数が増えると管理が大変!使いやすく取り出しやすいスパイス類の収納アイデア

自宅で料理をする機会が増えると、調味料やスパイスにこだわりたくなりますよね。
スパイスカレーやエスニック料理などをスパイスから揃えて本格的に作る人も増えています。
シナモン、ターメリック、クミンやカルダモン、コリアンダーにナツメグなどなど、スパイス料理にはまるほど、必要なスパイスはたくさん。

ガラス小瓶入りのものからホールタイプまで形状も様々ですが、数が増えてしまったスパイス類の収納に困っていませんか?

調理師racss

私も数年前からスパイス使いにはまり、少しずつ種類が増えて収納を工夫するようになりました。

この記事では、家庭でスパイス類を保存するときの注意点とおすすめの収納方法について解説します。

スパイスを保存するときの4大原則

香りや風味が魅力のスパイス類。うっかり保存に失敗するとこの大事な風味や色が薄くなってしまいます。
せっかく揃えたスパイスなのにいざ料理に使おうとしたときに劣化していたら悲しいですよね。
スパイス類の品質をできるだけ落とさずに保管するため、大事な4つの原則を知っておきましょう。

  1. 湿気を避ける
  2. 日光を避ける
  3. 高温を避ける
  4. 空気を遮断する

スパイス類は、湿気のない冷暗所で保管することが大切です。空気に触れる面積を減らして(空気を抜いて)密閉すればより安心。
これはパウダータイプのスパイス、ホールタイプのスパイス、どちらにも共通するポイントです。

スパイスの賞味期限は?
スパイス
お店で購入したスパイスなら、パッケージに賞味期限が記載されています。
しかしこれは確実に風味をキープできる期間で、消費期限は設けられていません。
スパイスは、カビや害虫の影響がない限り、何年も使用は可能です。

ただし、長期保存のものは時間とともに色が悪くなったり風味が落ちている可能性もありますので、使用前に確認してみましょう。
「香りが弱いな」「風味が足りないな」と感じたら、レシピの分量より多めに加えることでカバーできます。

コナダニなどの害虫を避けるには?

スパイス類は、独特な風味のため害虫がつくことは少ないものの、いろいろな植物の実や根などが原材料ですので、害虫が発生するリスクはあります。
例えばコナダニやシバンムシ類は、一部のスパイスも好物としています。

小麦粉類を好み、家庭に保管している粉の中で大量発生することがあると言われているコナダニ。
このコナダニはコリアンダーパウダーやナツメグパウダーなども食べることがあり、それらが含まれているカレー粉も食害される可能性があります。
コナダニはごく少量ならば人体への影響はありませんが、知らずに大量に摂取するとアナフィラキシーショックを起こすことがあります。
とても小さくて肉眼では見つけにくいのがやっかいな害虫です。

また、ジンサンシバンムシは粉類だけではなく乾燥した薬草や煮干しなども食べますので、ホールスパイスも安心とは言えません。
スパイス
こんなことを知るととても心配になってきますが、自宅で保存中のスパイスにこのような害虫が繁殖しないためにはどうしたらよいのでしょうか。
対策として大事なのは、冒頭で確認したスパイス保存の4大原則を守ること。

害虫が繁殖するのにはある程度の温度と湿度が必要です。
例えばダニが好む湿度は60%以上、温度は25度以上と言われていますが、虫にとって快適な条件が揃わなければ繁殖できず徐々に死滅します。
ですから、保存の原則である高温多湿を避けていれば、害虫が大量発生することはないのです。

