キッチン道具の担当者。元司書であることから、モノを買うときは納得するまで調べ尽くす性分。ハウジーではクラスコと一緒に100を超えるキッチン道具の比較や検証を実施。本当に気に入ったキッチン道具の紹介や「困った!」を解決する記事をお届けしていきます。
暑い時期、特に心配な事といえば「熱中症」。
特に、大人と比べて暑さに弱いだけでなく、外遊び・通学・部活動など、野外で活動する機会も多い子どもには、万全な対策をしてあげたいものです。
今回の記事では、子どもの熱中症予防に役立つグッズや、効果的に使うポイントなどをお伝えします。
子どもにおすすめ。熱中症対策に役立つグッズ10選
熱中症対策はこまめに水分補給を行うだけでは不十分です。
失われた塩分・ミネラルの補給をすることはもちろん、冷却グッズなどで体にこもりがちな熱をクールダウンさせることも大切。
ここでは主に「水分補給」や「塩分・ミネラル補給」以外にも備えておきたい熱中症予防に役立つグッズについて、くわしくご紹介します。
日差しを防ぐアイテム
熱中症対策には、日差しを防ぐことがとても重要です。
強い日差しを浴びて体に熱がこもってしまい、気づいたときには熱中症になってしまうことも。
特に自律神経をつかさどる脳を直射日光から守れるように、屋外では必ず帽子をかぶるようにすることで、頭部の温度が上昇するのを防ぎます。
特に通気性が良い素材の帽子がおすすめ。通気性が悪い帽子は、かぶることでかえって頭に熱がこもったり蒸れたりするので気をつけましょう。
最近では、帽子の中をひんやりと冷却してくれる便利グッズも人気です。
ヘッドクール
帽子の中に入れて使う冷却グッズ。
ヘッドクールを水に濡らして帽子の中に入れるだけで、直射日光による頭部の熱の上昇を抑え、暑さを緩和させます。
通学帽やヘルメット、アウトドア、スポーツなど、色々なシーンで活躍します。
また、意外と忘れがちなのが車の中での対策。
長時間日射にさらされる車内を紫外線から守り、温度上昇を防ぐ車用サンシェードがあると心強いです。
車用サンシェードには色々なタイプがあります。もっともポピュラーな「フロント設置タイプ」を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、子どもを乗せることの多い後部座席の日差しをさえぎってくれるものもあります。
車用 ピタッと貼れるカーサンシェード
こちらは吸盤なしで貼ってはがせるサンシェード。チャイルドシートを付けている後部座席などの窓にもすぐに取り付けられます。
ドライブ中の強い日差しをさえぎってくれるため、紫外線や子どもの熱中症対策にぴったり。
また、車内が高温になるのも防げるので、ガソリン代も節約できますね。
体感温度を下げるアイテム
すっかり夏の定番となった手持ち扇風機・ハンディファンや首かけ扇風機などの携帯扇風機は、体感温度を下げてくれる便利なアイテムです。
とても軽量でコンパクトなものが多いので、子どもが持ち運ぶのにもぴったり。
扇風機系のアイテムを選ぶときは、子どもの指が入らないよう安全設計されているかどうかのチェックも必要です。また、手持ちの場合はストラップつきなど落としにくいものを選ぶようにしましょう。
tone クリップつきポータブルファン
クリップつきなので、手に持つ以外にもベビーカーやカバン、日傘の持ち手に挟む使い方もできます。背面に滑り止めがついているので、デスクに置いて卓上扇風機としても使えますよ。
ネックストラップつきなので、なくしたり落としたりしにくいのもうれしいポイントです。
子供用 ダブルファン Wfan キッズ
首かけ扇風機も、暑さ対策に効果があります。
でも「子どもに合うサイズのものがなかなか見つからなくて」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
こちらは子ども用のアイテムなので、とても軽量。指などをけがをしないように、カバーも安全に設計されているのでおすすめです。
気温の高い日は、扇風機と一緒にぬらしたタオルを使うことで、より涼しさを実感できます。
