ハウジーマガジンを運営するキッチン・雑貨の専門卸売り「クラスフィルグループ」で実験を担当するリケジョ。「何を買ったらいいの?」という悩みに応えるべく、商品を実験して徹底調査していきます!
ゴミ箱の本体とフタの間に付いている「袋止め」。どうやって使うのか実はよく知らない、ということはありませんか?
袋止めを正しく使えば、毎日のプチストレスの解消になるかも。今回は袋止めの種類別に使い方を詳しく説明するので、ぜひチェックしてください。
ゴミ箱に付いている「袋止め」には、どんな種類がある?
ゴミ箱の内側にある枠「袋止め」。ゴミ袋をゴミ箱に固定するために使うものですが、実はいろんな種類があります。
袋止めには大きく「本体が完全に取り外せるもの」「本体にくっついていて取り外せないもの」に分かれます。
【取り外し】袋止めが取り外せるか
カパッと袋止めの丸ごと取り外せるタイプと、取り外せないタイプと2種類があります。
袋止め取り外せるタイプは、ゴミ袋を装着しやすいというメリットはあります。ただ、本体と一体型に比べてきっちり止めにくく、場合によってはゴミと一緒に紛れて失くしてしまうという心配もあります。
袋止めがゴミ箱本体にくっついて、取り外せない一体型は、ゴミ袋がズレずに装着しやすいというメリットがあります。取り外せるタイプより、ゴミ袋が装着しにくいという場合もあります。
【素材】袋止めが金属製かプラスチック製か
袋止めの素材は、金属製かプラスチック製かに分かれます。
プラスチック製なら軽いのでゴミ袋を取り付ける時に扱いやすく、金属製なら重みがあるのでセットしたゴミ袋がズレにくいというメリットがあります。
【カタチ】溝付きか穴あきか
袋止めが単なる「枠」ではなく、ギザギザになった「溝」があったり、穴付きのものもあります。
穴が開いているタイプもあります。
この穴は、余ったゴミ袋の端をギュッと押し込んでおくためのものです。
今回、次のゴミ箱で袋止めのタイプ別に、実際やってみてつけ方をご紹介します。
簡単な方法も一緒にご紹介しますね。
取り外し | 素材 | ミゾ | 穴 | |
【A】ユニード スライドペール(33L) | 〇 | プラスチック | × | × |
【B】#樹脂と暮らす2ダストボックス(35L) | 〇 | 金属 | 〇 | × |
【C】ora(オルア)横開きゴミ箱(33L) | × | プラスチック | × | 〇 |
【D】ユニード プッシュ&ペダル(20L) | × | プラスチック | × | × |
【E】SOLOW ペダルオープンスリム(35L) | × | プラスチック | 〇 | × |
【A】取り外せる袋止め「ユニード スライドペール」のつけ方
一番シンプルなタイプで、ミゾも穴もない袋止めが付いています。ミゾが付いてないので、ゴミ箱内での分別は不可能。写真はプラスチック製ですが、中には金属製のものもあります。写真のゴミ箱の容量は、33リットル。それに45リットルのゴミ袋を付けていきます。
メーカー推奨の袋止めの使い方
メーカーの説明書にかいてあるつけ方です。ゴミ袋の端を巻き込むようにしてセットします。ぴったりゴミ袋が付けられて、つけた後もゴミ袋の端が見えないつけ方です。
<手順>
1.袋止めの内側にゴミ袋を入れます。
2.ゴミ袋の端を袋止めに巻きつけるように、折り込みます。
3.袋止め全体にゴミ袋の端を折り込んだら、本体にはめ込みます。
4.ゴミ袋がゴミ箱の外にはみ出さないように、取り付けできました。
<実際、ゴミ袋を付けてみた感想>
33リットルのゴミ箱に45リットルのゴミ袋を使っていてゴミ袋の端に余裕があるので、すんなり付けられました。袋止め全体にゴミ袋の端を折り込んでいくので、ゴミ袋の大きさに余裕がないとうまくはまらないかもしれないなと感じました。また、朝に時間がないときには、ちょっと面倒に感じるかも? ただ見た目はGOODです!