他の乾燥食品と比べて、スパイス類が特別に虫がつきやすいというわけではありません。
過度に神経質にならず、基本をしっかり守って保存していきましょう。

やってはいけないスパイス収納の例

やりがちだけど、実は注意したい収納方法がいくつかあります。
インテリア的には良くてもスパイス保存には適していない場合があるので、チェックしておきましょう。

スパイスのオープン収納は要注意

小瓶に入ったスパイスは、大きさも価格も手頃でついついたくさん集めてしまいます。
また、おそろいの容器に詰め替えたスパイスはキッチンにズラッと並べておきたくなりますよね。
いわゆるオープン収納です。でもこれ、要注意。
スパイスのオープン収納
特にコンロ脇などは熱や湿気が多い場所なので、知らない間にスパイスが劣化してしまう危険があります。
同じ理由で、調理中の鍋に小瓶から直接スパイスを振り入れるのもNGです。蒸気が直に瓶の中に入ってしまいます。
面倒でも、小皿やスプーンに出して使う習慣をつけるといいですね。

また、スパイスラックに光が(日光だけでなく蛍光灯など室内の光も)あたってしまうのはよくありません。
キッチンに出しておく場合は、使用頻度の高いもの(1ヶ月くらいで使い切れるもの)だけにし、他の物は冷暗所に保管しましょう。

スパイスの冷蔵庫保管は要注意

スパイスの冷蔵庫収納
スパイスの小瓶を冷蔵庫のドアポケットに並べている人もいます。私もそのひとり。
冷蔵庫なら冷暗所なのでスパイスにとっても問題はないはず・・・なのですが、実はこの保存方法は正解ではありません。

というのも、冷え切った小瓶を熱気のこもるキッチンに出すと、温度差で結露しやすく、湿気がスパイスに移る可能性があるからです。

冷蔵庫収納のスパイスを使うときのポイント
冷蔵庫に収納していたスパイスを使う時は、料理の下ごしらえの段階で分量のスパイスを小皿に出し、小瓶はすぐしまうのがポイント。
調理の間ずっと出しっぱなしにしておかないようにしましょう。

また冷蔵庫の扉裏だと扉の開け閉めによる温度変化で結露が生じることもあるため、思っているよりも早く劣化する可能性があります。

このような点を考えると、スパイスの冷蔵庫保管は最適とはいえません。

おすすめのスパイス収納の例

続いて、おすすめのスパイス収納方法について、我が家の実例も交えてご紹介します。

扉付きのスパイスラックを使う

スパイスは光が当たらないところに保管する必要がありますが、よく使うものは取り出しやすさも考えたいですよね。
そこで、扉付きのスパイスラックを使うのがおすすめです。
ブレッドケースにスパイスを収納
我が家ではスパイスラックの代わりに、ブレッドケースを活用しています。
ブレッドケースだと大きめのボトルで購入したものや他の調味料も一緒に入れられて便利。シャッター式の扉で光を遮ることができます。
スパイス専用のスパイスラックと違って奥行きがあるため、小瓶はそのまま入れると倒れやすいですが、丸い容器の中にまとめるようにしたところ、倒れなくなり快適になりました。

空き瓶を再利用する

容器をたくさん揃えたい場合、全部購入すると意外と費用がかかります。
もしちょうどよいサイズの空き瓶が集まるなら、再利用するのもいいですね。

スパイスを入れるなら、蓋がしっかり閉まる軽いものが理想的です。
樹脂製の瓶なら軽さがメリット。ガラス瓶の場合は重さがあるものの、瓶へのニオイ移りがないことがメリットです。
粉チーズのケースにスパイスを収納
私は粉チーズの入っていた樹脂製のボトルが気に入っています。
長さのあるシナモンスティックや、たかのつめ、自家製ドライのタイムやオレガノなどを収納するのにいい大きさなんです。

元のラベルははがしてしまうので、光を遮るためにペーパーを巻いてカバーしています。あえて少し隙間をあけて貼ると、中身の確認ができて便利です。
箱や戸棚の中など光が入らない場所に置くなら、カバーはなくてもいいかもしれません。それぞれ乾燥剤も入れるとベスト。

