冷蔵庫上から天井までの空間は、キッチンの中でも結構目立つデッドスペース。
何も置かずに放置していてもいいのですが、やっぱり空間がもったいないし、出来ることなら収納スペースとして活用したいですよね。
冷蔵庫上のデッドスペースについて、節電や安全の面から「物を置いても良いのかな」と気になっている方も多いと思います。
また、実際に物を置くとなると「見栄えが悪いのでは?」とか、「どんな物を置けばいいのだろう」ということにも悩みがちです。
そこで、冷蔵庫上のデッドスペースを有効活用するために、「物を置いても大丈夫なのか」「何が置けるのか」「どうしたらおしゃれに見せられるか」などについて、幅広い視点で解説します。
冷蔵庫上の収納で悩んでいる方、こちらを見れば一目瞭然!
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
冷蔵庫上に物を置くときの5つの注意点
そもそも、冷蔵庫の上に物を置いても大丈夫なのでしょうか?
実は、冷蔵庫上に物を置く際、気をつけなければいけないポイントがいくつかあります。
- 壁や天井との隙間をあけておく
- 冷蔵庫上に物を直接置かない
- 棚やラックを置くときはしっかりと固定する
- 重たい物・不安定な物を置かない
- 水気のある物・可燃性のある物を置かない
逆に言えば、この5つのポイントにさえ気をつければ、物を置いても大丈夫!ということです。
では、それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
【1】壁や天井との隙間をあけておく
某有名メーカーの冷蔵庫説明書を見ると、いずれも冷蔵庫は左右と上部に隙間をあけて設置することが推奨されています。
理由は、庫内の熱を逃がし、効率よく冷やすため。
放熱のスペースをあけていない場合、中の食品が冷えにくく、電気代が余計にかかってしまうこともあるそうです。
現在販売されている冷蔵庫には節電を意識した商品が多くありますが、それでも余計な電気代はかけたくないのが本音。
ここはメーカー側の言う通り、冷蔵庫上に5cm程度のスペースをあけた方が良さそうです。
【2】冷蔵庫上に物を直接置かない
先ほどの説明にもあった通り、冷蔵庫上に物を直接置くのは電気代がかさんでしまう原因となりかねません。
冷蔵庫上に直接置くのではではなく、収納棚やラックを使用して収納スペースを確保するようにしましょう。
収納棚やラックなら、冷蔵庫上に放熱のためのスペースを充分に確保することができます。
また、小物をすっきりと収納したり、おしゃれなディスプレイにしたりすることもできます。
収納棚やラックの選び方については、後で詳しく記していますので、そちらを参照してみてくださいね。
【3】棚やラックを置くときはしっかりと固定する
ここからは安全上のお話です。
近年、地震が多いと感じている方も多いかと思います。
万が一地震が起こると、倒れてきた家具の下敷きになって身動きが取れなくなったり、家具の倒壊が原因でケガをしたりと、思わぬトラブルに巻き込まれることも。
地震があったときに家具を固定していないと、大変な事態になりかねません。
日頃からきちんと家具を固定することは、被害を最小限に抑えるためにできることの一つなんです。
家具がしっかりと固定してあれば、避難経路を確保しやすく、倒壊して壊れてしまうトラブルを防げます。
冷蔵庫上に棚やラックを設置する場合も同様に、しっかりと固定しましょう。
今では家具の固定アイテムとして、つっぱり棒や家具転倒防止ベルトなど、さまざまなグッズが販売されています。
インターネットやお近くのホームセンターなどで確認してみてくださいね。
【4】重たい物・不安定な物を置かない
日々、何度も開け閉めを行う冷蔵庫。
ドアの開閉時にはある程度の揺れがありますよね?
冷蔵庫上に重たい物・不安定な物を置いておくと、開閉時の振動で少しずつ置いた物がずれてしまうことがあります。
万が一落下したら危険ですし、重たい物だと取り出す時も大変です。
特に大きめの冷蔵庫を設置している場合は、ズレに気付きにくいので注意しましょう。
どうしても冷蔵庫上のデッドスペースに重たい物を置きたい場合は、直接壁に設置するタイプの棚がおすすめです。
これについては後で詳しくご紹介します。
【5】水気のある物・可燃性のある物を置かない
冷蔵庫の性質上、水気・火気は厳禁です。
可燃性のあるスプレーや水槽などの設置は、冷蔵庫自体が壊れてしまう原因にもなりますのでやめましょう。
冷蔵庫上に収納しておくとよいアイテムは?
冷蔵庫上に物を置く際の注意点が分かったところで、冷蔵庫上に収納しておくとよいおすすめアイテムをいくつかご紹介します。
著者がおすすめする冷蔵庫上の収納物は「普段使わない物」。
使用頻度の高い小物は、キッチンでの導線上に置くと家事をスムーズに行うことができますよね。
例えば、料理中に使う調味料ならコンロの側、毎食使う箸は流し台の側などに置くと移動を最小限に抑えることができます。
冷蔵庫上の収納にも同じことが言えます。
「買ったけどたまにしか使わないな」と思う物を冷蔵庫上に収納しておくことで、キッチン周りをすっきりとさせることができ、家事もスムーズに行えますよ。
また、小さなお子さまのいるご家庭なら、お子さまの手の届かない場所に置きたい物を収納するといいかもしれません。
- 来客時にしか使わない大きな鍋や食器類
- 食器用洗剤やキッチンペーパーのストック
- 子どもに隠しておきたいお菓子や薬
一人暮らし用の冷蔵庫の上には?
