のために使用感をレポートします。
今回比較する「毛玉取りアイテム」は?
私が持っているのは、電動の交流式タイプの毛玉取りクリーナーと、両面ブラシの2つ。
電動毛玉取り器「テスコム 毛玉クリーナー」
SNSやブログでも人気の電動の交流式の毛玉取り器。
AC電源をつないだ状態で使用する「交流式」タイプは、途中で充電が切れたり、パワーが弱くなったりしないのが大きなメリットです。
毛玉おとし両面ブラシ
かためブラシとやわらかめブラシが裏表についていて、両面使うことができます。手触りも◎。持ち手は天然木で、見た目の高級感もあります。
交流タイプと違って、生地を傷めることはほとんどありません。
【比較】毛玉取り器と毛玉取りブラシのビフォアアフター
どちらのアイテムの方が使い勝手がよいのか、実際に毛玉を取って比べてみました。
電動毛玉取り器で毛玉をとってみたら…
テスコムの毛玉クリーナーには、高さを調節する「風合いガード」というアタッチメントが付属しています。アタッチメントを取り付けた後に毛玉のサイズや生地、残したい毛足の長さに合わせて調節します。
刃が大きく、生地に当たる部分が平らなので安定感があり、一度に広い面積を処理することができます。
<フリース生地の毛玉をとった場合>
毛玉ができやすい息子のパーカーで試してみました。
あっという間に、きれいに毛玉を取ることができました!
まるで新品の服のようで気持ちがいいです。
<フリースのバイアス部分の毛玉をとった場合>
フリースで試した結果がこちら。中央のひも状テープ、バイアス部分だけにできてしまった毛玉を取ったところこの通り。
<靴下の毛玉をとった場合>
何となく見慣れてしまって放置しがちなってしまう靴下の毛玉をとってみました。
左側が毛玉取り後の状態。靴下の毛玉は、取ってみると見違えますよ。
毛玉取りブラシで毛玉をとってみたら?
かたい「毛玉用」で毛玉や毛羽立ちをほぐして、やわらかい「仕上用」で生地をなめらかに整えます。
<ウールジャケットの毛玉をとった場合>
毛が固まりになって、ゴワゴワしたウールジャケットに使ってみました。
ブラシの両面を使ってほぐした後は、毛羽立ちがほぐれて、手触りがやわらかくなりました。
<ニットの毛玉をとった場合>
ニットは脇の下に毛羽立ちができやすいですよね。
ブラシの両面使って、小さくなでるようにすべらせて毛玉をとります。ニットなどのやわらかい素材で使用する際のコツは、大きくブラシを動かすのではなく、細かく軽くなぞるようにします。その方が生地も伸びにくく、キレイになります。
【比較】電動毛玉取り器と毛玉取りブラシを使った感想
どちらも毛玉を取ることはできますが、実際に使ってみるとちょっと気になる点も。
それぞれのアイテムの使用感や気になる点をまとめてみます。
電動毛玉取り器の使用感は
今までは毛玉だらけで捨てるしかなかった、子どもたちのトレーナーや靴下・タイツ・アクリル素材のプチプラニットなど、多くの衣類の寿命を延ばしてくれました。
いざ毛玉を取り始めると楽しくて、すみずみまで何枚もやってしまいます。
なので電動毛玉取り器を選ぶ際には、交流式でパワーが落ちないもの選ぶとよいでしょう。
そうすれば、どんなに長時間でも安心して作業をすることができますよ。
ただ、誰でも一度はやるのではないかと思うのですが、生地に「穴を開けてしまう」ことがあります。とても軽快に毛玉が取れていくので楽しくなり、つい調子に乗ってガシガシ作業していると……。生地を引っかけ穴をあけてしまいました。
こちらは、うっかりとガードをつけずに生地を引っかけてしまって、穴の開いたパーカー部分。
また、電動毛玉取り器は根こそぎ毛玉をカットするものなので、毛玉取りをすると生地が薄くなることもあります。
なので、基本的には「毛玉だらけで処分寸前の服を救う」くらいの気持ちで使っています。
あとは、クリーナーの音が少し大きいと感じる人もいるかもしれません。
でも「服を買い替えるなら毛玉取りを買いましょう!」と言いたいくらい、交流式の毛玉取りはおすすめです。
だいたい3000円前後くらいで購入できるので、一家に一台あると役に立ってくれること間違いなしですよ。
- 大きな毛玉もスイスイとることができる
- 長時間毛玉取りができる、交流式を選ぶ
- 調子にのって取っていると、穴をあけてしまうことも
- 根こそぎ毛玉をとってるくれるので、生地が薄くなることも
毛玉取りブラシの使用感は
今回使った毛玉取りの両面ブラシは「ほぐす」ことと「整える」という2通りの方法で使えるので、お得感があります。
交流式の電動毛玉取り器では「毛羽立ち」まではきれいにならないため、100均のものでもいいのでブラシタイプをひとつ持っていると便利だと思います。
エチケットブラシのように服についたホコリを取ったり、カーペットのゴミをはらうのにも便利ですよ。
ただ、私が使っているブラシに関して言えば、できてしまった大きな毛玉を、交流式クリーナーのようにきれいに取ることは難しいです。
また、強く押しつけると生地が伸びてしまうので力加減に少しコツがいります。
- 毛玉取りブラシは「毛羽立ち」をキレイにしてくれる
- 大きな毛玉をキレイにとるのは難しい
電動タイプとブラシタイプの使い分けは?
電動とブラシタイプ、どちらかひとつを選んでと言われたら……やはり困ってしまいます。
個人的には、毛玉には「電動」、毛羽立ちには「ブラシ」というように毛玉や生地に合わせて使い分けるのが理想です。
服の寿命が延びる!毛玉取り器は、持っていて損はなし
毛玉は、衣類同士の摩擦による繊維の絡まりによって発生します。
特に、ウールなどの天然素材やポリエステルなどの化学繊維は、毛玉が発生しやすい素材でもあるので、ニットをよく着るという人は両方とも持っておいて損はないですよ!
毛玉が沢山ついている服を見ると、残念な気持ちになりませんか?
丁寧な暮らしの対極にあるように見えるからでしょうか。
毛玉取り器を使えば、衣類が長持ちするだけでなく、服に愛着もわいてきますよ。
「もっと早く買えばよかった」と思うこと間違いなし。ぜひ試してみてください。