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高校生の子供部屋の収納術

「片付けなさい」を言わなくていい!小学生~高校生の子ども部屋の収納術

収納

いつも子どもに「片付けなさい!」って怒ってる。子ども部屋が常に散らかっていても、親がどこまで片付けていいのか分からない。狭いからどうやって収納すればいいのか分からない……。子ども部屋の悩みっていろいろありますよね。

今回は、わが家の子ども部屋のレイアウトと収納術を数年分をまとめてみました! 子ども部屋の収納にお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

インテリア・整理収納・リメイク・DIYなと暮らしを楽しむコツを発信。 美容室、サロンなど空間プロデュースやコーディネーターとしても活動中。 著書に『おうち時間を楽しむインテリア』(宝島社)。 2018年オリジナルブランド[VIEJOUER]を立ち上げる。

成長とともに「片付けられる子ども部屋」にするには?

子ども部屋を作ってみても、幼稚園・小学校・中学校・高校と、成長とともに持つモノも変わるし、必要なモノも変わってきますよね。

実はお片付けって、勉強と同じ。一度教えたからといってすぐに完璧にできるものではありません。何度も何度も繰り返しやりながら、小さな成功体験を積んで、自分のスタイルを見つけていくことが大事です。焦らずに少しずつ、できたことを認めながら、大きくなったときにお片付けが嫌いではなかったらいいなくらいの気持ちで、進めてみてみましょう。

4.5畳しかないわが家の子ども部屋。10年前の幼稚園の頃から、高校生になるまでの現在までの変遷を見ながら、子ども部屋の収納やレイアウトのコツをご紹介します。

【幼稚園~小学校低学年】「続けられる片付け」を意識する

幼稚園~小学校低学年の子供部屋の収納術

これが先ほどの部屋の10年前の姿です。子どもたちが小学校低学年と幼稚園児だった頃です。

この頃は、まだお片付けの意味もあまり理解していませんし、お片付けを自然にするなんてことはありませんでした。

難しい仕組みにせず「入れるだけ」の収納にする

画像の左側に本棚、右側におもちゃの棚があります。本は数を限定して、サッと入れるだけでOKなようにしていました。高さや順番が気になる置き方や、ギュッと寄せないと入らないような状態にしてしまうと、子どもは「片付けって面倒臭い」「片付けって怒られるし嫌な作業」というふうに覚えてしまいます。

同じようにおもちゃも、入れるだけでOKにしていました。多少おもちゃがひっくり返っていても、大丈夫!

とにかく、子どもたちが小さい頃は「楽しく遊んだら、片付けるのが当たり前」ということを覚えてもらえればOKです。

「片付け」に対して楽しいイメージを持ってもらう

「片付けなさい!」と言わずに、一緒に片付けます。「早く!早く!ご飯食べなきゃ!」ってできる限り急かさずに、「楽しかったね。あのとき、お友達に優しくできたね。お母さんちゃんと見てたよ。うれしかったよ。」とお話しながらできればすばらしいです。

毎日大変だし、お片付けをする夕方頃って、1日のうちで一番忙しい時間帯です。でも、少しだけ気持ちにゆとりを持って、お話しながらお片付けができるといいですね。

【小学校中学年】「進んで片付けられる」仕組み作りをする

小学校中学年の子ども部屋の収納術

こちらは今から8年前の子ども部屋です。ソファを外して、窓の手前におもちゃの収納ラックを設置しました。

見た目を気にせず「片付け100点」を目指さない

この頃は、カードゲームとボードゲームが流行っていて、一気におもちゃが増えた時期です。このときもおもちゃは「入れるだけでOK」の収納にしていました。

見た目はあまり問題ではなく、とにかくお片付けができたらOK。100点じゃなくても、60点くらいできていれば「きれいになってるね!」と褒めて、認めてあげるといいですね。

ついつい、「子どものため」とできていないことを指摘しがちですが、子どもは意外と自分の欠点をよく知っています。できたことをしっかりと「できてるよ」と言葉にして伝えることが大切です。

衣類も「簡単に収納」できるようにする

小学校中学年は衣類は引っ掛ける収納にする

小学校中学年頃になったら、お洋服も少しずつ片付けられるようになってほしいですよね。でも、たたむ収納だといつの間にか引き出しの中がぐちゃっとなってしまって、そうなるともうお片付けをすることが嫌になってしまいます。

なので、引っ掛けるだけの収納はいかがでしょうか?

