都内の一戸建てに住む、整理収納アドバイザー主婦。もともと片付けと掃除が苦手で、開かずの間が3LDK中2部屋あったのですが、資格取得を機に、家中を片付けました。片付けが苦手な人の気持ちに立って、わかりやすいコラムを書くように心がけています。
細かいものが多く、すぐにごちゃつく「裁縫道具箱」。
でも裁縫道具箱はちょっとした収納のコツさえ押さえば、すぐに整理して使いやすくすることができますよ。
この機会にすっきりさせて、ウキウキする使い勝手のよい裁縫道具箱にしませんか?
裁縫道具を使いやすくする収納のコツ
使いやすい裁縫道具にするためには、まず収納のコツをおさえることが大事です。裁縫道具のアイデアをご紹介する前にコツからおさえていきましょう。
必要のないものを処分する
裁縫箱の中身を改めて見てみると、使わない裁縫道具が多く残っていたりしませんか?
お片付けの基本は「必要のないものを処分してから片付ける」。それは裁縫道具の場合も同じで、まず必要のないものを仕分けましょう。
<処分する裁縫道具の例>
- 短くなった糸やゴム
- 小さすぎるハギレ
- 処分した服に付属していた余分のボタン・布
- 曲がった針
- 固まったボンド
- 古いミシンのボビン
- 携帯用のソーイングセットの残り
古い糸や布は、よく見ると変色しているということも。短くなっていたり小さくなっているものは、思い切って処分してしまう方が賢明です。
使う頻度と用途を考えて、分けて収納する
以前は木製のソーイングボックスを持っていましたが、重いわりに意外と収納力がなく、使いづらかった覚えがあります。
私は、裁縫道具を使うときの頻度と用途に合わせて、4つセットに分けて収納しています。
- 裁縫道具収納「1軍セット」:ボタンを付け直す、ほつれを縫うのに使うセット
- 裁縫道具収納「2軍セット」:ゴムを付け替えるのに使うセット
- ミシンセット:ミシンを使うときのセット
- あまり使わない裁縫道具セット:予備の糸などをいれるセット
これら用途の違う裁縫道具を同じ場所に全部入れてしまうと、収納スペースをとってしまうことに。
裁縫道具の出番を考えて、用途別に分けて収納すると、場所をとらないだけでなくサッと取り出せますよ。
それでは具体的にどのようにしているのか紹介しますね。
【収納アイデア1】よく使う最低限のモノを「1軍セット」にまとめる
ちょっとした服のほつれや穴の修復。とれたボタンの付け直しなど。
修繕は「取りかかってしまえばすぐ終わるのに、いつまでも服をその辺に放置」ということが、よくありませんか?
そんなとき、すぐ取りかかれるように用意しておきたいのが、「裁縫道具の1軍セット」。
収納道具は、ダイソーの積み重ねボックスシリーズの小物スタンドを使っています。
裁縫道具「1軍セット」の中身
本当に必要な裁縫道具だけをコンパクトにまとめています。
- 糸切りばさみ
- ピンクッション
- 白と黒の縫い糸
- 糸通し
ほつれを縫ったりボタンを付けるときは、これだけあれば充分。いつでもすぐに作業できる最低限の裁縫道具の収納セットです。
裁縫道具「1軍セット」収納アイデア
糸通しは小さいので、糸にはさんで収納。糸もハサミも取り出しやすいよう立てて収納しています。
【収納アイデア2】ゴミの付け替えは「2軍セット」にまとめる
子どもたちの帽子のゴムが伸びるのは、日常茶飯事。
その際のゴムの付け替えには、こちらの「裁縫道具セット2軍」を取り出します。また、白と黒以外の糸でほつれを縫う必要があるときもこのセットの出番です。
使用している収納道具は、ダイソー積み重ねボックス。サイズは大・浅型です。
裁縫道具「2軍セット」の中身
糸切りばさみやピンクッション、白と黒の縫い糸は「裁縫道具1軍セット」と共通で使います。
そのため、「裁縫道具1軍セット」もこの2軍の中にしまっています。
