鹿児島在住の3児の母で整理収納アドバイザー。快適にすごせる空間づくり、効率よく動ける仕組みづくり、家事のしやすいしかけづくりを考えることが趣味。暮らしにまつわることを中心としたブログ、コラム、連載執筆中。著書『片づけ日和』『めまぐるしい毎日でも暮らしが回る 50点家事』など。

整理収納アドバイザー・サチさんがしている「ラベリング収納術」
「お片付けが苦手」「部屋が思うように片付かない」そんな悩みを抱えた方へ、今回はラベルの役目と具体的な活用法についてご紹介します。

小さなモノこそ、ラベリングして収納する
細々としたモノこそ、ラベリングの効力を発揮します。
大きなモノはそれだけで存在感があるので問題ありませんが、細かい調味料などの食品は、きちんと居場所を与えてあげないと行方不明になってしまいますよね。
例えばキッチンの食品。

この画像の例ではかつお節ですが、他の引き出しには雑穀米、袋入り調味料、お茶漬け、スティック飲料、粉末スープ、インスタント味噌汁など、多種で小さな食品が、それぞれ引き出しに収納されています。
小さなモノにこそ、ラベルという“表札”を貼ることで、存在感が増し使い忘れ防止につながります。
「1種類に1ラベル」が原則。住所を決めて収納する

引き出しなどを準備して、1種類につき1ラベルを貼り、まずはきちんと住所を決めることも大事です。
多種にわたる細々としたモノといえば、乾電池があります。写真のように電池も、サイズ別にラベルを貼っておけば便利。使う時に目的のモノにすぐたどり着けて、無駄がありません。
ラベルで収納場所をリザーブする
複数ジャンルのモノの収納に役立つと思われがちなラベルですが、単体収納でも大きな意味を持っています。
例えば、スライスチーズの収納。

写真では、すぐに使えるよう冷蔵庫のドアポケットに指定席を作っています。ここはチーズ専用席なので、一見ラベルは不要に思えますが、ラベルがなければチーズ不在のときに他の食品が入り込んでしまう可能性があります。
ラベルを貼ることで、その場所が“リザーブ”でき、他のモノの侵入を防ぐという効果があります。ラベルは、指定席を作って、その場所をきちんと守るという役目も果たしてくれるのです。
ラベルを見えないところの情報案内係に
ラベルは、見えているモノの名前でなく、見えていないモノの情報案内としても役立ちます。

例えば冷蔵庫内。
視界に入りにくい最上段の奥にある食品は、存在を忘れダメにしてしまうことも……。そんなときはケースに入れて、奥の食品の分まで手前にラベルを貼っておくと、わざわざケースを引き出さなくても奥に何があるのかわかります。
見えない情報はラベルで明確にしておくと、食品ロスを減らすことにより近づきますよ。
ラベルに必要な情報を記しておく
モノの名前だけでなく必要な情報も一緒に記しておくことで、ラベルは格段に便利になることがあります。

筆者宅で情報ラベルとして活用しているのが、洗面台にあるコンタクトレンズボックスのラベルです。右のレンズ、左のレンズという情報だけでなく、購入時に必要な視力情報なども一緒に貼っておくと、追加購入が必要になったときに、わざわざ調べる必要がありません。
情報ラベルは、調べる手間がかかると後回しにしてしまうので、その場で貼って即行動を促がせるようにしましょう。
ラベルは家中のモノの道しるべ
使い忘れ、しまい忘れを防いでくれるラベルは、家中のモノの道しるべとして、どんどん活用しましょう!
単にモノの名前を記すだけでなく、お片付けに必要な場所・情報を示すものとしてラベルを活用すれば、モノが乱れずきれいな状態をキープしやすくなりますよ!
家族が迷うことなく必要なモノにたどり着けるようにしておくと、家事の中枢を担う主婦(主夫)がもっとラクになれますよ。
公開日:2018年12月5日
更新日:2025年5月8日