いきなり衣類の管理を全部任せるのは難しいので、脱いだ上着を引っ掛けるとか、学校の制服だけは自分で管理するなど、「ほんの少しの服のお片付け」を毎日の習慣にできるといいですね。

子どもたちが大きくなると、残念ながら親の言うことは聞いてくれません。習慣づけは小さい頃から、本当に少しずつすることをおすすめします。

【中学~高校生】多くなってきたモノを効率的に収納を

今現在の子ども部屋はこのような感じです。

高校生の子どもの収納術

もともと9畳だった子ども部屋を分割したので、1人4.5畳しかありません。子どもは高校生なので、おもちゃもなくなりスッキリとしているかなと思います。

私たちが子どもの頃は大きなゲーム機、CDプレーヤー、雑誌、本などが所狭しと置いてありましたが、今は小さなスマホ一台でその全てを楽しむことができるので驚きますよね。

それでも4.5畳の空間にベッド・机・衣類を全て納めるのって、かなり難しいので、わが家ではクローゼットの扉を外してそのスペースに机を入れることにしました。

机の板はホームセンターで購入して、白くペイントしています。机の下の収納はIKEAで購入しました。なので、クローゼットの幅に合わせた机になっています。

衣類は圧迫感のない引っ掛ける収納を

高校生の子どもの衣類収納

そして、衣類は壁に掛けて収納しています。床に棚を置いたりすると、かなり圧迫感が出てしまうので、壁面を使うことにしました。

高校生の子どもの衣類収納にポールハンガーを使用

IKEAのMULIGというポールハンガーを2本、壁に設置しています。このMULIGは伸縮するのでとても便利ですよ!上にはトップスとアウターを、下にはパンツを掛けています。

ポールハンガーは上下で長さを替えています。上は長めに、壁ギリギリまで伸ばして、下は少し短めに。アウターが引っ掛からないように長さに差をつけました。

どこでも使えるクラフトボックスで「7割収納」を

クラフトボックスを収納に使用

机の上に並んでいるクラフトボックス4つには、体操服やお稽古のものを収納しています。

クラフトボックスに道着や体操服を収納

左:体操服
右:道着

クラフトボックスに思い出のモノや水泳グッズを収納

左:左:思い出のモノなど
右:水泳グッズ

いろいろなモノを詰め込まずに、余裕を持たせて「7割収納」くらいを目指せると、片付けやすく、キレイをキープしやすいです。年に2~3回でいいので、ボックスの中をチェックして、いらないものは捨てるようにします。

このクラフトボックスはかなり頑丈な作りになっていて、すでに7年程使い続けています。

子ども部屋に置く前の収納

子ども部屋に置く前は、このようにリビングに置いていました。この中には、子どもが朝学校へ必ず持って行くもの(給食セット・ハンカチ・ティッシュなど)や、冬には手袋・マフラーなどをまとめて収納していました。

散らかった子ども部屋、親はどこまで片付ければいい?

子どもたちが大きくなると、「親がどこまで片付けていいのか分からない」。こういった疑問がわいてきますよね。引き出しの中はもちろん開けたりしませんが、どうしても机の上が散らかりすぎているから、「少し片づけてゴミを捨てたい…」という思いもあると思います。

そういった問題は、お子さんとルールを作っておくことをおすすめします。

子ども部屋の収納・片付けのルールは相談して決めてみて

例えば、「毎週ゴミの日の朝にゴミはゴミ箱に捨てておいてね」、「机の上や床に散らかっているゴミがあれば、お部屋に入って多少片付けるからね」など、約束をしておくといいですね。

部屋が散らかっているからといって、黙ってきれいに片付けてしまうとお子さんはうれしいかもしれませんが、もしかしたらすごく嫌な気持ちにもなるかもしれません。
私たちもそうでしたよね?

お子さんの意見を尊重して、収納や片付けのルールを一緒に考えて、決めてみてくださいね。

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