一方で、一人暮らし用の小さな冷蔵庫の場合はむしろさっと取り出して使いたい消耗品などを置いておくのも手です。
一人暮らし向けマンションのキッチンは狭いので、できる限り無駄のない収納を考える必要があります。
などの工夫をこらしてみましょう。
冷蔵庫上に電子レンジやトースターなどの家電を置きたいなら、直接置かずにラックを設置するようにしましょう。
また、火の側に置けない物を置いておくのに冷蔵庫上なら安心ですが、冷蔵庫に料理本などを置きっぱなしにするのは避けてくださいね。
冷蔵庫上に便利な棚やラックの種類と選び方
冷蔵庫上に置きたい物のイメージが湧いてきたら、今度は物を収納するために必要な棚やラックについて見ていきましょう。
冷蔵庫上収納として便利に使える棚やラックには、色々なタイプがあります。
ここからは著者のおすすめをいくつかご紹介しておきますね。
お持ちの冷蔵庫やインテリアに合わせて、または置きたいアイテムに合わせて選んでいただけると嬉しいです。
冷蔵庫上に電子レンジなどを収納できるオープンタイプ
小型の冷蔵庫におすすめなのが、冷蔵庫と電子レンジやオーブントースターなどをひとまとめに収納できるラックです。
材質は金属製からプラスチックまでさまざまな商品があり、一人暮らしの方やご夫婦での暮らしにマッチします。
オープンタイプなら冷蔵庫の放熱スペースもしっかり確保できますよ。
さらに、キッチンでの家電スペースを取らないので、狭いキッチンも空間を広々と使うことができます。
置くアイテムに合わせて棚の高さ調節ができる商品を選ぶと、いろんな用途で長く使うことができます。
冷蔵庫上に小物をすっきり収納できる扉付きタイプ
冷蔵庫上に小物を収納したい場合や、収納物を見せたくない場合は扉付きのタイプを選ぶといいでしょう。
冷蔵庫とカラーを統一すれば、インテリアになじみやすく、すっきりとした印象に。
天井と棚をつっぱり棒などで固定しやすいので、万が一の備えもしっかりと対策ができます。
冷蔵庫上に放熱のための隙間が5cm以上(冷蔵庫による)開くものを選んでくださいね。
冷蔵庫上に棚を設置して収納スペースを作る
冷蔵庫の設置場所が確定しているなら思い切って専用の棚を設置してしまうのもあり。
しっかりと壁に固定できるので、重たいホットプレートや普段使わない食器なども収納することができます。
プロに任せる方法と自分好みにDIYで作る方法がありますが、どちらも予算に応じた設置が可能。DIYなら、壁を傷つけずに簡単に棚を設置できる「ラブリコ」というDIYパーツなどが人気です。
扉のないオープンタイプにすると、飾り棚にもインテリアのアクセントにもなります。
ラックや棚の設置に合わせて、かごやボックスを使うと小物をすっきり収納できるほか、取り出しもスムーズです。
かごやボックスは、温かみのある天然素材を使用したもの、手入れが楽なプラスチック素材など、お気に入りを選んでくださいね。
冷蔵庫上に置いてもよいものと置き方のアイデア
冷蔵庫上の収納について、おすすめのラックや棚を見てきましたが、どんなものを置くかで使い勝手が良くなることもあれば悪くなることも。
収納したいものに合わせて棚やラックを選ぶことも、大切なポイントです。
こちらでは冷蔵庫上に置くもの別に、おすすめの収納アイテムをご紹介します。
冷蔵庫上に重たいものを収納する時
例えば、ホットプレートや食器・鍋などの重たいものは、冷蔵庫の上に置くのはNGだと最初にお伝えしましたが、どうしても置きたい場合もありますよね。
そんなときは、壁に直接設置するタイプの棚がおすすめです。
冷蔵庫上に小物を収納したい時
ラップや保存容器などの小物を収納したい場合は、かごやボックスを使用するとよいでしょう。かごやボックスを置ける場所として、手軽な突っ張り棚を取り付けると使いやすいですよ。
その際はスペースを有効に使えるよう、かごのサイズをしっかりと図って設置しましょう。取り出しやすい高さに置くと、使う時も戻す時もスムーズですよ。
ものを飾りたい時
オープンタイプの場合、インテリアのアクセントとしてドライフラワーなどを飾るのも良いでしょう。
フルーツのシロップ漬けや瓶に入れたパスタなどを置いても可愛くおしゃれな印象に見せることができます。
冷蔵庫上の収納でキッチンを素敵に演出してみてくださいね。

まとめ
冷蔵庫上の収納についてみてきましたが、いかがでしたか?
気を付けなければいけないこと、どんな収納場所にするのかなど、ある程度イメージができたのではないでしょうか。
置けるラックや棚のタイプは、冷蔵庫のサイズや設置場所によって異なりますので、必ずサイズを測って設置するのが吉。
お持ちの冷蔵庫説明書を確認した上で、用途やデザインなどに合わせて、ホームセンターやインターネットでお好みのラックや棚を選んでくださいね。
キッチンをおしゃれにすっきりさせることができれば、毎日の家事がもっと楽しくなるはず。
ぜひ冷蔵庫上のデッドスペースを有効活用してみてください。
参考資料
※シャープ公式サイト「設置(据え付け)について」検索日2020/3/11
※HITACHI公式サイト「わが家に搬入して置ける?」検索日2020/3/11

