ハウジーマガジンを運営するキッチン・雑貨の専門卸売り「クラスフィルグループ」で実験を担当するリケジョ。「何を買ったらいいの?」という悩みに応えるべく、商品を実験して徹底調査していきます!

スパイラルハンガーは乾かない?実際にシーツを干して、試してみた結果
クルクルした形が特徴のスパイラルハンガー(シーツハンガー)。シーツなど大物の洗濯物を省スペースで干せるアイテムですが、「風通しが悪そう。ちゃんと乾かないのでは?」と思いませんか?
そこで、スパイラルハンガーに実際にシーツを干し、ちゃんと乾くのかどうか検証してみました。

スパイラルハンガーとは?
スパイラルハンガーとは、その名の通り、スパイラル状・渦巻き状になったハンガーのことです。シーツや布団カバー、バスタオルといった大きな洗濯物を省スペースで干すためのものです。

スリム回転式くるくるハンガー
上記の写真のように、大きな洗濯物をくるくると巻いて掛けることで、省スペースで干すことができるアイテムです。広い場所や長い竿がなくてもなくても使える、とても便利なアイテムです。
また、折り畳めるものが多いので、収納する際にも物干し竿や物干しスタンドよりも省スペースですむというのも大きなメリット。このようにちょっとした隙間に収納できる上に、ピンチが絡まったりすることがないのもうれしいところ。ベランダが狭いという一人暮らしの方にもおすすめのアイテムです。
【検証前に】スパイラルハンガーを使う時のコツ
初めてスパイラルハンガーを目にした方は、「どうやってシーツを通すんだろう」と思われるかもしれません。編集部のクラスコも、初めてスパイラルハンガーを手にしたときはうまくシーツを通すことができませんでした…。そこで今回は、使い方のコツをご紹介します。

手順1.シーツを2つ折りにする
シーツは長い方を折りたたんで2つ折りにします。山折りの山の部分をスパイラルハンガーに通すので、両端をしっかり手で持っておきます。

手順2.スパイラルハンガーに通す
片方の端をスパイラルハンガーに通して引っ張ります。このとき、ただ引っ張るだけだと折り畳んだシーツがずれていってしまうので、もう片方の端もスパイラルハンガーに通して押し込むようにするとうまくいきます。

手順3.シーツの位置を調整する
通ったら、スパイラルハンガーが傾かないようにシーツの位置を調整します。
今回使用した「スリムくるくるハンガー」はセミダブルサイズまで対応しています。通したシーツはシングルサイズだったため、少し余裕がありました。
【検証1】シーツを3つの条件で、スパイラルハンガーで干して検証
それでは、シーツをスパイラルハンガーに掛けられたので、実際に干して実験していきます。

ハンガーとハンガーの間隔を計ってみると、6.3cmありました。薄手のシーツを通すと、その間隔は6cmほどになります。確かに、通気性が悪そうな印象を受けます。ちゃんと乾くか心配になります。
ちゃんと乾くか、検証する3つの条件(シーン)
スパイラルハンガーを使うとどのくらいの時間でシーツが乾くのでしょうか?今回は、下記の3つのシーンで、シーツが乾く時間を計測します。

<検証シーン1>
風通しのよい室内で干した場合。
風通しのよい場所ということで、窓際に干します。スパイラルハンガーは室内でコンパクトに干すときに活躍するので、一番出番が多そうなシチュエーションです。

<検証シーン2>
風通しのよい室内で「サーキュレーター」を回しながら干した場合。
サーキュレーターを使って、風通しをよくしたらどうなるでしょうか

<検証シーン3>
浴室で、浴室乾燥機を回しながら干した場合。
浴室内で「浴室乾燥」も便利です。花粉の季節や雨の日には、浴室乾燥機を使っているという人も多いのではないでしょうか。
検証は2日かけて行います。気温は「25度プラスマイナス2度」、湿度は「60%プラスマイナス5%」条件下で干しました。
シーツが乾くのにかかった時間の結果
シーツが乾くのにかかった時間を計測すると、このような結果になりました。

風通しの良い室内に干しておくと、およそ3時間でしっかりシーツが乾きました。
そしてなんと、サーキュレーターも併用した場合だと、およそ1時間半で乾いていました。土日はゆっくり寝ていたい派の方でも、お昼の12時までにシーツを洗って干しておけば、夕方までには乾いている計算。
浴室乾燥を使えば、浴室内でもおよそ1時間半で乾くことも分かりました。浴室乾燥は上から風が出るので、シーツの下の方は少し乾くのが遅かった印象。ただ、天気が悪い日が続いても、シーツハンガーを使えば狭い浴室内でもシーツを干すことができるのはうれしいですね。
シーツが綿素材ではなく、乾きやすいポリエステル素材だったこともありますが、当初の予想より乾くのが早かったのは、驚きました。
【検証】厚めのバスタオルをスパイラルハンガーに干して実験

薄いシーツはしっかり乾きましたが、シーツより厚みのあるバスタオルもちゃんと乾くのか試してみました。
バスタオルを風通しのよい室内でサーキュレーターなしの状態で干した場合、およそ5時間で乾きました。スパイラルハンガーにバスタオルを干すと、写真のように2枚掛けることができるので、日常的にバスタオル用ハンガーとして使うのもアリだと思います。
干す場所がないなら、スパイラルハンガーを試す価値あり
シーツを省スペースで干せるスパイラルハンガー。ちなみカタチは今回試した四角形以外にも丸い形のものもあります。

両方にシーツをかけてみたところ、洗濯物を通しやすいと感じたのは円形の方でした。ただ、四角の方も慣れてしまえば問題ないと思います。
収納のしやすさで比べると、四角い方が断然◎。隙間に立て掛けて収納したときに、安定感があるからです。
シーツに限らず、布団や布団カバーなどの大物の洗濯は、乾くのに時間もかかるし干すのにも重労働です。そんなとき、スパイラルハンガーひとつあればとっても便利です。
また、外にシーツを干せない花粉症の季節やベランダが狭い人にとってはもってこいのアイテムだと思いました。ぜひ一度検討してみてくださいね。

スリム回転式くるくるハンガー
アイテムを見る公開日:2021年9月21日
更新日:2025年3月10日

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