ネットショップで10年間、商品ページの制作を担当。キッチングッズやゴミ箱などの商品を知り尽くすプロ。豊富な商品知識と主婦歴20年の家事経験で、ライフスタイルにマッチしたアイテムをご提案します。
サラダの具材を混ぜ合わせたり、お米研ぎに使ったりと毎日の料理に欠かせないボウル。でも、とにかく数をそろえればいいと思っていると「たまにしか使わないものがキッチンのどこかに眠っている……」なんてことになりかねません。
そこで今回は、失敗しないためのボウルの選び方をご紹介します。
とにかく使いやすいボウルの選び方とは?
食材を混ぜる時に使うことが多いボウル。でも混ぜるだけでは、場所をとる割にあまり出番がない……ということにもなりかねません。とにかく使いやすいボウルを選ぶなら、混ぜるだけでなく、調理道具になったり器になったりと、1つで2役以上こなせるものがおすすめ。ベストなボウルを選ぶためにも、まずは次の点を確認しておきましょう。
【素材】扱いやすさや調理法で選ぶ
まずは素材をチェック。どの素材を選ぶかで、扱いやすさやできる調理法が変わってきます。
- 耐熱ガラス製……重さがあり安定感がある。また調理の様子がよくわかるので作業もしやすい。色移り・ニオイ移りがしにくく、器として使うことも可能。電子レンジ・オーブンも使用できる。
- プラスチック製……軽くて扱いやすく、色・デザインが豊富。安価で手軽に手に入れやすい。耐熱性なら電子レンジや食洗機が使える。食材のニオイや色が移りやすく、油が落ちにくい。キズがつきやすいので、ハンドミキサーを使った調理には不向き。
- ステンレス製……丈夫で食洗機に対応しているものも。熱伝導率がよいので、湯せんや氷水に付けて冷やすのに向いている。またニオイ移りがしにいといった点から、お菓子作りにもよく使われる。電子レンジには対応してない
- ホーロー製……色が白く食材や調味料の色が見やすい。酸や塩分に強く食材の下味付けに向いている。衝撃で欠けたりヒビが入ることも。電子レンジは使えない。
電子レンジ調理を考えているなら耐熱ガラス製、湯せんや氷水で冷やす機会があるならステンレス製を選ぶようにしましょう。
ハンバーグで肉をこねたり、唐揚げの下味をつけたりするなら、ニオイ移りや脂のヌル付きがとれやすいステンレス製・ホーロー製・ガラス製から選ぶのがおすすめです。
オールマイティに使えるのは耐熱ガラス製。ただし重さがあり割れることもあるので、やや扱いにくさを感じるかもしれません。その場合は、プラスチックの仲間であるポリカーボネート製がおすすめ。ガラスのように透明でレンジが使え、軽く落としても割れにくいのがメリットです。ただしニオイやキズがつきやすいので、定期的に買い替えが発生する点は頭に入れておきましょう。
【サイズ】何を作るか用途に合わせて選ぶ
一般的にボウルには「大中小」の3つのサイズがあります。ドレッシングを作るのか、サラダを作るのか、お菓子を作るのか、用途によって使いやすいボウルの大きさが変わります。
- 大サイズ(直径25〜30センチ程度)……4合分のお米を研ぐときや白菜やキャベツを洗うとき、ケーキの生地や生クリームの泡立てるときのサイズです。
- 中サイズ(直径20〜24センチ程度)……サラダをあえたり野菜をさらしたり、おにぎりを作ったりする時に便利なサイズ。電子レンジにも入るので、レンジ調理レシピで使いたい場合にもおすすめのサイズです。
- 小サイズ(直径15センチ程度)……1人分のサラダを作る、1合のお米を研ぐといった一人暮らしの人にぴったり。また、1〜2個の卵を溶くのにも向いているので、お弁当のおかず作りにも活躍します。ドレッシングやタレを作るのにも便利です。