もっと簡単な「袋止め」の使い方
メーカー推奨の方法が面倒だと感じる人には、ぴったりなつけ方です。簡単で手軽につけられますが、ゴミ袋の端が外にでてしまうので、見た目を気にしない人向けです。
<手順>
1.袋止めを外した状態で、ゴミ袋を上からかぶせます。
2.袋止めをゴミ袋の上に置きます。
3.袋止めををそのまま本体にはめ込んだら完了。
4.ゴミ袋の端が、ゴミ箱の外側にはみ出した見た目になります。
<実際、ゴミ袋を付けてみた感想>
「ゴミ袋をかぶせて袋止めを上から置くだけ」なので、時間はほとんどかからず。しかも面倒くささも感じなかったので、朝にゴミ出しをしている人にはぴったりだと思います。ただゴミ袋がピラピラはみ出ていて、見た目に生活感が出てしいます。特に今回は黒っぽいゴミ箱を使ったので、やっぱり気になるかも?と思いました。また使い方よりもゴミ袋が滑ってズレやすくなるように感じました。
ペットボトルや缶におすすめの「袋止め」の使い方
簡単だけど、袋の端がでない裏ワザです。ただし生ゴミだとちょっと不潔と感じる人もいるかもしれません。ペットボトル・缶・瓶をいれるときにおすすめの方法です。
<手順>
1.袋止めを外した状態で、ゴミ箱に上からかぶせてゴミ袋を取り付けます。
2.ゴミ袋の上に袋止めを置きます。
3.外に出ているゴミ袋の端を、袋止めの内側に入れていきます。
4.ゴミ袋の端を全部入れ込んだら、セット完了。
5.ゴミ袋がゴミ箱の外にはみ出さず、きれいな見た目になります。
<実際、ゴミ袋を付けてみた感想>
時間も手間もゴミ箱がピラピラ出てしまう方法とさほど変わらないなと感じました。ただ、袋の端がごゴミを入れる内側にきてしまうので、ぎりぎりまでゴミを入れるの無理かも? ゴミがいっぱいになったら、ゴミ袋の端を外にしたりする工夫がいるかもしれません。また、捨てたゴミにゴミ袋の端が触れてしまうことになるので、生ゴミを捨てると衛生面で気になることもあるかもしれません。
【B】取り外せるミゾ付き袋止め「#樹脂と暮らす2ダストボックス」の使い方
ミゾ付でゴミ箱の中に複数のゴミ袋を掛けることができます。そのため、ゴミ箱内で分別が可能です! 今回代表アイテムとして使った「#樹脂と暮らす2ダストボックス(35L)」は袋止めが金属製タイプ。袋止め自体に重みがあるので、缶といった重めのゴミを入れて一杯になってきてもズレにくいタイプです。
ひとつのゴミ袋を掛ける「袋止め」の使い方
ミゾが付いていてもゴミ袋をひとつだけ掛ける場合は、先ほど説明したシンプルな袋止めの使い方と同じです。
<手順>
1.袋止めの内側にゴミ袋を入れます
2.ゴミ袋の端を袋止めに巻きつけるように、折り込んでいきます。
3.袋止め全体にゴミ袋の端を折り込んだら、本体にはめ込みます。
4.ゴミ袋が外から見えないように取り付けできました。
<実際、ゴミ袋を付けてみた感想>
ミゾが袋をしっかりホールドしている印象。つけたときにズレる感じがなく、ぴったりフィットした感覚で取り付けできました。また、重みがある金属製なのでプラスチック製よりつけやすいと感じました。
試しに缶を一杯に入れてみましたが、ゴミ袋がズレたり袋止めから抜け落ちたりといったこともありませんでした。
ミゾで分別する「袋止め」の使い方
ギザギザ状のミゾで、どこからどこまでを使うか自由自在。ゴミ袋を2つつけても3つつけてもOKです。レジ袋でチャレンジしてみます。
<手順>
1.袋止めのミゾに、ポリ袋の片方の持ち手を掛けます。反対側の持ち手もミゾに掛けます。
2.同じ要領で、2分別にしたい場合は2つのポリ袋を、3分別にしたい場合は3つのポリ袋を掛ければセット完了。
3.ゴミ袋は外にはみ出さず、きれいに取り付けできます。
<実際、ゴミ袋を付けてみた感想>
ポリ袋の持ち手を引っ掛けるだけ! めちゃくちゃ簡単です。取っ手を引っ掛けているからズレる心配がなく、瓶や缶の分別によさそうです。ただゴミ袋とゴミ袋の間にすき間ができやすいなと感じました。ゴミがそのすき間から下に落ちてしまう厄介なので、クリップでゴミ袋同士を留めてすき間がないようにしておくと安心して使えそうです。
【C】取り外せる穴付き袋止め「ora(オルア)横開きゴミ箱」の使い方
袋止めの両端に穴が付いているタイプの袋止めです。この穴に、余ったゴミ袋の端をギュッと押し込んでおけば、ゴミ袋がズレないようになっています。