- 裁縫道具1軍セット
- 多色糸
- 色々な太さのゴム
- ゴム通し
- 定規
- ボタン
- 予備の針
裁縫道具「2軍セット」アイデア【1】仕切る
仕切り板で簡単に区切れば、立てて収納できるので、省スペースで取り出しやすい裁縫道具箱になります。使う仕切りは、100円ショップなどで売られているもので充分! 裁縫道具の大きさに合わせて、細かく調整できるものがおすすめです。
裁縫道具「2軍セット」の収納アイデア【2】統一する
ボタンや針など細々とした裁縫道具は、4つ入り100円の小さなフードコンテナに入れています。
青いケースに入っていた「携帯用ソーイングセット」の中身を、予備のまち針とともに収納。
サイズが統一されるので収納しやすく、見た目もすっきり。
特に小さな子どもがいるご家庭は、誤飲やケガを防止するためにこういったフードコンテナにきちんと入れることをおすすめします。
裁縫道具「2軍セット」の収納アイデア【3】まとめる
多色糸は数が多いので、ばらつかないようにまとめてあります。
また、使いかけのゴムなどは、100均などに売っている「チャック付き整理バッグ」に入れて取り出しやすくしています。
バラバラになりやすいボタンも4つ入り100円の小さなフードコンテナに入れています。
洗濯機などに落ちているボタンなどを拾っても、誰のどの服なのか分からないことってありますよね。
そして、その辺りにボタンを放置してしまいがち。
ボタンの収納ボックスは取り出しやすいところにあれば、拾ってすぐにしまうことも面倒にならなくなります。ですので、写真左側に立てて収納して取り出しやすくしています。
↓は、ボタン用の収納ボックス。
ここに家の中で拾ったボタンを収納しています。
洋服を処分する際に、かわいいボタンだと、つい取っておきたくなりませんか?
それも、ここに一緒に収納しています。
【収納アイデア3】ミシンを使うときの道具は「ミシンセット」にまとめる
ミシンを使うときに必要な道具は、手で縫うのに必要な「2軍セット」とは違うのではないでしょうか。
そこでミシンを使うときに必要な道具をまとめた「ミシンセット」を用意。ミシンを使用時には、そのセットだけを出しています。
使用している収納道具は、無印良品の「ポリプロピレン収納キャリーボックス」です。取り外しができる仕切り付きで、持ち手があるので運びやすいのがうれしい点です。
「ミシンセット」の中身
- ミシンの電源、足踏み
- 裁ちばさみ、カッター
- 長い定規
- チャコペン系
- ミシン糸、ボビン
- クリップ
- ピンクッション
- 糸切りバサミ
ピンクッションと糸切りバサミは、裁縫セット用とミシンセット用に分けて用意し、それぞれ別に収納しています。
「ミシンセット」の収納アイデア【3】好きなところで仕切る
もともとの付属の仕切りだけだと好きな場所で区切れないため、100均グッズの「ドアポケット用仕切り」を買い足して使っています。冷蔵庫のドアポケット用ですが、他の用途にも使えて便利ですよ。
半透明のものが、100均の仕切りです。↑こんなふうに、電源と足踏みを区切るのに使用しています。
「ミシンセット」の収納アイデア【2】小さい裁縫道具はまとめる
ボビンやカラフルクリップなど、ミシンを使うときに必要な小物類も先ほど「裁縫道具2軍セット」で使っていたのと同じ、100均のフードコンテナ(4つ入り100円)に入れています。
写真のカラフルクリップは、まち針の代わりに使っています。
最初はクリップを台紙に挟んで留めていましたが、ケースに入れ替えてすっきりしました。
「ミシンセット」の収納アイデア【3】チャコペンはペンケースに入れる
チャコペンや糸切りバサミなど長細い裁縫道具は、無印用品のペンケースに入れています。
【収納アイデア4】あまり使わない裁縫道具はフタ付きボックスにまとめる