毎日の調理で使いやすいボウルを選ぶなら、まずは中サイズと小サイズをそろえるのがおすすめです。
直径10cmほどのミニボウルは複数使いがベスト。中華料理やお菓子を作る時、あらかじめ材料を量って並べておけるので、入れるタイミングを失敗することが少なくなります。
野菜や米を洗うなら「水が切りやすい」ボウル
ブロッコリーやホウレンソウのような野菜は、ボウルに水をたっぷりためて“ふり洗い”するのが必須。また炊飯器の内釜を傷めないために、ボウルで米を研いでいるという人もいるかもしれません。最近は水切りしやすさと使いやすさにこだわったボウルが発売されています。
米研ぎと水切りにこだわったボウル
お米を傷つけにくい、やわらか素材が特徴のザルボウルのセット。目はスリット状になっていて、お米が詰まらず水切れ抜群。お米をとぎやすい工夫が満載です。米とぎ以外にも、電子レンジが使えて野菜を下ゆでできるのがうれしい点。写真の深型の他、揚げ物でパン粉付けがしやすい浅型や、フタにもなるプレート付きがスタンバイ。ピンク、ベージュ、ストーンの新色も登場しています。
傾けるだけでザルになる1つ2役のボウル
ボウルの片側にスリットがあり、傾けるとザルに変身する1つ2役のアイテム。野菜を洗ってから、くるっと倒して野菜の水を切り、またくるっと戻してドレッシングをあえるといった使い方が可能。お米がつまりにくいスリットになっていて、米とぎ用のボウルとしても活躍します。
ボウル2つとフタ2枚が付いたセット。フタ2枚のうち1枚は穴が開いていて、写真のように水切りが可能。しかも薬味をおろすおろし金の役割も果たすというユニークなアイテム。フタをしたまま電子レンジ調理が可能な上、食洗機にも対応していて使い勝手抜群。1つで和えたり混ぜたりする本来のボウルの役割だけなく「おろす」「湯切りする」「電子レンジで調理する」「保存する」役割まで果たす優れもの。小さめサイズで一人暮らしの人におすすめしたいボウルです。
時短調理に使うなら「電子レンジOK」の耐熱ボウル
耐熱ボウルは、野菜を下ゆでする時だけでなく、電子レンジを活用したおかず作りにも活躍します。耐熱性でレンジOKのボウルからおすすめをご紹介します。
初心者も安心。軽くて割れないプラ製
耐熱温度200度で電子レンジが使え、下ごしらえやレンジ調理で活躍します。注ぎ口がついているので、ソースや液体を移すときもスムーズ。落としても割れないので、料理初心者にもおすすめ。写真は万能に使える17cmサイズ。他に11・13・15cmのラインナップがあります。
1つで何役もこなせる耐熱ガラス製
耐熱ガラス製で重さがあり、安定して混ぜやすいのが特徴。電子レンジはもちろん、オーブンも使えるので、ボウルのままグラタンやケーキを焼くことも可能。そのまま食卓に出してもチープ感がなく、1つで何役もこなせる万能アイテム。別売りの専用ふたを使えば、保存容器としても使うことができます。
フタで水切りできるハリオの耐熱ガラスボウル
耐熱ガラスのメーカー「ハリオ」のボウル。混ぜやすさを考えた少し深めの形が特徴。そのため電子レンジ調理をした後に、和えやすくこぼれにくくなっています。口径も小さい目で収納場所をとらないのもうれしい点。フタの端に口が空いていて、水切りもできる優れものです。
耐熱ガラスボウルの賢い使い方は以下の記事でも紹介していますので、ぜひチェックしてください。
>>1つで3役こなす万能アイテム!耐熱ガラスボウルを使い倒す方法
洗い物を少なくするなら「器としても使える」ボウル
デザイン性のあるボウルなら、食卓で器としても活躍します。洗い物の手間が減らせて、器の数も増やさずに済むので、タイパもスぺパも◎。どんなテイストにもなじむシンプルなデザインをピックアップしました。
