家事の効率化、家庭でのSDGsを専門にテレビ・ラジオ・講演・コラム連載などで活動。時短家事、便利グッズ、業務用品の情報にも精通し、大手メーカーの生活用品の企画にも携わる。ブログ・SNSでの生活情報発信は20年以上の実績。 著書「シンプルライフの節約リスト」「素材まるごと&使いきりアイディア術」ほか。
一人暮らしの方も、家族暮らしの方も、朝の時間というのは忙しいものです。
限られた時間の中で、やらなければならないことは盛りだくさん。
さらに家族と暮らしている場合は、家族の誰かが「起きてこない」、「忘れものをする」など、小さいながらもトラブルが発生しがち。
他のしなければならないことに影響することもあり、プチストレスを感じることもあるでしょう。
今回は、そんな貴重な朝時間を効率的に使えるシステム作りとアイテムをご紹介します。
朝ごはんの準備をラクにする工夫
1日の活力ともなる朝ごはんは、しっかりと栄養バランスが整ったものをとりたいものです。そうは言っても、短時間であれこれと準備するのも至難の業。
自分も仕事を持っていて出勤しなくてはならないとなると、使える時間は更に限られてきます。
そこでまずは、朝ごはんの準備で変えられる点があれば変えてみましょう。
片付けがラクになるワンプレートにする
キッチンで朝ごはんを準備してテーブルに並べ、家族が食べ終わったら片付ける…この動作だけでも大変です。
そこで、朝ごはんはワンプレートに乗せられるようにしておくと、キッチンとテーブルの往復が減ってラクになります。
前日の夜に準備しておく
フタ付きのワンプレートなら、前日の夜に朝ごはんの準備をして冷蔵庫に入れておくこともできます。
前夜の晩ごはんを準備する際、朝の分のことを考えて多めに作ったり、残り物を詰めたりして、家族の人数分の朝ごはんを作って冷蔵庫に入れておきます。
翌朝、起きてきた人が自分でワンプレート電子レンジでチンするようにしておけば、食事の準備をする役割の人の仕事は激減します。
ホットプレートで各自が調理する
家族の朝ごはんの時間がバラバラの場合は、それだけでも準備が大変です。そんなときに役立つのがホットプレート。
食パンと卵とベーコンでもテーブルに出しておき、各自がホットプレートで自分の分を焼くようにすると便利です。後述しますが、ホットプレートはタイマー付きで消し忘れ防止ができるものがおすすめ。
仕切りフライパンも便利
お弁当の準備に役立つ仕切りフライパン。こちらは、左側で卵1個でも玉子焼きができるので便利です。
もしも一人分の食事の準備なら左側でおかずを焼き、右側でトーストすることもできるので、家族の人数やシーンにあわせてさまざまな使い方ができます。
消し忘れを防ぐための工夫
忙しい朝に避けたいのは、家を出てから「◯◯消したかしら」と不安になること。そうならないためにも、タイマーを活用して可能な限り自動化することをおすすめします。
前段のホットプレートでも触れましたが、特に熱をもつ家電類はタイマー付きのものを選び、設定時間後は確実に消えるようにしておけば、消し忘れを防げます。
家電にタイマーがついていないものであれば、タイマー付きコンセントがあると便利です。
意外に使われていないのがテレビのタイマー。筆者の家では、朝、家族が起きる時間に自動でテレビが付き、出かける時間には自動で消えるよう、オンとオフのタイマーを設定してあります。
タイマーで自動化することで、消し忘れを防ぐとともに、「テレビを消す」という作業を減らすことができるので、忙しい朝にはとくにおすすめです。
忘れ物を減らす環境作りの工夫
消し忘れの他にも避けたいのは、忘れ物。自分自身もそうですし、家族にも忘れ物をは避けてもらいたいところです。
そのために必要なのは忘れ物をしない環境を作ること。ひとことで言ってしまえば「ここにある物は全部持って出る」というようにしておけば、忘れ物を防ぐことができます。
時計や鍵、アクセサリーなどがあれば、このように小物入れにひとまとめにしておきます。
お子さまのものであれば、このようなハンガーラックにまとめておき、そのハンガーラックにあるものは全部持っていくようにします。
水筒やお弁当を準備したものも、このハンガーラックに置くことで忘れ物を防げるでしょう。
今はマスクも必需品。各自の持ち物を置く場所に用意しておくのもよし、玄関のドアに貼り付けておくのもよしです。
「5分家事のリスト」を作って活用しよう
忙しい朝ですが、朝時間を有効に使うために、「5分家事のリスト」を作っておきましょう。5分あればできる家事をまとめたもののことです。
例えば、「洗面台を綺麗にする」「玄関の掃除をする」「トイレ掃除をする」などなど。これはリストとして書き出しておくことが重要です。
「5分あるなぁ」と思ったときに、そこから何をしようか考えているとあっという間に5分は終わってしまいますが、リストとして書いてあれば、サッと行動に移すことができます。
また、「5分家事」を実行するためにもタイマーやアラームが活躍してくれます。すぐにセットできるキッチンタイマーでも良いですし、スマートフォンを身に着けている人であれば、音声で呼びかけて「5分後にアラームを鳴らして」と言って設定することができます。
朝家事をラクにする習慣を身に着けよう
1つ1つは手間なように思えても、習慣付けてしまえば簡単に朝の時間を有効活用することができます
それとともにプチストレスも減ってくるので、ぜひお試しください。