用途・使用頻度別にまとめておく

スパイスは種類別よりも、用途別にまとめておくと使いやすさがアップします。

私のスパイスカレー用セット
カレー用スパイスセット
用途別に収納する一例ですが、私のスパイスカレー用セットを入れているボックスを紹介しますね。
私がスパイスカレーを作るのは月に3~5回程度。そこまで頻度が高くないので、必要なスパイスをまとめて一つの密閉ボックスに収納しています。パッキンがついていて、四方ロックでしっかり閉まるタイプの樹脂製ボックスで、乾燥剤を入れておけばかなり湿度対策ができます。

この方式では調理中にさっと取り出すのは無理ですが、基本的にカレーを作るときはスパイスを事前に計量して皿に取り出しておくようにしているため、特別不便は感じません。

私のチャイ用セット
チャイ用スパイスセット
用途別収納としてもう一つ、私のチャイ用のスパイスセットはこんな感じ。
チャイ(スパイスミルクティー)にはカルダモン、クローブ、シナモンなどを入れます。特に寒い季節には高頻度で作っています。
チャイに使うスパイスはカレーに使うものとも重なりますが、スパイスカレー用セットとは別々に収納することで取り出しやすく、より気軽に作れるというわけです。

小さめのスクリュー式容器に短期間で使い切れる5,6回分のチャイ用スパイスが入っています。これは重ねてロックできる容器なのでバラバラにならず便利です。
同じくチャイに使うアッサム紅茶は少し大きめの容器に。
このチャイ用セットは普段お茶類を入れている戸棚に入れてあり、すぐ取り出せます。

形状別に分けて収納する

スパイスはホール(まるごと)のまま使うものと、パウダーにしてから使うものとがあります。

スパイスメーカーで販売している商品には、手軽に使いやすい小瓶タイプの他に、袋に入った詰め替え、大瓶タイプ、業務用の大袋など様々あります。
最初は小瓶のスパイスを使っていても使用頻度が高くなるにつれて、よりお得な量のスパイスやホールタイプを購入するようになった人が多いのではないでしょうか。

どんな収納方法・収納容器が良いかは使う人や料理によっても変わってきますが、基本的には「調理に使う際の取り出しやすさ」を考えるとよさそうです。
パウダースパイスとホールスパイスとでは、それぞれ取り出しやすい保存方法が異なるので、それぞれポイントをみていきましょう。

パウダースパイスの保存方法

パウダー状のスパイスはほとんどの場合スプーンで分量をはかって使いますので、スプーンが入る広口の容器に保管するのがおすすめ。
スパイスが劣化しないうちに使い切れるよう、数回分の量が入れば十分です。小さめの容器が良いでしょう。

パウダー状スパイスの保存容器
私はパウダースパイスの保存に、ふたがスクリュー式(ネジ式)の容器を愛用しています。
シール式のふたの容器と違って、開閉の際に勢い余ってひっくり返す心配がないので使いやすいのですが、もう少しコンパクトでもいいかもしれません。

この容器は100円ショップで購入した、2個入り100円のものです。
直径が約8.5cm、高さは約6.5cmで、しっかり閉まるタイプなので比較的密閉度が高いのではと選んだもの。
計量スプーンを入れてもひっくり返らない大きさ、内側にデコボコがなくて最後まですくいやすい点が便利です。

パウダースパイスを購入する時に考えたいこと
パウダー状のスパイスは風味が飛びやすいので、短期間で使い切れる分を購入するようにしましょう。
当面使う分とストック分を分け、使い切ってから中身を補充していくようにします。

できればスパイスは劣化しにくいホール状で購入し、使う分を随時自宅で粉にするのが理想です。
しかし、そのためにはスパイスを粉にするためのミルなどを用意しなくてはなりませんので、ハードルが上がってしまいます。

ですから、パウダータイプのほうが手軽に購入できるのは確か。
開封後、できるだけ劣化させないようにしたいものですね。

調理師racss

私はまだホールで見つけたことがないターメリック、細かく挽きたいのですが皮膚や目についてしまうと大変な思いをするカイエンペッパー(唐辛子)など数点のみパウダー状で購入。そのほかはできるだけホールタイプを購入するようにしています。