キッチンや食卓が華やかになるカラーボウル
レンジ調理後そのまま出せば、おしゃれなカラーが食卓のアクセントになる耐熱ボウルです。内側は白いので食材の色が映えておいしそうに見えるのが魅力。ポリプロピレン製で軽くて割れにくいので、調理をする際にも安心。写真のような元気がでるビタミンカラーだけでなく、トレンドのくすみカラーのボウルもスタンバイ。14・18・20・24cmのラインナップがあります。
そのまま食卓に出せるかわいいカラー
深型なので、和え物をするのにも使いやすい形。しかもかわいいカラーで、器として食卓に並べるとパッと華やぐアイテムです。電子レンジ調理もできるので、温野菜サラダを作るときにも大活躍。防汚加工で清潔に使えるのも◎。台が付いたザル「コランダー」(別売り)と合わせ使いをすれば、そーめんを入れたりサラダを入れたり、さらにレパートリーが広がること間違いなしです。
サラダからメインまで、選べるサイズ展開
世界中で愛されるデュラレックス社製のガラスボウル。抜群の強度を誇り、割れにくく毎日でも使いたいアイテム。直径6cmから17cmまで7つのサイズがあり、サラダからみんなでシェアする大皿料理までフォロー。調理器具としてもガラスの器としても、持っていると重宝するボウルです。
冷蔵庫保存もOKのフタ付き
ミッフィーの顔で子供も喜ぶボウル。色・ニオイ移りがしないホーロー製で、しかもフタが付いているので、食卓に出した後残ったおかずをそのまま冷蔵庫で保存してOK。14・16・18cmのサイズがセットになっていて、メインの料理からデザートのフルーツまで入れられるので便利。写真のように重ねて使ってもキュート!
お菓子をよく作るなら「メモリ付きのステンレス製」ボウル
力いっぱいこねたりハンドミキサーを使ったりすることが多い、お菓子作りやパン作り。ステンレス製のボウルなら、変形やキズに強いのでおすすめ。バターやクリームのぬるぬるした汚れもラクに落とせます。材料をメジャーカップではかる必要がない、メモリ付きのボウルを中心に、お菓子作りにぴったりのボウルを集めました。
計算されたフォルムで使い勝手抜群
工業デザイナー柳宗理がデザインしたボウル。プロの料理人や料理好きの主婦からも支持される逸品です。計算されたフォルムで、調理でもお菓子作りでも抜群の使いやすさ。つや消しタイプで、ステンレスのテカテカが苦手という人にもおすすめです。
滑り止め付きで滑るストレスなし
底にシリコン素材の滑り止め付き。混ぜたり泡立てたりする時に、滑らないように押さえなくていいので作業がラクにできます。深さがあるので、粉やクリームが飛び散りにくいのも◎。4.5リットルのL、2.5リットルのM、1リットルのSのサイズがあります。
ハンドミキサーが使いやすいボウル
調理道具のトップメーカー「貝印」が提案するお菓子作り用ブランド「Kai House SERECT」。そのブランドが提案するボウルは、ハンドミキサーが使いやすいように考え抜かれた逸品。底が広く作られ安定感抜群なだけでなく、ハンドミキサーが入るので混ぜムラを防げ、側面には当たりにくいフォルムになっているので、嫌な音がしにくく泡立て部分を傷めにくいのもうれしい点。
かしこいボウル選びで料理を楽しく
ボウルを選ぶ時は、ザルと同じシリーズでそろえるのもポイント。すっきり重なるので収納で場所をとらず、見た目もきれいに収まります。
とくかく使いやすいボウルにこだわって選ぶことで、メニューの幅が広がったり、タイパのよい調理ができたりと料理が楽しくなること間違いなし。ぜひ自分にぴったりのボウルを選んでくださいね。