最近では「冷感タオル」と呼ばれる、水にぬらすだけでひんやりと冷たさを実感できるタオルも、色々と種類が増えてきています。
気軽に使えるアイテムなので、ぜひ取り入れてみて下さい。
ひんやり長持ちタオル
水に濡らすだけでひんやりと冷たさを実感できるマフラータオルです。
気化熱効果を利用し、タオルの水分が身体の熱とともに蒸発することで身体をスッとクールダウン。
夏の暑さから守ってくれる心強いアイテムです。
Eco de クール
ふんわりした見た目と裏腹に、触れるとひんやり冷たい触りごこちの冷感タオルです。
水にひたしたり、保冷剤を一緒に使用することで、さらに冷感の効果が感じられます。エアコンや扇風機の補助におすすめ。
小学生以上の子供の場合、通学時の熱中症についても気になりますよね。
特にランドセルは常に背中にぴったりと密着しているので、暑い時期は汗をかきやすくベタつきや蒸れが気になりがち。また、マスク蒸れも心配ですね。
接触冷感素材でできたメッシュタイプの背中パッドやマスクがあれば、ひんやりと快適に過ごせます。
ランドセルメッシュ背中パッド
ランドセルと背中の汗蒸れ対策に便利な「ランドセル背中パッド」です。通気性の良いメッシュ素材で、ランドセルと背面に空気の通り道を作れるので、気になる汗蒸れも解消されます。
また、保冷剤やカイロを入れるポケットつきなので、夏だけでなく年中快適に使えるのもうれしいポイント。
接触冷感プレミアムマスク
つけた瞬間ひんやり冷たい接触冷感生地を使用しているマスク。夏の汗ばむ季節でも蒸れにくくなっています。
洗って繰り返し使えるのでとても経済的です。さまざまなキャラクターの柄があり「ランドセルメッシュ背中パッド」の柄と揃えることもできます。
応急処置などクールダウンに使えるアイテム
万が一、軽度の熱中症になってしまったときに心強いのが、冷却スプレーや氷のうといった冷却グッズ。
普段クールダウンするときや日焼けのケア、けがの応急処置などにも使えます。
炎天下に長時間いる時や、暑い日にスポーツをするときなどは、念のため備えておくと安心です。
スケーター アイスバッグ
スケーターのアイスバッグは、子どもに人気のキャラクター柄など可愛らしいデザインが色々とあります。氷と水を入れるだけですぐに冷やすことができ、繰り返し使えます。
熱中症対策はもちろん、急な発熱やスポーツ時のアイシングなどにも1つ備えておくと便利です。
ミスト付き 直飲み水筒
ミストスプレー付きで水分補給とクールダウンできる2WAYタイプのダイレクト水筒。
飲料用の本体(630ml)にミストスプレー用タンク(50ml)が内蔵されているため、中で混ざることはありません。スポーツ・レジャー・イベントなど熱中症対策にもおすすめです。
熱中症対策グッズを効果的に使うためのポイント
熱中症対策グッズを使用していても「あまり涼しいと思えない」と不安になる方も多いかもしれません。
特に、ハンディ扇風機や首かけ扇風機などは、あまりに気温の高い日だと、ぬるい風を送っているようにしか感じられないという人もいらっしゃるでしょう。
そんなときおすすめなのが、ミストスプレーやぬれたタオルなどで身体を濡らしながら扇風機で送風するという方法。
水分が扇風機の風で蒸発するとき、身体の熱を一緒に奪ってくれるため、効率よく体温を下げられます。
最近では、超音波などで発生させたミスト(霧状の水)を、送風機により発生させた風で放出する「ミストファン」と呼ばれるアイテムもありますよ。
熱中症対策グッズで暑さから子どもを守ろう
子どもの熱中症は、大人がしっかりと対策することで未然に防ぐができます。
今回ご紹介したアイテムを利用するだけでなく
- 脱水症状になりやすい環境に気を付ける
- 服装に気を付ける
- 地面の熱に気を付ける
- 室内でも油断しない
など、環境面にも気を配りましょう。
今年も厳しい暑さが続きます。今回ご紹介したグッズを参考に、暑い夏を乗り切ってくださいね。
参考資料
時澤健ほか(2014)暑熱下作業前の風冷による最適な身体冷却方法の検討.第87回日本産業衛生学会,抄録集p.346
一般財団法人 日本気象協会 熱中症ゼロへ「こんな人は特に注意!「子ども」検索日2022/7/29