北海道の庭で、野菜と共にハーブ・野草・山菜を育てる菜園家。また、それらの食材の楽しみ方・調理方法をプロとして、Yahoo!などの様々なメディアで発信している。Instagram・ブログ『料理+菜園づくり 食育インストラクターracssの日々の暮らし』で、その様子を公開中。
アウトドアやレジャーなど、外でコーヒーを淹れて飲むのは格別なおいしさです。
「といっても、あまり荷物を増やしたくないし・・・」というあなたに、コンパクトに収納できるおすすめの道具をご紹介します。
最低限必要な道具は
屋外でコーヒーを淹れるときに最低限必要な道具は以下の3点です。
- ドリッパー
- ケトル
- バーナー
あとはお好きなマグカップとコーヒーの粉があればOK。
もちろん家にある道具を持って行っても良いのですが、アウトドアに出かける場合は、できるだけスペースをとらないアイテムのほうがいいですね。
リュックに入れていくのにもかさばらないドリッパーとケトル、バーナーの選び方と、私が愛用しているものをご紹介します。
畳めるコーヒードリッパー
コーヒードリッパーは、コンパクトに畳めるものがおすすめ。
各メーカーから発売されていますが、普段ペーパードリップでコーヒーを淹れている人におすすめなのが、ユニフレームの「コーヒーバネット」。
バネでできているので薄く折りたためるんです。
円すい型のペーパーをセットして使います。
たっぷり数杯分を淹れたい私が愛用しているのは、一番大きいサイズのもの(「grande(グランデ)」)。
ですがマグカップに直接載せて1,2杯用を淹れるためなら、もうワンサイズ小さい「cute(キュート)」というサイズが良いと思います。
このドリッパー、コーヒー豆のガスがうまく抜けるので、すっきりしたコーヒーが淹れられます。
それに水切れがとてもよいので、自宅での普段使いにもあえてこれを使っているという人もいますよ。
付属の収納ケースがあるのでペーパーも一緒に入れておけるのが便利。
注ぎ口が短いケトル
お湯を沸かす道具も必要です。
でも一般的なやかんや急須、コーヒーケトルの類は注ぎ口が長いので、リュックなどに入れていくにはかさばってしまいますよね。
そこでできるだけ注ぎ口が短いタイプのケトルを探してみてください。
いわゆる「やかん型」のほかに、小鍋として調理にも使える「クッカー型」のものとがあります。
私が持っているのは「トランギア」の0.9Lサイズのケトルです。
熱伝導性の良いアルミ製でとても軽く、注ぎ口が本体からほとんど出っ張っていないところがお気に入り。
ワンタッチでドリップしやすくなる秘密兵器とは
ただしこのようなタイプの注ぎ口だと、コーヒーを上手にドリップするのにはかなりの技術が必要になります。
太くて短い注ぎ口からは「ドバッ」とお湯が出てきてしまうからです。
それで注ぎ口に簡単に取り付けられる秘密兵器がこちら。
「急須スキッター」などの名称で販売されている、どんな形の注ぎ口にもつけることができるシンプルな作りの金具です。
これをつけると、「ポタポタ」と垂らすことも、「ほそーく」注ぐことも自由自在になるんです。
1つあたり100円前後の金具ですので、ぜひ取り付けることをおすすめします。
コンパクトに収納できるバーナー
さて、お湯を沸かすためにはバーナーが必要ですね。
家庭用のカセットコンロで使うガスボンベを兼用できるバーナーなら、アウトドア初心者にもお手軽です。
小さく収納できるこんなバーナーが持ち歩きにおすすめ。
これはイワタニの「ジュニアコンパクトバーナー」という商品です。
折りたたむと高さ10cmくらいの小さなケースにすっぽり収まってしまいます。
効率アップのための風よけもぜひ
ただ、屋外で火をつけると、風に邪魔されてなかなか沸かないということがあります。
そこであると便利なのが風よけです。
これは100円ショップのコンロの油ガードみたいなものでもOK。
風を防ぐことで炎が逃げることなく、効率よく沸かすことができます。
私の使っているのは10枚折りになっているタイプで、1000円ほどで購入できるもの。
「ウインドスクリーン」「ウインドガード」といった名前で検索するといろいろな商品があります。
折りたたむとこんなにコンパクトなので、荷物の隙間にいれられます。
さらにゆったり時間を過ごしたいなら手動ミルも
時間があってゆっくり過ごせるなら、コーヒーを豆から挽いて香りを楽しむのもいいですね。
携帯用には細長い形が特徴的な「ポーレックス」のハンドミルが便利です。
ハンドルは取り外せるので、収納にかさばることもありません。
のんびり「ゴリゴリ」と振動を感じながら豆を挽くのはとても面白いものです。
おわりに
アウトドアでコーヒーを淹れるためのおすすめの道具をご紹介しました。
私も低い山へ登って山頂で淹れるコーヒーの美味しさにはまっているところ。
わざわざ遠くまで出かけなくても、ベランダや庭先でアウトドア気分を試してみるのもいいですね。
アウトドアグッズの中には家での普段使いと兼用できるアイテムもありますので、これからコーヒーの道具を揃えるという方もぜひ検討してみてください。