楽しいBBQの後に待っているのが、バーベキューコンロの後片付け。
BBQに慣れていない方は、
どこに炭を捨てればいいの?
など、炭の処理に困ったことはありませんか?
実は、炭の捨て方にもきちんとしたマナーがあります。
もし誤った捨て方をすれば、周囲の迷惑になるだけでなく火災の原因になることもありとても危険です。
そこで今回は、バーベキュー後の正しい炭の捨て方と片付け方法をご紹介します。
BBQを楽しむ前にぜひ覚えてくださいね♪
炭の捨て方にルールがあるのはなぜ?
BBQで使用した炭は適切に処理をしないととても危険なため、正しく処理する必要があります。
まずは炭を正しく処理しなければいけない理由を確認しましょう。
火災の原因になる可能性がある
1つ目は、火災などを引き起こす危険があるためです。
炭は完全に消えたと思っても、中心部に火種が残っている場合が多いです。
そのため、炭を枯れ草などの近くで放置しておくだけで、山火事に発展してしまう恐れがあります。
使った後の炭は、十分に注意して取り扱う必要があります。
周囲の迷惑になる
2つ目は、周囲の人や後から使う人の迷惑になるためです。
キャンプ場やBBQ場を利用する場合、使用する前よりもキレイにして帰るのがアウトドアのマナーです。
特に炭は煤が付くため、砂に埋めてあっても上に置いたものが汚れやすいです。
その場に捨てたり、埋めて帰ることのないようにきちんと処理を行いましょう。
炭の消火方法と消火するときの注意点
炭を正しく消火するには3つの方法があります。
- 1つ1つ水につける
- 完全に燃やしきる
- 火消し壺を使う
それぞれの詳しい消火方法と注意点をご紹介します。
炭の消火方法【1】1つ1つ水につける
水を張ったバケツに、トングや炭バサミを使って1つずつ炭を入れて消火する方法です。
ただし、一瞬つけただけでは効果はありません。
炭を入れた後は完全に消火させるため、全ての炭をバケツに入れてから20~30分は放置しましょう。
熱が内部に残ったままだと、火災やヤケドの可能性もあるため、十分に冷やす時間を確保すると安心です。
炭を水につける時の注意点
まだ熱をもった炭を水につけるなら、バケツの素材に注意。
プラスチック製のバケツは熱に弱いため、必ず金属製のバケツを使うようにしましょう。
また、「絶対にNGな炭の捨て方」でも詳しくお伝えしますが、直接炭に水をかけるのはNG。
バーベキューコンロに水をかけるのもコンロにとって良くないので、水を張ったバケツを用意するようにしてくださいね。
炭の消火方法【2】炭を完全に燃やしきる
炭が完全に燃え切って冷めるまで待つというシンプルな方法もあります。
BBQでよく使われる黒炭は、2時間程度で燃え尽きます。
消火する時間を逆算して、待っている間にコンロや網の後片付けをしておけば、効率的でスムーズに片付けができますよ。
炭を完全に燃やしきる時の注意点
炭が燃えつきたと思っても、灰に火種が残っている場合があります。
完全に燃え尽きたことをしっかり確認してから処理しましょう。
また、小さなお子さんがいる場合は、炭を冷ましている間に誤って触ったりすることがないよう、燃えつきるまで見守るようにしてください。
炭の消火方法【3】火消し壺を使う
火消し壺を使う方法が、一番オススメです!確実かつ安全に炭を消火することができます。
火消し壺とは、使用した炭を入れ、空気を遮断することで消火できるアウトドアアイテムです。
消火した炭は、火消し壺に入れたまま持ち運ぶことができるので、家に持ち帰って処分も楽。
さらに、消火した炭をそのまま再利用でき、火消し壺に入れっぱなしのまま次回のBBQに活用できるため便利&経済的!
火起こしもできるタイプもあるため、BBQやキャンプ初心者の方にもオススメですよ。
火消し壺を使う時の注意点
炭を入れた壺は大変熱くなっているため、子どもやペットが近づかないように注意しましょう。
また、芝生などの地面に影響がある場所には置かないように注意が必要です。

炭はどこに捨てればいいの?