ホールスパイスの保存方法

ホールスパイスはパウダー状のものより劣化スピードが遅く、正しく保管できれば何年でも使えます。
ホールスパイスはホールのまま使うものと、ミルなどで粉砕してから使う必要があるものに分けて用途別に保管すると良いでしょう。
ホールスパイスの保存容器
私はホールのまま料理に使うものはスクリュー式のふたの容器に収納しています。
シナモンは長いので、1回に使う大きさに割っておくと便利。
この容器も100円ショップで2個入りのものです。
大きさは直径約9cm、高さ約5cmで前述のパウダー用に使っているものよりやや浅めなので、ホールスパイスをつまんで取り出しやすいです。

同じシリーズの小型のサイズ(直径約5.3cm、高さ約4.1cm)はクミン、カルダモンなど小さめのスパイス用にしています。「チャイ用セット」のところで使っている容器と同じものです。
このシリーズの容器は連結できるタイプで、いくつも重ねて円筒状に立てておくこともできるのがメリット。ただ、連結のためのくぼみが内側にもあり、パウダースパイスを入れてしまうとすくいにくいので、ホールスパイス専用にするのがおすすめです。

ストック用スパイスの保存方法

小分け容器に入り切らないストック分のスパイスは、温度変化の少ない場所に密閉して保管しておきましょう。
大きな袋でスパイスを購入すると、ジッパーがついていることが多いので、そのまま保存可能。
開封後はできるだけ袋の中の空気を抜くようにして閉め、さらに乾燥剤と共に密閉容器にまとめて保存すると二重になり万全です。
ストック用スパイスの保存
私の場合はストック用と、ミルで挽く前のスパイスは購入時の袋のまま、密閉できるロック式の保存容器にまとめています。
ケースに入れてしまえば大きさや厚みの違う袋もばらつかず、容器ごとに分類したり重ねて積んだりできるのが便利。一緒に乾燥剤も入れてあります。

蓋を開けなくても何を入れたかわかるように保存容器の蓋にはメモを貼って、できるだけ開閉を減らす工夫も。
ストック用スパイスの保存
ボックスに入れた私のスパイス類、現在決まった収納場所がありません。
本当は日の当たらない戸棚などに置けるとよいのですが、スペースを作るまでの暫定的な収納場所はこのエコバッグです。
裏側がアルミのバッグなら光と温度をある程度遮断でき、ぶら下げ収納ができますし、持ち運びにも便利なので意外と気に入っています。

予備のスパイスは冷凍保存もおすすめ
冷凍庫なら季節による温度変化等が少ないので、予備のスパイスも比較的安心して長期保存できます。カビや虫のリスクもなくなります。
ポイントは、密閉して冷凍庫の出し入れの少ない場所に入れること。
また、中身と開封した日、冷凍した日などが分かるようにしておきましょう。

冷凍保存の場合、アルミタイプのジップつき保存袋に移し替えると便利です。
アルミタイプはすぐ冷えて早く冷凍できますし、他の食品へのニオイ移りも軽減できます。
アルミタイプの冷凍用保存袋は保存容器のメーカーのものもありますし、100円ショップでも購入でき、中には片面が透明になっていて中身が確認しやすいタイプもあります。好みで選んでください。

まとめ

スパイス類の保存方法について、実例を含めて解説しました。
たくさん種類が増えてきたら、使いやすさと共に劣化させない保存方法を考えることが大切です。

開封したスパイス(特にパウダー状のもの)は冷暗所に保存し、できるだけ早く使うことを意識します。
また、ストック分として長期保存するなら密閉して冷凍庫に入れると安心です。

スパイスは少量でもガラリと料理の味を変える力があり、本当に魅力的。
手に入れたスパイスを上手に保存しておうち料理に活躍させていきたいですね。

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