2児の母とライターを兼任する30代主婦。ワーキングマザーとして生活を便利にする裏技や、あると助かる雑貨・贈って喜ばれるギフト商材の記事執筆などを中心に活動中。さまざまな生活アイテムに関するメリット・デメリットを分かりやすくご紹介しています。
デッドスペースになりがちな冷蔵庫上の空間。狭いキッチンでは特に冷蔵庫上を収納スペースとして活用できればうれしいですよね。
そこで今回は、冷蔵庫に物を置くときの注意点や収納アイデアを紹介していきます。
冷蔵庫上に物を収納するときのポイント
そもそも「冷蔵庫の上に物を置いても大丈夫なの?」と気になる人も多いかもしれませんね。
まずはお使いの冷蔵庫の取扱説明書を見てください。冷蔵庫天面の素材や仕様によって、そもそも物が置けるかどうかや置ける物が変わってきます。注意点を守って使用しましょう。
その上で気を付けるべきポイントをご紹介していきます。
【ポイント1】冷蔵庫上に物を直接置かない
シャープの公式サイト(※)では、ある機種の冷蔵庫は設置する際「左右は0.5cm以上、上は5cm以上のスペースが必要」とのこと。他のメーカーでも、冷蔵庫の設置スペースは左右と上部に隙間をあけて設置することが推奨されています。
理由は、庫内の熱を逃がし効率よく冷やすため。熱を逃がすための放熱のスペースをあけていない場合、中の食品が冷えにくくなり、電気代が余計にかかってしまうこともあるそうです。
そのため、冷蔵庫上に直接物を置くのは、放熱のためのスペースをあけられなくなるのでNG。棚やラックを使用して、冷蔵庫上に必要な空間を確保した上で物を置くようにしましょう。
放熱のために必要なスペースは機種によって異なりますので、お使いの冷蔵庫の取扱説明書を確認してください。
【ポイント2】重い物、不安定な物を置かない
日々、何度も開け閉めを行う冷蔵庫。ドアの開閉時には、冷蔵庫に多少の揺れがありますよね。冷蔵庫上に重い物や不安定な物を置くと、開閉時の振動で少しずつ位置がずれてしまうことがあり、落下につながるので大変危険です。
特に、大きな冷蔵庫は振動によるずれに気付きにくく注意が必要です。
冷蔵庫の上には基本、重い物や不安定な物は置かないようにしましょう。
【ポイント3】棚やラックを置くときはしっかりと固定する
その上で、冷蔵庫上に設置した棚やラックはしっかり固定しましょう。たとえ重い物を置いていないとしても、キッチンはいろんな物がたまりがちな場所。
地震の際に、落ちてきた物に当たってケガをしたり、避難経路をふさいでしまう可能性も。冷蔵庫は家事の導線上にあるので、冷蔵庫上は特に注意したいものです。
固定アイテムとして、突っ張るタイプや固定ベルトなどさまざまなグッズが販売されているので、確認してみてくださいね。
【ポイント4】水気のある物・可燃性のある物を置かない
冷蔵庫の性質上、水気や火気は厳禁です。感電や火事につながる危険があります。
可燃性のあるスプレーを置いたり、水の入った容器を置いたりするのはやめましょう。
冷蔵庫上に置く物として向いているのは?
それでは、冷蔵庫上には何を置けばいいのでしょうか?
著者がおすすめするのは「普段使わない物」。使用頻度の高いアイテムは、キッチンの動線上に置くと便利です。逆に「たまにしか使わないな」と思う物を冷蔵庫上に収納しておけば、動線の邪魔にならないので家事がスムーズに行えますよ。
例えば、普段は使わない来客用のアイテムやキッチンペーパーのストックなどは冷蔵庫上に置くのが正解です。また、小さな子どものいるご家庭なら、隠しておきたいお菓子や手の届かないところに置いておきたい薬などを置くのもいいかもしれませんね。
冷蔵庫上を収納スペースにするアイデア
冷蔵庫上に置きたい物のイメージがわわいてきましたか?
では冷蔵庫の上に物を置くための収納アイデアをご紹介します。
すのこを使って放熱スペースをつくる
すのこを使えば、冷蔵庫上に置くだけで放熱スペースをつくることができます。すのこは、ずれないよう、ベルトなどで固定することをおすすめします。
すのこの上であれば、収納したい物を直接置くことができます。置くだけの収納なら、取ったり戻したりも簡単です。
かごやボックスにまとめる
不安定な物やこまごました物は、かごやボックスにまとめましょう。安定して置ける上に見た目もすっきり。
かごやボックスを置くときは、直接ではなく、下にすのこを敷くなどして、放熱スペースを確保するようにしてくださいね。
収納ボックスは、取っ手付きだと下から手を伸ばしたとき取りやすく便利です。また軽い素材なら高い場所に置いても安心ですね。
かぶせるだけのフタで開け閉めが簡単にできます。カラーはホワイトとブラックのほかに、ほどよく中身が見えるクリアから選べます。
冷蔵庫上の専用ラックを使う
冷蔵庫上で使える専用ラックは、放熱スペースがとられていたり、固定金具が付いていたりと、冷蔵庫上を利用する際の注意点が考えられているので安心です。
たとえば、写真のアイテムは「tower」の冷蔵庫収納ラックです。脚に高さが調整できるアジャスター付いていて、段差にも対応。そのため、冷蔵庫上スペースを端から端まで無駄なく利用することができます。こういった細かい工夫がされているのも専用アイテムならではです。
両端に壁があるなら突っ張り棚がべり
両端に壁がある場所に冷蔵庫を設置している場合は、突っ張り棚を利用して収納スペースをつくる方法もあります。
突っ張り棚の上に、かごやボックスを使ってラップのストックや保存容器などの小物を収納するのもおすすめ。突っ張り棚として販売されているアイテムの他にも、設置した突っ張り棒の上に伸縮棚を置くタイプもあります。
DIYでおしゃれな棚を設置する
棚やラックをDIYで設置するという手もあります。DIYならスペースや使い勝手に合わせて、お好みの棚に仕上げることができます。
おすすめは「ラブリコ」というDIYパーツ。ホームセンターで手に入る木材とラブリコのパーツを組み合わせれば、簡単にグリーンやインテリア小物が似合うおしゃれな棚が完成します。
ひとり暮らし用冷蔵庫ならキッチンラックがおすすめ
一人暮らし用など小さめの冷蔵庫なら、キッチンラックを使うのもおすすめです。
電子レンジなどの他の家電からフキンや鍋つかみといった小物までまとめて収納できるので、キッチン周りがすっきり片付きます。
さらに、背の低い冷蔵庫なら、上のスペースがちょうど使いやすい高さになるのもうれしいポイント。この場合は、頻繁に使う物を置いてもOKです。
また、冷蔵庫の上に直接ものを置くわけではないので、重い物を置けるというメリットも。
冷蔵庫上にデッドスペースを作ることなく有効利用できます。
冷蔵庫上を活用して片付いたキッチンに
冷蔵庫上の収納についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
置ける収納アイテムは、冷蔵庫の大きさや設置場所によって異なります。設置前にきちんとサイズを図ってくださいね。
キッチンをすっきり使いやすくすることができれば、毎日の家事がもっと楽しくなるはず。この記事を参考にして、ぜひ冷蔵庫上の収納を見直してみてください。
参考資料
シャープ公式サイト「設置(据え付け)について」検索日:2021/9/10