穴付きの袋止めの使い方
穴を通すのにひと手間かかりう。正直、穴に内側から通すのか外側から通すのか、ちょっと迷うかも。メーカーの説明書を見ながらチャレンジします。
<手順>
1.袋止めを本体に置き、上からかぶせるようにしてゴミ袋入れます。
2.ゴミ袋の端を、袋止めの穴にギュッと入れ込みます。
3.反対側も同じように入れ込んで、袋止めを本体にセットします。
4.ゴミ袋の端が外に出ず、きれいな見た目になります。
<実際、ゴミ袋を付けてみた感想>
ゴミ袋の端を穴に入れ込むことで、ピラピラしていたゴミ袋の端がすっきり。袋止めを本体にはめる時も、ピラピラした部分が外にはみ出さないようにする必要がなく、ラクにセットできました。しかも穴に押し込んむことでしっかりホールドされているので、ぎゅうぎゅうにゴミを入れても中でゴミ袋がズレてしまったというストレスがなくなりそうです。
【D】取り外せない袋止め「ユニード プッシュ&ペダル」の使い方
袋止めが本体にくっついていて、取り外せないタイプです。こちらは、ゴミ止めを片方ずつ起こして、順番にゴミ袋を掛けていきます。まずは、シンプルな袋止めの使い方からご紹介します。
取り外せないタイプの袋止めの使い方
1.ゴミ箱にゴミ袋を入れます。
2.片方の袋止めを起こし、ゴミ袋の端を巻き付けるように折り込みます。
3.端まで巻き付けたら、そのまま袋止めを下ろして本体にセットします。
4.反対側も、袋止めにゴミ袋の端を巻き付けるようにしてセットしたら完了。
5.ゴミ箱の内側にゴミ袋の端が隠れ、きれいにセットできました。
<実際、ゴミ袋を付けてみた感想>
ゴミ袋を片方ずつ確実にセットできるので、取り付けている間にゴミ袋がズレることがなく素早く取り付けることができました。試しにゴミ箱いっぱいに缶を入れてみましたが、ゴミ袋が袋止めでしっかり押さえられていてズレる心配なし。ただ取り外す時は、両側の袋止めから順番にゴミ袋を外す必要があり、シンプルな枠だけのタイプより、少しやりにくさを感じました。
【E】取り外せないミゾ付き袋止め「SOLOW ペダルオープンスリム」の使い方
左右に分かれるタイプで、さらにミゾが付いた袋止めの使い方です。ミゾを使って、ゴミ箱の中でゴミ袋を分けて掛けられます。
ひとつのゴミ袋を掛ける「袋止め」の使い方
ミゾが付いていても、ひとつのゴミ袋を掛ける場合は、先ほど説明したシンプルな袋止めの使い方と同じです。
1.ゴミ箱にゴミ袋を入れます。
2.片方の袋止めを起こし、ゴミ袋の端を巻き付けるようにして折り込みます。
3.反対側の袋止めにもゴミ袋の端を折り込んで、本体にセットしたら完了。
4.ゴミ袋の端が見えないように取り付けできました。
<実際、ゴミ袋を付けてみた感想>
左右に分かれるタイプと同じく、片方ずつゴミ袋をセットできて途中でズレる心配なし。ゴミ袋を巻き付ける時も、短いラインに巻きつけていくので取り付けやすいと感じました。袋止めを下ろすとゴミ袋がしっかり固定されたので、中身が重くなってもズレるストレスなく使えそうです。
ミゾに取っ手付きのゴミ袋を掛けて分別する「袋止め」の使い方
袋止めにポリ袋の取っ手を引っ掛けると、中でゴミの分別ができます。全部が取り外せる袋止めタイプとどう違うかやってみます。
1.片方の袋止めを起こし、ポリ袋の片方持ち手をミゾに引っ掛けます。
2.ポリ袋の反対側の持ち手もミゾに引っ掛けて、袋止めを倒し本体にはめ込みます。
3.同じ要領で、もうひとつの袋止めにもポリ袋をセットすれば完了。
4.ゴミ袋が外にはみ出さないので、きれいな見た目になります。
<実際、ゴミ袋を付けてみた感想>
ポリ袋の持ち手をミゾに引っ掛けることで、しっかり固定されてズレ落ちる心配なし。ただポリ袋とゴミ箱の間や、ポリ袋とポリ袋の間にすき間が開いてしまうのが気になりました。袋止めのミゾ以外のところにもポリ袋をはさみ込んだり、クリップでとめたりして、ゴミがすき間から落ちないようにしておくと安心して使えそうです。
袋止めの使い方を知って、ゴミ箱を快適に使おう
袋止めは、ゴミ箱の重要なパーツのひとつ。正しく使えば、ゴミ箱の生活感を減らしてきれいにセットできます。でも見た目を気にしないなら、簡単にセットできる使い方でもOK。自分に合った使い方で、毎日のストレスを軽減してくださいね。