予備の糸やたまにしか使わない裁縫道具は、フタつきのボックスに収納しています。
使用している裁縫道具箱は、ダイソーで200円で売っている200円「積み重ねボックス大・フタ付き」です。
「あまり使わない裁縫道具」の収納アイデア【1】チャック付き整理バッグを使う
ちょっとした小物であれば、100均などでも買える「チャック付き整理バッグ」を使うと、かさばらず、さらにサイズを統一させることができます。
「チャック付き整理バッグ」は裁縫道具に限らず、細かいものを分けるときによく使っています。
「あまり使わない裁縫道具」の収納アイデア【2】重ねて収納する
上に「裁縫道具2軍セット」重ねています。「あまり使わない裁縫道具箱」はフタがあるので安定していて、重ねてものせやすく収納しやすいです。
【収納アイデア5】手芸用品は「積み重ねボックス」に立てて収納する
裁縫道具だけでなく、手芸好きの方だと他にも色々と手芸用品をお持ちですよね。
私も生地やフェルト、刺しゅう道具、毛糸、リボンなど、手芸用品をたくさん持っています。
手芸が好きだと、種類も量もどんどん増える手芸用品。これらは、裁縫道具とは別の場所に収納しています。写真左は、私の趣味グッズを収納したスペースです。
私は、ダイソーの「積み重ねボックス深・大サイズ」に入れてラック棚に収納しています。一応ラベリングしていますが、半透明なので中が見えて取り出しやすいです。
ちなみに、布はカゴに入れています。
【番外編】使っていてお気に入り! おすすめ裁縫道具3選
最後に、私の個人的におすすめだと思っているお気に入りの裁縫道具を少しご紹介します。
お裁縫が苦手な方も好きな方も、ぜひチェックしてみてくださいね。
チャコペンの代わりの「フリクションボールペン」
布に線を引く時は、チャコペンを使うという方が多いかと思います。
でも、あえておすすめしたいのが「フリクションボールペン」。これがとても便利なんです。
「フリクションボールペン」は実は摩擦熱でインクの文字が消えるという仕組み。なので、アイロンをかけると消えるのです。
これなら、気にせずに使えてとても便利。私はチャコペンより、フリクションを使うことが多いです。書きやすく見やすいので、ホントおすすめです。
ほつれ止めには「ピケ」
ほつれの修復って、面倒ですよね?
ちょっとしたほつれなら、縫わずにくっつけられる「ピケ」がおすすめです。
リボンや巾着のひも、結び目などのほつれ止めにとても便利。しかも、なんと洗えるんです!
最近では、切りっぱなしのクリスマスオーナメントに使いました。縫わないですんだので、とってもラクでした。
ジグザグ縫いや三つ折り縫いが面倒な場合、ほつれやすいボタンホールや人形の服など小さな布を扱う場合にも便利ですよ。
コーヒーかすで作る「ピンクッション」
裁縫に欠かせない、ピンクッション。
この小さなピンクッション、実は手作りなんです。
作り方は、とっても簡単です!
丸くきってフチを縫った布の中に、綿とドリップコーヒーを乾燥させたものを入れて絞ります。ペットボトルのフタに布を張りつけてから、乗せます。接着にはグルーガンを使用。境目を、リボンなどで隠したらできあがりです。
たくさん作ってバザーに出したり、お友達にプレゼントしました。
かわいいし、小さな箱に入るので持ち運びにも便利! 良い香りがするので癒されるし、コーヒーの油で針がさびにくいですよ。
裁縫道具をすっきり収納すれば、作業がはかどるかも
ゴムやボタンの付け直しやつくろう作業は、面倒でつい後回しにしがち。
でも裁縫道具を取り出しやすく使いやすいよう収納すれば、気分が上がってはかどるかもしれません。
「裁縫道具がごちゃごちゃしていて使いにくいな……」と感じることがあれば、ぜひこの記事を参考に裁縫道具箱の収納を見直してくださいね。