気になるワイシャツの汚れの正体は？

ワイシャツにつく汚れには大きくわけて2種類あります。黒ずんで見える「黒ずみ」と洗濯しただけではとれない「黄ばみ」と呼ばれるものです。

これら「黒ずみ」「黄ばみ」汚れの原因は、皮脂汚れです。

ワイシャツの「黒ずみ」の正体は？

着用して、エリや袖にすぐ汚れは「黒ずみ」と呼ばれます。これは皮脂汚れにホコリなどが付着したものです。

ワイシャツの「黄ばみ」の正体は？

衣替えをして、いざ久しぶりに出したワイシャツを着ようとしたら、黄ばんでしまっていてビックリした経験はありませんか？ これは皮脂汚れが時間がとともに酸化して、黄色く変色した状態。いわゆる「黄ばみ」と呼ばれるものです。

エリや袖につく皮脂汚れはとても頑固。とくに、時間がたった「黄ばみ」汚れは、他の衣類と同じように洗濯しているだけでは、汚れを落としきれていないことがあります。しかも黄ばみ部分からは、粘土のような油の酸化したような嫌なにおいも出たりすることも。

これらの「黒ずみ」「黄ばみ」を落とすにはどうしたらよいのでしょうか？　

ワイシャツの「黒ずみ」を落とすには？

「黒ずみ」「黄ばみ」の皮脂汚れは酸性なので、アルカリ性の洗剤が有効です。

ワイシャツの黒ずみに効果的な洗剤は？

汚れがついてから時間がそれほど立ってない「黒ずみ」には、アルカリ性の洗剤を使えば、比較的簡単に落とすことが可能です。

一般的にアルカリ性の洗剤には以下のようなものがあります。

• 洗濯洗剤
• 洗濯用の石鹸
• セスキ
• アルカリ電解水
• 重曹

また、洗濯コーナーで売っているエリ袖用の部分洗い用の洗剤も便利です。部分洗い用洗剤は、スティックタイプやスプレータイプなどがあり、汚れた部分を狙いやすいのが特徴です。

スプレータイプは、うまく黒ずみ部分にスプレーしようとして何度か外して失敗しました。でもスティックタイプの場合は、汚れに直接塗りこめるので無駄がありません。毎日の洗濯前のプレケアとして習慣にすれば、いつも白さをキープできそうです。

ワイシャツの「黄ばみ」を落とすには？

皮脂汚れには、アルカリ性の洗剤が有効だとお伝えしましたが、時間の経ってしまった「黄ばみ」が落ちないこともありますよね。

ワイシャツの黄ばみ効果的な洗剤は？

おすすめなのは、漂白効果のある洗剤を使って、時間をかけて洗うことです。広範囲に黄ばみが出ることもあるので、オキシクリーンなど粉末の酸素系漂白剤に衣類ごとつけ置きすると汚れが落ちやすくなりますよ。

ガンコな「黄ばみ」を防ぐためのポイント3つ

なかなか落ちにくい黄ばみ。気に入ったシャツなら、黄ばみを防ぐことが大事です。

【1】洗濯物をためこまない

普段から汚れた衣類はためこまないようにしましょう。小まめに部分洗いをして汚れが蓄積しないように気をつけることが大切です。
ちなみに、液体洗剤よりも粉末洗剤の方がアルカリ度が高いので、皮脂汚れがなかなか落ちない場合は洗剤を替えてみましょう。

【2】洗濯のりで皮脂汚れをつきにくくする

粉末状の洗濯のりをスプレー容器に薄めて入れ、汚れやすい襟袖周りに吹きかけておきます。
こうしておくと、皮脂汚れが直接衣類につきにくくなります。

【3】衣替え前に「しまい洗い」をする

衣替えをする前に、しっかり襟袖周りを重点的に洗濯することを「しまい洗い」と呼びます。洗ってから服をしまうことで、来シーズンのときに黄ばみが出にくくなります。
一見きれいに見える服であっても、一度袖を通したものは必ず洗濯してから保管するよう心がけましょう。

洗濯前にさっとひと塗りして、毎日着るシャツに清潔感を

使い分けとしては、襟元の皮脂汚れ落としをメインに行いたいのであれば、汚れに直接塗りこめる「クリーニング屋さんのエリそで洗剤」などのスティック型のタイプ。
血液汚れなど、食品汚れなど他の汚れも落としたいのであれば「オキシクリーンスプレー」などのスプレータイプが衛生的。汚れに直接触らずにスプレーできるので、とても便利です。

ふだんから爽やかに着こなしたいワイシャツ。汚れがあると一気に清潔感がなくなってしまいます。

とくに襟や袖は肌に生地が直接触れてしまうので、下着と同じように皮脂で汚れています。
襟袖などの部分洗いを使いこなして、汚れをためないように心がけていきましょう。

クリーニング屋さんのエリそで洗剤

アイテムを見る

参考資料

リネットマガジン「ワイシャツの黄ばみや黒ずみ（脇・襟汚れ）を取る方法をプロが回答！」（2022/08/30）
東京ガス ウチコト「洗濯してもなかなか落ちない皮脂汚れ。簡単に落とす方法とは？」（2022/08/30）