炭を捨てる場所は大きく分けて2通りあります。
- 灰捨て場
- 家庭ゴミとして自宅で捨てる
【1】灰捨て場に捨てる
キャンプ場やBBQ場などの施設には、灰捨て場が設けられている場合が多いです。
炭の火が完全に消火されていることを確認したら、まとめて灰捨て場に捨てにいきましょう。
火が完全に消えていないまま灰捨て場に捨ててしまうと火災のリスクがありますので、くれぐれも完全に消火したことを確認してから捨てるように注意してください。
【2】家庭ゴミとして自宅で捨てる
灰捨て場がない場合は、全て家に持ち帰って家庭ゴミとして捨てるようにしましょう。
持ち帰る場合は、火消し壺があると便利。
家庭でゴミとして捨てる場合は、燃えるゴミとして捨てるのが一般的です。
ただし、自治体ごとにゴミの分類や捨て方にルールがあります。
灰の捨て方がわからない場合は、自治体のWEBサイトを確認するか、電話で問い合わせをすると確実です。
絶対にNGな炭の捨て方
BBQのマナーを守るために、「絶対にNGな炭の捨て方」もぜひ覚えておきましょう。
- 砂や土の中に埋める
- 水をかける
NGな炭の捨て方【1】砂や土の中に埋める
「炭は砂や土の中に埋めればいいでしょ」という人がいますが、これは絶対にNGな行為!
その場に放置したり土の中に埋めることは不法投棄に当たります。
また、炭は土の中に埋めても自然分解されずそのまま残ってしまうため、環境にも悪影響です。
熱を持ったままの灰を埋めて、知らない誰かが踏んでしまったらヤケドの原因にもなり兼ねません。
NGな炭の捨て方【2】水をかける
使用した炭に水をかけて消火するのは危険ですのでNGです!
炭は表面に水をかけるだけでは完全に消火はできない上、蒸気や灰が舞い上がるとヤケドの原因にもなります。
しかも、水をかけてドロドロになった灰を片付けるのは大変!片付けの手間が余計に増えてしまいます。
また、高温になったコンロに水をかけるのもNG。破損したりや変形したりする恐れがあります。
水をかけて片付けることは絶対にやめてくださいね。
使用済みの炭を再利用するアイデア
使用済みの炭は「消し炭」といって再利用できる炭に生まれ変わるので、いろんな方法で再利用できます。
消し炭の再利用方法として主なものは、以下の3つ。
- 次回のBBQで再利用する
- 肥料として再利用する
- 消臭剤や入浴剤として再利用する
消し炭の再利用方法【1】次回のBBQで再利用する
消し炭は、一度燃えていることによって着火しやすくなっています。
そのため、次回のBBQ時に火種用の炭として使うと楽に火起こしができてとっても便利!
炭をムダなく使い切れるので経済的ですし、エコにつながりますね。
消し炭の再利用方法【2】肥料として再利用する
消しは土壌改良の肥料として再利用できます。
灰には、カリウムやカルシウム、リン酸が含まれているため、植物を丈夫に育てる手助けをしてくれるのです。
消し炭を砕いて鉢の底石にしたり、粉々にして畑などの土に混ぜるとよいでしょう。
適切な量を肥料として再利用しましょう。
消し炭の再利用方法【3】消臭剤や入浴剤として再利用する
消し炭をキレイに水洗いしてから天日干しさせて袋に入れれば、消臭剤として再利用が可能です。
また、お風呂に入れれば入浴剤としての効果も!
炭の持つミネラルが溶けてお湯をアルカリ性にしてくれるので、疲れを和らげてくれますよ。
入浴剤としてお風呂に入れるときには、洗濯ネットなどに入れて使用することをオススメします。
マナーを守って安全で楽しいBBQを!
炭を正しく処理する方法をご紹介しました。
使用済みの炭は、完全に消火したことを確認してから灰捨て場に出すか、燃えるゴミとして家庭で処分するようにしましょう。
水をかけたり、土に埋めたりするのは危ないのでNGです。
何かと面倒に感じてしまう後片付けですが、ここで紹介したやり方で片付ければOK!
マナーを守って、安全にBBQを楽しんでくださいね♪

